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2007年の汽車旅1-1(JR東日本415系鋼製車フォーエヴァーⅡ) [汽車旅2007]

2007年1月6日(土曜日)、JR東日本東北本線上野へ。あいにくの雨だが、9番線から10時53分発、快速(取手から普通電車)いわき行き(5号車モハ414-127:リニューアル車)に乗り、ボックスシートGET!!

10番線には特別快速土浦行きが入線。駅員は「特別快速より、早く着きまーす」と、快速(取手から普通電車)いわき行きの利用をアピール。また、この日からE531系グリーン車がデビュー。2007年3月17日(土曜日)まで、普通車扱いのため、グリーン券がなくても利用できる。ちなみに、この日は特別快速を中心に運行をしていたが、平日の朝ラッシュに使えるかどうか?(2ドアの普通車扱いのため、遅延が予想される)

上野を発車し、日暮里から常磐線へ。発車すると、東京都地下鉄建設日暮里・舎人線(Nippori-Toneri Line.“日暮里・舎人ライナー”の路線愛称がつき、東京都交通局が運営・管理する模様)をくぐる。ちなみに日暮里・舎人線は当初、地下鉄にする予定だったが、採算の問題で新交通システムに変更された。東京都交通局(都営地下鉄)都営大江戸線がなければ、確実に地下鉄になっていただろう(たぶん、リニア駆動方式)。

北千住を発車し、離れて並走していた東武鉄道伊勢崎線をくぐると、進行方向右側には東京拘置所がある。住宅地にムショがあるのは物騒で、住む気になれないが、思ったより、規模はデカいようだ。

松戸で特急<スーパーひたち19号>いわき行きの通過待ちを行ない、取手-藤代間で直流から交流に変わる。

佐貫(Sanuki)は関東鉄道竜ヶ崎線乗り換え駅だが、非冷房の旧型気動車が代走。ちなみに竜ヶ崎線は日本で初めて、鉄道のワンマン運転を開始したところである。

暖房が効いて、心地よく眠りたいような感じの中、土浦1番線に到着。入れ替わるように3番線から特別快速上野行きが発車したが、グリーン車の利用率は多く、ほかの車両はガラガラ。

土浦で前4両を切り離し、ガラガラの11両編成で発車すると、土浦運輸区へ。415系鋼製車は1編成しか見えず、E531系主体。E501系も1本見れただけで、世代交代の波は急速に進んだことを感じさせる。

高浜で特急<フレッシュひたち21号>勝田行きの通過待ち。5分停車のため、車内保温目的で中間のドアを閉めるが、土浦以北のホームの大半は上屋がなく、増設が必要だ。

特急<フレッシュひたち21号>勝田行きは次の石岡に停まるが、下りホームは1番線しかなく、ここで通過待ちとなるものの、北千住みたいに2番線を下り上り共用というワケにはいかないのだろうか?

石岡は鹿島鉄道鉾田線の乗り換え駅だが、雨でもカシノリ!!(「鹿島鉄道フォーエヴァー」参照) でも、“カシテツ”は救えなかった…

友部を発車すると、上り線と別れ、中央には農園、グラウンドを通り、数年前に新設した広大な留置線へ。止まっているのはタイガースカラーのE653系だけである。

上り線に合流すると、内原へ。

激しい雨の中を通り、下り線しかホームがない臨時駅、偕楽園を通過すると、水戸4番線に到着した。

JR東日本415系鋼製車に乗るのはもしかしたら、最後になるかもしれないが、時間が早かったら、終点いわきまで乗っていたかもしれない。

階段を登ると、なんとE531系グリーン車を展示。この日、水戸にやってくることはほとんどないものの、快適さをアピールしていたが、転換クロスシートを投入する気配は、いっこうにないのが残念なところである。

2番線にまわり、水郡線の普通列車郡山行き(キハ110-129:常陸大子からワンマンカー)に乗り換え。3両編成のうち、先頭車以外は常陸大子(Hitachi-Daigo)止まりとなる。発車前には車掌が車内精算に出向き、精力的に動く。

13時14分、普通列車郡山行き(常陸大子からワンマンカー)が発車。すぐに左へ曲がる。あいにくの雨なので、固定窓はくもっている。

上菅谷で支線の普通列車常陸太田行きに接続。停まった位置に上屋がないため、乗り換え客はひと苦労。

上菅谷を発車すると、周囲は田畑が多くなり、ATS装置がピコピコ鳴ると、一旦止まる。ほどなくして、運転再開したあと、ゆっくり進み、瓜連(Urizura)へ。普通列車水戸行きワンマンカーと行き違う。

常陸大宮は高校生を中心に下車客が多く、14時31分、常陸大子2番線に到着し、大量下車が発生。先頭車以外はここで切り離す。

ここからワンマンカーになるものの、引き続き、車掌が乗務。常陸大子を発車すると、険しい道を進む。雨だが、快走。川とつかず離れずで進んでゆく。

川と別れ、停まるごとにお客は減ってゆく。2人掛けのボックスシートは1人で占拠しており、うらやましく思う。キハ110系は車椅子スペースはないものの、ボックスシートは2人掛け-4人掛けとなっており、通路幅を確保している。また、2006年にはキハE130系が入団。2007年1月19日(金曜日)にデビューし、キハ110系は東北地方のローカル線に移籍。どうやら、キハ40系・キハ48系の廃車が始まりそうな気配である(特に非冷房車)。

南石井、磐城石井(Iwaki-Ishii)、磐城塙(Iwaki-Hanawa)となれば、そこは“うつくしま、ふくしま”である。この先、「磐木x」という駅名が多く、磐城塙では普通列車水戸行きと行き違う。

磐城棚倉ではキハE130系の臨時(LEDがそう表示していた)と行き違うが、残念ながら雨に濡れたガラス越しでしか撮影できなかったものの、臨場感を出すため、あえて画像は載せる。

キハE130系は国鉄近郊形電車と同じ3ドアセミクロスシートで、半自動ドアボタンはE531系のトイレの水洗ボタンと同じデザインとなっている。将来、水郡線はキハE130系に統一される予定だというが、常陸大子や袋田は温泉観光地なのだから、転換クロスシートを採用してもよかったように思う。ボックスシートは時代遅れの産物だ。

磐城石川で多く乗り、野木沢を過ぎると、田畑が見え、急に眺めがよくなった。どうやら、平地に入ったようである。

泉郷(Izumigoh)は、ここからクルマで5分のところに福島空港があるが、水郡線とバスのリレー輸送は行なっていないように思える。必要性があれば、水郡線の新たな支線を作ってもいいように思う。

再び、険しい道に戻り、谷田川(Yatagawa)へ。普通列車水戸行きワンマンカーと行き違うが、駅舎は綺麗に整備されている。実はほかにもそういう駅舎があったが、無人駅でも“お客様を迎える”という、心づかいなのだろう(画像は磐城守山)。

東北新幹線の高架をくぐり、東北本線に合流すると、安積永盛に到着。水郡線全線完乗を達成した。

雨のせいか、天気は暗くなり、郡山総合車両センターではE531系グリーン車とE501系が合体をするという、“夢の共演”が見られたものの、一時的な措置であり、営業運転することはない(暗くて、画像が見づらいと思いますが、御勘弁を)。

16時26分、終点郡山水郡線のりばに到着した。なぜか、水郡線直通列車のホームは番線の数字をふっていないのが理解できない。

郡山は自動改札化されているが、Suica対応ではないので、違和感がある。ワンマンカーが多いこともあり、難しいようだ。ちなみに自動改札前にはミニチュアのSL、C63 2を展示していた。

郡山で本日最初の下車をして、郡山総合車両センターへ向かう。

雨の中を歩くが、郡山総合車両センターはE531系グリーン車が大量に搬入されており、既存車両の付け替えを行なう。奥には見づらいが、臨時特急<あいづ>用の485系、常磐線415系1500番台やE501系の姿もあり、車両の検査はここで行なわれる。また、E501系は2007年3月18日(日曜日)から運行区間が変更になるため、トイレの設置も行なわれている。どうせならば、最初からつけたほうがよかったようにも思うが…

郡山に戻り、17時46分発、東北本線の普通電車仙台行き(クハ718-3)に乗る。ちなみに前2両は第3編成、うしろ2両は第33編成で、長嶋茂雄さんがつけた歴代の背番号同士の連結となり、ラッキーである。

藤田を過ぎ、気がつけば雪。少々積もった程度で、越河(Kosugoh)が近づく頃には、ハイ、消えた!!

名取は仙台空港鉄道の起点となるところで、南仙台を発車すると、高架となり、2007年3月18日(日曜日)にオープンする新駅、太子堂を通過。長町を発車すると、地平に戻り、19時55分、終点仙台2番線に到着。この日は初の仙台泊まりである。

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