SSブログ
『波瀾万丈の車両』、2018年9月7日(金曜日)発売!!

拙著『波瀾万丈の車両』(アルファベータブックス刊)、発売中!! くわしくは、こちらへ

東武鉄道大追跡 カバー.jpg

拙著『東武鉄道大追跡』(アルファベータブックス刊)、2021年2月9日(火曜日)発売!! くわしくは、こちらへ

『大阪の地下鉄大研究』表紙

拙著『大阪の地下鉄大研究』(天夢人刊)、2023年10月3日(火曜日)発売!! くわしくは、こちらへ


●お問い合わせ、御依頼はこちらへ。
     

・Railway Blogのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。

・Railway Blogに掲載されている本文、画像などの著作権は、各国の著作権法、各種条約及び、その他の法律で保護されています。これらのデータなどについて、私的使用、その他、法律で明示されている範囲を超えて、許可なく引用、複製、改編、転用、電磁的加工、送信、頒布、二次使用するなどの一切の行為は禁止しております。著作権法に関係なく、ルール、マナー、エチケットをすべて守っていただきますよう、お願いいたします(該当する行為があった場合、当方の顧問弁護士より、賠償金を請求させていただきます。必ずお支払いください)。また、新聞、雑誌など、各種メディア関係者で本文や画像の利用等を希望される場合は、お問い合わせフォームを御利用ください(原則として、本文や画像は有償とさせていただきます)。

2007年の汽車旅4-7 [汽車旅2007]

オマタセ、ベイベー。レッツ・ダンシング。

JR九州香椎へ移動し、昼食購入後、青春18きっぷを使い、鹿児島本線の準快速(折尾から快速、小倉から普通電車)門司港行き(クハ813-232)へ。定刻より5分遅れの12時01分に発車したが、2日前は私が乗った快速荒木行き、前日は鳥栖でエル特急〈みどり25号〉佐世保行きが5分以上遅れており、鹿児島本線のダイヤが遅れているのは日常的なのかもしれない。特急・快速系統の“大街道”と化したことが響いているようだ。

準快速(折尾から快速、小倉から普通電車)
               門司港行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
門司なしク ハ813-232なし
 なしサ ハ813-232なし
 なしクモハ813-232なし
 なしクモハ810-6なし
 なしモ ハ811-6なし
 なしサ ハ811-6なし
香椎なしク ハ810-6なし

海老津2番のりばに到着。1番のりばではエル特急〈ソニック20号〉博多行き、3番のりばではエル特急〈ソニック21号〉大分行きが相次いで通過。いずれも883系である。この車両は入団してから10年ちょっとしか経過していないのに早くもリニューアルを敢行。ステンレス車体は全身ブルーとなり、外観は精悍さが増した。

余談だが、エル特急〈ソニック〉は和訳すると、「音速の」、「音の」、「音響の」で、かつてF1レーサーとして一時代を築いたアイルトン・セナ選手は“音速の貴公子”と呼ばれたものの、レース中の事故により1994年、34歳の若さで他界。翌年の日本テレビで放送した正月特番で、当時の巨人軍長嶋茂雄監督は「交通事故」と言って、出演者や視聴者が思いっきり大爆笑。確かに交通事故なのは事実なのだけど、公道ではなく、サーキット場なだけに“解釈の仕方は様々だな”と思ったものである。

883系はくしくも、“音速の貴公子”が事故で亡くなった平成6年(1994年)に入団し、平成7年(1995年)4月20日(木曜日)、エル特急〈ソニックにちりん〉がデビュー。2007年3月22日(土曜日)、エル特急〈ソニック〉に改称。2000年3月11日(土曜日)から“白いかもめ”こと、885系が参入。2001年3月3日(土曜日)から“白いソニック”5両編成が登場して、運用を分離。しかし、“白いソニック”6両編成化により、再び共通運用をする日が発生している。当方も“白いソニック”のエル特急〈かもめ〉、“白いかもめ”のエル特急〈ソニック〉を見たことがある。

余談だが、福岡県出身で、大相撲の元関脇益荒雄(Masurao)は“白いウルフ”という異名を持っていた。第58代横綱千代の富士の“ウルフ”に対抗したような感じだが、個人的には“益荒雄旋風”と呼ばれていたことが印象に残る。ムリヤリではあるけど、九州は“白”にエンがあるようだ。

さて、乗車している準快速(折尾から快速、小倉から普通電車)門司港行きは折尾に到着するが、車掌は意外なことを案内する(画像は前日乗車した準快速)。

「福北ゆたか線(筑豊本線の大半の区間と篠栗線の路線愛称)は次の黒崎でお乗り換え下さい」

折尾のホーム構造はややこしく、筑豊本線直方方面は1・2・7番のりばとなっている。1・2番のりばは鹿児島本線からの乗り換えはしやすいものの、7番のりばはえらい遠いところにあり、1~5番のりばの駅舎から150メートルも離れており、6・7番のりばは別駅舎なのだ。

JR九州は折尾の高架化を発表し、6・7番のりばの孤立を解消させ、利便性を向上させるものの、完成までに相当時間がかかる模様。

折尾から種別は快速に変わり、スペースワールドで817系1100番台の快速博多行きワンマン列車とすれ違うものの、こちらも813系1100番台と同様の“デカデカLED”だった。今後は特急形車両も“デカデカLED”になると思われるが、見た目はカッコ悪い。ド派手なデザインに水をさしている。

小倉から普通電車となり、門司6番のりばに到着。種別表示のキメ細かさには驚くが、門司の駅名盤は“関門トンネルを抜けた811系”のイラストがあった。JR九州はいまだに自社産の交直流電車がなく、415系シリーズに任せているが、延命化のため、大半の鋼製車をロングシート改造したのは残念である。

しばらく待ち、山陽本線の普通電車下関行き(モハ414-1520:ロングシート)に乗り換え。少々停車し、本州へ乗り込むため、気持ちの整理をしているかのようだ。

普通電車下関行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
下関なしクハ411-1520ロングシート
 なしモハ415-1520ロングシート
 なしモハ414-1520ロングシート
門司なしクハ411-1620ロングシート

13時20分に発車し、あっけなく本州に戻るものの、ここで誤算が発生する。

乗り換えるJR西日本山陽本線は14時01分発の普通電車新山口行きまでないのである。1本前の電車に乗っておれば、思い描いていた通りの行動をすることができたのだ。西鉄新宮でおとなしく折り返せばよかったと悔やむものの、この日は泊まり先以外、まったく行程を決めていなかった。

終点下関で下車し、2日前に立ち寄ったコンビニで水分補給。準快速(折尾から快速、小倉から普通電車)門司港行きの車中で、昼食をとったばかりだが、残暑でノドがカラカラとなってしまう。



ホームに戻ると、発車するまで20分以上もあるが、9番のりばに普通電車新山口行き(クモハ105-532:体質改善車)が入線。ホームに余裕があるので、このような姿勢はいいものの、車両が105系である。3両ロングシートという隠しダマだが、先頭車は103系改造の4ドア車で、体質改善車ではない。

普通電車新山口行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
宇部なしクモハ105-5324ドア車
 なしクモハ105-16体質改善車
下関なしク ハ104-16体質改善車

14時01分に発車。私は時刻表をめくり、どこでいくつかある未乗車路線を選ぶか大いに悩む。1本前の電車に乗っておれば、思い描いていた通りの行程を消化することができたから悔やむ。個人的には地下鉄以外は空が明るいうちに路線の全線完乗をしたいのである。

105系はフルスピードの大爆走だったが、14時45分、宇部に到着。実はドアが開いてとっさに降りたのだ。

一旦下車するも、宇部近辺に郵便局はないものの、宇部線沿線は居能、宇部新川、琴芝にはある。1本乗り遅れたおかげで旅行貯金ができることに気を取り直し、0番のりばから15時03分に発車する宇部線の普通電車新山口行きワンマンカー(クモハ105-10:体質改善車)へ。宇部線は1時間に1本が主体で、この時間だと3駅のうちの1つしかできないようだ。

普通電車新山口行きワンマンカー編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
宇部新川なしクモハ105-10体質改善車
宇部なしク ハ104-10体質改善車

15時03分に発車すると、すぐ右に曲がって、山陽本線と別れる。その後もクネクネ曲がり、際波信号場に遭遇するも、行き違いはない。

電車は岩鼻に到着。ワンマンカーは停車時、運転士が運賃箱でお客様を待ち受ける。運賃箱はまるでフロントのようである(画像は下関で撮影)。

15時14分、宇部新川に到着し、下車。宇部新川駅前郵便局で旅行貯金。普通電車新山口行きワンマンカーは11分停車だが、惜しくも間一髪で発車されてしまい、琴芝で旅行貯金をする機会を逃した。ちなみに宇部新川-琴芝間はわずか1.1キロである。

★備考

①フリー百科事典『Wikipedia「折尾駅」』はこちらにクリック!!

②フリー百科事典『Wikipedia「際波信号場」』はこちらにクリック!!

③フリー百科事典『Wikipedia「益荒雄広生」』はこちらにクリック!!

★お知らせ

①観客動員数20萬人以上を達成した日は776人入り、トータルで20萬781人となりました。

②「2007年の汽車旅4-8」はこちらにクリック!!


にほんブログ村 鉄道ブログへ

ブログクルーザー


nice!(5)  コメント(12)  トラックバック(1) 
共通テーマ:旅行

nice! 5

コメント 12

「白いかもめ」はデビューして間もない頃、長崎からの帰りに
乗車した記憶があります。行が寝台特急「あかつき」だったので
「結構スイスイ飛ばしていくねぇ...」と感じていました。

ただ荷棚が飛行機みたいで、私の隣に座った方が
入れるのに難儀して私も手伝った記憶があります。
終点博多まで色々話して楽しい旅路でした。
by (2007-09-26 03:10) 

MAKIKYU

こんにちは。

415系のロングシート化改造ですが、これは同系運用の大半が普通列車で、快速運用の大半が811系・813系で占められている事を考えるとむしろ妥当な感もあり、ロングシート改造車の強烈な個性を感じる九州ならではの感がある内装も好感が持てる気がします。
(こちらとしては、座席モケット以外は常磐線と大差ない1500番台が来たときの方がガッカリです)

それに比べるとJR某社(コーポレートカラー:オレンジ)は、路線によっては中長距離客の大半が快速系に乗り換えるため、大半が短距離客となる普通列車にまで乗降し難い転換式クロスシート車を導入する一方で、他方では普通列車をロングシート(しかもトイレなし車両が多数存在)で統一するエリアや、快速にロングシート車も多数運行される路線が存在している有様ですので、車両の用途に応じた使い分けをもう少し検討して頂きたいものです。
by MAKIKYU (2007-09-26 12:08) 

サットン

「準快速」、なじめない列車種別ですね。この手の呼称は割りと短命に終わるものですが、京王の「準特急」はまだ生き残っていますよね。
by サットン (2007-09-26 20:10) 

葉詩美

準快速って九州独特ですね。準急は私鉄のあちこちありますが地元では耳にしません。過去に福井鉄道に1日1本ありましたが無料急行に統一されました。福井鉄道自体危ういんですが。。
by 葉詩美 (2007-09-26 21:11) 

岸田法眼

Sanohpyさん、どうもありがとうございます。

885系は2000年に大宮工場のイベントで初めてナマを見ました。787系以来の“大宮遠征”でしたが、交流電車なのにどーやって照明をつけることができたのかが不思議でしたね。そして、斬新な車内は衝撃でした。青春18きっぷだと2枚きっぷを使えば、大安上がりなので大変便利です。

なお、2枚きっぷ、4枚きっぷについてはJR九州のホームページを御覧下さい。驚きの安値ですよ。
by 岸田法眼 (2007-09-26 22:41) 

岸田法眼

MAKIKYUさん、どうもありがとうございます。

JR九州の415系ですが、快速運用につくこともあります。120km/h出ないのですから、普通電車運用は当たり前かもしれません。

中京地区の東海道本線は211系を除き、すべて転換クロスシートという高いグレードをほこりますが、静岡地区は不満ですね。なので、急ぎでもない限り、上りだと静岡から先は373系を選びます。
by 岸田法眼 (2007-09-26 22:44) 

岸田法眼

サットンさん、どうもありがとうございます。

準快速は2004年3月13日(土曜日)に誕生しましたが、ヘンな種別ですね。また、準快速運用の場合、種別幕がコロコロ変わることに驚きましたよ。全区間、準快速にしてもいいのですから。

さて、コメントする前にフリー百科事典『Wikipedia』にアクセスしましたところ、なんと準快速は東武鉄道でも走っておりました。ちなみに準快速という種別は39年のブランクがあります。
by 岸田法眼 (2007-09-26 22:51) 

岸田法眼

葉詩美さん、どうもありがとうございます。

準急はJRで言うところの「区間快速」になりますが、準快速は聞き慣れないですね。戸惑います。

サットンさんの返信で、フリー百科事典『Wikipedia』の「準快速」のURLを入れるのを忘れましたが、くわしくはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%96%E5%BF%AB%E9%80%9Fにアクセスしてください。

福井鉄道はまだ乗ったことがないので、越美北線とセットで乗っておきたいところです。
by 岸田法眼 (2007-09-26 22:55) 

葉詩美

福井鉄道は経営が危ういと言うことです。福井にお越しの際は武生で下車し徒歩で駅まで向かいそこからフリー切符(土日祝日限定500円)を使って全線達成するべきですね。そして花堂で降りて徒歩でJR! それが一番無難だと思います。花堂周辺はよく知ってるので聞きたいことあればメール等でお知らせください。
by 葉詩美 (2007-09-27 06:43) 

私事ですが、九州ではまだ一度も鉄道に乗ったことがありません。
九州の鉄道と言うと、"赤"をイメージしていたのですが、実は"白"なんですね!
105系、懐かしいです。クモハ42で宇部新川に行った時に乗りました(^^)
by (2007-09-27 12:32) 

岸田法眼

葉詩美さん、福井鉄道はフリーきっぷになるでしょうね。そんなにおカネがあるわけではないので。

コメントに「するべき」とありますが、これは目上に対して使うのは非常に失礼な表現です。言葉づかいには気をつけるように。
by 岸田法眼 (2007-09-27 22:31) 

岸田法眼

うたにさん、どうもありがとうございます。

九州はド派手な赤の印象が強いでしょうが、817系のブラックも鮮烈ですね。

885系・800系は白をベースにしていますが、そこへ20年前の伝説の力士を持ってきたため、そういう文章になりました。でも、これからも白い車両は増えていくと思いますよ。

105系は入団時はオレンジ1色でしたが、今ではカラーも変わり、中国地方では体質改善車が8割ぐらいになったと思います。
by 岸田法眼 (2007-09-27 22:37) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 1

ブロガーの皆様、御登録をお待ちしております。