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JR東日本415系鋼製車フォーエヴァー [汽車旅2006番外編]

 2006年12月23日(土曜日・天皇誕生日)、JR東日本常磐線石岡から、13時03分発の普通電車(取手から快速)上野行き(3号車モハ415-113:弱冷房車)へ。11両編成の車内はすいており、ボックスシートを確保することができた。

フルスピードで、ありったけの力をふりしぼるように走る。国鉄の通勤形・近郊形電車は“悲鳴”をあげながら、めいいっぱい走っている印象がある。

土浦3番線に到着し、2番線から先に発車する特急〈フレッシュひたち32号〉上野行きと待ち合わせをする。

この日に利用した普通電車(取手から快速)上野行きは、うしろ4両がステンレス車体の415系1500番台。ツラが211系シリーズと同一なのがさいわいし、廃車はまぬがれ、2007年3月18日(日曜日)以降は上野-土浦間を走ることはなくなるものの、引き続き、“悲鳴”をあげながら、めいいっぱい走り続ける。

415系鋼製車がなくなることで、常磐線快速のロングシート率が増えることになる。ちなみにJR九州は415系鋼製車は健在ではあるものの、リニューアルしてロングシート化した車両が多く、もしかしたら、セミクロスシートはないのかもしれない。将来はオール転換クロスシートを装備した511系という、関門トンネル対応の交直流近郊形電車が誕生するだろう。

特急〈フレッシュひたち32号〉上野行きが2番線に到着したものの、自由席は全員坐れず、立客が発生。自由席特急料金を払っているのがバカバカしく感じる利用客もいると思うが、この日の特急〈フレッシュひたち〉は自由席満員御礼の状態。途中駅から乗り込む場合は指定席を確保したほうがよさそうだ。

13時29分、土浦を発車すると、川を渡る。川釣りを楽しむ人もいるが、なにが釣れるのだろうか?

少しずつ、着実に乗車客が増え、ひたち野うしく-牛久では高速道路の圏央道をくぐる。2007年春につくば牛久-阿見東間が開業する予定で、常磐線や成田線の利用客が減りそうな予感がする。

牛久で一気に相席となり、ボックスシートはすべて埋まった。

佐貫(Sanuki)は日本最北端の相撲部屋、式秀部屋の最寄り駅。初・夏・秋場所中、朝のラッシュ時にお相撲さんも乗ってくるという。ちなみに牛久出身の稀勢の里は鳴門部屋の所属である。

佐貫を発車すると、進行方向右側にはなにやら工事が行なわれていたが、なんなのかは不明。ほどなくして、藤代へ。

藤代を発車すると、一部の蛍光灯が消灯し、交流から直流へ。茨城県は交流電化が圧倒的に多く、ナマリでおしゃべりする人も多いせいか、関東地方なのに東北地方とよくカン違いされるとか。

進行方向右側にジャンボジェット機(ヒコーキ)を発見したが、おそらく新東京国際空港(成田空港)からどこかへ飛び立ったばかりなのだろう。

立客も発生し、すっかり首都圏の雰囲気となり、取手3番線へ。向かいの4番線はE231系通勤形タイプの快速上野行きが発車を待っており、坐れなかったお客は乗り換えてゆく。“10分のゆとり”があるという表れだが、空席だらけなので、取手発着の快速はありがたい存在だ。

取手から複々線となり、利根川を渡って千葉県へ。

天王台を発車し、進行方向右側は我孫子(Abiko)の広大な留置線にはE531系が留置するも、なぜか1・2・8・9・10号車の5両編成だった。2階建てグリーン車の連結と関係あるのだろうか?

柏で大半のお客が入れ替わる。柏周辺は人も多く、2003年秋には同じ日の同じ時間、東口では小泉純一郎総理大臣(2006年9月に総理大臣を勇退)が出馬議員の応援演説、西口では麻倉未稀が高島屋の主催によるミニライブを行なっていた。

複々線は進行方向左側が各駅停車、右側は快速以上という乗り換えが不便な構造。各駅停車の場合、取手-我孫子間は朝夕ラッシュ時のみ運転で、日中は12分おきの運転。快速は10分おきとなっているが、北千住で特別快速に抜かれる便がある。

さて、各駅停車は綾瀬から東京地下鉄(東京メトロ)千代田線に入るため、快速と各駅停車(多摩急行もある)は会社別複々線となる。これがややこしく、相互乗り入れ運転を開始した当初は利用客はかなり戸惑ったという。

複線に戻り、北千住で特急〈スーパーひたち34号〉上野行きの通過待ち。発車すると、進行方向左側に首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス、その奥には東京メトロ日比谷線と並走。3社の共演はなかなか見られないが、つくばエクスプレスはいともカンタンに日比谷線と常磐線の電車を抜き去ってゆく。

私が坐るボックスシートは若手の男女2人と50代後半の男性と相席になっており、どうやら土曜日でも営業に出ていたようだ。若手の女性は我孫子を「Sogashi」「Sogako」と読むものと思っていたらしく、吹き出しそうになってしまった。

かつて、常磐線の普通電車は朝夕ラッシュ時は南千住、三河島を通過し、快速は終日停車という、種別にそぐわない停車パターンをとっていた。

現在は特別快速と特急以外、終日停車に改められ、2004年10月16日(土曜日)から普通電車は上野-取手間を快速に格上げ。取手から先は今まで通り、普通電車としたため、わかりやすくなっている。

東京都交通局が運営し、2007年度に開業する予定の日暮里・舎人ライナー(Nippori-Toneri Liner)をくぐり、日暮里へ。ここからは東北本線に入り、14時41分、終点上野10番線に到着した。

2006年3月17日(金曜日)に103系は常磐線から姿を消したが、その時はわずか10両編成1本と5両編成2本しかない状態だったものの、E531系の2階建てグリーン車連結にともない、意外と415系鋼製車に乗れるチャンスはまだまだある。しかし、2007年3月17日(土曜日)までに勢力は急速に縮小してゆくだろう。

快速(浜松町から各駅停車)磯子行き(1号車クハ208-44:京浜東北線)に乗り換えるが、209系は2007年秋からE233系への置き換えが開始されるという。平成4年(1992年)に901系として入団して以来、わずか14年。JR東日本が公約のように掲げていた「価格半分、重量半分、寿命半分」を果たそうとしている。もったいない。「カネのムダづかい」としか言いようがない。

東京に到着し、1・2番線へ。“中央線”の201系はE233系に置き換えられるため、少数のレールファンが撮影に精を出していた。

★お知らせ

2007年1月10日(水曜日)で、観客動員数は53,000人を突破しました。ありがとうございます。

★備考

①415系について、くわしくお知りになりたい方はこちらにクリックして下さい。

②JR東日本415系シリーズの号車札は車内だけ掲示しています。

「2007年の汽車旅1-1(JR東日本415系鋼製車フォーエヴァーⅡ)」も合わせて、御覧下さい。

★普通電車(取手から快速)上野行き編成表(アンダーラインは筆者が乗車した車両)

1号車クハ411-621:ロングシート
2号車モハ414-113
3号車モハ415-113:弱冷房車
4号車サハ411-4   :リニューアル車 
5号車モハ414-128:リニューアル車
6号車モハ415-128:リニューアル車
7号車クハ411-521:ロングシート
1号車クハ411-1602:ロングシート
2号車モハ414-1535:ロングシート
3号車モハ415-1535:ロングシート。弱冷房車
4号車クハ411-1502:ロングシート

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コメント 4

オーミヤ

今度は逆が出ませんかね。寿命倍増。それもきついですけど今後の社会を読めばさっさとなくすような車両は敬遠されるかもしれませんね。

貴方がどこにお住まいかは分かりませんが415系の数は着実に減少傾向ですから乗るなら今のうちです。せめて写真だけでも物になりますから。
by オーミヤ (2007-01-11 20:44) 

岸田法眼

JR西日本の体質改善車は当初、40年仕様を前提としていましたが、今は30年仕様に改めたようですね。これが寿命倍増の例だと思いますが、新製時から50年以上の長寿命を前提とした車両は今まできいたことはありません。

前回の鹿島鉄道では車齢70年の気動車に乗りましたが、よく傷まずに済んだものです。

209系は短命でも、583系は今後も長く使われるのだから、嬉しいですが、JR東日本の車両に対する考えが矛盾しているような気がします。

余談ですが、私は首都圏在住です。
by 岸田法眼 (2007-01-11 23:10) 

む〜さん

常磐線の旅、楽しく読みました。有難う御座いました。
読んでいるうちに、3月までに、鹿島鉄道を訪問せねばと思いました。ついでに、何時も通過となる馬橋の流山と、佐貫の関鉄龍ヶ崎も訪問したいですね。
by む〜さん (2007-01-11 23:54) 

岸田法眼

む~さん、どうもありがとうございます。

鹿島鉄道の乗車を終えて、この模様を綴りましたが、そろそろあふれ出しそうな頃ですね。土休限定の1日乗車券で、お天気のいい日は霞ヶ浦でお散歩するのもよさそうです。

また、常磐線E531系ではグリーン車がデビュー。上野駅の地平ホーム側にある改札付近に「グリーン車情報」があり、当日の運用を御案内しています。ダイヤ改正まで、グリーン料金なしで乗れますので、そちらの試乗もオススメです。
by 岸田法眼 (2007-01-12 00:48) 

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