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<中央ライナー3号>八王子行き [汽車旅2006番外編]

2006年6月9日(金曜日)、17時50分頃にJR東日本東京1・2番線へ。以前は中央本線のホームだったが、JR東日本の方針により、東京-神田間は東北本線、代々木-新宿間は山手線に吸収された。しかし、レールファンやそうでない人々は“中央線”と認識しているので、ここではそういうふうに記そう。

ライナー券売機へ行くものの、すでに700円のグリーン車は売り切れており、やむなく、500円の指定席券を購入。近距離乗車券と同じサイズの指定席券に拍子抜け。旅をするワケじゃないから、まぁーいいか。

17時58分、<中央ライナー3号>八王子行き(10号車指定席モハE257-111)が入線。特急<あずさ><かいじ>と同じE257系である。ちなみにE257系は2002年鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞している。

中央線は本数が多く、なおかつ、1・2番線しか使えないため、18時00分にすぐさま発車。<湘南ライナー>などのように、乗車前のライナー券を係員が拝見をする時間はないのである。

東京を発車してすぐにJR東日本特急用チャイムが鳴り、堺正幸フジテレビアナウンサーの自動放送で御案内。まさか通勤ライナーのアナウンスをしているとは想像もしていなかったが、特急に乗っているような気分だ。

神田を通過すると、進行方向左側には2006年5月14日(日曜日)で歴史を終えた交通博物館で、事務室はまだまだ営業している。また、進行方向右側には停止信号以外、永遠に停まることのない万世橋ホームがある(2006年5月14日に掲載した「交通博物館フォーエヴァー」参照)。

私は10号車指定席に坐っているが、なぜか東京から乗ってきたお客はみな、進行方向右側の席に坐っている。進行方向左側はガラ空きで、新宿からのお客を待っているようだ。なので、東京では相席になることが当たり前らしい。

新宿までカーブが多く、しかも、過密ダイヤなので、速く走れない。同じスピードでも201系はウンウンうなっているのに対し、<中央ライナー 3号>八王子行きは落ち着いている。

四ツ谷を通過すると、デッキのタッチ式自動ドアの上にあるLED情報案内装置はもう、「まもなく新宿」となっていた。早過ぎる!! お降りのお客様はお早目の支度をお願いしているのであろう。

18時14分、新宿9番線に到着。向かいの10番線は快速(中野から各駅停車)青梅行きが先に発車し、逃げてゆく。

18時15分に発車。新宿では進行方向左側の座席が埋まってゆくも、10号車1~10番C通路側は埋まったが、11~16番C通路側は誰も坐らなかった。

ここからは勢いよく走り、特急形電車の本領発揮といきたいところだが、先に発車した快速(中野から各駅停車)青梅行きがモタモタしたため、すぐにへばる。中野の中央線下りホームには追い抜き設備がなく、中野-三鷹間は総武線(正式路線名は「中央本線」だが、“黄色い電車は総武線”というのが一般的な認識)のホームもあるため、スピードアップができない。

複々線高架の周囲はどこもかしこも家だらけ。老朽化しても、取り壊し不能という感じだ。屋根がドUPで、よく見える。下手にスピードアップすると、騒音苦情が鳴りやまなそうだ。

のんびり進んでいるものの、特急形のリクライニングシートを満喫するにはちょうどいい。グリーン車に乗れなかったのは残念だが、乗る機会はいくらでもある。

指定席は座面を前に動かせるJR東日本独自の“ファミコンシート”で、足をより前に伸ばせる効能があり、長時間乗車による疲労の低減になるだろう。但し、背面のテーブルは硬くて引き出しづらい難点がある。

三鷹でようやく、各駅停車青梅行きを抜く。三鷹電車区を過ぎると、進行方向左側は大規模な高架工事現場をゆく。高架の支柱は中央にあるのが一般的に思えるが、中央線は耐震強化対策なのか、左右に建てた。

納得がいかないのは複々線で建設していないことで、そうすれば運行体系を全面的に見直すことができ、所要時間の大幅な短縮ができただけに大変残念だ。また、高架化区間は201系が走る可能性は低いようだ。通勤形電車では名車であるだけにE233系入団と引き換えに廃車になるとは残念だ。京葉線の201系もE331系が量産されると、消える運命にあるだろう。

武蔵小金井電車区を通過すると、高架工事区間がなくなり、スピードに勢いが出て、国分寺を通過。各駅停車高尾行きを抜く。

ようやく、本来の力を出したかに思えるが、国立(Kunitachi)付近で減速し、次は立川。ちなみに立川は降車のみで、乗車不可能。

立川は青梅線、南武線、多摩都市モノレール[立川北駅と立川南駅]の乗り換え駅や東京都西部では“ナンバーワン地域”ということもあってか、大量に降りていった。ちなみに私が乗車する10号車は、新宿から乗車したお客の半分以上がここで離脱した。

立川を発車すると、ラストスパート!! 100㎞/h程度だと思うが、心地よく走るものの、豊田を通過する頃にはスピードがにぶる。スピードは物足りなくても、500円を投資すればリクライニングシートに必ず坐れるのだから、有意義に過ごせる。

暗い曇り空に覆われつつ、わずかに見える夕焼け空は翌日の晴れを予感させ、18時55分、終点八王子4番線に到着した。

「ドアが開きます」

E257系はドアチャイムと同時に“ドアボイス”があることを初めて知った。ちなみにこの電車は折り返し、19時21分発、<中央ライナー4号>新宿行きとなる。

余談だが、八高線ホームに先頭車だけ元東京臨海高速鉄道70-000系の209系3100番台を初めて見た。この車両は“最後の209系シリーズ”となったが、70-000系はそれをベースとしているため、違和感はまったくなかった。

 


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