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2008年の汽車旅1-14 [汽車旅2008]
12時10分発の普通電車姫路方面網干行き(1号車クハ221-51:弱冷車)に乗り、気分よく昼食。途中、ひめじ別所で高校生が大量乗車。この時期と時間帯からして、卒業生なのだろう。
留置線で待機する221系の普通電車播州赤穂行きを見届け、姫路に到着したが、隣りでは新快速米原方面近江塩津行きが発車を待っているものの、もう発車時間だという。急いだものの、間に合わなかった。『JR時刻表』を見ると、普通電車網干行きの到着と新快速米原方面近江塩津行きの発車はいずれも12時27分なのだ。普通電車姫路方面網干行き編成表 乗車区間 号車 車両番号 禁煙 備考 姫路 1 ク ハ221- 51 ○ 弱冷車 2 サ ハ220- 43 ○ 弱冷車 3 モ ハ220- 43 ○ なし 4 サ ハ220- 42 ○ なし 5 モ ハ220- 42 ○ なし 6 サ ハ221- 51 ○ なし 7 モ ハ221- 51 ○ なし 加古川 8 クモハ221- 51 ○ なし
この判断ミスがとんでもない展開となり、静岡で373系の普通電車東京行きに乗るには、先ほどの新快速米原方面近江塩津行きが“タイムリミット”だったのである。
JR東海の東海道本線のダイヤは休日の利便性はよく、平日がよくないのだ。なにはともあれ、JR東海の東海道新幹線を利用しないとまずい展開になってしまった。
今回の旅では普通乗車券は長崎-京都間を購入。カード分割払いにしてあるので、東京までにしてもよかったが、当初は名古屋鉄道モンキーパークモノレール線に乗ろうと考えていた。三木鉄道は過去1回乗っているので、そういう気がなかったからだが、数日前に“やっぱり乗っておきたい”と計画を変更したのである。理由の1つとして、前回乗った時に見つけた三木福井郵便局で旅行貯金をしたいという願望が強かった。
時刻表をめくる。東海道新幹線を利用する案として、米原でSuicaを使い、東海道新幹線で名古屋へ行くルート(JR西日本の券売機はSuicaが使える)、京都から乗車券を乗り越し精算するという2つの選択肢を考えた。できることなら、東京まで乗りたいが、青春18きっぷがもったいない。
姫路12時42分発の新快速京都方面野洲行き(2号車モハ223-2014:弱冷車)へ。日中の上り新快速は高槻まですべて「x方面y行き」となっており、今回、日中の新快速の上りの行先はすべて乗ったことになる(湖西線経由の便は山科で下りに変わる)。
東海道本線に戻り、吹田工場で223系2500番台のピカピカボディーを見る。223系2500番台は223系2000番台をベースにしているが、補助シートがついていないため、定員は少ないのが難点だ。
新快速京都方面野洲行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
京都 | 8 | クモハ223- | 3034 | ○ | なし |
7 | サ ハ223- | 2073 | ○ | なし | |
6 | サ ハ223- | 2074 | ○ | なし | |
5 | モ ハ222- | 2014 | ○ | なし | |
4 | サ ハ223- | 2075 | ○ | なし | |
3 | サ ハ223- | 2076 | ○ | なし | |
2 | モ ハ223- | 2014 | ○ | 弱冷車 | |
姫路 | 1 | ク ハ222- | 2034 | ○ | 弱冷車 |
14時14分、京都2番のりばに到着。改札を出ずとも、みどりの窓口があり、乗車券を見せて、精算してもらおうとするが、失敗。これは京都から青春18きっぷを使ったため、乗車券の効力が失われるのである。この日はまったく時刻表をめくらずにただ漠然と行動したのがいけなかった。 新規に京都-米原間の乗車券と新幹線自由席特急券を購入。〈こだま542号〉東京行きに乗り、米原で“軌道修正”するプランを立てた。米原は乗換えがしやすいから、ケガでもしない限りはゆうゆう大丈夫。エクスプレス改札機(自動改札)を通ると、弁当屋の数が多いことに驚くが、これでは車両についていた食堂車、ビュフェ、カフェテリア、営業休止に追い込まれた売店がなくなり、自販機と車販だけになってしまう現状を物語っている光景だ。
急いで11・12番線にあがる。新幹線ホームは久々で在来線と違った雰囲気があるが、11番線に700系が到着したので、乗り込む。
「ポーン」
デッキではこういう音がよく発している。東武鉄道50000系シリーズも採用しており、利用客から問い合わせや苦情が多く、中吊り広告で説明するほど御意見が多かったようだ。また、大阪高速鉄道でも採用している車両がある。
JR東海産の700系は2001年10月以来、なんと7年ぶり4回目。思えば、JR西日本産(700系3000・7000番台及び500系)の利用が多く、また、「東海道新幹線100系フォーエヴァー」や「まだまだ山陽新幹線0系」などの利用もある。それだけ惜別の想いで乗った100系は魅力ある車両で、0系は東海道新幹線フォーエヴァー時には失業中で乗れなかったから、後悔したくない思いもあった。
京都を発車すると、次の停車駅は名古屋だと知ると、ガクゼン!! 乗ったのは〈こだま542号〉東京行きではなく、〈ひかり416号〉東京行き(4号車自由席725-36)なのだ(方向幕を撮影していたにもかかわらず、忘れていた)。疲れがピークに達している頃で、これでは余計な出費となってしまう。
〈ひかり416号〉東京行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
名古屋 | 16 | 724- | 36 | × | 指定席 |
15 | 727- | 536 | × | 指定席 | |
14 | 726- | 236 | ○ | 指定席 | |
13 | 725- | 536 | ○ | 指定席 | |
12 | 725- | 636 | ○ | 指定席 | |
11 | 726- | 736 | ○ | 指定席 | |
10 | 717- | 36 | × | グリーン車 | |
9 | 719- | 36 | ○ | グリーン車 | |
8 | 718- | 36 | ○ | グリーン車 | |
7 | 727- | 436 | ○ | 指定席 | |
6 | 726- | 36 | ○ | 指定席 | |
5 | 725- | 336 | ○ | 自由席 | |
4 | 725- | 36 | ○ | 自由席 | |
3 | 726- | 536 | × | 自由席 | |
2 | 727- | 36 | ○ | 自由席 | |
京都 | 1 | 723- | 36 | ○ | 自由席 |
新幹線はメチャクチャ速く、時間の感覚は在来線とは全然違う。これで近畿日本鉄道の“名阪ノンストップ特急”に乗ったら、これも衝撃的な展開が待ち受けているのかもしれない。また、乗車車両は車端部の席にコンセントがついており、初期の頃はなかったから、これがN700系では多くの座席に拡大されている。
車内でパソコンを使う人はこれからも増えそうだが、電源をON・OFF時に作動する「♪チャンラーラーラン♪」という音が鳴ってしまうと、迷惑行為にあたってしまうのかもしれない。事前にボリュームOFFにする、あるいは乗る前に電源を入れたほうがいいと思われる。ちなみに私はノートパソコンを使っているが、旅だと荷物が増えるだけなので、持っていかない。インターネットカフェだと、手持ちのUSBフラッシュメモリーが入れることができるパソコンがあるので、そっちを使うのだろう。
15時11分、名古屋14番線に到着。精算所で乗り越し精算をするハメになるが、係員は意外にも柔軟な対応を示し、米原へ引き返しても問題ないというが、もう引き返す時間がないため、私のほうから精算を申し出た。
係員は電卓で計算し、精算額を支払う。幸か不幸か名古屋に私がユーザーとなっている銀行があり、そこで現金を調達した。ダンマリあるわけじゃないのだが…
名古屋の自動改札はすべて自社のICカード、TOICAに対応しているが、専用機はスカイブルーになっている。
JR東海の自動改札は通れない場合、進入禁止の標識となっているが、通れる時は「↑」になっている。これはJR東日本と同じ方式になっている。
TOICAは2006年11月25日(土曜日)にスタート。当初は名古屋地区のみ使用可能だったが、2008年3月1日(土曜日)から静岡地区でも使えるようになった。更に2008年3月29日(土曜日)からJR東日本Suicaエリア、 JR西日本ICOCAエリアでも使えるようになったが、東海道新幹線の利用はできず、また、JR東海の駅から乗車し、JR東日本・JR西日本エリアで下車することもできない(その逆も同じ)。今後はどこの鉄道もそうだが、より充実した柔軟性のあるICカードであって欲しい。
余談だが、2008年3月29日(土曜日)からTOICAと東海道・山陽新幹線のきっぷを組み合わせた新サービスがスタートしたが、これについては「2008年の汽車旅2」シリーズで紹介する予定だ。
◆JR東海TOICAエリア
①東海道本線…函南-関ケ原間
②武豊線…全線
③中央本線…名古屋-中津川間
④関西本線…名古屋-四日市間
※上記以外のJR東海エリアは利用不可。
★備考
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