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221系新快速リターンズ総集編 [汽車旅2006番外編]

今回は2006年最後の記事となります。日頃の御愛顧に感謝して、221系臨時新快速に乗車した模様を心ゆくまでお楽しみ下さい。

①2003年7月26日(土曜日)

終点姫路で新快速米原方面長浜行き(1号車クハ222-3038:弱冷車)に乗り換え。補助シート使用停止で、神戸まで乗車。そのあとの東海道本線は“秘密兵器”が登場!!

それは臨時新快速大阪行き!!

1本目は223系1000番台でハズレ!! 2本目はヤッタァー!! アーバンネットワークの大エース、221系だ!!(8号車クモハ221-49に乗車) 思わず興奮して、ガッツポーズをしてしまった。

221系新快速は2000年2月以来の乗車。花火大会の帰宅輸送で、臨時新快速大阪行きを運行しているが、こういう“リターンズ”は何度も続いて欲しいものだ。

②2003年12月20日(土曜日)

三ノ宮で思いがけない情報を入手!! 坐れないことを覚悟して、21時27分発まで待つ。

市販の時刻表に掲載されていなかったが、臨時新快速が2003年冬も運転!! 21時27分発の臨時新快速大阪行きはアーバンネットワークの大エース、221系!!(8号車クモハ221-47に乗車)

2003年7月以来、5か月ぶり2度目のリターンズ乗車で、相変わらず最高の走りを魅せてくれる。ちなみに207系シリーズも臨時新快速要員だとか。

③2004年12月19日(日曜日)

三ノ宮で221系の快速(高槻から普通電車)米原方面大垣行きにビックリし、興味をそそるが、こういう時期に乗る電車ではない。

まつこと1時間、この年もやって来ました221系新快速リターンズ2004!!(涙が出たくなるほど、思わずガッツポーズしてしまうほどすっごく嬉しい)

夏はみなと神戸花火大会の日程を間違えて乗れなかったが、“この冬は絶対乗るんだ!!”と心に決めていた。

臨時新快速大阪行き(8号車クモハ221-41)は21時12分の発車まで、珍しく時間があるので、思う存分シャッターを切る。少数精鋭のレールファン(神戸ルミナリエは行ってない可能性大)もお目当てで、バンバン撮りまくるも、乗ったのは私だけ。

最高の気分で、“超気持ちイイ”と言ってもいいだろう。

残念ながら、バッサリ抜いた電車の数が1本だけだったが、今度乗る時は“天敵”の223系1000・2000番台の快速を抜いて、アーバンネットワークのエースであることを魅せつけてくれたら“最高でーす”。

④2006年12月16日(土曜日)

JR西日本東海道本線を元町を下車し、神戸ルミナリエを見物して、晩メシを食べたあと、三ノ宮へ。

ホームにはレールファンが数人いて、ターゲットは臨時新快速。いずれも三ノ宮始発で、下りは西明石行き、上りは大阪行きとなっている。

貨物列車通過後、4番のりばに臨時新快速西明石行き(7号車モハ221-63)が入線。アーバンネットワークの大エース、221系に心が躍る。ヨッ、千両役者、待ってました!!

入線したのはいいものの、発車まで時間がなく、大いにあせったが、無事に撮影し、急いで乗り込む。

あわただしく、21時35分に発車。元町で221系の快速(明石から普通電車)姫路方面上郡行きを抜き、21時38分発の神戸では同時に発車し、山陽本線へ。

ジラしながら、快速(明石から普通電車)姫路方面上郡行きを引き離し、兵庫を通過。相変わらず、胸のすく走りである。

神戸ルミナリエで“降りそそぐ、光の彫刻”を大満喫した人は何気なく、221系新快速リターンズ2006に乗っているが、私は嬉しい!! たまらなく嬉しい!! 最高に嬉しい!! 涙が出るほど嬉しい!! 

これほど無邪気に嬉しいのは、2005年12月は多忙で旅にさえも行けず、くやしい思いをした。それだけに今回、2年ぶりに乗る221系新快速リターンズ2006は感慨深いのだ。

須磨で321系の各駅停車西明石行きを抜き、クルマを次から次へと牛蒡抜き!! アーバンネットワークのエース221系は王者の貫禄を魅せつける。1年に1度の晴れ舞台かつ大舞台。指定席以外では珍しく、モハに乗っているので、モーター音は魂を込めて、高らかに心地よく響く。

垂水を通過すると、ライトアップされた明石海峡大橋が見え、舞子を通過。ちなみに山陽本線の221系新快速に乗るのは平成10年(1998年)8月以来、8年ぶり2回目となる(東海道本線の大阪で降りることが多かった)。

思う存分、魂を込めた120㎞/h運転の221系新快速リターンズ2006は明石に到着。相席だった私は少々、不本意ながら進行方向左側の空いた席に移る。

明石発車後、207系シリーズの各駅停車西明石行きにあわや抜かれそうになる不覚をとるが、21時55分、終点西明石に到着。意外にも後続の新快速姫路行き(敦賀発、米原経由!!)に乗り換えるお客が多かった。“やって来た新快速に乗っただけ”のお客が多かったようである。ちなみに車掌はレールファンに“夢”をプレゼントした?!(画像を見れば、わかります)

実現する日を心待ちにしている。もちろん、221系で。

余談だが、国鉄時代、新快速は西明石で折り返す便が主流だった。これは当時、大半の便は複々線の内側を走っていたためである。そして、昭和61年(1986年)11月1日(土曜日)、国鉄最後のダイヤ改正で、新快速は複々線の外側に移ることが許された(草津-京都間、新大阪-大阪間は複々線の内側を走ることがある)。

これは国鉄のダイヤ構成は今まで本社で行なわれていたからで、分割・民営化により、本社以外の鉄道管理局でダイヤを作成することが許されたためである。

新快速の外側移動により、西明石では折り返しの設備がなかったため、やむなく姫路へ延伸。このため、117系100番台が入団し、合わせて、高速性が高まって、所要時間を短縮させることができた。

やがて、国鉄は分割民営化され、JR西日本になり、新快速は全盛の時代を築く。この大きな功績を作ったのは221系であるが、歴代の新快速№1車両を117系シリーズを好むレールファンも多いようだ。私は言うまでもなく、221系。特に新快速のフォントが気に入っており、パソコンにも入れて欲しいぐらいだ。

あわただしく、21時57分発の新快速京都方面野洲行き(①4号車クモハ223-2073:西明石-明石間乗車。②7号車サハ223-2081:明石-三ノ宮間乗車)へ。

三ノ宮は先ほどに比べ、レールファンの数が増え、22時31分発、221系の臨時新快速大阪行き(8号車クモハ221-63)が入線。もちろんのことだが、当然、乗る。

22時31分に発車し、相変わらず、胸のすく走り。221系は新快速がよく似合う。

甲南山手を通過すると、スピードを落とした。どうやら、次の芦屋では221系の快速(高槻から普通電車)京都方面米原行きに追いついてしまうらしい。

芦屋に到着したが、接続する電車はなく、臨時便の悲しさでもある。

芦屋を発車すると、更にヒートアップ!! 妥協をしない速さに心が躍る。スピードに酔いしれる。221系の本領発揮だ!!

尼崎では福知山線207系シリーズの快速大阪行きと同時到着。珍しい顔合わせとなる。さぁー、どっちが先に発車するのか?

答えは格上の221系新快速リターンズ2006だった。当然だ!!

尼崎を発車しても、快走は変わらないものの、運転士は“「タイフォン」という名のおたけび”を高々とあげる。

「このまま東京に直行してもいいんじゃない」

と言っていいほどのSpecial Speedで、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスより速いと思わせるほど。その走りっぷりはカール・ルイスやディープインパクトを彷彿させるほどで、“飛んでいる”という表現がピッタリだ。

進め、行け、飛べ、走れぇー!! 突き進めぇー!! 走り続けろぉー!!

とほかのお客は気づいていないが、私の心はボルテージ最高潮に達し、ヒートアップだ。なんで、新快速を223系1000・2000番台にチェンジさせ、更には増備でアーバンネットワークの大エース、221系の出番を減らすのが疑問なんだよ。ずーっと、地球が滅びるまで、221系を増備して欲しかったのに!!(221系はJR産の近郊形電車では唯一の鋼製車両である)

221系新快速リターンズ2006の刺激的な、ディープインパクトの走りっぷりは新淀川を渡り終えると、悲しいかな、スピードが落ちてゆく。大阪の街もこの時間になると、“イッツ・ショータイム”もオシマイだ。

22時54分、終点大阪9番のりばに到着。ほどなくして、207系シリーズの快速も10番のりばに到着した。

関西のレールファンの一部では、「221系新快速リターンズは2006年が最後になるのではないか?」という説があるようだ。確かに、2003年から223系2000番台の増備が再開され、221系の出番は減っているように思う。

221系は17年に渡る新快速の運行にピリオドが打たれ、この記事のサブタイトルが「221系新快速フォーエヴァー」と修正されることのないよう、2007年も運行継続を願う。

※2006年12月16日(土曜日)の動画はこちらにクリック!!

★221系新快速リターンズ2006編成表(アンダーラインは筆者が乗車した車両)

1号車ク ハ221-63:弱冷車
2号車サ ハ220-55:弱冷車
3号車モ ハ220-55
4号車サ ハ220-54
5号車モ ハ220-54
6号車サ ハ221-63
7号車モ ハ221-63:西明石行きに乗車
8号車クモハ221-63:大阪行きに乗車

⑤2008年12月13日(土曜日)  

三ノ宮駅に到着し、1番のりばに新快速京都方面野洲行きが発車しようとしていた。うしろ寄りの車両はラッシュなみの混雑に見舞われている。


P1360984.JPG
 
2
番のりばから、20時25分に221系の快速(高槻から普通電車)米原方面大垣行きが発車したあと、さぁー、いよいよ、オマタセ、ベイベー。イッツ・ショータイムの時間がやって来た。そう、1番のりばに臨時新快速大阪行き(8号車クモハ221-33)のお出ましだ。しかも、アーバンネットワークのエース、221系で、たまらずガッツポーズ(2009年大相撲初場所で23回目の優勝を果たした第68代横綱朝青龍ほどのオーバーアクションではない)。  

神戸ルミナリエ開催中、12月6・7・13・14日に三ノ宮始発の臨時便を運行。12月6・13日(土曜日)の東海道本線上りはすべて臨時新快速大阪行きを9本(そのうち1本は大阪から定期便で、京都方面野洲行きとなる)、下りはすべて山陽本線直通の臨時新快速西明石行き2本、臨時快速(西明石から臨時普通電車)大久保行きは1本、姫路行きは4本を運行。12月7・14日(日曜日)の東海道本線上りはすべて臨時新快速大阪行きを8本(そのうち1本は大阪から定期便で、京都方面野洲行きとなる)、下りはすべて山陽本線直通の臨時新快速西明石行き2本、臨時快速(西明石から臨時普通電車)神戸方面大久保行きは1本、姫路行きは3本を運行した。

 

1番のりばにはレールファンが10人もいなかったが、221系の晴れ姿を目に焼きつけるかの如く撮り、私は乗り込み、転換クロスシートにくつろぐことにしよう。

「♪ダン、ミファミシラミドレェー、ドレミファソラソファー、シーラシソー、シーラシドー、ドーラシドーレミラァー♪(ミとシは♭)」  

網干総合車両所から臨時新快速の“仕事人”をおおせつかった221系は20時30分に発車。出だしはこのメロディーのような感じだろう(『必殺仕事人』シリーズの中村主水のテーマより)。

臨時新快速大阪行きは興奮のボルテージが汗をかくほどあがってゆく。130㎞/hではないけど、最高のスピードは矢沢永吉のビールのCMでおなじみの最高金賞に値する。そして、207系シリーズの各駅停車JR東西線経由松井山手行きをキャッチ!!

 

灘で各駅停車JR東西線経由松井山手行きを追い抜く。昔はコイツをバッサリ追い抜くのは当たり前だったんだよなぁー。そして、快調かつ最高のペースで駆け抜ける。“このまま320㎞/hまであがるんじゃないか”と思わせるほどだ。まるで鳥取砂丘を白馬で駆け抜ける徳川吉宗を彷彿させる。

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ビュンビュンとカッ飛ばすように快適に走り、甲南山手を通過すると、勢いが落ち、ATSのなつかしい「キンコンキンコン(JR東日本首都圏はATSの音が違う)」の音が鳴って、20時38分、芦屋1番のりばに到着(JR東日本首都圏はATSの音が違う)。ところが、各駅停車高槻行きに接続をとらなかった。通常ダイヤをいじくるわけにはいかなかったようだ。  

20時39分に発車し、暗い夜道を臨時新快速大阪行きはブッ飛ばす。アーバンネットワークのエース、221系の新快速リターンズ2008の猛烈な勢いで、世界的な不況をブッ飛ばせぇー!!

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そういえば、2008年夏、JR東海は東海道新幹線のEX-ICの宣伝を大々的に行なわれていたが、面白いことに首都圏の電車広告ではこんな案内があった(画像はJR東日本203系の車内)。

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「新大阪駅から新快速へ」

このイラストがなんと、221系になっているのだ。2000年3月11日(土曜日)のダイヤ改正で、アーバンネットワークの新快速の定期便は223系1000・2000番台に統一されているが、これを見ると、「よくやったJR東海」、「アッパレ!!」と言いたくなる。ちなみにテレビのCMでは、京浜東北線の車両は209系が映っていた。どうやら、JR東海は最新の車両より、以前の車両がお好みらしい。それが本当かどうかはわからないが…

 

西宮で321系の各駅停車高槻行きを抜き、フルスピードで駆け抜ける。日頃のストレスが吹っ飛ぶぞ!! もし、薬師丸ひろ子が221系新快速リターンズ2008に乗っていたら、こう言うだろう。

「カ・イ・カ・ン」  

20時46分、尼崎8番のりばに到着。5番のりばの快速(高槻から普通電車)米原方面大垣行きに追いついたものの、先に行かれてしまった。  

20時47分に発車し、もうラストコースだ。このまま黒磯まで乗りたいよ。いけなくても京都まではと思いながら、神崎川を渡る。

「そうはい神崎」  

ある政治家がしゃべったセリフ、つまんないよね(なんで電車の中でふと思い出すのだろう?)。  

“豪快に年忘れ”という感じで、臨時新快速大阪行きは驀進!! 2006年12月16日(土曜日)以来に味わうこの気持ちよさ、何度でも味わいたい。


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阪神高速11号池田線と大阪環状線が見え、20時53分、終点大阪9番のりばに到着。隣りの8番のりばに停車中の快速(高槻から普通電車)米原方面大垣行きに再び追いついたが、すぐに発車されてしまった。

23分に渡るイッツ・ショータイムは終わったが、余韻は残り、久しぶりにスカッした。気分爽快だ。水谷豊の『カルフォルニア・コネクション』に例えると、221系新快速リターンズはこういうひとときだ。

「♪あぁーつく燃ぉーえるぅ、季ぃー節がぁー、ぼくらのぉー、あーこぉーがぁーれぇー、運んでゆくぅーよぉー♪」




20時59分に221系新快速リターンズ2008の回送が発車し、7・8番のりばへまわろう。

⑥2009年8月1日(土曜日) 

新快速京都方面野洲行きは、御着で221系の回送を抜く。もしかして、神戸みなと海上花火大会の臨時新快速大阪行きに使われるのだろうか? 楽しみだけど、入線から発車するまでの時間が切り詰めていないことを願いたい。神戸みなと海上花火大会が無事に開催できたのは、221系のおかげかもよ。  

20時20分、定刻より2分遅れて、神戸に到着した。

DSC_0196a.JPG


 

さぁー、いよいよ、臨時新快速大阪行きの登場となる。その1発目は「なんと」と言うよりも、予想通りであるが、アーバンネットワークのエース、221系だ(8号車クモハ221-8に乗車)。「マンモスうれぴー」と言いたくなるほどだ。白いボディーは輝かしい。221系は平成元年(1989年)に入団して、衝撃のデビューから20年たち、ベテランの域に入ったが、まだまだ色あせていないし、若々しい。  

発車時刻は20時48分だが、大雨の影響で、入線時刻が遅れた。ホームにレールファンが数人いるため、家族連れにきかれる。私は「この車両は臨時運行のときしか新快速で使われないんですよ」と説明すると、レールファンでないお父さんに火がついた。お父さんはカメラを持って、221系新快速リターンズ2009夏場所を激写!! すると、発車時刻がせまり、お母さんが呼び出し、急いで車内へ戻る。  

定刻より7分遅れの20時55分に発車し、ここから東海道本線へ。家族連れは221系という臨時新快速に使われないことに興味津々で、花火の余韻を楽しむ。私が大好きな221系新快速に乗れるのは、しあわせさぁー(“べしゃり”は琉球調)。  

20時58分、三ノ宮に到着。こちらでも花火が見えるのか、ドーッと乗ってきた。神戸ルミナリエは数日間の開催であることや、家路へ急ぐ時間が決まっていないこともあるだろう。ただ、花火は時間が決まっているので、集中的に混み合うようだ。  

20時59分、三ノ宮を発車。俊敏、機敏、颯爽、爽快。“アーバンネットワークの疾風”は、旋風を再び巻き起こすかのように駆け抜けてゆく。

「♪アーチィーチィーアーチッ、燃えてるんだろうがぁー。オーッ、アーチィーチィーアーチッ、感じたんだろうかぁー♪」  

という気分だよ。天候が怪しい中で、神戸みなと海上花火大会が開催できたのは、221系臨時新快速のおかげかもしれない。しかも、大阪行きの臨時新快速1番手である。ちなみに夏の221系新快速リターンズに乗るのは2003年7月26日(土曜日)以来、6年ぶり2回目となる。この当時は『JR時刻表』のイエローページに掲載し、所要時間が定期便に比べて若干かかっているため、“221系の運行あり”とにらんだら、その通りだった。



次は芦屋

意気揚々と走る221系の臨時新快速は、321系の臨時各駅停車大阪行き、221系の快速(高槻から普通電車)京都方面野洲行きをバッサリ抜く。久しぶりに221系が221系を抜くシーンを見た。  

21時06分、芦屋に到着。ここで321系の各駅停車松井山手行きに接続。ダイヤが乱れているので、臨時新快速が定期運行の各駅停車に接続するのは珍しく、本来は予定していなかったのかもしれない。



次は尼崎

21時07分、臨時新快速大阪行きが先に発車するものの、ほどなくして各駅停車松井山手行きに追い抜かれてしまうが、なぁーに、てめぇーは見せ場を作っているだけなんだよ。そして、本気を出せば、一気に襲い掛かるかのように追い抜く。何度も味わっているシーンだが、最高だね。レイザーラモンHGなら、こう言うだろう。

「フーッ!!」  

21時14分、尼崎8番のりばへ。7番のりばには、福知山線福知山からの快速大阪行きが停車。本来は21時14分に発車するが、快速大阪行きは113系体質改善車であるせいか、ここはアーバンネットワークのエース、221系の貫禄を魅せる。まるで顔でモノをいうかのように21時15分、臨時新快速大阪行きが先に発車。グッーレイトッ!!  

次は終点大阪かぁー、惜しいなぁー。できることなら、大阪から「臨時急行〈銀河〉東京行き」に変えて、走ってくれればいいじゃん!! トイレは1号車しかないし、洗面所もないため、キツイものはあるけど、ダメでも近畿日本鉄道の『アーバンライナーnext』『アーバンライナーplus』と張り合ってほしいなぁー(ムリなのはわかっているけど)。  

エーッ、時刻はもう21時18分!! もう塚本ぉーを通過かよ。あー、夢の時間はもうすぐ終わってしまう。お別れは悲しく、つらいけど、神戸ルミナリエがあるさ。この日は楽しかったよぉーっ!! これが心の底からいえる言葉だ。この興奮、感動、熱い心。大人にとって、“大人気(Otonage)ない日”や“大人気ない時間”があっていいじゃないか。乗車時は平静を装っているけどさ。

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21時21分、終点大阪9番のりばに到着。全員の降車が完了すると同時に、向かいの10番のりばには、113系体質改善車の快速大阪止まりが到着した。気がつけば、バラストやレールが雨で濡れていたが、水谷豊の『カルフォルニア・コネクション』に例えると、221系新快速リターンズは、こういう乗り物だ。

「♪あぁーつく燃ぉーえるぅ、季ぃー節がぁー、ぼくらのぉー、あーこぉーがぁーれぇー、運んでゆくぅーよぉー♪」  

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本年はどうもありがとうございました。2007年もよろしくお願いします。

岸田法眼

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コメント 4

住吉人

岸田法眼様、こんばんは。

221系新快速・・・定期運用で見られなくなって久しいですが、221系の白い車体にシンボルの青の新快速表記がなんともいえません。

休日で、大阪環状線の天王寺→大阪移動は、221系「大和路快速」をよく利用いたします。
環状運転する線区で、転換クロスシート車に乗れるのは、大変幸運です。

さて、2006年もあと少しとなりました。
よいお年をお迎えくださいませ。
by 住吉人 (2006-12-31 22:24) 

岸田法眼

どうもありがとうございます。

この時間に御投稿なさったということは『紅白歌合戦』より、こちらを選んでいただき、光栄です。

221系新快速は世界遺産にして欲しいですね。

大阪環状線で、たまたま221系が来たら、乗りますが、御堂筋線に乗り換えていることのほうが多いですね。

2007年もよろしくお願いします。
by 岸田法眼 (2007-01-01 13:33) 

阪和路快速221

さすが気合い入っておられますね。

私もこのときはそんな気分でしたよ。
この車両ばかりはJR・私鉄問わず、
他と一緒にしてほしくないと強く思います。
by 阪和路快速221 (2007-01-23 18:48) 

岸田法眼

阪和路快速221さん、どうもありがとうございます。

私は神戸ルミナリエの光の祭典を楽しみにしており、『221系新快速リターンズ』はオプションか余興のようなものです。

221系が世界遺産になるといいのですが、我々の記憶に残る名車であることに変わりはないでしょう。<スーパーひたち>の651系が前年か翌年に入団していたら、鉄道友の会ブルーリボン賞は間違いなく、221系だったと確信しております。

さて、http://blog.so-net.ne.jp/railway583/2007-01-15の記事は御覧になりましたか? 221系とはまったく関係のない記事ですが、御覧いただければ、さいわいです。
by 岸田法眼 (2007-01-23 23:20) 

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