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2002年の汽車旅7-2 [汽車旅2002]

オマタセ、ベイベー。レッツ・ダンシング。

終点岡山でハシッコにある17番のりばへまわり、“お腰につけた吉備だんご3兄弟”でおなじみ(?!)、吉備線の普通列車総社行き(キハ47 69:体質改善車。セミクロスシート)に乗り換える。

普通列車総社行き編成表  
乗車区間号車車両番号禁煙備考
総社なしキハ47 3001体質改善車(ロングシート)
岡山なしキハ47 69体質改善車(セミクロスシート)

「総社へ行くの?」

「そうじゃ」

そんなギャグはともかく、10時54分に発車。備前三門(Bizen-Mikado)を発車すると、高校野球甲子園大会の出場経験がある関西高校(Kanzei High school)が見えた。何人かプロ野球選手を輩出している。

大安寺(Daianji)を発車すると、宅地から農地を走る。住宅が少なくなり、距離も離れているので、騒音を気にせずに走れる。

備前一宮で下車客が続出し、もともと空席が若干あっての発車だったが、より増した。車内は冷房がついているものの、効き目がイマイチで、扇風機で補っている。

吉備津で普通列車岡山行きと行き違う。こちらも2両編成のうちの1両はロングシート化改造されているが、2ドアのロングシートは広々し過ぎており、“スーパーロングシート”と言いたくなる。ちなみに窓まわりはグレーで囲まれておらず、セミクロスシート車の見分け方も容易にできる。

体質改善車は223系1000・2000番台を基本としており、ブラウン系の化粧板は落ち着き感がある。こういう車内でスターバックスのコーヒーを飲みたくなるものだ。ただ、気動車は転換クロスシートに変えてくれないのが残念である。

足守(Ashimori)ですっかりガラガラとなり、ローカル線らしくなってくる。高速道路をくぐるが、なんと片側1車線しかないなく、増設工事をしていた。鉄道ならば複々線に相当するだろう。

ローカル線らしいと言えば、線路に雑草がペンペンと生えていた。巨人の上原浩治投手が座右の銘とする「雑草魂」を思い出す。

乗車時はなぜか、すべての窓にカーテンが下ろされていたが、まぶしくないし、景色を見たいのか、半分のお客はカーテンをあげた。

東総社で4分停車し、普通列車岡山行きと行き違い、発車してほどなく、伯備線に合流。11時32分、終点総社3番のりばに到着し、吉備線全線完乗を達成した。

総社で第3セクター、井原鉄道井原線の福山行き(IRT355-07:井原までワンマンカー。神辺から普通列車)に乗り換え。エル特急〈スーパーやくも9号〉出雲市行き、エル特急〈スーパーやくも10号〉岡山行き通過後、利用客はたった4人で11時44分に発車。次の清音(Kiyone)までは伯備線と共用しており、“1つのレールに2つの会社”が走っていることになる。

福山行き(井原までワンマンカー)編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
総社→福山なしIRT355-07なし

清音で伯備線倉敷方面からの乗り換え客なのだろうか、倍以上、乗ってきた。

発車すると、伯備線と別れ、高架を登り、伯備線の下り線をまたぎ、さびついた感じの鉄橋を大横断すると、川辺宿へ。ここは金田一耕助のふるさとだとか。「じっちゃんの名にかけて」なのかどうかは定かではないが、井原鉄道は平成11年(1999年)1月11日(月曜日)に開業したものの、利用客は少なく、“イバラの道”を歩んでいるようだ。

ローカル線とは思えない近代的な高架を快走。快速以上の種別がないにもかかわらず、速い!! ローカル線は“遅い”イメージがあるが、この速さは刺激的である。

吉備真備(Kibino-Makibi)で総社行きワンマンカーと行き違い、発車すると、高架から盛土へ変わり、進行方向左側には川が見える。

余談だが、井原鉄道は意外にもドアは半自動扱い。車内はセミクロスシート(ボックスシート&ロングシート)だが、足元がゆったりしている。

ついに地平を下りて、踏切を渡ると、早雲の里、荏原へ。北条早雲のふるさとで、車両基地がある。ここで総社行きワンマンカーと行き違う。ちなみに井原鉄道は踏切が2か所しかない。

12時24分、井原に到着。停車時間を長くとっており、12時32分まで小休止。ここから車掌乗務となり、ワンマンカーではなくなる。

ホームに自販機がないため、車掌に頼んで、一時下車させてもらった。ほかにも同様のお客がパラパラと降りた。

運転を再開し、国道486号線と並走。交通量も多く、負けじとパワーを全開し、JR西日本福塩線に合流すると、12時47分、神辺に到着し、井原鉄道井原線全線完乗を達成した。

神辺は福塩線と井原線のホームがあり、直通便のみ前者のホームに停まる。

ここから普通列車福山行きとなり、普通電車万能倉行きワンマンカー(For Managura)と行き違ったあと、12時50分に発車。福塩線に入ると、低規格のせいか、カーブが多く、スピードもノロノロ。それにつられて、ちょっと眠ってしまったが、13時03分、終点福山7番のりばに到着した。

快速〈山陽シティライナー〉岩国行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
三原なしクハ115-30072ドア車&弱冷車
 なしモハ114-30072ドア車
 なしモハ115-30072ドア車
福山なしクハ115-31072ドア車
セミクロスシートは転換クロスシート&ロングシート

山陽本線13時07分発の快速〈山陽シティライナー〉岩国行き(モハ114-3007:2ドア車)に乗り換え、三原2番のりばに到着し、向かいの1番のりばで発車を待っている呉線の普通電車広行き(クハ104-23)に乗り換える。

13時44分に発車。しばらく、山陽本線、山陽新幹線と並走し、左へカーブする。

普通電車広行き編成表  
乗車区間号車車両番号禁煙備考
なしク ハ104-23なし
三原なしクモハ105-5304ドア車

呉線はロングシートが多いと聞いていたが、105系はロングシート。しかも、オリジナルの3ドアと103系から改造された4ドアの混結だった。

山陽本線の“う回ルート”みたいな役割を持ち、瀬戸内海を満喫でき、“青い宝石”を楽しむことができる。その後、ジョイフルトレインが登場し、臨時快速〈瀬戸内マリンビュー〉で運行。なぜか気動車で運行しているが、非電化区間の団体運用も視野に入れているのだろう。ちなみに国鉄時代は呉線経由の寝台特急〈安芸〉を運行していた。

須波で115系2000番台の普通電車三原行きと行き違い。できることなら、ボックスシートで“瀬戸内海オーシャンショー”を楽しみたかった。

これは私の個人的意見だが、瀬戸内海は本州では1番綺麗な海である。1度でいいから、“あの夏、1番静かな海”に立ってみたい。

水色の空、白い砂、ブルーのオーシャンを車窓に普通電車広行きは快走してゆく。すなみ海浜公園は家族連れなどが海水浴を楽しんでいるが、遊泳区域が限られており、プールに近い感じの海水浴場だ。

瀬戸内海オーシャンショーは“「トンネル」という名の邪魔モノ”にあいながらも大海原を楽しませてくれる。

忠海(Tadanoumi)で105系の普通電車三原行きと行き違い、瀬戸内海オーシャンショーは終わりを告げ、安芸津は元関脇安芸乃島の出身地である。

風早(Kazahaya)が近くなると、瀬戸内海オーシャンショー再開!! いたるところに養殖場が設置されている。瀬戸内海のFishはさぞうまかろう。

瀬戸内海を離れ、“はぐれステーション純情派”の安浦へ。ここで105系の普通電車三原行きと行き違う。

安登(Ato)-安芸川尻間はちょっとだけ瀬戸内海が眺められ、かつては国鉄航路が存在していた仁方(Nigata)で105系500番台の普通電車三原行きと行き違い、終点広3番のりばに到着。下車して、JR西日本のコンビニ、Heart-inで水分補給をするが、外は暑い。

3番のりばに戻り、快速〈安芸路ライナー〉広島行きワンマンカー(クハ103-171)へ。今度は103系だ。

JR西日本の103系はアーバンネットワークに207系を投入し、平成4年(1992年)、一部の車両が中国地方に進出。広島地区は山陽本線広島-下関間のロングラン運行をしていたが、トイレがないため、利用客には大変不評で、103系本来の役目である“近距離運用”に見直した。休日になると、方向幕に「ボート専用」が表示され、競艇場のある宮島口まで運行している(残念ながら「ボート専用」の方向幕は撮っていない)。

快速〈安芸路ライナー〉広島行きワンマンカー編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
広島なしク ハ103-171リニューアル車
 なしモ ハ102-403リニューアル車
なしクモハ103-2501リニューアル車

15時45分に発車し、2002年3月にできたばかりの新広はちゃんと整備しているせいか、乗車客が多いものの、ホームの幅が狭過ぎる。

安芸阿賀で103系の普通電車糸崎行きと行き違ったが、少々遅れての到着。発車して、トンネルを抜けると、急に町らしくなり、呉へ。ここでは、これも103系の快速〈安芸路ライナー〉広行きワンマンカーと行き違う。ちなみに2002年で呉市は市制100周年を迎えた。

呉を発車すると、いよいよ快速運転。終点広島までノンストップ!! 単線とカーブが多く、スピードはそんなに出ないが、瀬戸内海オーシャンショーが再開される。

かるが浜を通過したあと、進行方向左側には「呉ポートピア3㎞」というカンバンを発見するが、とうの昔に閉店している。

「どけどけどけぇー」

と言わんばかりに走る、暴れん坊快速。呉ポートピアを通過し、進行方向左側にはもう営業することのない遊園地が残されている。駅は営業を存続しており、改名する気もないようである。

水尻で“瀬戸内海オーシャンショー in 呉線”は終わり、あとは並行する国道31号線を走るクルマをバッサリ抜きまくる。痛快かつ爽快だが、よく揺れる。

山陽本線に合流し、海田市を通過。呉線全線完乗を達成し、終点広島2番のりばに到着した。ちなみに快速〈安芸路ライナー〉はその後、坂、矢野、天神川を停車駅に加えている。

★備考

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懐かしいです、岡山鉄道部のディーゼル気動車。
当時は急行「砂丘」に使っていたキハ58系半室グリーン車付きの
車両が普通列車として走っていたり、津山線の岡山~法界院の
たった1駅ですが、バスの便が無い代わりにたまに利用してました。

井原鉄道、3度乗車経験があります。
初めて乗ったときは井原~清音、井原に用事があって使いました。
その時は女性運転士で、挨拶が心地よかったですね。
後は福山~神辺~御領でそこから母方の実家に行ってました。
殆ど福山駅から路線バスで行くんですけどね。

115系の2ドアは快適でした。
岡山時代は、この車両にとてもお世話になりました。
高校時代、広島大学へ訪問した時もこの列車でした。
岡山~下関をぶっ通しで行く列車もあってびっくりです。
私の時代は岡山~徳山が最長でした。
by (2007-06-06 00:29) 

岸田法眼

掲載してから、わずか25分後のコメント、ありがとうございます。この時期は遠出の予定がないので、過去に記録していたものを掲載しております。

岡山の気動車は初めての乗車でしたが、まだ津山線に乗ったことはありません。

井原鉄道はこの1度っきりですが、『Yahoo! セカンドライフ』でローカル線の記事掲載を希望するコメントがあったので、画像の車窓を添付して御紹介してもよさそうですね。

115系3000番台は国鉄時代、“ひろしまシティ電車”の愛称があり、近年は体質改善車も登場しております。転換クロスシートは快適ですね。

おっしゃるように、岡山-下関間の長距離便にはビックリしました。今のところ、岡山からだと西広島が最長ですね。
by 岸田法眼 (2007-06-06 01:40) 

サットン

岸田法眼さん、こんにちは。
山陽本線はかつて私が青春18族だった頃、夏休み定番だった博多遠征の際、往路はムーンライト、復路は大阪まで乗り継ぎで全線を乗りとおしていました。しかし、103系をあんな使い方をするとはねえ。大阪でも駅間の長い高槻ー山崎間7.5キロでもばてていたのに。
by サットン (2007-06-06 10:41) 

岸田法眼

サットンさん、こんばんは。

山陽本線は神戸-門司間及び、兵庫-和田岬間ですが、私は全線完乗済みです。往復とも、〈ムーンライト九州〉で乗り通していることが多いですね。

103系は常磐線快速で長年運行しておりましたが、かなり悲鳴をあげているような走りっぷりでしたよ。高槻-山崎間の距離はそんなにあるのですね。最近は新駅設置の動きがあるようですが、快速運転区間を終日、京都-明石間に統一してもらいたいところです。
by 岸田法眼 (2007-06-06 19:20) 

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