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暴れん坊583系2006(臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉青森行き2006) [プラットホーム2006]
2006年12月29日(金曜日)、冬の寒さが身にしみる中、JR東日本東北本線上野へ。20時30分頃に13番線へ着いたら、すでに多くのレールファンが待ち構えていた。
ホームの案内板は「臨時 21:06 青森」といたって簡素。カメラは使い捨てカメラからフイルムカメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ(たぶんデジタルが主流)などが勢ぞろい。ホームの五ツ星広場でも、待ち人がいる。
16番線にはオールタイガースカラー、14両編成の特急〈フレッシュひたち61号〉いわき行きが発車を待っていた。普段は17番線から発車するのに、定刻の発車時間をとうに過ぎていた。
この日は強風で常磐線やほかの路線も遅れていた。そのため、16番線を“横取り”されてしまった特急〈あかぎ9号〉前橋行きは14番線からの発車に変更されることになった。ちなみに特急〈あかぎ9号〉前橋行きは終点手前の新前橋で1~7号車を切り離す。それならば、新前橋止まりにして、前橋方面は両毛線の普通電車に接続したほうがよさそうに思えるが…
「(黄色い線の内側に)下がってくださーい!!」
とベテランの駅員が連呼し、特急〈フレッシュひたち61号〉いわき行きの発車と入れ替わるように、臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉青森行きが入線した。案の定、仙台車両センターに所属する583系6両編成である。
JR東日本所属の583系は2002年12月まで、わずか2編成24両まで減少し、東北新幹線八戸延伸後、南秋田運転所(現在は「秋田車両センター」に改称)と仙台電車区(現在は「仙台車両センター」に改称)に移籍。このうち、仙台車両センター車は当初、583系が配属される予定はなかったが、この年の冬に郡山-仙台間で運行した臨時快速〈SENDAI光のページェント〉が好評。戦力になると判断され、郡山工場(現在は「郡山総合車両センター」に改称)でボロボロの583系を修繕工事して、国鉄時代の雰囲気を再現したが、6両廃車されたのが残念である。
一方、秋田車両センター車は状態がいいほうだったため、即戦力で活躍したものの、老朽化が進み、2006年4月に3両が廃車され、JR東日本所属の583系グリーン車は絶滅(2編成12両となる)。また、秋田総合車両センターに“入院”しており、1日も早い復帰が待たれる。
この影響で、臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉は仙台車両センター車が“代役”を務めることになり、2002年から毎年12月に運行をしていた臨時快速〈SENDAI光のページェント〉はこの冬、運行されず、2004年から毎年1・2月に運行していた臨時快速〈ゲレンデ蔵王〉は団体臨時列車となり、みどりの窓口で指定席券が買えなくなった。
さて、13番線は583系がよく似合うところかつ、聖地、上野に帰ってきたことをレールファンらは大歓迎。583系を応援する親子もいるほどで、“まだまだ”新鋭車両には負けられないし、人気は衰えない。本当に動けなくなった時は“復刻版”を新製すればいい(最高速度130㎞/hで、VVVFインバータ化しても、国鉄時代のテイストを残す)。
私の記憶が確かならば、583系が上野で営業運転をするのは2004年1月4日(日曜日)に運行した臨時特急〈583系ゴロンと号〉弘前行き以来となる。
これは2003年12月に臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉として、運行していたが、“ふるさとシーズンじゃない”とでも言いたかったのか、2004年1月は臨時特急〈583系ゴロンと号〉となった。
臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉は2004・2005年も運行するはずだった。しかし、2004年は新潟県中越地震により、上越線の一部区間が不通だったため、運休。2005年は12月25日(日曜日)に発生した特急〈いなほ14号〉新潟行きの脱線事故により、羽越本線の一部区間が不通。2年連続の運休を余儀なくされ、今回、臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉は3年ぶりの運行になる。それだけにレールファンは583系が特急として、上野の地平ホームに舞い戻ってくることを心待ちにしたのである。
強風により、13・14番線は特急車両が顔を合わせるシーンとなるものの、ホームの構造上、583系と185系200番台の“仲むつまじき画像”が撮れず、この角度が精一杯である(画像参照)。
先頭6号車はヘッドライトが点灯。下の画像はケータイで撮影し、待ち受け画面サイズにしているのだが、N903iはヘッドライトが煌々とまぶしく輝いている。まるで、平成5年(1993年)にフリーエージェントで巨人に移籍した落合博満選手を長嶋茂雄監督が言ったセリフを思い出す。
「体力衰えても、筋力衰えず」
583系を13番線で撮影する時はこの角度がオススメ。力強さ、躍動感、みなぎる青春というものを感じさせるからである。
21時06分、青森に向けて発車。寝台特急〈あけぼの〉と同じルートだが、全車指定席“ゴロンとシート”なので、格安。また、全車禁煙車なので、3段式の“ゴロンとシート”のキュークツさをカバー。快適な一夜になることを願っているが、日本海側は強風と雪のお天気であるため、ダイヤの遅れも予想される。
なお、終点青森へは2006年12月30日(土曜日)、9時34分に到着する予定だ。
※動画がうまく再生できない場合はこちらにクリック!!
岸田法眼さま、こんばんは。
小生も583系のファンなんです。
特にパンタ下の2段寝台中段は、非常に快適です。
JR東の583は意外と状態が良いみたいですね。JR西みたいに変な色に塗装しないので好感が持てます。
いっそ、銀河も583系ゴロンとシートになれば良いのに、と思ってしまいます。ということで、TBさせていただきました。
by zba03198 (2006-12-31 02:21)
こんばんは、どうもありがとうございます。トラックバックの記事、読ませていただきました。その当時は多彩なルートだったのですね。
583系は“私の好きな車両№2”で、JR東日本は転換クロスシートの近郊形を投入しなかったのが大きく、“イマイチなんだかねぇー”という印象を受けますが、583系は別です。
急行<きたぐに>の車体カラーは見慣れてきましたが、最初はもちろん、違和感がありましたよ。
寝台急行<銀河>は583系に置き換える構想があったそうですが、3段式B寝台を理由に客車のまま20系から14系を経て24系25形にしたそうです。共に分割民営化後はJR西日本の所属となったのに対照的ですね。
JR東日本の583系は仙台の所属車は状態がいいものの、秋田は不安ですよ。修繕せずに青森から秋田へ転属したのが響いているようです。
太田総理ではありませんが、私は583系を世界遺産に認定して欲しいと思っております。
今年1年、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
by 岸田法眼 (2006-12-31 02:34)
こんばんは
用紙を貼り合わせただけの物で
「がんばれ583系」のポスターがしわしわでスイマセン
写真を撮ってくれてたのですね
当時を振り返る事が出来ました
ありがとうございます。
by ユウぱぱ (2015-05-18 23:12)
ユウぱぱさん、どうもありがとうございます。
9年前の記事ですから、御子息の今は中高生なのでしょうね。
印象が残るものだったので、御子息にお願いして撮影させていただきました。今思うと、親御さんにお願いするのが筋だったかもしれません。大変失礼しました。
またのお越しをお待ちしております。
by 岸田法眼 (2015-05-21 21:26)
いえいえ全然OKですのでお気になさらずに(^O^)
むしろあの頃を振り返れる写真を撮ってもらいありがとうございます。
息子は、この頃が一番思った事を純粋に口に出していたので一緒に電車見に行って楽しかったです(*^o^*)
中学生になり身長も私と同じぐらいになりました。
7月末ぐらいにポスターを作って成長した息子と一緒に上野駅まで行って、もうすぐ終焉を迎える「北斗星」にお別れと記念撮影をして来ようと思います。
by ユウぱぱ (2015-05-24 02:06)