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2006年の汽車旅7-2 [汽車旅2006]
オマタセ、ベイベー。イッツ・ショータイム。
JR西日本福山から福塩線の普通電車府中行きワンマン列車(クモハ105-31)に乗る。発車前には井原鉄道からの気動車が到着したが、レトロ調の車両、『夢やすらぎ』だった。
乗車している105系は非冷房で国鉄時代に入団したが、昭和59年(1984年)から冷房改造工事を受けている。
車端部の一角に冷房機があり、架線から給電している。そのため、一部の網棚は空調吹き出し口となっており、荷物を載せることはできない。また、扇風機もフル稼働しないと“涼”が保てない状態である。
横尾で105系体質改善車の普通電車福山行きワンマン列車と行き違うが、冷房機は車内から屋根に移動。冷房の快適性が向上しているだろう。
発車すると、高尾川と別れ、神辺(Kan-nabe)へ。しばらくは井原鉄道井原線と並走し、田舎道をゆく。速からず、遅からずのマイペースで進み、終点府中1番のりばに到着。電車専用の行き止まり式である。
一旦下車。府中の夏はやっぱり暑い。ちなみに車両基地ではなぜか和歌山線などで活躍する105系500番台がいた。方向幕に「福山」などあるはずがなく、カンバンで対応していた。
ホームに戻り、2番のりばから発車する普通列車三次行きワンマンカー(キハ120 6:ロングシート。トイレつき)へ。電車は「ワンマン列車」で、気動車は「ワンマンカー」とは面白いものだ。
車内は夏休みなのに通学なのか、地元の高校生が主体で、旅行者はわずか。そして、折り返し、普通電車福山行きワンマン列車が到着すると、乗り換え客が思ったほど多く、立客が発生した。
発車すると、架線が消え、停まるごとにお客は減り、備後矢野で立客は消えた。
上下というヘンな駅名で更に下車し、空席が多くなった。
梶田-備後安田間は20㎞/h制限があり、山の中を慎重に進む。大きな山場を抜けると、さっそうとした走りを見せる。
備後安田-吉舎(Kisa)間でも15㎞/h制限があるものの、はいあがるようにように進む。夏の稲は台風10号の影響か、一部はなぎ倒されていた。
塩町に到着し、福塩線全線完乗達成!! そして、普通列車府中行きワンマンカーと行き違い、ここから芸備線に入る。
神杉で普通列車備後西城行きワンマンカーと行き違い、終点三次2番のりばに到着。向かいの3番のりばでは1分しか接続しない普通列車広島行きワンマンカー(キハ120 323:セミクロスシート。トイレつき。志和口までワンマンカーも車掌乗務)に乗り換え。
西三次発車後、若者の車掌はきっぷを拝見!!
「御協力、ありがとうございます」
1両分の車内検札を終えると、車掌は脱帽して、協力のお礼をした。
車掌は最後部ではなく、先頭車の進行方向右側にあるドア開閉ボタンのそばに立っている。志和口までワンマンカーなので、ここは“ガマン”といったところなのだろう。
志和地で行き違い。てっきり、急行〈みよし〉かと思ったら、その車両を使った普通列車三次行きだった。
「発車しますよーっ!!」
車掌は行き違い停車を利用し、ホームで喫煙していた50代の男性を呼んでいた(少し、トーンをアップしたぐらいだが…)。
甲立(Kohtachi)で快速〈みよしライナー〉三次行きと行き違い、向原では停車中に虫が入り、右往左往。車掌が見事に追っ払う。そして、普通列車三次行きと行き違ったが、行き違った普通列車はすべてキハ47系(一部は体質改善車)。ボックスシート主体なので、できればそれに乗りたかった。
志和口で急行〈みよし6号〉(三次から普通列車)備後落合行きと行き違い、車掌はここから最後部へ移り、ドア扱いや車内放送を堂々と行なう。ちなみに運転士は「ワンマン」表示をそのまま続けていた。
下深川は停車時間が長く、普通列車狩留家行き(For Karuga)と快速〈通勤ライナー〉三次行きと行き違う。
安芸矢口から宅地が増え、広島までもうすぐのはずが、普通列車三次行きと行き違い。矢賀でも普通列車下深川行きと行き違った。
18時57分、終点広島9番のりばに到着。福山からのロングシート乗車に終止符を打った。特に苦痛とは感じなかったが…
一旦下車して、『Herat-in』で晩メシを購入し、1番のりばから発車する山陽本線の快速(岩国から普通電車)〈通勤ライナー〉新山口行き(クハ115-3016:体質改善車。弱冷車)に乗る。隣りの2番のりばには臨時快速〈瀬戸内マリンビュー4号〉の回送が止まっている。呉線は電化しているのに気動車というのはヘンだが、非電化区間の運用も視野に入れているのだろう。
広島発車時点では立客がいたものの、宮内串戸からは“1座席に1人”がほとんど。
下松-櫛ヶ浜(Kushigahama)間で、寝台特急〈はやぶさ・富士〉東京行きとすれ違うが、14系客車の並結運転になろうとは誰が想像していただろうか。客車に映る115系3000番台の方向幕は「新山口」となっていて、すっかり普通電車に化していた。
防府(Hohfu)で空席が見られるようになり、終点新山口へ。普通電車下関行き(クハ104-24:体質改善車。トイレつき)に乗り換えるが、105系とは意表をついた。
終点下関でJR九州の普通電車福間行き(クハ411-205:ロングシート改造車)に乗り換え。JR九州の415系鋼製車はすべてロングシートに改造されており、415系1500番台に歩調を合わせている。
23時16分、関門トンネルに入り、23時19分に九州へ上陸。すると、電流が直流から交流に変わり、あかりは一旦、消灯した。
門司から鹿児島本線に入り、小倉へ。ここで下車し、一夜を明かす。
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