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各駅停車と普通列車 [鉄道評論]



上の画像を見て、各駅停車と普通列車(「普通電車」と呼ぶ場合もある)の違いはなんだろうか? 検証してみたい。


◆JR東日本

①各駅停車と普通列車は車両で分類

JR東日本の種別は上位から順に新幹線、特急(寝台特急も含む)、臨時急行(JR東日本所属の定期急行はない)、通勤特別快速(「通勤特快」と略している)、特別快速、通勤快速、快速、普通列車(普通電車)、各駅停車の順である。ちなみに快速〈ムーンライトえちご〉〈ムーンライトながら〉、臨時快速〈ムーンライト信州〉〈ホリデー快速ビューやまなし〉は停車駅が少ないこともあり、臨時急行の次にランクされるだろう。快速系の定義もあいまいになっているが、国鉄時代、特急格上げを進めていたことやJR東日本になってから、快速系の整備や充実を進めたこともあってか、急行が中途半端な存在になってしまったからであろう。

余談だが、JRグループの規定では快速以下だと「普通列車」というのが“公式記録”となっている。急行以上の種別は乗車券だけでは乗れないからである。以前、普通列車や快速のグリーン車は青春18きっぷでは乗れない決まりになっていたが、現在は“グリーン車自由席”のみ、グリーン料金を払えば乗れるようになっている。



さて、JR東日本の場合、各駅停車は通勤形電車、普通列車は近郊形車両に使われる種別である。



首都圏の普通電車は「終点xまで各駅に停まります」と言うものの、実際は通過する駅がいくつかある。

例えば、東海道本線の普通電車の場合、東京-大船間は新橋、品川、川崎、横浜、戸塚以外は通過する。東京-横浜間の通過駅は京浜東北線(路線愛称)、横浜-戸塚間の通過駅は横須賀線(東京-西大井-大船間は路線愛称扱い)の電車が停まる。但し、京浜東北線の東京-浜松町間の日中は快速のため、山手線(東北本線田端-東京-東海道本線品川間は路線愛称扱い)が終日停車ということになっている。

最初の画像は渋谷4番線の行先案内だが、「普通」と「各駅停車」を表示。これは、山手線並行区間(池袋-大崎間)は途中、新宿、渋谷、恵比寿のみ停まることになっており、路線愛称の埼京線と湘南新宿ラインは“快速運転”をしている。埼京線の場合、“各駅停車が各駅停車(山手線)を抜く”シーンがあるものの、私もそうだが、一般利用客は気にならない。

埼京線は快速と通勤快速、湘南新宿ラインは快速と特別快速もあり、山手線並行区間の途中駅はすべて停まるので、わかりやすくていい。

特別快速は国鉄時代、中央線(東京-神田間は東北本線、代々木-新宿間は山手線、神田-代々木間及び、新宿-高尾間は中央本線の路線愛称)で使われたのが最初だが、2004年10月16日(土曜日)から湘南新宿ライン、2005年7月9日(土曜日)には常磐線でも使われるようになった。但し、中央線はスピードがMAX95㎞/hと遅く、常磐線はMAX130㎞/hのため、種別のワリには定義があいまいなのが気になる。また、中央線の通勤特別快速は停車駅については少ないものの、所要時間は特別快速よりかかる難点がある。



話は脱線したが、中央線はオレンジ色の各駅停車も走っており、201系では「各駅停車」の種別を用意しているものの、E233系では行先のみ表示となっている。



E233系は新たに快速が用意され、各駅停車は行先のみとほかの路線に歩調を合わせたかに思えたが、京浜東北線に投入されたE233系1000番台では「各駅停車」の種別LEDを用意したため、今後、見直す可能性があるのかもしれない。

大宮の駅員は東北本線と高崎線の普通電車を「各駅停車」と案内することが多く、東北地方は「普通列車」に統一されている。これは一部に通過駅があるからである。

②国電と中距離電車に分けていた常磐線

常磐線はかつて、快速の上位が普通電車だった。これは日中時間帯以外、日暮里-北千住間は通過していたためである。快速は途中の三河島、南千住に停まっているにもかかわらず、普通電車が通過していたのである。そのため、誤乗を防止するためか、103系は緑、415系は白い車体に青の帯を巻き、識別していた。しかし、JR東日本の常磐線はラインカラーが緑と青の2種類が存在することになり、ややこしく、緑の統一が望まれる。



平成7年(1995年)12月1日(金曜日)、国内初の交直流通勤形電車、E501系がデビューしたが、上野-土浦間の運行で、なおかつ、水戸支社所属のため、「普通電車」となり、違和感があった。“いつか快速にしてくれ!!”と願っていたが、2004年3月13日(土曜日)から三河島、南千住は終日停車となり、10月16日(土曜日)から上野-取手間は快速に昇格し、わかりやすくなったものの、自動放送では「この電車は常磐線、x行きです。取手まで快速運転を行ないます」とややこしい案内をしている。これにより、415系シリーズの種別幕は「普通」から白幕に変わった。

現在、常磐線の快速はE231系通勤形タイプとE531系に統一。E531系のグリーン車以外、4ドア車に統一されたため、わかりやすくなった。しかし、今度はE531系のグリーン車連結に不快感を持つ利用客は少なくないらしい。

E531系のグリーン車は、ラッシュ時はほどよい利用率を誇るものの、日中はガラガラ。E531系のグリーン車より、特急〈スーパーひたち〉〈フレッシュひたち〉に乗ったほうが早く着くため、メリットが少ないのだろう。

◆JR東海

JR東海の東海道本線は特別快速、新快速、快速、区間快速の4種類がある。区間快速以外は停車駅に大きな差はないものの、新快速より特別快速が速いことになっている(120㎞/h運転だが)。

JR東海に各駅停車はないように思われるが、311系の普通電車は車内のLEDによる情報案内装置では普通電車ではなく、「各駅停車」と表示される。但し、駅や車掌は「普通電車」と案内している。


◆JR西日本

JR西日本は草津で一部の駅員が「各駅停車」と案内しているが、通勤形だろうが近郊形だろうが、「普通電車(または普通列車)」と案内している。



関西の私鉄は各駅停車と案内することが多いのに、JR西日本アーバンネットワークは意固地にも通勤形電車を「普通電車」としているため、違和感アリアリ。当方のブログでは「各駅停車」に言葉を変換して、皆様を汽車旅の世界に御案内している。

意固地たる普通電車のほかに疑問なのは、2008年3月15日(土曜日)のダイヤ改正で、直通快速という種別が誕生するが、ラッシュ時しか運行しないにもかかわらず、「通勤快速」にしなかったのかである。

国鉄時代から、大阪鉄道管理局は特別快速という種別を拒み、新快速にしたといわれており、JR西日本になってからも変わらないようだ(どんな経緯があろうとアーバンネットワークの新快速はお気に入り)。各駅停車が受け入れられないのも、“東京に歩調を合わせたがらない”のかもしれない。

ところが、岡山は2007年8月3日(金曜日)にリニューアルオープンし、駅の行先案内板は普通から「各駅停車」に変わった。わかりやすく、大歓迎だが、車掌は相変わらず、「普通電車」と案内しているのは残念である。わかりやすい種別、「各駅停車」が浸透することを願っている。

◆南海電気鉄道

南海電気鉄道は南海本線が「普通車」、高野線は「各駅停車」に分けている。

これは南海本線なんば-岸里玉出間は複々線になっているが、今宮戎と萩ノ茶屋は普通車が通過し、各駅停車は停まるためである。つまり、南海本線の駅でありながら、今宮戎と萩ノ茶屋は高野線のホームしかないのである。ちなみに高野線は汐見橋-極楽橋間で、汐見橋-岸里玉出間は支線のようになっており、なんば-岸里玉出間は路線愛称となっている。

◆東京急行電鉄、小田急電鉄など



小田急電鉄の各駅停車はすべて、「各停」の種別幕がある。また、東京急行電鉄は東横線、目黒線、大井町線の一部は「各停」の表示を行なう。

近年は車両の先頭車及び側面の「各停」表示が増えている傾向にあり、京王電鉄も採用し、東京都交通局(都営地下鉄)都営新宿線も表示。また、都営三田線は白金高輪方面のみ、駅の行先案内板では「各停」を表示しているが、東京急行電鉄目黒線に入るまでは方向LEDに種別は表示しないようになっている(急行を除く)。これは白金高輪(I-03)-目黒間(I-01)は東京地下鉄南北線と共用しているためである(東京地下鉄は原則として、快速や臨時急行以外は種別を表示しないが、放送で案内をすることはある)。

◆東武鉄道、阪急電鉄など



東武鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道は「各駅停車」と案内するものの、種別幕は「普通」になっている。また、東武鉄道はワンマン運転を行なっている車両には「普通」の表示は「ワンマン」に変わっている。これは各駅停車だからで、わざわざ種別を表示する必要性がないと判断したのだろう。更に準急や区間準急などは通過区間が終わると、車掌は「各駅に停まりますx行きです」と案内することが多い。

首都圏新都市鉄道は都心を走る通勤形電車としては異例と言える、「普通」と案内している。これは常磐線を意識したからであろうか。



以上、私が知る限りの各駅停車と普通列車である。これらを総称して、「鈍行」と称する人もいるけど、少なくとも首都圏ではその言葉は似合わない。

わかりやすい各駅停車に統一するのが望ましく、1駅だけでも通過するのなら、区間快速にしてもいいのではないだろうか。

★備考

①フリー百科事典『Wikipedia「各駅停車」』はこちらにクリック!!

②フリー百科事典『Wikipedia「普通列車」』はこちらにクリック!!

③岸田法眼のRailway Blog.「注目の東京急行電鉄大井町線」はこちらにクリック!!

④岸田法眼のRailway Blog.「元旦終夜運転2007」はこちらにクリック!!

⑤岸田法眼のRailway Blog.「JR東日本E233系試乗」はこちらにクリック!!

⑥岸田法眼のRailway Blog.「通勤快速青梅行き」はこちらにクリック!!

⑦岸田法眼のRailway Blog.「首都圏の雪列車2008」はこちらにクリック!!

⑧岸田法眼のRailway Blog.「JR東日本E501系上野フォーエヴァー」はこちらにクリック!!

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えびた

初めてコメントします。
にわかファンのえびたが知る限りでは、
列車番号の末尾がM(湘南新宿ラインはYとE)の場合は普通、
それ以外(中央線ではH)では各駅停車となっているようです。
ATOS制御ではこれが基本になっているみたいです。
また電車が接近するとき、前者が「列車がまいります」、
後者が「電車がまいります」と電光掲示板で点滅します。
by えびた (2008-02-15 12:02) 

岸田法眼

えびたさん、どうもありがとうございます。

首都圏のJR線はそういう列車番号の振り方をしているのですね。初めて知りました。普段から気に留めないですからですが、私のパソコンにあるマイピクチャを見ると、中央線の快速は「T」、東西線直通の各駅停車は「Y」、山手線は「G」、京浜東北線も「A」「C」になっておりますね。

御存知のように“「M」は電車”、“「D」は気動車”、“数字のみは客車”という基本的なことしかわかりません。

またのお越しをお待ちしております。
by 岸田法眼 (2008-02-15 19:36) 

しおつ

なかなか興味深い内容でした。
こちらでは、各駅に停まっても普通電車ですね。
by しおつ (2008-02-15 22:26) 

サットン

最初の画像の行先表示機、ずいぶんスリムなスタイルですね。格好良いです。関西ではまだ見かけません。
本題から外れてすみません。
by サットン (2008-02-15 23:58) 

岸田法眼

しおつさん、どうもありがとうございます。

中央本線は車掌によっては各駅停車と案内することがありますが、ほとんどの駅は普通電車と案内しますね。
by 岸田法眼 (2008-02-16 02:36) 

岸田法眼

サットンさん、どうもありがとうございます。

スリムなスタイルですが、その分、1行に表示できる文字の数が少ないです。私の見解だともうちょっとヨコナガにしたほうがいいのではないかと思います。
by 岸田法眼 (2008-02-16 02:38) 

JRの"普通列車"というと、ボックスシートに冷凍みかん…というイメージでしたけど、もうこのイメージは古いですかね(^^;)
地元の路線は各駅停車≒普通という感じだったのですが、おととし乗った山田線で、普通列車も通過してしまう駅があることを知って、ビックリしました。
by (2008-02-16 12:35) 

岸田法眼

うたにさん、どうもありがとうございます。

JRになってから、ボックスシートが減り、転換クロスシートかロングシートに変わるところが多いようですが、これは電車に限ったことで気動車はセミクロスシートのままが多いですね。

JR北海道は普通列車が通過する駅が多く、便によっては快速にしないのが不思議なぐらいです。JR東日本はほかに羽越本線でも通過する普通電車があります。
by 岸田法眼 (2008-02-16 12:55) 

hatedh524

この種の定義って難しいですね。
私は「普通は料金不要の列車、各駅停車は通る駅全てに停車する列車」と解釈していましたが、これだと埼京線の山手貨物線部分が反例になってしまうのですね。
ちなみに私は「快速と快速電車」も定義づけしていて、「快速は料金不要の速達列車、快速電車は複々線区間において快速線を走り、快速線のホームがある全ての駅に停車するもの」としています。
by hatedh524 (2008-03-03 12:54) 

岸田法眼

hatedh524さん、どうもありがとうございます。

北海道は快速に思える普通列車もあるので、種別の定義はややこしいですね。また、〈ムーンライト九州〉は寝台特急と遜色のない所要時間ですので、JRになってから種別の定義はあいまいになっていると思います。かと言って、〈ムーンライト九州〉を特急化するのは旅人としての立場上、困りますが…

またのお越しをお待ちしております。
by 岸田法眼 (2008-03-04 00:48) 

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