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四字熟語、「1日1鉄」-後編- [汽車旅2007番外編]

2007年12月15日(土曜日)、新宿センタービルの中地下1階にあるペンタックススクエアへ。そこの中にあるペンタックスフォーラムでは2007年12月5日(水曜日)から12月17日(月曜日)まで、レイルマンフォトオフィス、中井精也カメラマンが個展を開いている。今回はJR東日本E233系の特別快速(青梅特快)青梅行きで新宿に乗り込んだ。1年前、中央線は201系の天下だったのに急速にE233系の投入が進んでいる。あまりの目まぐるしい展開に「1年前」が“遠い昔”のように思えてしまう。

21世紀になってから初めて、都庁への地下歩道を歩く。この日、動く歩道は休業になっていたが、久々に歩くと都庁までの道のりはずいぶん近いのだなと思う。

ペンタックススクエアへレンガ仕立ての階段を登ろうとすると、頭上ではどこかで見たことのある顔に遭遇。もちろん、ナマで見るのは初めてだが、すぐに思い出す。レイルマンフォトオフィスの山崎友也カメラマン(Mr Yuya Yamasaki)だ。一時期、学習研究社のムックに『鉄道ナビ』というのがあり、山崎カメラマンはメインパーソナリティー的な役割となっていたので、顔に見覚えがあるのだ。ごあいさつはしていないものの、プロのカメラマンにナマで見られるのは光栄なことである。私も“光栄な存在”になれるよう、もっと邁進しないと。

今回は中井カメラマンの個展の目玉といえるトークショーが開催され、ペンタックススクエア内にあるフォーカルセミナールームで行なわれるのだ。但し、これは先着50人による予約制である。

私は早いうちからではないけど、締め切り10人ほどという中井カメラマンのホームページの情報で、すぐさま申し込んだところ、セーフ。当日、1000円を払うことになる。

ペンタックススクエア内にあるフォーカルセミナールームはすぐにわかったが、受付がどこだかわからず、とりあえず中に入る。テーブルがいくつかあり、個室仕立てのパソコンルームもあったが、左側に受付があり、奥にはトークショーの会場がある。

受付では50名様のお名前はすべてカタカナ。自己申告するだけでよく、身分証明書を提示しなくてもいい、“昔ながらのスタイル”である。地下鉄サリン事件以降、身分証明書の提示、手荷物検査など厳戒態勢となり、今では当たり前のようになっているため、久しぶりに気楽な思いをした。そして、1000円払ったあとには参加記念品として、「Rail Healing!」のポストカード3枚をプレゼントされる。



会場内は蒸し暑く、前方はパイプ椅子、中ほどから後方にかけては白木の椅子なので、後者を選ぶ。ちなみに『1日1鉄! 鉄道写真家・中井精也ブログ「12月15日(土曜日)」』によると、定員50人のところ、64人が参加したという。パイプ椅子が用意されるのは納得。 

ペンタックスの社員は2時間の長丁場になることから、事前のトイレを案内。冬場は水分摂取量が少ないが、念のため、私もトイレへ向かうものの、ペンタックススクエアの外にある。そして、すんだら中井カメラマンとすれ違った。

さぁー、時刻は14時30分となった。いよいよ、トークショーの開始である。

「僕の写真は全然OKなんで、ブログに載せていただけると」

と中井カメラマンはおかまいなし。芸能人イベントの場合、肖像権を重視するため、撮影を禁止しているところが多いが、中井カメラマンは気さくな方である(私は気むずかしいほうだが…)。

中井カメラマンのごあいさつから始まり、サイトの人気コーナー、『1日1鉄!』の撮影秘話をスライドで紹介するものの、オープニングでは“オチ”があり、会場は大爆笑になる。

「ここからはマジメにやります」

と中井カメラマン。自身のホームページの掲示板返信コメントの文面を御覧になるとおわかりになると思うが、ひょうきんなカメラマンである。私はこういう性格の人がうらやましい。「マジメ」としか言われない私だから、“フマジメな人間の肩の力を抜いた生き方ができればな…”と思うものの、なれそうもない(時々、ボケて、ウケを狙うことがある)。

さて、『1日1鉄!』の撮影秘話だが、実は1発勝負ではなく、何度も撮り直して、納得のいく1枚にならない限り、掲載しないという。これは意外だったが、プロ野球選手は全打席ヒット(打率10割)が打てないように、プロのカメラマンもすべてTake1で決まるとは限らないのだ。

いくつか例をあげると、2004年6月21日(月曜日)に撮影した東京都交通局都電荒川線。バイクで移動したそうだが、4回目でようやく採用できる画像ができた。4回とも違ったアングルから撮影しており、徐々に慣らしていく。これはブルペンで登板を待つリリーフ投手みたいなものかもしれない。

2007年8月12日(日曜日)に撮影した茨城交通湊線は1回目、水田が目立って、列車の存在感がないことで不採用。2回目はシロートの記録写真っぽくなってしまい不採用。3・4回目は列車がないが、後者は空を入れておらず、その結果、5回目で会心のショットとなったのである。

2007年3月14日(水曜日)に撮影した第3セクター、いすみ鉄道いすみ線の小学校前踏切では1回目、道路の白線が入り、不採用。2回目は完成度が低く、7回目でようやく採用。趣味の一環でやっている名物企画とはいえ、妥協は許さないのである。プロである以上、魅せる商売であるだけに中途半端な気持ちにはなれないのであろう。

この画像に車両は写っていないものの、中井カメラマンによると、“鉄道を感じる1枚”だという。鉄道は車両だけではない。多くの裏方さんの手によって、支えられ、営業ができるのだ。

2005年2月15日(火曜日)に撮影した御茶ノ水近辺では最初、東京地下鉄丸ノ内線を撮っていたが、ヨーロッパ調の聖橋(Hijiri Brige)に目をつけ、3回目の撮影ではJR東日本201系がひょっこりと写っているものの、4回目、パリジェンヌふうのうしろ姿をさりげなく撮り、採用にこぎつけた。ちなみにパリジェンヌは女性、パリジャンは男性をさす。ダルジャンは店だけどね(くわしくは検索サイトで「ダルジャン」と入力して下さい)。

2005年5月31日(火曜日)に撮影した、ゆりかもめ(路線名は「ゆりかもめ臨海線」)は1回目、石像のみ。2回目、ホワイトバランスによって、ピンク色のフィルターを作る。3回目は柱だけを写し、4回目で採用にこぎつける。

西武鉄道のカレンダーで使われた特急の写真は花との組み合わせで、“東京近郊には自然の豊かな場所があるんだな”と思わせるが、実際は駐車場に植えられていた少数の花をあたり一面、たくさんあるかのように魅せているのだ。

「いつもペンタックスのカメラを持って」

と中井カメラマンはゴマをすり、会場を大爆笑にさせるが、2~3年前まではポジフイルムで撮影していたという。今やフイルムカメラは時代遅れの産物と化しているが、一部の雑誌では印刷技術の都合により、銀塩にこだわるところもある。

2007年2月4日(日曜日)に撮影した第3セクター、真岡鐵道真岡線のSLのシェルエットがあり、ここでのポイントは車輪をキッチリ写すということで、デジタル一眼レフカメラは“ホワイトバランスが命”と力説。フイルムの一眼レフカメラを持っていた頃は細かいことまで、マスターすることはなかったが、記録ではなく、芸術作品にするにはカメラを使いこなすことが1番大事なようである。

2005年7月23日(土曜日)に撮影した有楽町の交差点で、JR東海300系が写っている画像だが、納得のいくショットになるまで、1時間もかかったという。一眼レフカメラの“流し撮り”というスピード感あふれる仕上がりになるため、それにこだわったのだ。

「いっぱい作り過ぎたなぁー」

とスライドを作り過ぎたようで、すべてお伝えできない可能性がでてきた。時刻は15時25分だ。

そして、スライドは奥さんや2人のお子さんも登場。広角レンズを使い、子供を指でつまむシーンがあるが、これも4回かかったという。きわめつけはパネルで展示されていないが、①はしで子供をつまむ。②子供がミニカーに乗る。③子供がマヨネーズの上に乗る。④子供がプラレールの乗客となるなど、合成技術を使わない“錯覚撮影”に観客は大爆笑。カメラには無限の力を秘めていることを実感させる。

撮影秘話のあとは中井カメラマンのオススメ路線で、1つ目はJR北海道釧網本線。鶴や鹿が線路上にいるシーンはみもの。列車がなくても鉄道を感じる光景である。

私も釧網本線に乗ったが、これから釧路湿原になろうという時、進行方向右側に廃車になったクルマの山には絶句した(備考⑨参照)。

2つ目は小湊鉄道(路線名は小湊鉄道線)。春と秋がオススメのようで、昔からテレビ番組のロケで使われている。小湊鉄道は知らなくても、車両を見たら、ピンとくる視聴者も多いと思う。

テレビ番組だと20世紀は『タモリのSuperボキャブラ天国』で、「まもなく1番線に芸者がまいります」というネタが大ウケ。最近は舘ひろし主演、『パパとムスメの7日間』で使われた。

2007年11月11日(日曜日)、上総大久保(Kazusa-Ohkubo)で駅舎の内側の壁にある『となりのトトロ』のイラストに子供が2人たっている。これは中井カメラマンのお子さんだが、長男はさつき役に扮して撮影。これで“「さつきとメイ」という名の姉妹”が成立したわけである。虫眼鏡で見ても、男の子であることはわからないだろうと思う。もし、東京都交通局都営三田線大手町(I-09)のスタジオジブリ壁画でやっていたら、本人が何度も口にされた「110番」になってしまうかも(休日は人通りが少なく、現在は撤去)。



オススメ路線が終わり、次は撮影。ペンタックスのデジタル一眼レフカメラ2台を参加者2名が使えることになっており、挙手の先着順により、男性が使うことになった。三脚に乗せているデジタル一眼レフカメラはかなり高価なもので、照明を再び暗くすると、スクリーンに真岡鐵道のSLが登場。これを撮るのである。ちなみにカメラを持っている方なら誰でもできるため、客席から走るSLを撮る。

 
 


  

次にC57 180牽引のSLを撮影。おそらく、臨時快速〈SLばんえつ物語号〉だと思うが、風景写真を撮るのだ。ちなみに2つとも男性がなぜか乱入するオチがあった(1つは即興)。



このあとは中井カメラマンが監督を務めたスライド映画、『浪漫鉄道』の上映。見やすいよう、椅子を動かす。

スライド映画、『浪漫鉄道』はJASRACの許可の関係で、この日しか上映されない貴重な作品。中井カメラマン、山崎カメラマン、久保田敦カメラマンが撮影した画像に音楽とナレーションを入れたもので、全知全能で制作。鉄道への熱い想いを感じる1作である。

大爆笑とスライド映画、『浪漫鉄道』の感動で、予定時刻を7分オーバーの16時37分にゲームセット。



「今日はどうもありがとうございました。とても楽しかったです」

ペンタックスフォーラムで中井カメラマンにお礼を申し上げたあと、撮影に快く応じて下さり、ペンタックスフォーラムをあとにした。



私は御茶ノ水へ移動し、撮影。すでに日が暮れているのだが、神田川の水面(Minamo)に映る東京行きのE233系が“銀河鉄道”を感じさせた。これは動画にしたほうがわかりやすいだろう。

 
  


そして、聖橋ではない橋で中央線での活躍にピリオドが打たれようとしている201系の姿を見る。103系が首都圏から消えて1年半を過ぎたが、まさかこんなに早く201系が廃車されるとは想像もしていなかった(画像はブレておりますが、“涙で瞳が濡れてくもった”という、言いワケに使えます)。

もう1度、特別快速で201系に乗ってみたいものである。

★備考

①今回の動画はこちらにクリック!!(うまく再生できなかった場合はこちらを御利用下さい)

②鉄道写真家中井精也ホームページ Say? Ya! は
こちらにクリック!!

③1日1鉄! 鉄道写真家・中井精也ブログ「12月15日(土曜日)」はこちらにクリック!!

④豊岡真澄の連心通心「1日1鉄」はこちらにクリック!!

⑤土屋勝義の心理の解る? 日々限定Blogなのだぁ~!「今日は観劇・・!?」はこちらにクリック!!

⑥URN blog「忘年会」はこちらにクリック!!

⑦UZ's View「My Winter Tokyo Trip(3)久々の六本木ヒルズ【12/12】」はこちらにクリック!!  
  
⑧岸田法眼のRailway Blog.「四字熟語、『1日1鉄』-前編-」はこちらにクリック!!

⑨岸田法眼のRailway Blog.「2002年の汽車旅9-5」はこちらにクリック!!

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※2007年12月17日(月曜日)で千秋楽です。開催時間が短くなっておりますので、お出かけの際は御注意下さい。

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⑤2007年12月17日(月曜日)、10時から15時までの予定で、定期メンテナンスを行なうため、動画を御覧になることができません。御了承下さい。

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まるちゃん

現場の雰囲気が伝わって来ました^^ 
2回いったんですがトークショーは仕事の為いけなかったのが残念です。 力作なんでどこかで上映したいなと言ってたので見てみたいですね^^ 
by まるちゃん (2007-12-16 23:22) 

岸田法眼

まるちゃんさん、どうもありがとうございます。

2回行かれたのですね。私の場合はスケジュールの都合がついたため、トークショーの1週間前に申し込みました。思ったより、女性が多く、15人ぐらいはいたと思いますが、とてもよかったです。

私も2回行きまして、トークショーのあった日は盛況しておりました。また、中井カメラマンがトークショーで不在のあいだは職員が“館長代理”をしておりました。
by 岸田法眼 (2007-12-16 23:47) 

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