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東北新幹線開業20周年 [プラットホーム2002]

2002年6月22日(土曜日)、JR東日本東北本線上野14番線へ。

上野は1~12番線は東北本線高架ホーム、13~17番線は東北本線地平ホーム、19~22番線は東北新幹線地下ホームとなっている。特に地平ホームは“北の玄関口”のシンボルであり、かつては長距離特急が暗い行き止まり式のホームを盛り上げていた。

14番線は多くのレールファンがかけつけ、ホームの一部では“伝家の宝刀”、グリーンロープが張られ、臨時特急〈思い出のやまびこ〉が終点上野に到着した。

14番線は撮影場所が2か所に分散。行き止まり式ホームのため、1か所に集中しないところがいい。

先頭車の側面には銀色のシールでだが、JNRマークを貼りつけ、方向幕と絵入りヘッドマークは今も残っていた(国鉄時代のJNRマークはステンレスの切り文字だった)。また、車両の都合により、8号車はクロハ481だった。エル特急〈やまびこ〉時代はサロ481である。“国鉄特急リターンズ”とはいえ、時代の流れには逆らえないようである。

東北新幹線が開業するまで、上野-盛岡間はエル特急〈やまびこ〉、上野-仙台間はエル特急〈ひばり〉、上野-青森間の昼行はエル特急〈はつかり〉とわかりやすい愛称だった。エル特急〈はつかり〉は所要時間がかかるため、夜行の寝台特急〈はくつる〉〈あけぼの〉〈ゆうづる〉、急行〈八甲田〉〈津軽〉が中心だったように思える。

翌日の2002年6月23日(日曜日)、この日は東北新幹線が開業して20年を迎え、上野14番線には臨時特急〈思い出のやまびこ〉盛岡行きが入線した。

相変わらず、レールファンが多いものの、9時16分に発車。そのあと、5番線へまわり、臨時電車〈あおばリレー号〉大宮行きへ。185系200番第14両編成だが、田町電車区所属車と新前橋電車区所属車がガッチリ、手を握り合っての運行だ。すでに国鉄色の185系シリーズは存在しないため、当時の上野-大宮間で運行した〈新幹線リレー号〉の再現とはいかないものの、レールファンの心をつかむ混色編成である。

〈新幹線リレー号〉は東北・上越新幹線に乗る人のための電車で、そのきっぷを持っていない人は乗れない決まりになっていたが、今回の臨時電車〈あおばリレー号〉大宮行きは誰でも乗れる。ちなみにヘッドマーク、方向幕はいずれも「臨時」である。

臨時電車〈あおばリレー号〉大宮行きはグリーン車以外、すべて自由席だが、喫煙車両があったのは残念。なお、JR東日本所属の特急は一部を除き、2007年3月18日(日曜日)から全車禁煙となった。

私は田町電車区所属車に乗り、9時55分に発車。列車名は臨時電車〈あおばリレー号〉だが、車掌は気を利かしたのか、〈新幹線リレー号〉と案内していた。車体の色は違えど、放送で再現をした恰好である。

尾久で無残な状態の常磐線103系と14系座席車を見て、10時20分、終点大宮に到着し、窓口で入場券を購入。

東北新幹線ホームにあがり、16番線に臨時〈想い出のあおば〉仙台行きへ。仙台方ではセレモニーを行なう。

特製ヘッドマークつきの臨時〈想い出のあおば〉仙台行きがホームへ。200系オリジナルカラーのお出ましだ。

駅の案内表示は「団体(PARTY)」になっていたのは残念で、〈あおば〉を表示できない理由でもあるのだろうか?

〈あおば〉は“東北新幹線の〈こだま〉版”として誕生。以前は仙台-秋田間を北上線経由で結ぶ特急〈あおば〉として運行していたが、4年間の短命であった。ちなみに北上線は平成8年(1996年)3月に北上-秋田間の特急〈秋田リレー〉が誕生したものの、田沢湖線の工事運休のため、1年間だけの限定運行だった。その後、田沢湖線の工事が完了すると、秋田新幹線〈こまち〉として、華々しいスタートを切ったのである。

〈あおば〉は7年ぶりに東北新幹線の愛称として、返り咲いたが、〈ひばり〉が有力な候補だったという。しかし、エル特急〈ひばり〉は東北新幹線開業にともない、羽ばたきをやめた。

その後、〈Maxあおば〉が誕生するも、平成7年(1995年)年12月1日(金曜日)のダイヤ改正で、東北新幹線の運行体系が見直され、近距離タイプの各駅停車新幹線〈なすの〉が誕生。〈あおば〉は大幅に減り、平成9年(1997年)9月30日(火曜日)、上越新幹線〈とき〉〈Maxとき〉と共に消滅。新幹線の愛称が消えたのは史上初の出来事である。

あれから5年、1日限りであるが、〈あおば〉はよみがえり、11時02分に発車。のんびりと各駅に停まり、13時03分、終点仙台に到着した。

できることなら、〈あおば〉は新宿-鬼怒川温泉間の特急として、復活して欲しかった。特急〈きぬがわ〉〈スペーシアきぬがわ〉は単調過ぎるからだ。また、2002年12月1日(日曜日)、〈とき〉〈Maxとき〉の復活と共に消えた〈あさひ〉は新宿-東武日光間の特急として使って欲しかった。先ほどと同様、特急〈日光〉では単調でいずれも味気ないのだ。特急〈水上〉じゃあるまいし。

★備考

①フリー百科事典『Wikipedia「新幹線リレー号」』はこちらにクリック!!

②フリー百科事典『Wikipedia「東北新幹線」』はこちらにクリック!!

③岸田法眼のRailway Blog.「特急〈スペーシアきぬがわ3号〉鬼怒川温泉行き」はこちらにクリック!!  

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コメント 6

葉詩美

懐かしの特急あずさ2号に引き継いでですか。東日本って良くリバイバル運転するんですね。。上野駅で思い出したんですが高崎まで草津1号自由席に乗る前にアナウンスでスーパーひたちが来ると言う事で撮ろうとしたら駅員か車掌か知らないが入線前にインスタントカメラ構えてたので鉄道ファンか分かりましたが黄色い線より前に出て良いと言われたのでちょいお言葉に甘えて撮りましたwだけど早過ぎましたwwちょっと難しかったかなw本当は曙を撮るつもりでしたがひたち系に撮るのに夢中になりあけぼのが入線した時は草津の車内に居ましたw撮る時間とかが無かったので逃しましたw高崎の後碓氷峠鉄道文化村まで行きました。帰りは水上8号指定で上野まで・・。。
by 葉詩美 (2007-06-22 06:33) 

JR西日本管内では、山陰線経由寝台特急「出雲」、北陸線経由「懐かし雷鳥」、北陸線急行「リバイバルくずりゅう」はとんでもない人の数だったそうです。

特に、ラストランの「出雲」は沿線どこへ行っても鉄道ファンがカメラを片手にスタンバイしていたと鳥取在住の知人から聞きました。

「リバイバルくずりゅう」も新疋田のループでかなり
カメラを抱えた鉄道ファンが多かったと思います。

何より大阪~青森間特急「白鳥」の最終日の大阪駅は
11番線だけでなく10番線も人込みで危険だったとか。
by (2007-06-22 13:36) 

岸田法眼

葉詩美さん、どうもありがとうございます。

JR東日本の“リターンズ特急”は2001年、突如、583系〈はつかり〉が絵入りではないヘッドマークを掲げて、運行したのが始まりで、2002年にスパークしました。また、すべての“リターンズモノ”に私は撮影しに行っております。いつ頃の掲載になるかは未定ですが、http://blog.so-net.ne.jp/railway583/2006-12-07にも“リターンズモノ”を掲載しておりますので、御覧いただければ、さいわいです。
by 岸田法眼 (2007-06-22 19:23) 

岸田法眼

Sanohpyさん、どうもありがとうございます。

JR西日本もボンネットの〈雷鳥〉や、原色のJR東日本583系を借りて、特急〈しおじ〉、寝台特急〈月光〉を運転しておりましたね。また、“リターンズ特急の発祥”といえる〈はと〉も走っておりました。

余談ですが、寝台特急〈出雲〉、東京駅での模様はhttp://blog.so-net.ne.jp/railway583/2006-03-17を御覧いただければ、さいわいです。
by 岸田法眼 (2007-06-22 19:27) 

葉詩美

リバイバルくずりゅうは凄い事になってたと聞きました。私は往復しようと指定券買おうとしても無くて仕方ないから友人と撮影でした。米原行きは九頭竜川鉄橋。金沢行きは大土呂駅付近を撮影しましたが撮影にはトラブルは無いんですが車内では切符を入手のためわざわざ席を2人分購入したりとマナー違反行為をしていたファンも居ました。指定席券1枚につき1枚ではなく1人につき1枚の硬券プレゼントと言うのに。。国鉄色運用によって普通列車と間違えるお年よりも居たと聞きました。
by 葉詩美 (2007-06-24 08:48) 

岸田法眼

葉詩美さん、どうもありがとうございます。

〈リバイバルくずりゅう〉はすでに近郊形改造を受けた455系で、国鉄復刻カラーも普通電車で運用していたため、乗り間違えるお年寄りがいるのはしょうがないと思います。

それにしても1人で2席分ですか。割高な料金を払ってまで、そこまでする理由がよくわかりませんね。そういう場合は車掌が取り上げ、1枚分を無効。停車駅の緑の窓口に連絡し、「空席あり」と宣伝すればいいのです。

国鉄の復刻列車は車両の廃車が進んでいるため、これ以上の開催は難しいでしょう。私のブログでも“リターンズ列車”をお伝えする予定ですが、何度も言うように掲載時期は未定です。最新の記事はできるだけ早くお伝えしたいですしね。
by 岸田法眼 (2007-06-24 11:26) 

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