SSブログ
『波瀾万丈の車両』、2018年9月7日(金曜日)発売!!

拙著『波瀾万丈の車両』(アルファベータブックス刊)、発売中!! くわしくは、こちらへ

東武鉄道大追跡 カバー.jpg

拙著『東武鉄道大追跡』(アルファベータブックス刊)、2021年2月9日(火曜日)発売!! くわしくは、こちらへ

『大阪の地下鉄大研究』表紙

拙著『大阪の地下鉄大研究』(天夢人刊)、2023年10月3日(火曜日)発売!! くわしくは、こちらへ


●お問い合わせ、御依頼はこちらへ。
     

・Railway Blogのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。

・Railway Blogに掲載されている本文、画像などの著作権は、各国の著作権法、各種条約及び、その他の法律で保護されています。これらのデータなどについて、私的使用、その他、法律で明示されている範囲を超えて、許可なく引用、複製、改編、転用、電磁的加工、送信、頒布、二次使用するなどの一切の行為は禁止しております。著作権法に関係なく、ルール、マナー、エチケットをすべて守っていただきますよう、お願いいたします(該当する行為があった場合、当方の顧問弁護士より、賠償金を請求させていただきます。必ずお支払いください)。また、新聞、雑誌など、各種メディア関係者で本文や画像の利用等を希望される場合は、お問い合わせフォームを御利用ください(原則として、本文や画像は有償とさせていただきます)。

2002年の汽車旅1-1 [汽車旅2002]

2002年1月4日(金曜日)、JR東日本東京へ。

東海道本線9番線では寝台急行<銀河>、寝台特急<サンライズ瀬戸・サンライズ出雲>が定刻通り、終点東京に到着した。

前日、東海地方の大雪で、交通機関が大幅に混乱し、帰省で自宅へ帰宅する人の多くはできないというアクシデントに見舞われたが、この日はヒコーキと東海道・山陽新幹線(JR東海とJR西日本)以外は定時運行が可能なようだ。

7番線から7時24分に発車する普通電車伊東行きが入線(1号車自由席クハ185-204)。2ドア車両のため、乗車口吊り下げ札を設けている。185系シリーズの普通電車は東京-伊東間下り1本のみの運行。東京-静岡間にも373系の普通電車が1往復しているが、違う会社の車両のせいか、乗車口吊り下げ札は設けていない。

お客はビジネスマンが多く、向かい合わせにしてグループ旅行をするところも。背面のテーブルで、朝メシをとる人もおり、身支度をするにはうってつけだ。また、<湘南ライナー>と違い、ライナー券500円を投資する必要がなく(グリーン車はグリーン券がいる)、私はコレを“ウラ湘南ライナー”と呼んでいる。

7時24分に発車。12両すべてリニューアル車だが、客室と塗装を変えただけで、トイレと洗面所はそのまま。リニューアルが完全に行き届いていない。

この日は雲1つない快晴で、多摩川を渡る時も富士山が見えた。

ポカポカ陽気でウトウト。普通電車伊東行きは箱根駅伝の熱気を持続させるかのようだ。特に大磯を発車して、進行方向左側に相模灘がチラッと見えると、なおさらだ。

国府津(Kohzu)で私は進行方向左側の座席に移動。普通電車の自由席だから、どこでも坐っていいのだ。ここから熱海までは“ニューイヤーオーシャン相模灘”を楽しみたい。小田原までは序章といった感じだ。

2ドアのためか、停車時間は1~2分とっている。通常は3ドアだから、ゆったりしている感じだ。時間にせかされるより、ゆとりを持った生活がしたい。コレは日本人の永遠の願いであろう。

小田原を発車すると、いよいよ、“ニューイヤーオーシャン相模灘”の幕開けだ。

有料道路はコッたデザインのコンクリート橋は瀬戸大橋に見せたがる悪戯っ子ぶり?! いつも夜しかお目にかかれないので、新鮮なんだよなぁー。このオーシャンを見ていると、“伊豆は近いんだねぇー”と実感。また、トンネルも多く、川端康成はないけど、“トンネルを抜けたら、そこは伊豆だった”と思いたくもなる。

広い大海原は不況日本の苦しさをブッ飛ばしてくれる。働き過ぎのビジネスマン、余暇は電車に乗ってやすらごう!!(画像は早川-根府川間にて)

“ニューイヤーオーシャン相模灘”は熱海付近でTHE END。普通電車熱海行きは3番線に到着した。この電車は1~7号車と11~15号車をつないだ12両編成で、後者はここで切り離す。

1番線には伊東線の普通電車伊豆急下田行きが発車を待っているが、車両は伊豆急行200系。JR東日本で余剰となった113系を使用しているが、どう見ても、伊豆急行の車両という雰囲気がどこにもない。『リゾート21』に車種統一したほうがよっぽどいいように思えるが、そうもいかないらしい。

普通電車伊東行き発車後、3番線にはJR東海の普通電車豊橋行き(クハ111-2004)が入線し、乗り換える。車両は113系2000番台で、6両全車がボックスシート&ロングシートのセミクロスシートだが、うしろ3両は浜松止まりである。

9時39分に発車すると、チラッと、“ニューイヤーオーシャン相模灘”であるが、引き続き、進行方向左側に坐り、、“ニューイヤーオーシャン駿河湾”を見るつもりでいる。

熱海を発車しても、トンネルは続き、三島付近まで続いた。東海道本線の“静岡セクション”は熱海-新所原間まで177.8キロもあり、JR東海エリアの東海道本線では半分以上を占める。

沼津を発車し、進行方向右側には富士山。てっぺんの美白は相変わらずで、夏はガングロ。やはり、富士山は冬の季節がよく似合う。

普通電車豊橋行きは原に到着。ジャパンマウンテン№1の富士山を見て、巨人の原監督は日本一を誓う?! ちなみに2002年は巨人が日本一に輝いたが、それ以降は低迷が続いている(画像の富士山は東田子の浦付近で撮影)。

「コレ、読みますか?」

と突然、隣席に坐っている男性が声をかけてきた。その人は先ほど乗った普通電車伊東行きに乗っていたようで、JR東日本の月刊誌、『トランヴェール』を差し出す。

「いただきます」

と遠慮なくいただく。普通電車伊東行きではグリーン車に乗っていたのだろう。そうでなければ、まず持たない(本屋に売っていないため)。

吉原でドカーッと乗ってくる。ボックスシートは“4議席すべて獲得”ってワケだが、坐っててキュークツだ。113系2000番台は2001年夏の“臨時大垣夜行”こと、品川始発の普通電車(小田原から臨時快速)大垣行きに使われ、話題となったが、とても夜汽車には向いていない。

富士川を渡る。進行方向左側には東海道新幹線の鉄橋もあり、照りつく太陽の富士川はさざなみである。ちなみに東海道新幹線の鉄橋は70年耐用という設計で建設したというが、本数の増加にともない、それもあやういらしい。

普通電車豊橋行きは利用客が増えるばかりで、3両編成だったら、もっとひどい混雑になっていただろう。

由比(Yui)-興津(Okitsu)間は撮影しまくりで、まず逆向きに坐っている熟年の男性は富士山を撮り、そのあと私は“ニューイヤーオーシャン駿河湾”を撮影。そのあと、熟年の男性は再度、富士山を撮る具合だった。

“ニューイヤーオーシャン駿河湾”は清水を発車した直後で終了。進行方向左側には静岡鉄道静岡清水線が寄り添ってきた。ほぼ並行して走っており、“速達はJR東海、御近所輸送は静岡鉄道”という具合。地方私鉄ながら、全線複線は珍しい。

静岡でお客は入れ替わりの状態。ただ、乗車率はさっきより増した。

用宗(Mochimune)を発車すると、再び“ニューイヤーオーシャン駿河湾”。それもつかのまで、すぐさまトンネルへ。そこを抜けると、田畑が多くなる。やはり、静岡県はお茶どころだ。

焼津に到着し、焼津駅前郵便局があることに気づく。“降りたい”という気持ちが沸いているも、んー…

普通電車豊橋行きは山間部をゆき、昔は川越え人足がいないと渡れなかった大井川を渡る。下を眺めると、川越え人足の必要がないほど、川幅は狭い。増水したら、広いのだろうが…

大井川を越え、茶畑を通る。静岡県といえば、やっぱりお茶だ。

金谷は大井川鐵道大井川本線の乗り換え駅。ホームでは元近畿日本鉄道の特急車両が発車を待っている。

普通電車豊橋行きは掛川に到着し、下車。掛川郵便局で2002年最初の旅行貯金をしたあと、第3セクター、天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線へ。窓口で、みちくさきっぷ(片道のみの乗り降り自由の乗車券)を購入し、12時30分発の新所原行きワンマンカー(TH211:TH1形)に乗る。ちなみに車内に速度計がついていたが、作動しなかった。

発車して、しばらくは進行方向左側の東海道本線と並走し、右に曲がる。

車内はほどよく埋まり、ボックスシートは各1人お客がいたので、やむなくロングシートへ。西掛川でボックスシートが空いたので、移動するも、次の桜木で空席が少し目立つ。

すっかり田園地帯に入り、完全に田舎だ。そして、原谷でTH1形の掛川行きワンマンカーと行き違う。

乗車している車両はボックスシート&ロングシートのセミクロスシートで、エンジ色のシートモケット。ボックスシートはシートカバーがついている。

新所原行きワンマンカーはのんびりしたペースで走り、原田では一般道路の青信号と共に発車。クルマに抜かれてしまうものの、それほど速くはなく、ゆったりしたペースで進んでいる。車内はガラガラに近い状況になってきた。

遠州森は清水の次郎長に出てくる、森の石松の出身地らしい。清水の次郎長の家とはずいぶん、遠いところにある。ちなみに清水の次郎長は松方弘樹、森の石松は水谷豊が演じていたことがある。

森へさまようかのように走る新所原行きワンマンカーは遠江一宮(To-tohmi-Ichinomiya)に到着。TH3000形の掛川行きワンマンカーと行き違う。車椅子スペースやトイレがついた次世代車両である。

駅に着くごとに思うのは、木造の古い駅舎だということ。国鉄二俣線時代から有人駅だろうが、引き続き、使用されている。円熟味と年輪が増したと思うが、老朽化していないどうかが気になる。

天竜二俣で運転士が交代。私も進行方向右側のボックスシートから、左側へ移動。天候も曇ってしまった。

予想通り、遠州鉄道(鉄道線)乗り換え駅の西鹿島(West Kajima)ではお客の8割が入れ替わる。この時、とある一家3人はボックスシートに陣取るも、次の岩水寺(Gansuiji)でなぜかロングシートへ移動。旅をしているワケじゃないから、まぁーいいか。

宮口でTH1形の掛川行きワンマンカーと行き違い、発車すると、勾配を登ってゆき、次はフルーツパーク。ところが、想像とはウラハラにトンネルを抜けると、すぐ下り坂。目をこらして車窓を見ても、パークらしからぬ風景で、フルーツパークに到着。駅とその周辺は綺麗に整備されていた。田舎ステーションだが、浜松市都田町(Miyakoda Town)に所在する。

都田は駅舎内に薬屋があり、発車すると、みかん畑があるものの、実は落下していた。

金指(Kanasashi)で7分停車。行き違いはないものの、一部のお客は一服。ここから先の停車時間は短い。

乗車率は掛川発車時よりも盛況していたが、気賀で少し下車。ゆったり速度の新所原行きワンマンカーもフルスピードで駆け抜けると、神秘の泉、浜名湖が見えた。

西気賀は駅舎内にレストランがあるものの、クルマの利用が多いようだ。ドライブインにもなっているようである。また、都筑(Tsuzuki)は駅舎内にパン屋がある。

新所原行きワンマンカーは一旦、浜名湖を離れていたが、都筑を発車すると、レイクショー再開。Oh ビューティフル!! この“浜名湖レイクショー”が天竜浜名湖鉄道の武器である(画像は都筑-三ケ日間)。

東名高速のインターチェンジがある三ケ日(Mikkabi)で、TH1形の掛川行きワンマンカーと行き違い、発車すると、“浜名湖レイクショー”は終わりを告げた。

アスモ前を発車すると、東海道本線に合流し、終点新所原に到着した。

 ※天竜浜名湖鉄道ホームページ・・・http://www.tenhama.co.jp/

にほんブログ村 鉄道ブログへ

★お知らせ

『Yahoo! セカンドライフ』のコラムもぜひ御覧下さい。御意見、御感想はこちらにお願いします

②『Yahoo! セカンドライフ』のコラム一覧はこちらにクリック!!


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 2

オーミヤ

その東京発の373系普通電車は3月18日改正で廃止との噂があります。汎用車の使い道が減ってしまいますね・・・。185系は普通電車に使用可能でやわらかい車両ですよね。普通特急はまだ乗ったことがないですが・・・。
by オーミヤ (2007-02-02 20:36) 

岸田法眼

もし、そうだとしたら、東京-静岡間の普通電車はなくなりますね。すると、田町車両センターで1日中、お休みなのでしょうか?

JR東日本にしてみたら、373系の普通電車はグリーン車がないという案内をしているので、普通電車全便につけたいという思想があるのでしょう(373系の座席は普通電車のグリーン車みたいなものですけどね)。また、9両編成なので、輸送力を問題視していたのかもしれません。

185系は2002年の臨時運転された新幹線リレー号以来、乗っておりませんが、以前は特急なのに転換クロスシートだったので、乗りたがらない車両でした。
by 岸田法眼 (2007-02-02 21:28) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ブロガーの皆様、御登録をお待ちしております。