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2005年の汽車旅4-3 [汽車旅2005]

2005年8月7日(日曜日)、朝からセミの鳴き声が天高く響き、三ノ宮のホームは不発弾処理のため、9時以降、新快速は神戸、快速と各駅停車(現地では「普通電車」と案内しているが、違和感が…)は神戸か須磨で折り返しをくりかえし放送。また、一部の特急は区間運休する。

三ノ宮から複々線の外側を走る快速大阪行き(7号車サハ223-2176)に乗り、尼崎で初下車し、徒歩十数分で、2005年4月25日(月曜日)に発生した福知山線脱線事故現場へ。

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あの事故は誰もが忘れない出来事だが、道ゆく人々や電車の利用客はあの現場が気になるようである。

現場へ向かったのはレールファンとして、旅人として、何度も福知山線を利用した者として、自分の目で見たかったからだ。

9時18分、渦中の快速JR東西線経由同志社前行きがゆっくり通過すると、人々はあの現場にクギづけで、車掌は惨状を思い出したくないせいか、目をそむいていた。

通過後、私はマンションに向けて、無意識に合掌。

脱線事故現場の先にある踏切のサクは神社をほうふつさせる朱色に塗り直され、もともとあるのか、事故後に設置したのかはわからないが、小さなお地蔵さんがある。

その周囲には遺族が無念を書いたのだろうか? 5・7・5・7・7の短歌と折り鶴が雨風しのげるよう、かかげられているのが印象的だった。

付近に花屋はなく、花束も持参していないが、警備員が「なくても入れますよ」と言ったので、マンションの駐車場付近にある献花台へ行く。

警備員計5人、JR西日本社員1人(すべて男性)がかなり深々と一礼したのは本当に恐縮したが、献花台で私はお線香とお焼香をして、志なかばで亡くなられた107人の御冥福をお祈りした。謹んで、哀悼の意を表します。

塚口駅まで歩き、福知山線の各駅停車高槻行き(クハ207-104)を利用。最前部でクギづけとなり、名神高速をくぐった時にブレーキをかけ、あの現場を無事に通過するのを見届けた。そして、尼崎は各駅停車JR東西線経由松井山手行きとほぼ同時に到着した。

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“電車の宝庫”と言っていい尼崎は撮影隊がいて、不発弾処理に便乗し、行先表示の「神戸」「須磨」を撮るヒトもいた(沿線でもいた)。但し、223系シリーズはなぜか行先LEDに須磨はインプットされておらず、拍子抜け。また、各駅停車はJR東西線からの便は須磨行き、京都・高槻からの便は神戸行きとなっていた。

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ATS-P未装備のため、117系シリーズが福知山線の運用をはずれ、113系シリーズ(体質改善車中心)が快速で運行しているが、小浜線用も引っ張りだすなど、“総力戦”のようだ。

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また、特急〈タンゴエクスプローラ2号〉新大阪行きは“黄金ハイデッカー”ではないせいか、ドア横に「エクスプローラー号」というステッカーをつけていた。

尼崎で快速(高槻から普通電車)京都方面野洲行き(6号車クモハ221-31)に乗り換え。

岸辺を通過すると、阪急電鉄の正雀工場(Show-jaku Factory)に名鉄の路面電車がなぜか入っており、上屋をつけていることから、“新しいすみか”になるようだ(そのため、赤いボディーの上部と車番フォントしか見ていない)。

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京都で下車し、湯を浴びたあと、昼食をとり、京都みやげのつもりでもないだろうが、カミソリの試供品をもらい、京都駅ビルでお散歩。

改札に戻ると無事に不発弾処理が終了し、通常ダイヤに戻った。ちなみにJR西日本は「不発爆弾」と案内していた。

普通電車米原行き(10号車クモハ221-44)に乗るが、車内のLEDはいつも自社の案内を流すのに、福知山線脱線事故の影響か、流れるのは危険物持ち込み禁止だけで、自粛はまだまだ続いている。解禁はまだまだ先のようである。

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終点米原で211系5000番台の普通電車大垣行きには乗り換えず、特別快速浜松行き(クハ312-16)へ。

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4両しかないので、車内は満員御礼。ドア付近のスペースが広いワリには補助椅子はなく、地ベタに坐る未成年がいるのは万国共通のようだが、修学旅行の様相。それにしても、騒がしい。

「そして、中部国際空港行き高速バスはお乗り換えです」

名古屋に到着する頃、車掌は自信満々に案内していた。“JR東海、セントレアの方程式”なのだろう。


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