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2006年の汽車旅6-後編- [汽車旅2006]

2006年8月6日(日曜日)、広島電鉄本線広島駅(M1)から、6号線江波行き(811:ワンマン)に乗る。小中学生や外国人観光客が多く、乗る前から長蛇の列だった。

 

物騒な機動隊のバスの赤色灯が、この日を物語り、原爆ドーム前(M10)に到着。大半のお客はここで下車した。

この日は原爆が投下されてから61年になり、平和記念公園を歩く。重々しい雰囲気で、戦争の悲しさや再発してはならない思い、モノの大切さを改めて刻み込む。

本線紙屋町西(M9)から、3号線広島港(宇品)行き(1901:ワンマン)に乗る。路面電車は元京都市交通局の車両で、昭和53年(1978年)に移籍した。Green Moverなどといったオシャレな雰囲気の現代エースから、ベテラン車両まで、幅広い車齢の路面電車が活躍及び共存するのが広島電鉄のよさである。

紙屋町西を発車すると、すぐに右折。宇品線に入り、本通で早くもお客の半分が入れ替わった。

終点広島港(宇品。U18)に到着し、宇品線全線完乗かと思いきや、紙屋町東-本通間は乗っておらず、乗車区間は残り1区間だけとなってしまった(これは帰京後に気づいた)。

広島港で広島お好み焼きを食べ、 5号線広島駅行き(808:ワンマン)へ。

皆実町六丁目(Minamimachi-6 Chome.U9)から皆実線(Minami Line)に入り、的場町(H3)に到着し、全線完乗達成!!

本線(M3)の2号線宮島口行き“Green Mover”(5005D:女性車掌乗務)に乗り換え、八丁堀(M7)へ。八丁堀は東京地下鉄日比谷線、JR東日本京葉線に同じ駅名があり、“江戸の特権”ではないことを物語る。

白島線(Hakushima Line.W1)の9号線白島行き(912:ワンマン)に乗り換え。この路線だけ、運賃は大人100円、子供50円(通常の“市内線”エリアは大人150円、子供80円)で乗れる。ちなみに私は広島駅で購入した1日乗車券(600円)を使用。

乗車車両は元大阪市交通局の車両で、昭和44年(1969年)に移籍した。移籍車両は今や路面電車が日本地図から消されたところからやって来た、“リストラ車両”だが、広島の地は水に合うようだ。

短時間で終点白島(W5)に到着し、全線完乗達成!! したまではよかったが、車内にデジカメを置き忘れるというヘマをしてしまった。

街を散策したあと、同じ車両の八丁堀行きに乗り、終点で本線(M7)の2号線宮島口行き“Green Mover”(5004D)に乗り換え、土橋(M13)へ。

ここで江波線の8号線江波行き(713:ワンマン)に乗り換え。舟入幸町(Funairi-Saiwaicho.E3)を出ると、次の舟入川口町(E4)では幼児の男2人と、おばあちゃんが下車するも、“お孫さん”2人は到着まで待ちきれない様子で、運転士とトークをしていた。通常、運転中はしてはいけない行為だが、運転士はイヤな顔をせず、笑顔で応えていた。

終点江波(E6)に到着し、江波線全線完乗達成!! 車両基地があるところで、バスも同じ。どうやら、江波は“交通休息地”のようである。

8号線横川駅行き(For Yokogawa Sta.914:ワンマン)に乗り、土橋-十日市町(M12)間から横川線に入る。

終点横川駅(Y5)に到着し、横川線全線完乗達成!! これで残り1区間以外、広島電鉄の路線はすべて乗ったことになる。

JR西日本山陽本線横川から、可部線からの普通電車広島行き(クモハ105-527:元103系)に乗り換えるが、トロトロしたスピードで、ずいぶん時間がかかった。ちなみに可部線105系は毎年12月10日から翌年の3月10日まで、ドアは手で開閉することになっている。

広島の暑い夏に別れを告げる時がやってきた。

山陽新幹線ホームにあがると、うだるような暑さに包まれている。広島から山陽新幹線を利用するのは昭和63年(1988年)5月以来、18年ぶりだが、在来線の改札を通らないことには行けないというのが難点だ。すでに自動改札が設置され、そのうち、在来線にも広がり、ICOCAも使えるようになるものの、関西地区とは共用できないという信じられないデメリットがある。ってことは広島でSuicaは使えないということか?

14番のりばでは私服を着た修学旅行の中学生たち(たぶん)が、700系の〈のぞみ36号〉東京行きに乗っていき、指定席はたちまち満席。私は山陽新幹線では“ノーマル”の700系に乗りたい気はなく、最初から乗車を見送っていた。

14番のりばの岡山方から100系シリーズの〈こだま658号〉新大阪行きが入線。それと同時に〈ひかり468号〉新大阪行き“レールスター”(7号車指定席725-7701:サルーンシート)が到着。山陽新幹線に乗るなら、東京直通の700系シリーズ〈のぞみ〉より、500系の〈のぞみ〉か700系7000番台のインテリジェントサルーン“ひかりRail Star”(〈ひかり〉“レールスター”と案内)がイイ。ちなみに画像は〈ひかり466号〉新大阪行き“レールスター”である。

余談だが、〈のぞみ36号〉東京行きと、〈ひかり468号〉新大阪行き“レールスター”の博多-広島間の所要時間は、どちらも70分である。後者のほうが“乗りドク”であることがおわかりでしょう。

インテリジェントサルーン“ひかりRail Star”はなんといっても、指定席がウリ。「サルーンシート」と呼ばれるオール2人掛け(自由席は2人掛けと3人掛け)が目玉で、ハシッコの席はパソコン用コンセントが備えられている。また、8号車の一部は4人用個室(防音対策なし)があり、4号車はサイレンスカーとして、車内放送が緊急と始発終点の場合を除き、カットされているが、この日は多客期とあり、その設定はなかった。

インテリジェントサルーン“ひかりRail Star”は2000年9月以来、2度目の乗車。いずれもウリの指定席サルーンシートに乗っているが、意外と広いことに驚かせる。グリーン車と遜色のない座席なのだから、山陽新幹線は300km/hの500系の〈のぞみ〉かインテリジェントサルーン“ひかりRail Star”しか乗る気がしない。100系シリーズの〈こだま〉にも乗ってみたいが、乗車する機会はあるのだろうか? また、この日、0系を見かけることはなかった。いよいよ、フォーエヴァーに向けてのカウントダウンが始まっていると見ていいだろう。

今まで、〈ひかり〉のチャイムは定番のアレを使っていたが、いつしか『いい日旅立ち・西へ』に変わっていた。聞いた時は戸惑ったが、インテリジェントサルーン“ひかりRail Star”に合っているような気がする。

疲労で、新大阪まで寝てしまったが、車内検札で起こされることはなかった。

終点新大阪20番線に到着し、JR東海の東海道新幹線25番線から発車する、臨時〈のぞみ316号〉東京行き(13号車指定席326-539:女性車掌も乗務)に乗り換え。乗り換え時間はわずか5分だが、指定席券の発券がよく、インテリジェントサルーン“ひかりRail Star”の7・8号車は16両編成の13号車に位置していたので、意外とスムーズに乗り換えられたが、まさか300系だとは思ってもみなかった。

17時49分に発車。さっきの〈ひかり468号〉“レールスター”とは違い、300系は歴代の新幹線電車では1番うるさい車両である。

300系は2007年からN700系量産車の投入にともない、廃車が始まる予定。東武鉄道100系“スペーシア”と同じ平成2年(1990年)に入団しているせいか、フェイスがなんとなく、似ている感じだ。

発車から3分もしないうちにベージュの制服を着た女性車掌が車内検札。よく似合っており、少々ダボダボ(ゆったりサイズ)のように思えるが、かわいらしさを演出しているのだろうか。暑い夏にベージュの衣装には清涼感がある。

東海道新幹線のハイライト的な存在の鳥飼の車両基地を過ぎ、車番をとる。500系以降、車内に車番の提示がなく、車体のみとなり、700系・800系は下2ケタ(あるいは1ケタ)が同じ番号なので、気にならない。500系はなんとかならないものだろうか(N700系の投入が完了したら、山陽新幹線専任の可能性がある)。

京都で観光客をドバーッと乗せて、たちまち満員になった。車内ではさっそく晩メシの弁当を食べるお客が続発しているが、新大阪発車時点、喫煙車はガラ空きの車両が多く、どうなったか?

余談だが、JR東海でもチャイムが変わり、『AMBITIOUS JAPAN!』になっていた。2004年以降、そのようになったようである。また、3人掛けの座席表示はA窓側、B中央、C通路側。2人掛けの座席表示はD通路側、E窓側となっている。

岐阜羽島付近で、進行方向左側には細長いソーラーアークが目を引き、京都-名古屋間だけの利用が多かったのは意外だった。

300系のサービスカウンターは700系シリーズ全盛の今、休業状態で、ワゴンサービスが主体になっているようだ。この日はビールが売れているようで、車販のお姉ちゃんがビール缶1ケースを重そうに抱えて14号車へ向かった。客室を去る時に小声で、「失礼しました」と言っていたが、そこまで気を遣われると、乗っているお客のほうが恐縮する。

19時29分、静岡を通過。いつもは373系の普通電車東京行きに乗るが、小さく見えた。青春18きっぷユーザーの利用率が高い人気便だが、これを快速〈アクティー〉にして、速達化を望みたいところだ。

名古屋からの怒涛の走りで、定刻通り、新横浜に到着。大量下車し、ここから先はスピードが落ちる。都会に入ったことを示すようなものだが、カーブが多く、周辺住民の騒音に配慮したのが正当な理由だ。

品川でも新横浜ほどではないが、降車客がいた。実は2003年10月1日に東海道新幹線ホームを新設後、上り便に乗るのは初めてで、新鮮な景色である。

20時26分、終点東京18番線に到着。JR東海からJR東日本にワープするが、微妙な“温度差”を感じた。 

◆お知らせ(追記)

2006年8月27日(日曜日)、当ブログへお越し下さるお客様の数は25,000人を突破いたしました。ありがとうございます。

今後は『2006年の汽車旅7』シリーズを掲載していきます。掲載まで、お時間を下さい。


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ひでくん

前祝いnice!致します^^
先程、FMを聞いていたら、路面電車を復活させようなんて企画が、
国土交通省を中心にあるようですね。
岸田法眼さんのBlogを見て、ワクワクするような感覚を覚えるのは、
これは~、鉄っちゃんですかね!?
今日はJR相模線、相模鉄道線、京浜東北線に乗りました。
久しぶりの横浜駅は蒸し暑かったです。
蒲田駅まで行きました。
では、また明日。
by ひでくん (2006-08-17 13:44) 

岸田法眼

niceとコメント、ありがとうございます。そして、本日、誕生日を迎えました。

最近は電気自動車と同じように架線から給電せずに走れる路面電車を開発中という情報があります。電気自動車方式の電車が現れる日が来るかもしれませんね(先日の停電事故の影響を受けずに済むメリットはありますが、地下鉄では効果はないでしょう)。

レールファンは特に規定はないものの(どこのファンもそうですが…)、ワクワク感を持っていただけるのは嬉しいですね。当方はレールファンの拡大と偏見の撲滅に努めているつもりでやっておりますが、実際はどうなんでしょう?
by 岸田法眼 (2006-08-18 01:37) 

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