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2002年の汽車旅1-4 [汽車旅2002]

オマタセ、ベイベー。イッツ・ショータイム。

JR西日本岩国で下車して、気分転換をしたあと、6番のりばへ行き、岩徳線(Gantoku Line)の普通列車徳山行きワンマンカー(キハ40 2035:体質改善車)に乗る。

14時21分に発車。1両でも空席が見られるほどの乗車率で、すぐに右へ曲がり、山陽本線と別れる。

最初は飛ばしていたが、だんだんだんだん勢いが落ち、もうへばってしまったのか? いえいえ、まもなく西岩国に到着するのであります。

川西は第3セクター、錦川鉄道錦川清流線の乗り換え駅だが、全便、岩国発着で利便性を国鉄岩日線(Gan-nichi Line)時代と同様、維持している。

長いトンネルへ入る。早く抜けないと、逃げ出せないような感じで突き進む。そして、トンネルを抜けると、山間部。山陽本線は“陽(Hi)の道”だが、岩徳線は“影の道”を進んでゆく。岩徳線は開業時、山陽本線と名乗っていたからである。

柱野を発車すると、長いトンネルが続き、眠たくなってくる。地下鉄に乗っていると、疲れている時以外はそんな気分にならないから、世の中、不思議なものである。

欽明路(Kinmeiji)は高校生らが多く下車するも、入口から降りる不心得者の男子高校生が3人いた。どっちみち、駅の出入り口はワンマンカーの出口ドア付近だから、運転士は席を外して、きっぷを確認していたことは言うまでもない。

玖珂(Kuga)で多くの下車客があり、普通列車岩国行きワンマンカーと行き違う。2両編成中、先頭車は体質改善車だった。

発車すると、車窓は田園へ。周防高森(Suoh-Takamori)でも多く下車して、空席がだいぶ目立ってきた。また、冬なのにまぶしく、カーテンを半分下ろす。

意外とは失礼だが、走りのほうは健闘している。思ったより速い。さすがは“元山陽本線”を感じさせる。

米川を発車すると、ロングトンネルへ。抜けても360度、山なのだからしょうがない。

周防久保で普通列車岩国行きワンマンカーと行き違い、発車すると勾配を下り、山陽新幹線と合流。ちなみに山陽新幹線は山沿いのルートが多く、山陽本線に比べ、距離が短いものの、運賃計算は在来線に合わせている。

山陽新幹線の高架橋はちょいと傷んでおり、補強工事の最中である。

東海道新幹線(JR東海)より開業が遅いのに、こんな展開になっているのは平成11年(1999年)6月27日(日曜日)、山陽新幹線の福岡トンネルで、コンクリートのカタマリが〈ひかり351号〉博多行き(ウエストひかり)に直撃したからである、運輸省(現在の「国土交通省」)は鉄道トンネルの総点検を各鉄道会社に指示を出すほどであった。

原因は工事中、機械トラブルの多発による施工不良や強度不足、海砂を使ったため、山砂に比べると劣化が早いと専門家は指摘している。また、JR産の新幹線電車のほとんどは空調装置が床下にあるため、トンネルのコンクリートが落下すれば、天井を貫通して客室に直撃する可能性が高いそうだ。

周防花岡で山陽新幹線と別れ、発車すると軽やかに駆け抜け、山陽本線に合流すると、櫛ヶ浜(Kushigahama)に到着。岩徳線全線完乗を達成した。

山陽本線に戻り、再び山陽新幹線に合流すると、終点徳山3番のりばに到着した。

さて、JR西日本、気動車の体質改善車だが、ボックスシート&ロングシートのセミクロスシートであることに変わりはないものの、目立つのは一部のボックスシートがロングシートにチェンジされたことや、化粧板と窓をチェンジしている程度。電車ほどの斬新さがないのは残念なところである(画像上段はオリジナル、画像下段は体質改善車)。

4番のりばから普通電車小郡行き(クハ115-2126:体質改善車。岩国まで快速〈山陽シティライナー〉だった)に乗り換え、発車。しばらくたつと、“周防灘オーシャンショー”となり、人々はみなクギづけ。

富海(Tonomi)を過ぎると、周防灘オーシャンショーは終わり、日は日本海に傾き、“夕焼けニャンニャン”となり、終点小郡に到着した。ちなみに2003年10月1日(水曜日)、小郡は「新山口」に改称している。

「普通列車下関行き」と案内している気動車が発車を待っており、乗り込むが、うしろ2両の急行形気動車は関門海峡を越え、文字へ向かう。サボは4両編成すべて、「小郡⇔下関」となっている。市販の時刻表では下関で列車番号が変わるので、そうしているのであろう。ここでは普通列車門司行き(キハ28 2430:リニューアル車)と案内する。

全区間電化されているのに、気動車で運行しているのは下関-門司間で直流電化から交流電化に変わるためである。JR九州は交直流近郊形電車、415系シリーズを持っているので、本州に直通運転しているが、北陸本線しか交流電化されていないJR西日本は広島支社に交直流電車を配置するのはカネのムダづかいと判断しているからであろう。そして、2005年10月1日(土曜日)から本州・九州双方からの鈍行はすべて下関止まりとなった。

さて、小郡を発車した普通列車門司行きは西日がまぶしく、瞳に直撃!! 昔から広島市民球場の1塁側ベンチは西日がまぶしく見づらいというが、まさか夏でもないのに、こんなメにあうとは…

急行形気動車に乗っているからではないだろうが、静かでイイ。ただ、スピーカーの具合が悪く、放送が聞き取りにくい。もしかしたら、最後部のマイクなのかもしれないが…

電車運行のほうがちょっと速いかなと思うが、快走。空がトワイライトとなり、もうすぐ、暗闇を迎えようとしていた。

厚狭(Asa)を発車すると、次の埴生(Habu)まで長かった。その埴生は駅前にオートレース場があり、発車すると、チラッと“周防灘オーシャンショー”だ。

小月(Ozuki)を発車し、進行方向右側には一般道路。クルマの前照灯が灯っている。昔は電球色が当たり前だったのが、近年(乗車した2002年1月5日に執筆)はパールホワイトタイプを見かける。綺麗だし、光の届く距離が拡大されているという。マイカーや交通機関の前照灯もこれに統一して欲しいね。

埴生から乗車率が増し、青春18きっぷのお客がいなければ、ラクチンに坐れていただろう。

新下関を発車すると、なんと廃車された0系4両編成が留置されていた。更に検車用のハウスではフリーゲージトレインが整備されていた。フリーゲージトレインが実用化する日は来るのだろうか?

中央から山陰本線のレールが割り込み、幡生へ。そして、発車すると、なぜか紀勢本線カラーの113系普通電車とすれ違った。

列車は下関4番のりばに到着し、前2両を切り離し、うしろ2両が終点門司へ。新たなお客を乗せて、18時07分に発車。ここからはJR九州に入る。

初めて気動車で関門海峡を渡るが、関門トンネルに入ると、青白い蛍光灯に目を奪われる。“九州の道先案内人”と化しているのだ。

関門トンネルを抜けると、そこは九州。ほどなくして、終点門司に到着した。

さて、門司では特急〈いそかぜ〉の回送を見かけた。

運行開始当初は米子-博多間の運転だったが、のちに小倉まで短縮され、更に米子-益田間から追いやられ、2005年2月28日(月曜日)でフォーエヴァー。ちなみにこの日は寝台特急〈さくら〉〈あさかぜ〉も最後の旅立ちだった。

1番のりばから、18時33分に発車する鹿児島本線の快速荒尾行きに乗り換えるが、7両編成だというので、811系と813系シリーズの混結であることに間違いない。“シンプル811系、ド派出813系シリーズ”なら、後者を利用しているところだが、あいにく、813系200番台はうしろ3両(南福岡止まり)に連結されて、満席の状態。やむなく、811系に乗り込む(クハ810-3に乗車:自由席)。

811系のタイフォンは機関車と同じことに驚いたが、久々に乗ったら、意外にも座席と窓の位置が合わないところがあるわ、走行中、窓はバタバタ動くわで、まいった、まいった。また、シートモケットはチェンジされておらず、「自由席」「指定席」を表示するプレートは撤去されていなかった。

近年(乗車した2002年1月5日に執筆)はドアの窓上にシール広告を貼るところがあり、目ざわりでしょうがないのだが、JR九州の近郊形電車(415系シリーズ、815系、817系シリーズは未確認)はこともあろうか、ドアとドアのあいだにある3枚ガラスの中央に長方形のデカいシールを貼っているのである。あまりのデカさなのか、いいかげんに貼っているところもある。

乗車している車両は小倉以外、乗降はほとんどなく、窓のバタつき以外は静かに過ごせ、博多に到着した。下車して、うまい博多ラーメンを食べて、久しぶりにホテルへ向かった。

 ★備考

①岩徳線について、くわしくお知りになりたい方はこちらにクリックして下さい。

②特急〈いそかぜ〉について、くわしくお知りになりたい方はこちらにクリックして下さい。

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コメント 4

オーミヤ

国鉄特急色のキハ181系、しかも今はなきいそかぜですか・・・。今はあってもはまかぜのJR西日本色ですからね。国鉄特急色のキハ181系は確か全廃されてしまっておるはずです。
by オーミヤ (2007-02-07 19:15) 

岸田法眼

そうですね。キハ181系は国鉄色が消えて、特急<はまかぜ>がJR西日本カラーで最後の運用に入っていますが、キハ187系化の予定はしばらくなさそうですね。

門司で特急<いそかぜ>に遭遇するとは驚きましたね。2001年夏に山陰本線を利用した際、沿線の住民は存続を願う立てカンバンが立っていましたが、その願いは通じませんでした。
by 岸田法眼 (2007-02-07 19:33) 

みゆき生け花教室

 こんにちは!
旅や鉄道にまったくご縁がなく、あきらめてさえおりましたのに
人生は不思議なものですね。
岸田様のお写真を拝見し、文を読み進めますうちに
何だか鉄道の上を自分も走っているような錯覚になります。

窓外の景色さえ見えてきます。
また楽しませてくださいませ♪
by みゆき生け花教室 (2007-02-08 05:10) 

岸田法眼

みゆき生け花教室さん、どうもありがとうございます。

む~さんという方も同じことをおっしゃります。私は“夢の道先案内人”となっているようですね。

レールファンでない方に楽しんでいただけるのは、ものすごく嬉しいです。もっと楽しませるよう、精進いたします。

さて本日、セカンドライフコラムが掲載になりました。そちらも御覧いただければ、さいわいです。
by 岸田法眼 (2007-02-08 20:01) 

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