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2007年の汽車旅4-10 [汽車旅2007]

オマタセ、ベイベー。イッツ・ショータイム。

普通電車(西条-岩国間は快速〈シティライナー〉)
                         下関行き編成表
乗車区間 号車 車両番号 禁煙 備考
三原 なし クハ115- 2018 体質改善車。弱冷車
  なし モハ114- 2028 体質改善車
  なし モハ115- 2028 体質改善車
糸崎 なし クハ115- 2121 体質改善車



普通電車(西条-岩国間は快速〈シティライナー〉)下関行き(クハ115-2121:体質改善車)に乗り換え、15時15分に発車。次の三原で下車し、三原郵便局で旅行貯金をしたあと、急いで始発の普通電車姫路行き(クハ115-1112:体質改善車。岡山から女性車掌乗務)に乗り、進行方向右側、ドアとドアのあいだの4列目の“特等席”に坐ることができ、気分爽快である。



15時46分に発車。晴天で青い海は見ていて心地いいが、関東地方では台風接近の影響で天気が大荒れらしい。

普通電車姫路行き編成表
乗車区間 号車 車両番号 禁煙 備考
姫路 なし クハ115- 1112 体質改善車
  なし モハ115- 1042 体質改善車
  なし モハ114- 1103 体質改善車
三原 なし クハ115- 1244 体質改善車。弱冷車
まもなく倉敷になる頃、進行方向右側に『101回目のプロポーズ』というホテルを発見。建物の雰囲気からして、どう見てもビジネスホテルには見えない。 

 

倉敷でドーッと乗り、17時18分、岡山8番のりばに到着。首都圏を彷彿させるような長蛇の列で、満員御礼。ほどなくして、7番のりばに各駅停車備前片上行きが3両編成で到着した。

岡山は改良工事の完成を機に、駅の行先案内LEDは鈍行を「普通」から「各駅停車」にして、わかりやすくしたのに、ここから代わった女性車掌は「普通列車…」のまま。乗務員が浸透しないことには「各駅停車」は定着しない。

JR東日本の首都圏は「普通電車」と「各駅停車」が存在する。

東海道本線を例に挙げると、各駅停車は“京浜東北線(日中時間帯の東北本線田端-浜松町間は快速)”
をさし、普通電車は“湘南電車”こと、東海道本線をさす。各駅停車は文字通り、各駅に停まるのに対し、普通電車は東京-戸塚間の場合、新橋、品川、川崎、横浜に停まり、ほかの駅は通過する(快速〈アクティー〉も同じ)。

常磐線“国電区間”もかつて、快速、普通電車、各駅停車が混在していた。

まず、各駅停車はすべて東京地下鉄千代田線に直通しているため、北千住以南は走っていない。

快速と普通電車の日中は停車駅が同じであるものの、ラッシュ時になると、後者は三河島と南千住を通過。快速より所要時間が若干短く、停車駅も少なく、あべこべだったのだ。

国鉄時代から種別が煩雑(Hanzatsu)だったが、2004年10月16日(土曜日)で上野-取手間は快速に統一され、わかりやすくなり、車両もE231系とE531系に置き換えた。

しかし、2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正で、E531系のグリーン車が“公式戦”へと変わった。グリーン料金なしで乗れた“オープン戦”時代は常に満員御礼だったものの、フタをあければラッシュ時以外はガラガラ。その上、E231系につけていないため、同じ快速でもE531系がやって来れば4・5号車がグリーン車。グリーン券を持っていないお客は乗れないため、3・6号車に移動せざるを得ず、沿線では“邪魔”な存在になっているらしい。駅の案内放送では「グリーン車がついております」と言っているし、行先案内LEDではグリーン車のロゴを表示しているのだが、目に入らないようだ。

17時23分に岡山を発車した“各駅停車”姫路行きは高島に到着。下りホームの「ゴニはゴニ箱へ」のカンバンは、初めて2004年からずーっとこのまま。

停まるごとにお客は減るものの、それでも若干の立客がおり、時刻は18時を過ぎて、日が沈みかけようとしている。

有年(Une)を発車すると、次は相生だが、女性車掌によると、台風接近の影響で東海道・山陽新幹線のダイヤは乱れているという。そのため、山陽新幹線の接続時刻をお伝えすることができない。

相生では湘南色の普通電車三原行きに遭遇。岡山地区の115系シリーズは湘南色が少なくなったが、元117系中間車を連結した編成の一部はカラーを体質改善車に変えておきながら、車内はなにもかわっていない“ニセモノ車両”が出現している。

網干総合車両所になると、スピードが落ちてゆく。進行方向右側の網干総合車両所の検修庫ではキハ120系、207系シリーズ、223系2000番台などが検査中。留置線では223系1000番台4両編成はなぜか「新快速大阪」と表示していた。

18時37分、網干3番のりばに到着。1番のりばでは始発の新快速京都方面野洲行きが発車したところで、本来ならば18時29分に発車しなければならないが、8分遅れて発車したことになる。まさか台風接近の影響ではあるまい。

「信号待ちのため、しばらく停車しております。発車まで、しばらくお待ち下さい」

女性車掌はダイヤの遅れを認めた。隣りの2番のりばは18時36分発の普通電車上郡行きがまだ来ない(ちなみに車両はアーバンネットワークのエース、221系)。



18時42分、定刻より6分遅れて網干を発車。ノロノロ運転は続き、6分遅れのまま、終点姫路7番のりばに到着。隣りの5・6番のりばへ向かうが、6番のりばから18時57分発の新快速米原方面長浜行き(10号車クモハ223-2090)は発車のメドが立たない。

原因は東海道本線元町で、架線にビニールが付着したためで、どうやら下り線で発生し、折り返す上り線にも影響が出た。

余談だが、普通電車姫路行きの車中で、上郡到着時、特急〈スーパーはくと11号〉鳥取行きに遅れの情報があったため、気になっていた。

5番のりばでは貨物列車の通過、特急〈スーパーはくと12号〉京都行きを先に通し、ようやく発車。新快速米原方面長浜行きはこの日に限り、10両編成の運行である。2004年の神戸ルミナリエでは臨時新快速が223系2000番台10両編成で運行したことはあるものの、通常のダイヤでは8両編成を基本に最大12両編成、最低4両編成が原則となっている。ちなみに10両全車が「米原方面長浜行き」となっているものの、長浜で終点となるホームは8両分しかないため、1~4号車は米原で切り離すと思うが、京都までの利用であるため、謎は解明されないまま降りることになる。

新快速米原方面長浜行き編成表
乗車区間 号車 車両番号 禁煙 備考
京都 10 クモハ223- 2090 弱冷車
  9 サ ハ223- 2199 なし
  8 サ ハ223- 2200 なし
  7 モ ハ223- 2078 なし
  6 サ ハ223- 2201 弱冷車
  5 ク ハ222- 2090 弱冷車
  4 クモハ223- 3037 なし
  3 サ ハ223- 2082 なし
  2 モ ハ222- 3040 なし
姫路 1 ク ハ222- 2037 弱冷車

加古川は6分、明石は8分遅れで発車し、一部のドア上にある情報案内装置は「この電車は、新快速、米原方面・長浜行きです。」しか流れない。223系2000番台の6両車に乗るのは初めてで、なおかつ、新快速の運用は基本的にないため、次の駅名が表示できないようだ。



223系2000番台は窓側の席にひじかけがなく、コストミニマムの思想が表れている車両だが、113系・115系体質改善車にもついていない。しかし、113系・115系体質改善車はひじかけがいつでも設置できるよう、準備していることに気づいた(画像は115系体質改善車)。

いささか飛ばし過ぎているような感じだが、須磨付近で減速しつつも207系シリーズの各駅停車JR東西線経由松井山手行きを抜く(暗くて車番が見えなーい)。

ダイヤの遅れを取り戻そうと全速力でブッ飛ばし、神戸は7分遅れの到着。しかし、駆け込み乗車があり、お客が足を引っ張る。



東海道本線に入り、207系100・2000番台の各駅停車京都行きを抜き、三ノ宮で221系の快速(高槻から普通電車)米原方面長浜行きに追いつくが、先に発車されるものの、デッドヒートもなく、走行中に圧勝。“関西版つくばエクスプレス”は夜を駆け抜ける。いくら草津まで複々線とはいえ、大阪で“渋滞”にならないかどうかが心配される。



芦屋は6分遅れで到着するが、ホームの行先案内板では乗車口が「△3~12」になっており、新快速の10両編成運行に対応していた。さすがはフレキシブルだが、乗る人が多かったのは意外だった。

車内の中吊り広告で目につくのは、JR西日本はジパング倶楽部に対抗してか、「50歳の知的な旅クラブ」をキャッチフレーズとした『Club DISCOVER WEST』があり、入会金や年会費は一切不要!! くわしくは
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甲子園口は勢いよく通過したものの、立花で若干の減速。尼崎は福知山線に合流するとあって、1つの鬼門ではあるが、なんにもなかった。

次の鬼門は大阪。こちらも特に支障はなく、停まるホームが7・8番のりばの混雑緩和のため、特急用の9番のりばという程度だが、やっぱりここでも長蛇の列で、6分遅れの到着は変わらない。

大阪は5分遅れで発車。気温は28℃で、なぜか冷房の効きはよくない。窓の開け方がややこしいので、する気もない。

暗闇をムササビのように進み、高槻1番のりばに到着。下りの通過線ではガラガラのエル特急〈雷鳥42号〉大阪行きが通過。こちらも定刻より、かなり遅れている。 

向かいの2番のりばには、摂津富田(Settsu-Tonda)で抜いた321系の各駅停車京都行きが到着。追いついた恰好だが、通常ダイヤではありえないであろう、接続をとる。

京都総合車両所では急行〈きたぐに〉の方向幕が点灯するも、新潟県中越沖地震のため、この日も運休。しかし、“準備運動”を怠っていない姿に感動(作業員は当たり前のことをやっているんだろうけど)。ちなみに9月13日(木曜日)から寝台特急〈日本海〉、臨時寝台特急〈トワイライトエクスプレス〉共々、運行を再開した。

20時33分、4分遅れで京都2番のりばに到着した。





京都市交通局(京都市営地下鉄)烏丸線(Karasuma Line.K11)20時53分発の国際会館行き(1818)に乗り換え、四条で下車。阪急電鉄京都本線[烏丸駅]乗り換え駅だが、河原町へはたった1駅。距離も近そうだから、電車に乗るつもりはなく、幸運にも河原町へ向かう地下歩道があり、テクテク歩いた。もし、地上にあがっていたら、道に迷っていたかもしれない。

国際会館行き編成表
乗車区間 号車 車両番号 禁煙 備考
四条 なし 1818 なし
  なし 1718 なし
  なし 1618 なし
  なし 1318 なし
  なし 1218 なし
京都 なし 1118 なし

★備考

①今回の動画はこちらにクリック!!

②ホテル&トラベルジャーナル「JR西日本悪夢の一日」はこちらにクリック!!

★お知らせ 2007年10月2日(火曜日)、巨人が優勝しました。

なお、次回の更新までしばらくお待ち下さい(早ければ10月4日の予定)

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kikuzou

四条を降りて、ちょっと散歩するのも楽しいですよ~
河原町付近の町並みも楽しいですよね。
by kikuzou (2007-10-01 09:50) 

葉詩美

300系は2011年に完全撤廃となりN700系になると聞きました。
本題
私は京福四条大宮~京阪四条駅まで歩きました。地下など知らずに歩いたんですが同じ景色ばっかりではありました。大宮~河原町までたった2駅でしたが京阪四条まで徒歩20分ほどで着きました。でも1本道だったので迷わずにすみました。
by 葉詩美 (2007-10-01 14:18) 

岸田法眼

kikuzouさん、どうもありがとうございます。

河原町で地上にあがりましたが、街はにぎわっていますね。橋を渡れば京阪線で、意外と距離は近いのですね。
by 岸田法眼 (2007-10-01 23:49) 

岸田法眼

葉詩美さん、どうもありがとうございます。

N700系の大量増備はビックリですね。当初より倍増ですから。但し、当初から300系を置き換える目的もあったので、驚きはしないものの、早い気がすることは確かですね。最終増備車はまだ9年しかたっていないのだから。

地下道は大宮から河原町なんだ。初めて知りました。ちなみに東京だと千代田線大手町から二重橋前を経由して、都営三田線日比谷までの地下道があります。当然、1本道ですが、都営三田線日比谷から先は初めて来た人にはわかりにくいかもしれません。
by 岸田法眼 (2007-10-01 23:53) 

オーミヤ

仰るように、常磐線の種別は本当に分かりづらいものであったです。朝は勝田や高萩から来た「普通列車」が南千住、三河島を通過することがあったのですが、取手~上野間の列車は「快速」でしたからね。後者は、時間帯に関わらず南千住、三河島に前停車しておりました。
普通列車の上位版に位置づけられる快速の方が停車駅が多いという逆転現象があり、煩雑そのものでしたが、現在は一部区間に限りながらも列車種別名が統一されたので分かりやすくなったと感じます。
by オーミヤ (2007-10-02 16:40) 

岸田法眼

オーミヤさん、どうもありがとうございます。

常磐線は2010年までに直流電化区間の定期便はすべてJR産の車両になるので、早いですね。

停車駅を統一して、快速に統合したのはいいことです。わかりやすくていいですね。

今後は「普通」をすべて、「各駅停車」に変えて欲しいですね。そのほうがわかりやすいですよ。JR東日本東海道本線の普通電車は「区間快速」にしたほうがいいでしょうね。
by 岸田法眼 (2007-10-02 20:21) 

岡山~笠岡間の山陽線は大学時代かなりお世話になりました。
2000年秋頃から、新広島色の電車が走り始めましたね。
その頃は、三原折り返しの便は昔からの湘南色
広島直通は広島色、新広島色、瀬戸内色と区別出来たんですが。
岡山からも湘南色115系がかなり淘汰されましたね。

倉敷~中庄にやたら目立つ奇妙な建物は全てラブホですね。
私が岡山在住の時にもかなり問題になっていましたよ。
by (2007-10-03 00:45) 

岸田法眼

Sanopyさん、どうもありがとうございます。

岡山地区も湘南色が減り、時代の流れを感じますが、広島地区の体質改善車は独自色を出すなど、わかりやすいと思います。

JRになって20年ですが、いまだ中国地方の山陽本線に新型車両の投入がないのが不思議ですね。ちなみに213系は国鉄産最後の電車ですので、含みません。
by 岸田法眼 (2007-10-03 01:09) 

サットン

岸田法眼さん、こんにちは。

遅くなりましたが、マイブログをご紹介いただきありがとうございます。
拝見したスケジュールでは京都ー高槻間ですれ違っていたことになりますね。(笑)
この日は湖西線が強風で運転抑止がかかっていたので近江今津以北に行っていた223系4連が戻れなくなり新快速などに変則的な編成が現れたのかも知れませんね。
by サットン (2007-10-07 11:41) 

岸田法眼

サットンさん、どうもありがとうございます。

この日はいろいろと遅れていたのですね。ビックリですよ。なおかつ、ニアミスもあったようですね。

所要時間を見直したダイヤのおかげで、思ったより遅れの回復が早かったですが、今までこんなにブッ飛ばしていたということでもあります。
by 岸田法眼 (2007-10-07 18:02) 

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