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近畿日本鉄道養老線&伊賀線フォーエヴァー総集編(プラスYahoo! セカンドライフ2007-12) [汽車旅2007番外編]

毎度御利用ありがとうございます。

今回は2007年9月30日(日曜日)で近畿日本鉄道(略して、「近鉄」)養老線と伊賀線がフォーエヴァーとなり、翌日から前者は養老鉄道、後者は伊賀鉄道に変わりました。これにより、既存の近鉄線から外れるカタチとなりました。

今回は近鉄時代に乗車した模様をお伝えします。

①養老線フォーエヴァーファーストステージ

2007年3月4日(日曜日)
12時44分、JR東海の普通電車は終点大垣4番線に到着。近鉄養老線に乗り換えるべく、1番線にある連絡改札口へ向かうが、なんとオール自動改札で、青春18きっぷは通せんぼされた。ちなみに連絡改札口へ向かう通路には留置線があり、戦力外通告を受けた113系2000番台が間近で撮れる。

一旦下車して、近鉄の駅舎へまわる。大手私鉄にしては珍しく、有人改札である。これは意外。

関東の駅は日本語と英語(ローマ字も含む)の2か国語表示となっているが、近鉄の場合、それに加え、韓国語や中国語もあり、アジアの観光客を意識しているようだ。

養老線は“サイクルトレイン”を設定している便が夜以外、ある。利用できる便は平日、土休、春・夏・冬休み期間など、様々だが、9~13時までは全便、年中利用可能である。但し、1時間に1本が当たり前のローカル線だが…

揖斐行きワンマン運転“サイクルトレイン”(For Ibi.623)が2番のりばに入線。電車がワインレッドなら、座席もワインレッドである。

チャリンコは前から2両目に指定されており、13時16分に発車。桑名方面と別れた直後に室(Muro)へ。桑名方面にも設けて欲しいものだが、大垣乗り換えを基本としているのであろう。

室を発車し、右へ曲がると、東海道本線をくぐり、北大垣へ。ホームではベテランの車掌が収集したゴミと共に乗務。その後は下車駅での乗車券回収や車内精算に乗り出していた。

近鉄のワンマン運転は、けいはんな線だとホームに感知センサーを設けており、すべて有人駅だからだが、養老線は無人駅が多いものの、乗車券箱を設置。乗車券を持っていないお客は先頭車に設置された運賃箱で支払うという、変わったやり方だ。3両編成や“サイクルトレイン”を運行していることもあり、乗車口を1か所に限定して、整理券発行機や運賃表を取りつけるのは難しいのだろう。また、近鉄車のタイフォンが「ビーッ!!」というクルマの警笛と同じようでは違和感がある。それだけ、インパクトが強いということも言えるが…

広神戸(Hiro-Kohdo)はかつて、2面3線だったが、今は1面1線。かつて、利用客が多く、にぎわっていたような感じを受ける。行き違い設備を撤去されている駅は“ローカル線の証”と言える。

発車すると、綺麗な田園となり、北神戸(North-Kohdo)は駅前に白い建物とガラス張りの綺麗な図書館がある。

北池野では下車してすぐのところに郵便局があり、美濃本郷ではベテラン車掌がゴミと共に下車。この日は本当に小春日和なため、ベテラン車掌は暑さでお疲れの御様子。

13時40分、終点揖斐に着いた。かつては名古屋鉄道に揖斐線があり、バスに乗り継げば行けたという。しかし、駅前の地図には揖斐線の跡地などあるわけがなく、遠方にある第3セクター、樽見鉄道共々、奮闘し続けることを願うしかなかった。

14時47分発の大垣行きワンマン運転“サイクルトレイン”(523)を待つが、JRのローカル線にある発車数分前まで改札口を開けないというスタイルだった。まさか、大手私鉄でもやるとは思ってもみなかったが、100パーセント、坐れるのだから、あせることはない。

終点大垣に到着し、帰京した。

②養老線フォーエヴァーセカンドステージ

2007年4月7日(土曜日)、JR東海の快速〈ムーンライトながら〉は6時55分、終点大垣1番線に到着。いつもなら2番線に向かい、普通電車(高槻-明石間は快速)加古川行きに乗り換えているところだが、近鉄養老線の桑名行きサイクルトレイン(502。ワンマン運転)に乗り換える。3両の車内は空席が多い。

7時10分に大垣を発車すると、単線並列の複線をゆき、室(Muro)付近で別れ、その室のホームは揖斐方面しかなく、かわすような感じで素通り。

西大垣は養老線の車両基地があるものの、収容力が小さいほどせまい。やがて、東海道新幹線をくぐり、のどかな田舎となる。

友江で大垣行きサイクルトレイン(ワンマン運転)と行き違い。対向電車が停まっていないのに運転士は早々とドアを閉め、青信号になってから発車した。気の早い運転士である。

大外羽(Ohtoba)を発車すると、高架へ。ローカル線とは思えぬ近代的なつくりである。ちなみに次の烏江(Karasue)は高架駅である。

美濃高田で大垣行きサイクルトレイン(ワンマン運転)と行き違い。そして、この電車にサイクル客の男性が乗り込んだ。長距離用のタイプで、どこかへサイクリングする模様(服装が本格的だった)。ちなみに3両編成の場合、中間の車両のみチャリンコが持ち込める。

さて、発車すると勾配を登り、山道へ。養老でも大垣行きサイクルトレイン(ワンマン運転)と行き違った。

山間部のせいか、カーブも多く、駅間距離も長い。スピードも出ず、苦しいところだが、駒野で大垣行きサイクルトレイン(ワンマン運転)とまたも行き違う。車窓は桜やなのはなが春を彩る。

美濃松山で大量乗車が発生し、大垣行きサイクルトレイン(ワンマン運転)と行き違い。しかし、まだ空席がある。進行方向右側は広大な山がそびえ立ち、JR西日本姫新線(Kishin Line)に乗った時のことを思い出す。

下野代(Shimo-Noshiro)で車掌が乗務。ドアが閉まって、ブレーキハンドルをゆるめたら、バックしてから発進。クルマに例えると、坂道発進だが、今の手法でやればマニュアル車なら、後続の車両にぶつける事故を起こす可能性がある。オートマチック車両の場合、坂道はDレンジのままして、ブレーキペダルを踏めばにすれば事故はふせげるという(過信しないことが大切)。

下深谷で大垣行きサイクルトレイン(ワンマン運転)と行き違い、どうやら山間部を抜けたようで、町の雰囲気がただよう。ちなみに播磨ではサイクリング客が下車したものの、階段だったため、チャリンコを下ろすのにひと苦労。スロープを整備して欲しいところである。

右に曲がり、名古屋線、JR東海関西本線に合流し、終点桑名4番のりばに到着。養老線全線完乗を達成した。

③伊賀線フォーエヴァー

2007年4月7日(土曜日)、JR西日本関西本線の普通列車加茂行きワンマンカーは伊賀上野2番のりばに到着し、目覚めたばかりなので無意識に改札のほうへ向かい、下車。眠気を追っ払ってJR西日本の券売機で近鉄の乗車券を購入し、再び改札へ。ちなみに伊賀上野では普通列車亀山行きワンマンカーと行き違いを行なっており、停車時間は長かった。

向かいの1番のりばは電化されており、近鉄伊賀線のりばで、上野市行き(766:ワンマン運転。夢塗装車)が入線した。伊賀上野はJR西日本管理駅ということもあるのか、車止めには近づかず、普通列車加茂行きワンマンカーにも近づけず、控えめな感じであるが、色はド派手!! 忍者を描いた夢塗装となっており、利用客の中にはド肝を抜き、思わず記念撮影する若い女性がいた。ちなみにこの電車は『トリビアの泉』で紹介されたことがある。

10時51分に発車。ワンマンではあるが、車掌が乗務し、早々ときっぷを拝見。私は伊賀神戸(Iga-Kanbe)までの乗車券を持っていたが、そこで下車する気などなく、某駅まで精算してもらう。思った通りの精算額で、精算券はJR東日本の首都圏と同様、自動改札に対応する磁気券だった。

あっというまに終点上野市1番のりばに到着。向かいの2番のりばには伊賀神戸行き(767:ワンマン運転)が発車を待っており、車掌共々乗り換え、11時01分に発車する。残念ながら、忍者の夢塗装車ではないが、一部の窓には“忍者シール”を貼っている。

茅町(Kayamachi)で上野市行き(ワンマン運転)と行き違い。忍者の夢塗装車のブルーバージョンで、かなり大柄の車掌が乗り移るが、運転士がドアを再開閉したため、“駆け込み乗務”をした模様?!

亀山で雨がポツリ降り出したが、丸山で上野市行き(ワンマン運転)と行き違った時はやんだいたように思えたが、また降り出している。

伊賀線はホームと電車のあいだが広く、そのスキマを埋めるため、車体のドア部分はステップが突起物のような感じで目立つ。わかりやすく言えば、JR東日本の“ミニ新幹線車両”で東北新幹線ホームで使われるステップを常時使用の固定化したようなものである。

「この電車はこの駅まででございます」

近鉄は「終点」という言葉を使いたがらないのは大阪市交通局(大阪市営地下鉄)と同じで、なおかつ、自動放送の声も同一人物(女性)のようにも思えるが、11時30分、終点伊賀神戸5番のりばに到着。伊賀線全線完乗を達成した。

伊賀線所属車はできることなら、全車を忍者の夢塗装車にして、“忍電(忍者電車の略称)”という愛称で親しまれて欲しいと願っている。

近鉄は球団や路線を手放さざる得ないほど、経営が苦しいようである。ちなみにオリックスバファローズは近鉄とオリックスの合併球団ではあるものの、近鉄はプロ野球事業から撤退することを前提としている。

★備考

伊賀鉄道ホームページはこちらにクリック!!(養老鉄道のホームページはありません)

★Yahoo! セカンドライフのお知らせ

前日、「Yahoo! セカンドライフの歴史と現行制度の失敗」を掲載しました。

初めて、鉄道とはなんのかかわりもない記事ですが、こちらにクリックしていただければ、さいわいです。

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コメント 4

kikuzou

すっごいペイントですね。
忍者と言うより、くの一?
by kikuzou (2007-10-21 07:07) 

UZ

お疲れ様です。鶴橋駅でも告知がされていました。

私はこの種のローカル線は闇雲に廃止するのではなく、むしろ保存へ転じるべきだと考えてます。廃止しても代替交通機関探しや論争疲れもありますし、バス輸送もなかなか経営も難しいのが実情です。かえって資金負担がかかる場合もあります。

ただ、既存車両もそのまま走行させるのではなく、抜本的な更新もしくは新造車の投入や駅施設のバリアフリー化、駅周辺の公共機関の移転等を中心にした開発を講じていくべきです。存続したからいいのではなく、むしろ日々利用していく事で更に便利なものにすべきです。
by UZ (2007-10-21 09:29) 

岸田法眼

kikuzouさん、どうもありがとうございます。

夢塗装車の顔は「くの一」のようですね。男性はまつ毛まで手入れしませんから、明らかに女性です。ちなみに男性は「くの一」とは言わないそうです。

伊賀鉄道は全車、夢塗装車ではありませんが、和歌山電鐵のように“乗ってみたくなるローカル線”に成長することを願っております。
by 岸田法眼 (2007-10-21 14:29) 

岸田法眼

UZさん、どうもありがとうございます。

車両は近鉄のままなので、納得のいかない利用客は多いのではないかと思います。

養老鉄道はホームページが整備されていないことに驚きましたが、路線の距離も関係してくるのでしょうが、伊賀鉄道よりも厳しい船出かもしれません。

和歌山電鐵のような積極策を打ち出し、利用客が増えることを願っております。
by 岸田法眼 (2007-10-21 14:32) 

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