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2006年の汽車旅9-3(221系新快速リターンズ2006) [汽車旅2006]

オマタセ、ベイベー。イッツ・ショータイム。アーンドゥ、クライマックス!!

JR西日本東海道本線を元町を下車し、神戸ルミナリエを見物して、晩メシを食べたあと、三ノ宮へ。

ホームにはレールファンが数人いて、ターゲットは臨時新快速。いずれも三ノ宮始発で、下りは西明石行き、上りは大阪行きとなっている。

隣りを走っている阪急電鉄神戸本線では、9000系の特急新開地行きが三宮のホームに滑り込もうとしていた。2006年入団のルーキーで、種別・行先表示は幕式からフルカラーLEDにチェンジしたが、これがすっごく綺麗だ。まさか、走行中も車体側面の種別・行先フルカラーLEDが点灯しっぱなしだとは思わなかったが、フォントは従来の車両と変わりなく、方向幕とカン違いしそうなほど、よくできている。技術革新により、LEDの表示フォントの種類も増えているのだろう。

4番のりばは貨物列車の通過が多く、寝台特急<なは・あかつき>熊本・長崎行きは利用客は多くなさそうで、特に後者の最後部にある指定席レガートシートは誰も乗っていない。

寝台特急<あかつき>は昭和61年(1986年)11月1日(土曜日)のダイヤ改正で、なぜか“佐世保編成(寝台特急<彗星>と京都-門司間でタッグを組むため、佐世保編成を切り捨てた)”に指定席の連結をスタートしたが、指定席レガートシートに衣替えして、“長崎編成”にコンバートしても人気はイマイチであるように思う。

貨物列車通過後、4番のりばに臨時新快速西明石行き(7号車モハ221-63)が入線。アーバンネットワークの大エース、221系に心が躍る。ヨッ、千両役者、待ってました!!

入線したのはいいものの、発車まで時間がなく、大いにあせったが、無事に撮影し、急いで乗り込む。

あわただしく、21時35分に発車。元町で221系の快速(明石から普通電車)姫路方面上郡行きを抜き、21時38分発の神戸では同時に発車し、山陽本線へ。

ジラしながら、快速(明石から普通電車)姫路方面上郡行きを引き離し、兵庫を通過。相変わらず、胸のすく走りである。

神戸ルミナリエで“降りそそぐ、光の彫刻”を大満喫した人は何気なく、221系新快速リターンズ2006に乗っているが、私は嬉しい!! たまらなく嬉しい!! 最高に嬉しい!! 涙が出るほど嬉しい!! 

これほど無邪気に嬉しいのは、2005年12月は多忙で旅にさえも行けず、くやしい思いをした。それだけに今回、2年ぶりに乗る221系新快速リターンズ2006は感慨深いのだ。

須磨で321系の各駅停車西明石行きを抜き、クルマを次から次へと牛蒡抜き!! アーバンネットワークのエース221系は王者の貫禄を魅せつける。1年に1度の晴れ舞台かつ大舞台。指定席以外では珍しく、モハに乗っているので、モーター音は魂を込めて、高らかに心地よく響く。

垂水を通過すると、ライトアップされた明石海峡大橋が見え、舞子を通過。ちなみに山陽本線の221系新快速に乗るのは平成10年(1998年)8月以来、8年ぶり2回目となる(東海道本線の大阪で降りることが多かった)。

思う存分、魂を込めた120㎞/h運転の221系新快速リターンズ2006は明石に到着。相席だった私は少々、不本意ながら進行方向左側の空いた席に移る。

明石発車後、207系シリーズの各駅停車西明石行きにあわや抜かれそうになる不覚をとるが、21時55分、終点西明石に到着。意外にも後続の新快速姫路行き(敦賀発、米原経由!!)に乗り換えるお客が多かった。“やって来た新快速に乗っただけ”のお客が多かったようである。ちなみに車掌はレールファンに“夢”をプレゼントした?!(画像を見れば、わかります)

実現する日を心待ちにしている。もちろん、221系で。

余談だが、国鉄時代、新快速は西明石で折り返す便が主流だった。これは当時、大半の便は複々線の内側を走っていたためである。そして、昭和61年(1986年)11月1日(土曜日)、国鉄最後のダイヤ改正で、新快速は複々線の外側に移ることが許された(草津-京都間、新大阪-大阪間は複々線の内側を走ることがある)。

これは国鉄のダイヤ構成は今まで本社で行なわれていたからで、分割・民営化により、本社以外の鉄道管理局でダイヤを作成することが許されたためである。

新快速の外側移動により、西明石では折り返しの設備がなかったため、やむなく姫路へ延伸。このため、117系100番台が入団し、合わせて、高速性が高まって、所要時間を短縮させることができた。

やがて、国鉄は分割民営化され、JR西日本になり、新快速は全盛の時代を築く。この大きな功績を作ったのは221系であるが、歴代の新快速№1車両を117系シリーズを好むレールファンも多いようだ。私は言うまでもなく、221系。特に新快速のフォントが気に入っており、パソコンにも入れて欲しいぐらいだ。

あわただしく、21時57分発の新快速京都方面野洲行き(①4号車クモハ223-2073:西明石-明石間乗車。②7号車サハ223-2081:明石-三ノ宮間乗車)へ。

明石で補助シートにありつくが、背もたれの角度は90度。すなわち、直角のため、居住性は悪いが、“ないよりマシ”と思ったほうがバチは当たらないだろう。

神戸ルミナリエの真っ只中で補助シートが使えたのは意外だったが、東海道本線にまた戻り、三ノ宮でたらふく乗って、発車した。

三ノ宮は先ほどに比べ、レールファンの数が増え、22時31分発、221系の臨時新快速大阪行き(8号車クモハ221-63)が入線。もちろんのことだが、当然、乗る。

22時31分に発車し、相変わらず、胸のすく走り。221系は新快速がよく似合う。

甲南山手を通過すると、スピードを落とした。どうやら、次の芦屋では221系の快速(高槻から普通電車)京都方面米原行きに追いついてしまうらしい。

芦屋に到着したが、接続する電車はなく、臨時便の悲しさでもある。

芦屋を発車すると、更にヒートアップ!! 妥協をしない速さに心が躍る。スピードに酔いしれる。221系の本領発揮だ!!

尼崎では福知山線207系シリーズの快速大阪行きと同時到着。珍しい顔合わせとなる。さぁー、どっちが先に発車するのか?

答えは格上の221系新快速リターンズ2006だった。当然だ!!

尼崎を発車しても、快走は変わらないものの、運転士は“「タイフォン」という名のおたけび”を高々とあげる。

「このまま東京に直行してもいいんじゃない」

と言っていいほどのSpecial Speedで、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスより速いと思わせるほど。その走りっぷりはカール・ルイスやディープインパクトを彷彿させるほどで、“飛んでいる”という表現がピッタリだ。

進め、行け、飛べ、走れぇー!! 突き進めぇー!! 走り続けろぉー!!

とほかのお客は気づいていないが、私の心はボルテージ最高潮に達し、ヒートアップだ。なんで、新快速を223系1000・2000番台にチェンジさせ、更には増備でアーバンネットワークの大エース、221系の出番を減らすのが疑問なんだよ。ずーっと、地球が滅びるまで、221系を増備して欲しかったのに!!(221系はJR産の近郊形電車では唯一の鋼製車両である)

221系新快速リターンズ2006の刺激的な、ディープインパクトの走りっぷりは新淀川を渡り終えると、悲しいかな、スピードが落ちてゆく。大阪の街もこの時間になると、“イッツ・ショータイム”もオシマイだ。

22時54分、終点大阪9番のりばに到着。ほどなくして、207系シリーズの快速も10番のりばに到着した。

関西のレールファンの一部では、「221系新快速リターンズは2006年が最後になるのではないか?」という説があるようだ。確かに、2003年から223系2000番台の増備が再開され、221系の出番は減っているように思う。

221系は17年に渡る新快速の運行にピリオドが打たれ、この記事のサブタイトルが「221系新快速フォーエヴァー」と修正されることのないよう、2007年も運行継続を願う。

終点大阪で大阪市営地下鉄御堂筋線[梅田駅(M16)]へ。

23時台の御堂筋線利用は初めてで、天敵21系が来ないことを願いつつ、電車を待つが、10系の天王寺行き(1号車1814:リニューアル車)が現れ、ホッとする。

221系から10系という、“関西のお気に入り車両乗り継ぎ”でなんば(M20)へ向かう。

大阪市営地下鉄は座席にガムを付着させる行為が多いようで、車掌は注意放送を流す。23時とはいえ、車内は満員御礼だ。

なんば(M20)に到着してほどなく、10系の江坂行きが現れた。めったに見ない行先なだけに停車中に撮りたかったのだが、間に合わなかった。

この日は土曜日でも盛況する、なんばに泊まる。なんばはまさに“なにわの中心地”といったところであろう。

※221系新快速リターンズ2006の動画はこちらにクリック!!

★221系新快速リターンズ2006編成表(アンダーラインは筆者が乗車した車両)

1号車ク ハ221-63:弱冷車
2号車サ ハ220-55:弱冷車
3号車モ ハ220-55
4号車サ ハ220-54
5号車モ ハ220-54
6号車サ ハ221-63
7号車モ ハ221-63:西明石行きに乗車
8号車クモハ221-63:大阪行きに乗車

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コメント 6

住吉人

岸田法眼様、こんばんは。

221系は、223系とは異なる車内の落ち着きがありますね。
座席は221系の方が上等ですね。 窓側は肘掛があります。

本線筋の快速も223系が多く用いられてきています。 本線系221系の快速も見る機会が減ってきています。
現在、大和路快速・みやこ路快速・丹波路快速・阪和線快速に221系がエースとして使われています。
他線区に転用されつつありますが、113系などの国鉄形を置き換えるには最適の車両の様な気がします。
山陰本線の京都口にも転用されるようですし。

御堂筋線10系電機子チョッパ車も、末永く活躍することを願っています。
更新開始しましたが、VVVFに変更になりました。
第23編成は、まだ営業には入ってはいないようです。
by 住吉人 (2006-12-24 23:21) 

岸田法眼

どうもありがとうございます。また、いろいろな情報、ありがとうございます。

221系はひじかけのカタチが117系を継承し、223系シリーズは柔らかなデザインですが、2000番台以降は窓側のひじかけを省略しています。JR西日本初のコストミニマム車両なので、仕方ないところでしょうか。

10系のVVVFインバータには驚きましたが、実は『住吉急行電鉄の日報』を知るキッカケはブログで「10系 御堂筋線」と入力したら、そこにたどり着き、衝撃の画像。ほかのブログにもその話題はありますが、現地画像は『住吉急行電鉄の日報』だけでした。

今後も関西の鉄道に関する最新情報をお待ちしております。
by 岸田法眼 (2006-12-25 01:13) 

オーミヤ

「ハイグレード通勤車両」こと221系も223系によってちょっと陰りが見えておりますが現代にも通用する良い車両ですよね。鋼製も今のアルミ合金の世界では置いてけぼりを喰らいますね。

尚、明日より所用で自宅を離れるため5日までコメントを書けず、また当ブログへのコメント・大宮鉄道館掲示板への書き込みには返信できませんがご遠慮せず是非お書きください。帰ってきてから返信いたします。
by オーミヤ (2006-12-25 18:45) 

岸田法眼

オーミヤさん、どうもありがとうございます。

221系はトイレが和式なので、“ひと昔前の車両”になりつつあるようですが、連結部のところは鋼製ならではの美しい女性のような柔らかな曲線で、また、重量もアルミ車両と変わらないほどです。

余談ですが、JR西日本の在来線車両は最長46年使う方針らしいので、あと20年は大丈夫でしょう。

223系シリーズは勢力が増大していますね。個人的には好きな車両ではなく、新快速は文句なく乗りますが、快速の利用には抵抗があります。短区間乗車なら、各駅停車を選ぶかもしれませんね。
by 岸田法眼 (2006-12-25 22:38) 

住吉人

岸田法眼様、こんばんは。

221系は、車番表記が国鉄方式ですし、切り抜き文字ですね。
また、1Mの220と2Mの221とでは、形式が違いますが、他の形式の様に番台区分がないのが特徴です。(例として、○○系1000番台)
この様な例も、最近の車両としてはかなり珍しいと思います。

それと、読んでいるブログ(RSS)に弊ブログを入れていただきありがとうございます。
弊ブログのリンク集に、岸田法眼様のサイトもリンク追加いたしました。
by 住吉人 (2006-12-25 23:36) 

岸田法眼

住吉人さん、こんばんは。いつもありがとうございます。

221系は車体のナンバーは国鉄で、車内がJR西日本オリジナルなのが面白いところですね。207系量産車(試作車はJR東日本とみなしています)以降は車体もオリジナルですが、車番が見づらい難点があります。

住吉人さんがおっしゃったように、221系は番台区分がなく、また、車体の車番が見やすいので、ラクです。

こちらこそ、『住吉急行電鉄の日報』のお仲間に入れて下さり、ありがとうございます。今後とも、よろしくお願いします。

余談ですが、昨日でウチのブログは観客動員数48,000人を突破しました。
by 岸田法眼 (2006-12-26 00:13) 

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