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鉄道の好きな人を『レールファン』と言うのに、どうして変人的な表現でしか呼ばれないのか?-前編- [鉄道評論]
「テツ」
「鉄子」
「マニア」
「おたく」
「ヲタ」
「鉄ちゃん」
「乗り鉄」
「撮り鉄」
「録り鉄」
レールファンを誹謗中傷し、屈辱、侮辱、軽蔑される言葉の数々である(ほかにもあるものと思われる)。
平成11年(1999年)3月13日(土曜日)、東海道・山陽新幹線に“700系〈のぞみ〉”がデビューし、4か月後の7月16日(金曜日)、寝台特急〈カシオペア〉がデビューした。いずれもこの日、東京・上野両駅とも、いつもより利用者が多かったが、決まってこういう雑音が聞こえた。
「鉄道マニア」
プロ野球、Jリーグ、大相撲などのスポーツや好きな芸能人、有名人、著名人などは「ファン」と言われるのだが、鉄道、ヒコーキ、船、クルマなど、交通関係については「ファン」ではなく、なぜか「マニア」と呼ばれる。
平成11年(1999年)7月23日(金曜日)、新千歳空港行きのANA161便がハイジャックされ、副操縦士を追い出し、機長にあれこれ要求したが、拒否された。すると、ホシ(犯人)は機長を引きずり下ろし、“ニセ機長”となって飛行機を運転。機長を包丁で刺し殺すという、世界でも例のないハイジャック事件が起こった。一時は高度300メートルまで急降下し、墜落の危機になるところだったが、副操縦士と男性客数人が“ニセ機長”を抑えた。幸運にもお客として、利用していた別の機長がおり、羽田空港に着陸し、乗客は全員無事だった。
「飛行機を運転したかった」
「操縦してレインボーブリッジを運転したかった」
“ニセ機長”のホシがハイジャックをした動機である。当初は“意味不明な発言”に見られていたが、実際にゲームセンターでレインボーブリッジをくぐるゲームがあることがわかり、意味不明なことは言ってなかったのだ。
このゲーム機を考案した人は『あぶない刑事リターンズ』をヒントにした可能性がある。なぜならば、横浜ベイブリッジでパソコンミサイルがくぐっちまうシーンがあるからだ。
すべてのテレビ、ラジオ、マスコミの報道はこのホシをいっせいに「航空マニア」と表現していた。また、ホシは元JR貨物の社員だったことがわかり、JR関係者にとってもショッキングな出来事だった。
ヒコーキファンにとって、「航空マニア」呼ばわりされるのは迷惑だろう。おそらく、この事件でヒコーキファンに対し、悪いイメージを持った読者もいると思う。しかし、ヒコーキファンは「マニア」ではない。れっきとした「ファン」なのだ。ハイジャックしたホシはヒコーキファンだけど、犯罪をしたら“ヒコーキファン失格”なのだ。だから、テレビ、ラジオ、マスコミの報道はハイジャックのホシを「航空マニア」ではなく、「ヒコーキファン失格者」と言えばよかったのだ。
平成11年(1999年)3月13日(土曜日)、日本テレビのニュース番組を見た。この日は“700系〈のぞみ〉”がデビューしたというニュースがあり、内容は「騒音を減らし、揺れも少ない乗り心地のよさがウリモノ」ということを重視。東京駅で700系の1番列車となる〈のぞみ3号〉博多行きのデビューセレモニーを取材していた。早朝6時56分の発車なので、レールファンには目を向けなかったようだ。それはそれでいいのだが、数分後に広島空港で電車の空輸があったことを伝えた。その電車は広島電鉄の『GREEN MOVER』というノンステップで乗降ができるというのがウリモノの路面電車である。ドイツから空輸し、その料金が8000萬もしたという。ところが、ヒコーキファンに対し、失礼な言動があった。
「空港には大勢の“航空マニア”が…」
またしても「マニア」である。しかも、鉄道車両が空輸したというニュースなのだから、当然、レールファンも来ているはずで、100パーセント、ヒコーキファンであるとは限らないはずだ。勝手に決めつける取材陣の姿勢に問題がある。
3か月前の平成10年(1998年)12月13日(日曜日)、旅行地理検定協会による『第1回鉄道旅行検定試験』が実施され、多くのレールファンが集まった。私はこの日まで全然知らず、驚いたが、履歴書の免許、資格の欄に正々堂々、威風堂々と書けるので、喜ばしいことだ。
これも日本テレビのニュース番組で取り上げていたが、ここでも不適切な発言があった。
「全国から大勢の鉄道マニアが…」
またしても「マニア」だ。誰がこんなニュースの原稿を作成したのかは知らないが、残念だし、腹立たしい。日本テレビの場合はアナウンサーが原稿通りに読んだだけ。そういう原稿を書くヤツは良心というものがないのかもしれない。
平成11年(1999年)8月6日(金曜日)、フジテレビの夜の時間帯のニュース番組で、0系を取り上げた。リポーターはレールファンのxアナウンサーが夏休みを返上してまで、この取材を敢行したという。このxアナウンサーはJR東日本の新幹線や一部の特急で、自動放送の“ナレーション”を担当している。
xアナウンサーはイキイキした表情で、楽しそうに取材をしている。ナレーションも「鉄道ファン」と表現しており、視聴者として楽しく拝見したものの、VTRが終わり、スタジオに場面が変わると、女性キャスターのひとことで一気に興ざめした。
「xアナウンサーは大の鉄道マニア…」
ナレーションの方は「鉄道ファン」と正しいことを言っている(「レールファン」と言ってくれれば、ありがたいのだが…)のに、女性キャスターがヘラヘラ笑いながら、「鉄道マニア」と、まるでレールファンをバカにしているような不適切な発言をしているのだ。これは夏休み返上で取材したといわれるxアナウンサーに大変失礼である。しかも、原稿なしにVTRの所感を述べているのだから、軽率な発言であり、不適切かつ不謹慎な発言である。“このキャスターは良心というものがあるのかねぇー?”と思った。その後、平成11年(1999年)12月3日(金曜日)にxアナウンサーが登場し、リニアモーターカーの乗車取材をしていたが、この時は「マニア」発言はなく、ホッとした(私がフジテレビにクレームをつけたということもあるのだけど)。
私はこの当時、日本テレビとフジテレビ以外のニュース番組をほとんど見ていないので、なんとも言えない部分はあるけど、平成11年(1999年)4月21日(水曜日)に発売した、ある雑誌で見た出来事を紹介しよう。
テレビ朝日のニュース番組で、蒸気機関車のニュースを流すため、その雑誌社に取材協力を要請し、引き受けた。取材協力の要請をするのはいいとしても、放映日は普通、数日後にやると思うのだが、取材協力をしたその日にやるというのは疑問である。街頭インタビューの感覚でやっているのだろうか?
夕方に取材して、予定通り、夜に放送し、私は見ていないので、どういうVTRだったのかは知らないが、それが終わったあと、場面はスタジオに戻り、キャスターがひとこと。
「なんでこれがニュースでしょうかね?」
ニュースキャスターが“ニュースを批判する”という、前代未聞の発言に多くのレールファンや取材協力をした雑誌社は憤慨したという。もともと、この番組は某所のダイオキシン報道で非難を浴び、ついには裁判ザタにまで発展してしまったが、視聴率は15パーセント前後をキープしているのだから、“タダモノではない番組”と言っていい。ちなみに2000年4月から、NHKがその番組を放送している時間帯にニュースを設けたが、TBSの二の舞になった。
次は新聞記事だ。私は読売新聞しかとっておらず、1つの新聞だけでは原稿が仕上がらないので、図書館へ行って、毎日新聞、朝日新聞、日本経済新聞の縮刷版などを参照した。そのほか、私の知人から寄せてきた情報も入れながら進めてゆく。
平成11年(1999年)3月13日(土曜日)、“700系〈のぞみ〉”がデビューした記事はテレビニュースのところで述べたが、騒音を減らし、揺れも少ない乗り心地のよさがウリモノという技術面を主眼に記しており、1編成16両の車両製造費は300系と同じ40億円(1両につき2億5000萬)。ちなみに“怪物”こと、500系1編成16両の車両製造費は42億円(1両につき2億6250萬)だとか。通勤形電車は1両あたり1億円なので、新幹線電車はその2倍になる。
700系のネックは500系より遅いこと。山陽新幹線は航空会社と激戦の状態で、1㎞/hでもスピードアップしたいのに、285㎞/hで頭打ちとはJR西日本にとっては頭が痛いらしい。2000年にJR西日本は700系7000番台を投入し、山陽新幹線限定の8両編成で〈ひかり〉に使用。285㎞/hで運行して、“のぞみ料金”というものはないから、“乗りドク列車”である。これらの情報は新聞各社と鉄道雑誌を総合して、記した。また、私が目を通した新聞の縮刷版に「鉄道ファン」という文字は少なく、「レールファン」は1つもなかった。
同じ年の7月16日(金曜日)、寝台特急〈カシオペア〉がデビューした。1編成しかないので、運行日限定となるが、市販の時刻表では“定期列車扱い(臨時列車の場合は斜体になる)”になっている。
5月15日(土曜日)、品川駅で展示会が行なわれ、寝台特急〈カシオペア〉を初めて見たのだが、衝撃的だった。車両はステンレス車体で、是までのブルートレインとは全然違う。内装も“列車というより、ホテルそのものではないか”と錯覚してしまいそう。前年にデビューした285系SUNRISE EXPRESSは住宅メーカーと共同設計をして、木のぬくもりを醸し出しており、こちらも列車という感じがせず、衝撃的だった。アメ色に輝く個室は“昭和の古き車両”を思い出す。
ニュースで、寝台特急〈カシオペア〉を取り上げるところは私の知っている限りはなかった。しかし、一部の新聞を除き、社会面で寝台特急〈カシオペア〉を取り上げた。朝日新聞は小田急電鉄の現役最古参ロマンスカー、3100形NSEの引退を報道。毎日新聞は小田急ロマンスカーNSEと寝台特急〈カシオペア〉の2つを同時に取り上げ、レールファンのニーズに対応した記事と見ていいようだ。ちなみに日本経済新聞はいずれも取り上げていない。
朝日・毎日の両新聞は「鉄道ファン(毎日新聞は“ファン”と略す)」と表現していた。また、平成11年(1999年)11月12日(金曜日)の報知新聞の“ウラ1面”で、鉄道の記事があり、「鉄道愛好家」と記していた。ちなみに「愛好家」を英訳すると、“ファン”なので、なんの問題もない。「愛好家」という表現を使うということは当時、50歳以上の新聞記者が書いたんだろうねぇー。
ところが私の知る限り、「鉄道マニア」と表現するふとどきな新聞があった。
それは読売新聞である。世界一の発行部数といわれる読売新聞が社会面の片隅に「鉄道マニア」と記していたのだ。当然、“ムカーッ!!”ときたことは言うまでもない。更に平成11年(1999年)8月12日(木曜日)の夕刊で、東海道新幹線0系の記事を掲載していたのだが、これも「鉄道マニア」と記していた。たまらず私は読売新聞にクレームをつけた。新聞記事にクレームがつくのが珍しいのか、電話に出た女性はあわてている様子で、社会部の男性記者にチェンジする。
「鉄道マニア? 別に問題ないでしょう。当然ですよ」
自信満々に言う記者のひとことに、私はカチンときた。普段なら「うっせぇー、バカヤロー!!」と怒鳴ることが多いが、この日は感情的になっても、怒鳴り声は抑えた。
「貴方ねぇー、普通、“巨人マニア”なんて言わないでしょう」
「そうですねぇー」
私は巨人ファンで、チャランポランな新聞記者にぶつけたら、態度を変えた。このひとことに説得力があったのかもしれない。
「貴重な御意見なので検討してみます」
と言って電話を切ったが、心底、「鉄道マニア」とバカにするチャランポランな記者では検討するはずがないと確信。後日、社会部あてに苦情書を出し、レールファンに対する雑誌記事のコピーも添えた(備考参照)。おそらく、寝台特急〈カシオペア〉の記事を書いたのも、その記者だろう。
そのあと、自宅でスクラップしている読売新聞の記事を調べた。平成9年(1997年)9月30日(火曜日)にJR東日本信越本線横川-篠ノ井間がフォーエヴァー。このうち、横川-軽井沢間の碓氷峠は翌日に開業する北陸新幹線(当初は「長野行新幹線」と案内していたが、のちに「長野新幹線」となる)〈あさま〉しか走らなくなるので、この日は“信越本線碓氷峠フォーエヴァー”となり、「鉄道ファン」と表現している。
気になったのは信越本線の下りと上りを逆にしていることで、また「登り」という言葉を使っていない。碓氷峠を登ってゆくのが下りで、峠を下りてゆくのが上りなのである。また、記事では「鉄道ファン」となっているものの、実際は一般人の人々も多かったそうだ。
同じ年の11月29日(土曜日)、300㎞/h運転の“怪物”こと、500系〈のぞみ〉が東京に乗り入れた。この時も「鉄道ファン」と記していたが、周囲は一般の人々も多く、“決めつけ報道”をしていた。“新聞記者は人を見る目がないのだろうか?”と疑問だった。
平成9年(1997年)の読売新聞は「鉄道ファン」で、平成11年(1999年)の読売新聞は「鉄道マニア」と表現が違うのは、記事が書いた記者が違うだけだと確信している。
苦情の効果があったのかどうかは定かではないが、平成11年(1999年)9月11日(土曜日)の上野駅18番線フォーエヴァーの記事は日本テレビ共々、「鉄道ファン」と表現していた。1週間後の東海道新幹線0系フォーエヴァーも同様。
ところが、翌日の新聞で「鉄道マニア」と記している新聞があるという知人の通報により、“サンケイ新聞”こと、産業経済新聞(2002年4月1日から夕刊の製作をやめたことが話題となった)を売店で購入した。1面は東海道新幹線0系フォーエヴァーのカラー写真で、読売、日本経済、朝日、毎日の各新聞に比べると、くわしく記載されていないが、「鉄道ファン」と記している。“あれっ?”と思いながら、紙面を進めてゆくと、あった。
それは『SUNDAYスクランブル』というコーナーで、11月に時刻表検定協会が『時刻表検定試験』を実施するという記事だった。「鉄道マニア」を連発し、更に「鉄チャン」「鉄道オタク」が出るなど、レールファンを傷つける記事だった。しかも、その記事は筆者名が記されており、「自分はレールファンをバカにしています」と堂々と公表しているようなもので、不愉快だった。
※続きは後編をクリック!! また、このブログのコメントは偏見、侮辱等に値する言葉は受け付けておりませんので、御注意願います。
★備考
①鉄道ジャーナル社刊行の『鉄道ジャーナル1992年5・7月号』の「RAILWAY REVIEW」、『旅と鉄道1999年春の号』144・145ページも合わせて御覧ください。
②今回の記事は平成11年(1999年)に執筆したもので、一部加筆・修正しているところがございます。
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ご訪問有難うございました。自分は好意的に使っていた言葉もあるのですが、気をつけなくては。 私の周りにもこの趣味の方は、インテリジェンスの高い方が多いですから、そんな風に思ったことありませんねぇ~。
by ぽりぽり (2007-12-28 10:07)
どうも鉄道愛好家に関しては今までの流れからか分かりませんが、社交的でないというイメージを持っているようです。マスコミは断片の知識や情報で決めつけてしまう傾向があります。
近年のブームで社会的に認知されつつあります。しかし私達鉄道愛好家も運転中の列車にフラッシュをたいて撮影したり(高感度モードで撮影出来るのに)、施設に勝手に立ち入ったりするような勝手な振る舞いはしないように心がける必要はあります。
by UZ (2007-12-28 11:47)
ぽりぽりさん、どうもありがとうございます。
ほかの趣味を持っている人を見る目というのは、外面と内面は違うものではないかと思います。私も人の趣味で傷つけないように日頃から注意しているところですが、「鉄道」という分野の趣味は健全だと確信しております。いかがわしい分野の趣味に比べれば、偏見を受けないはずなのですが、「ファン」と呼ばれないのは屈辱なんですよね。おそらく、ぽりぽりさんのいう、インテリジェンスの高い方というのはその人を「ファン」だと思っていない、その当人が気にしていないような雰囲気を持っているものと思います(あるいは「ファン」と呼ばれないことをあきらめているかですね)。
鉄道のお好きな方というのは「ファン」であることを心に刻んでいただければ、さいわいです。
よろしければ、後日、掲載する後編も御覧下さいね。
またのお越しをお待ちしております。
by 岸田法眼 (2007-12-28 20:29)
UZさん、どうもありがとうございます。
マスコミの報道は問題があることは確かでしょうね。取材場所が式典会場などといった決まったスペースでしかやらないことが多いため、一般客もいると言うのに“ファンだけが来ました”という報道になってしあいますね。
しかし、いくらブームになっても、社会的に認知されているとは思っておりません。これは後編を御覧いただくと、おわかりになるのではないかと思います。
運転中の列車にフラッシュをたくのはいけない行為です。フイルムは高感度を買えば、暗いところでも止まっておれば充分撮れますし、デジカメは感度が自動設定できますし、なにしろファインダーの液晶が写り具合を撮る側に知らせているので、わざわざフラッシュをたく必要がありません(結婚式場のカメラマンは“デジカメは見たまま写る”ということがわかっていない人が多いようです)。
どこのファンもやり過ぎ、いき過ぎはいけませんから、常に気を引き締めたいものです。
後編も御覧いただければ、さいわいです。
by 岸田法眼 (2007-12-28 20:36)
熟読してしまいました。
最近は鉄道ファンも日の目を見るようになりましたが、
いまだ不愉快な思いをすることはありますね。
テレビのドラマで電車男をやった時は、
主人公が鉄道ファンでないのにもかかわらず、電車男と呼ばれました。
自分は好きで鉄道にのめり込んでいるので、気にしてませんが。
by しおつ (2007-12-28 22:18)
しおつさん、どうもありがとうございます。
電車男が発展して、今年は鉄道が話題になる1年でしたが、日の目を見るようになったかどうかは疑問な部分も多いです。揶揄する表現があとを絶たない以上、浸透したとは言い切れませんし、これが“2007年だけ”という展開に終わってはフロックになってしまいます。
『電車男』はテレビ、映画どちらも見ました。2人とも鉄道には関心がないようですが、テレビのほうはその後、CMで「新車男」と言っておりましたね。
私も幼少の頃から鉄道に興味を持っていたようで、気がついたときはのめりこんでいました。
後編も御覧いただければ、さいわいです。
by 岸田法眼 (2007-12-28 23:34)