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暴れん坊583系2008 [プラットホーム2008]

2008年2月8日(金曜日)21時33分、気温4℃という低温で、JR東日本大船へ。久しぶりに湘南新宿ライン(大宮-新宿-大船間の路線愛称)を利用し、普通電車大船行きで乗り込んだ。  

大船は東海道本線、根岸線、横須賀線と湘南モノレール江の島線の駅で、かつては特急〈(ワイドビュー)東海〉で、東海道新幹線より湘南ボーイの聖地、江ノ島が近いことを373系の普通電車東京行きでアピールしていた。

湘南新宿ラインの普通電車大船行きは横須賀線に乗り入れないにもかかわらず、方向LEDに「横須賀線直通」と表示するのはヘンに思えるものの、大崎から乗り入れる東海道本線は支線で、国鉄時代から「横須賀線」と案内しているため、問題ないのだろう。  

1番線の外側は貨物列車がノッシノッシとマイペースで、我が道をゆくかのような走りっぷり。東海道本線の夜の主役は寝台急行〈銀河〉や快速〈ムーンライトながら〉ではなく、貨物列車なのだ。

快速〈ムーンライトながら〉は途中で停車時間の長い駅に停まっているあいだ、ひたすら貨物列車に抜かれるし、寝台急行〈銀河〉でさえもそうなのである。最後まで寝台特急にならなかった理由の1つでもあるように思う。  

2番線には373系の普通電車東京行きが到着。青春18きっぷのシーズンでなくとも車内は盛況。今や東京-静岡間の普通電車は373系の運行のみになった。  

6番線の横浜寄りではレールファンが12人ほど集まり、隣りの7番線でも数人いるが、22時12分、団体電車〈ゲレンデ蔵王〉山形行きは6番線の発車に変更される放送が入る。

「せっかく1時間前から待ってたのにぃー」  

と嘆くレールファンもいたが、ホームで三脚を立てるのはいかがなものか。三脚ごと持って、7番線へ移動した。  

時刻は22時16分になった。

「まもなく、6番線に、団体列車がまいります」

 

なぜか「団体列車がまいります」のトーンがやけに高かったが、団体電車〈ゲレンデ蔵王〉山形行きが入線した。  



2004年、臨時快速〈ゲレンデ蔵王〉が大船-山形間の片道運行として登場したが、スキー客より、レールファンが多かったのか、2007年から団体運行に変更された。かつて、冬のJRグループは“シュプール号”を運行していたが、現在、こちらでわかる限り、スキーの夜行列車は団体電車〈ゲレンデ蔵王〉山形行き、東武鉄道の臨時特急〈スノーパル23:55〉会津高原尾瀬口行きだけとなった(いずれも団体運行扱い)。  



さて、団体電車〈ゲレンデ蔵王〉山形行きが入線したものの、ドアが開かない。どうも車両不具合が発生しており、点検を行なうという。しょっぱなから点検とは運が悪いが、不惑を迎える583系にとって、車両不具合はつらい。故障したところによっては部品が生産終了している可能性があるのだから。  



いつもだとヘッドマークは煌々と輝かせ、方向幕も照明が灯っているのだが、一部は消灯のままで、「団体」と「回送」が混在している状況。4号車はオレンジのランプが灯り、故障を示すランプのようで、作業員が携帯電話で乗務員と連絡をとりあっている。  



作業員が先頭6号車の乗務員室に乗り込むが、テールランプが消えないアクシデントに見舞われているようだ。霧で視界の悪いときでない限り、“ダブル点灯走行”はしないだけにキッチリした状態で走らせたいのだ。  



発車は22時23分となっているが、車両不具合により定刻を過ぎ、必死の“治療”を行なっている。そして、6号車の運転台に液晶モニターを発見した。狭い運転台によくつけたものだと感心する。これがないと走れないのだろうか。  

ようやく、ドアが開いたものの、発車のメドはたたず、やがて東海道本線に寝台特急〈サンライズ瀬戸・サンライズ出雲〉高松・出雲市行きが通過。新旧寝台電車の御対面という珍しいシーンを見る。そして、583系のドアは一旦、閉めて、再び開けることになった。金属疲労でも出てしまったのか?

 

10番線の根岸線ホームではE233系1000番台の各駅停車大宮行きが発車を待っている。E233系1000番台を見たのは初めてで、いつかは試乗しておきたい。また、方向LEDでは「各駅停車」の種別も表示されるようになった。  

583系の車両点検はまだ終わらず、運転士はテールランプを気にしてばかりいるが、時刻も“シンデレラタイム”が近くなり、発車のメドが立たないことにシビレを切らし、離脱するレールファンがいた。私も早く帰宅したいだけに時間が気になる。

  

ようやく点検が終わり、22時52分、ついに発車した。おそらく、運転停車の長い駅で長時間停まるだろうから、30分近くの遅れは“なんのこれしき”と583系は思っているに違いない。いつまでも走って欲しい名車両なのだから。

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コメント 8

トータン

車体の痛みはわからないと言うかどちらかと言うと綺麗ですよね でもやはり老朽化しているのですね 部品の交換がままならないような感じにはどうしても見えません ねェ!
by トータン (2008-02-09 10:01) 

schnitzer

使い辛いといわれながら小数の583が残っているのはうれしいことですね。
下回りがグレーに塗られてしまったのが少し残念ですが、しばらくは姿を見ることが出来るのでしょう。
門司にはクハネ581モドキがいるようですが、東の583は比較的原形をとどめているので万が一廃車されてもどこかで保存してほしいですね。
by schnitzer (2008-02-09 11:02) 

岸田法眼

トータンさん、どうもありがとうございます。

綺麗に修繕しておりますが、どことなくボロボロの状態だった面影が映るように思えます。40年走っていることが奇跡なのかもしれません。
by 岸田法眼 (2008-02-09 12:21) 

岸田法眼

schnitzerさん、どうもありがとうございます。

門司港でしたか、鉄道記念館があって、715系を581系に塗装のみを復元した車両を展示しておりますね。

583系は永久に不滅です。いつか鉄道博物館に展示されることを願っております。
by 岸田法眼 (2008-02-09 12:38) 

オーミヤ

落ち着いた塗装に高運転台、583系は今でも見劣りしておりませんね。
今回は不具合を呈してしまったようですが、この先、故障することなく最期まで無事に活躍できれば良いものです。
by オーミヤ (2008-02-09 13:16) 

岸田法眼

オーミヤさん、どうもありがとうございます。

ベテラン車両は故障が命取りになるケースもあります。特に国鉄の車両は厳しいかもしれませんが、快走を願っております。
by 岸田法眼 (2008-02-09 13:39) 

ofil425

583系は、40年前に一度乗りました。札幌に受験しに行ったのです。
当時は、寝台特急「ゆうづる」で、上野青森間を走っていました。雪の中を走ってゆくのですが、まだ若かくて頼もしかったですね。
by ofil425 (2008-02-09 13:52) 

岸田法眼

ofil425さん、どうもありがとうございます。

40年前に乗ったのですか。国鉄の全盛期を知るお方なのですね。

40年前、583系が入団したものの、当時は中間車のみで、先頭車が登場するのは数年後です。

子供の頃、583系は憧れの車両で、今も魅力があります。
by 岸田法眼 (2008-02-09 15:36) 

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