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JR東日本E531系グリーン車試乗 [汽車旅2007番外編]

2007年1月21日(日曜日)、JR東日本東北本線上野10番線から、11時10分に発車する特別快速土浦行きへ。すでに入線しており、2007年1月6日(土曜日)からE531系はグリーン車の連結を開始したが、3月17日(土曜日)まで、普通車扱いのため、乗車券だけでも乗れる。特に2階席の人気はすざましいと言ってもよく、1階席は空席がチラホラ。

なお、今回は時間の都合で、車番チェックは省略した。旅に出るワケでもないし、たまには日常で電車に乗っている気分を味わいたい。それにこれから、E531系グリーン車に乗る可能性は充分、あるのだから。

9番線に415系鋼製車つきの快速(取手から普通電車)いわき行きが御徒町方にある留置線から入線。青春18きっぷの旅なら、どちらを選ぶか悩みそう。

11時10分、発車。進行方向左側から同時刻に発車したE231系近郊形タイプの普通電車籠原行きに完敗!! 特別快速土浦行きは日暮里に停まるためで、一部の特急<フレッシュひたち>も停まるが、なぜか京浜東北線の快速は通過する。日暮里はややこしい駅だが、京浜東北線の快速が停まると速達性が薄れるため、要望するつもりもない。

日暮里から常磐線に入り、次は松戸。京成電鉄京成本線は大改良工事の真っ最中である。

三河島付近で、E501系の快速上野行きとすれ違う。209系と同じフェイスをした車両だが、わずか60両しかない希少価値の車両である。また、京浜東北線は2007年秋以降から、「価格半分、重量半分、寿命半分」の公約通りに209系の廃車が始まるのに対し、E501系はまだまだ現役続行。嬉しい限りである。

車掌はグリーン車の案内をし、“お試し期間内”の御利用をアピール。また、2ドアのため、降りる時はお早目のお支度をしてもらうよう、JR東海の静岡地区と同じようなお願いを告げる。更に連結する便は日によって異なることも付け加えた。

南千住を通過すると、スピードは本領発揮!! 北千住2・3番線では撮影隊の姿が見られた。

北千住を通過し、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線の各駅停車守谷行き(案内は「各駅停車」と「普通電車」が混在して、ややこしい)を追跡するも、追いつき追い越せない不覚をとる。南千住-北千住間は常磐線の電車でさえも抜かされるため、最新設備を備えた、つくばエクスプレス線は脅威の存在だ。

綾瀬を通過すると、親子(父と小学生男児)の話し声がよーく聞こえるほど、異様なほどの静寂ぶり。とても電車に乗っているとは思えない。隣りの3号車はモハ(電動車)にもかかわらずだ。また、異様な静寂ぶりの中、風を切る音がものすごく新鮮だ。JR西日本の新快速でも味わえない音だ。

松戸でE231系通勤形タイプの快速取手行きに接続。以前は北千住で通過待ちにあっていたが、接続に変えて利便性が向上した。

柏ではE531系グリーン車つきの特別快速上野行き、取手でも快速上野行きと遭遇。おそらく、基本編成(1~10号車)にグリーン車のないE531系は郡山総合車両センターへ移動しているのだろう。

さて、E531系グリーン車は基本的にE231系グリーン車とほぼ共通だが、気になるのは『オーミヤの鉄道日誌』というブログで紹介された照明のデザイン。実際にナマで見たが、“照明カバーはカバーにあらず”だ。蛍光灯を“セミむき出し”、わかりやすく言えば、網タイツになっているので、ものすごく違和感がある。特に夜だと違和感は増すだろう。ここは完全たるカバーにしたほうが、より明るくなるはずだ(画像上段はE531系グリーン車。画像下段はE231系グリーン車)。

座席は先ほども述べたように、E231系グリーン車と同一。シートモケットの1階と平屋は赤、2階は青を基調としている。

松平健によると、赤は“愛情と情熱”、青は“優しさとやすらぎ”だそうで、みずから作詞した『マツケンサンバⅢ』で腰を振りながら歌っている(画像は水戸駅の体験コーナー)。

 

これはE231系グリーン車についていたかどうかは覚えはないのだが、座席背面下にあるカンガルーポケットの左側に、引っ掛けるようなモノが備わっていた。いったい、なんのためにあるのか気になるところだ。ちなみに近郊形電車のグリーン車はなぜか、足乗せがついていない

グリーン車のトイレは5号車についており、洋式。車椅子対応ではないので、広くはない。洗面所も隣接しているので、快適に過ごせるものの、よく揺れた。

取手から各駅に停まるが、異様にも思える車内の静寂性は相変わらずだが、オッサンがうるさい。また、ここから130㎞/h運転となるが、不思議と速さは感じない。

停まるごとにお客は減り、静かな空間を快適に過ごし、スピードが大幅に落ちて、ポイントを渡ると、12時07分、終点土浦3番線に到着した。

E531系のグリーン車は照明以外は快適に過ごせたが、気になるのは特急<フレッシュひたち>に連結要望が殺到する可能性があることである。つまり、「E531系基本編成にはついているのに、 特急<フレッシュひたち>にないのはおかしい」と疑問を抱く利用客が多いのではないかということだ。

先ほども述べたが、近郊形電車のグリーン車は足のせがなく、特急の自由席・指定席と変わりない。そういう要望があったとしても、JR東日本はそういうふうに回答するのではないかと思う。

なお、E531系グリーン車は2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正から、上野-高萩間で“グランドオープン”することになっている。つまり、上野-いわき間の普通電車(上野-取手間は快速)がなくなることを意味している。できれば、いわきまで運用して欲しいところだが、東北地方に進出できない理由はあるのだろうか?(いわきは福島県の駅である)

 ★備考

①『オーミヤの鉄道日誌』のE531系グリーン車記事は、ココにクリック!!

②車内で撮影した画像はランダムに掲載しています。

「JR東日本常磐線特別快速」も合わせて御覧下さい。

「JR東日本E231系グリーン車試乗」も合わせて御覧下さい。

備考とは関係ありませんが、『Yahoo! セカンドライフ』では、私のコラムを掲載しております。ぜひ、御覧下さい(御意見、御感想はこちらにクリックして下さい)。

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コメント 12

オーミヤ

どうでしたか?E531系グリーン車は。貴方が常磐線沿線住民かは分かりませんがもしそうなら今後姿が大きく変わりそうですね。

私も2階席に乗りました。貴方と私が違っていても感じることは同じだったのですね、もう静かで囁き声でさえも聞こえるぐらいでした。「カーカランカランカラン」と走行音が軽く響くぐらいでしたよ。と、普通列車にグリーン車があり特急にグリーン車がないという逆転現象で仰るとおりフレッシュに連結要望が来そうですが特別快速ならフレッシュの代わりにもなりますから特別快速の増発で対応させる可能性がほんのり。
by オーミヤ (2007-01-25 19:02) 

岸田法眼

私は常磐線沿線に住んでおりませんが、今回の乗車は楽しみにしておりました。

E231系グリーン車より静かな印象を受けましたが、130㎞/h運転のため、防音対策に力を注いだのでしょうか? 2階席の画像を見比べると、客室の照明のほかに、螺旋階段のインテリアも少々異なっていますね。

特別快速の増発は厳しいような気もしますが、ダイヤ改正で普通電車もスピードアップをはかるらしく、土浦まで逃げ切れる便が増えると思いますよ。

特別快速は取手以遠の停車駅を絞って欲しいですね。つくばエクスプレスだと区間快速に相当しますから。
by 岸田法眼 (2007-01-25 19:57) 

はなまる鉄道

もう26日ですが、2007年もよろしくお願いします。

21日は、私も土浦~柏間で乗りました。
鹿島鉄道が廃止になるのを受けて、キハ432とキハ601で鉾田を往復してから、グリーン車連結列車に乗りました。
でも、どうしても常磐線=415系の感じは抜けません。

特快の話ですが、土浦駅で高萩行きがあと4分待ってくれれば、乗り継げたのに。と思います。ホームの都合で無理でしょうね。
by はなまる鉄道 (2007-01-26 13:18) 

岸田法眼

はなまる鉄道さん、こちらこそ、本年もよろしくお願いします。

415系は長いこと常磐線を走っていましたが、ステンレス車体だけが生き残ることになります。2階建て普通車が廃車解体されたのは残念ですね。水戸線限定運用など、新しい選択肢があったはずですから。

土浦の場合、始発電車もあるため、厳しいかもしれませんね。“入線して即発車の体制”をとらない限り、乗り継ぎは厳しいものと思われます。

特別快速が3番線に到着して、2番線の普通電車高萩行きに乗り換えられるのが理想でしょう。それに生き残りの415系1500番台は上野-友部間から撤退するようなので、スピードアップをすれば、はなまる鉄道さんがくやしがるようなことはないと思われますが、新ダイヤの時刻表発売が待ち遠しいですね。
by 岸田法眼 (2007-01-26 22:00) 

MAKIKYU

こんにちは。
E531系の運行区間ですが、グリーン車が高萩までというのはSuica導入区間(日立まで)というのも関係しているのかもしれません。
物理的にはいわきまで10両編成で運行する事は可能なはずで、ダイヤ改正以降に同形の付属編成(5両)やE501系10両が福島県内まで乗り入れるか否かは注目ですね。
by MAKIKYU (2007-01-27 07:09) 

岸田法眼

MAKIKYUさん、どうもありがとうございます。

E501系はいわきまで乗り入れるでしょうが、10両編成だけだと思われます。5両は水戸線で運用するそうです。

常磐線の自動改札がどこまで進むのかが注目かつ課題でしょうね。
by 岸田法眼 (2007-01-27 19:08) 

まつなる

TBありがとうございました。
東京近辺で旧国鉄近郊型が陣取る最後の取手、もとい砦の常磐線も、その趣を変えることになりますね。

私も初めてグリーン車車両に乗ったとき、他の線区に比べて静かだなと思いました。

やはりグリーン車が行くのは高萩くらいまでですかね。これがいわきまで行ってくれると、グリーン車と急行型車両の乗り継ぎで、仙台方面への鈍行の旅が快適になるんですが・・・・。
by まつなる (2007-01-28 22:15) 

岸田法眼

まつなるさん、どうもありがとうございます。

常磐快速線(上野-取手間)も定期便はJR産の車両に統一されます。

グリーン車がいわきまで行かないのは残念ですが、上野発大津港行きの快速(取手から普通電車)はE531系でグリーン車を連結している日が多いそうですよ。ダイヤ改正まで、いわきの先、大津港までグリーン車の御利用ができます。

急行形電車ですが、E721系投入で、一部廃車になるそうです。5年以内に常磐線はかなり変貌するかもしれませんね。
by 岸田法眼 (2007-01-29 00:49) 

NO NAME

E501のインバーター改造が残念でなりません。
あと常磐線の快速のいわき行きがなくなる事が残念です。5年位前まで上野発普通原ノ町行きなどがありました。
by NO NAME (2007-02-15 20:32) 

岸田法眼

どこの誰かは存じませんが、どうもありがとうございます。

上野発の常磐線快速は高萩で頭打ちとなりますが、ダイヤ改正まではE531系グリーン車が大津港まで運行する日があるようですね。

常磐線も北のほうではE721系が投入され、“変革期”になるようですね。
by 岸田法眼 (2007-02-16 01:18) 

菅沼天虎

拙ブログへのトラックバックありがとうございます。

現時点でのいわきまで乗り入れるグリーン車は1往復だけで、上野9:34発の351Mと、いわき16:04発の446Mになります。但し毎日連結では無いようですので、事前に駅掲示のグリーン連結列車を確認した方が無難です。
また、351Mからいわきにて接続する仙台ゆき253Mは、残念な事にロングシートの701系電車となります。

さて、疑問に思われていらっしゃる
>座席背面下にあるカンガルーポケットの左側に、引っ掛けるようなモノ
ですが、これは傘を立てかける際に使用するモノだそうです。
by 菅沼天虎 (2007-02-19 20:12) 

岸田法眼

菅沼天虎さん、どうもありがとうございます。

現時点、いわきまで乗れるとはおトクですね。そこまで乗ることはないと思いますが、以前、所用で利用した時は「大津港行き」でした。

あの引っ掛けるモノはカサをたてるものですか。雨の日利用には最適になるのでしょうが、床が濡れるので、お店のようにビニール袋のサービスがあればいいかもしれませんね。

これから東北方面からの青春18きっぷの帰りは常磐線の普通電車グリーン車で決まりかもしれませんね。楽しみではありますが、朝のラッシュに足を引っ張らないかどうかが気がかりです。

またのお越しをお待ちしております。
by 岸田法眼 (2007-02-19 22:49) 

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