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観客動員数46萬人突破記念特別ルポ、鉄道居酒屋キハ [波瀾万丈伝]

2008年5月23日(金曜日)、東京地下鉄日比谷線人形町(H-13)へ。人形町を英訳すると、「Dolls Town」だろう。

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鉄道居酒屋キハへ向かうものの、道がよくわからず、探し当てるのに時間がかかったが、ようやく見つけた。人形町界隈は飲み屋が多い。  

19時頃、鉄道居酒屋キハへ入るが、まるで貸切のような状態。果たして、“入って大丈夫なのか?”と不安になりながらも中へ入る。  

とりあえず、1階のカウンターへ行き、お茶を注文。店長は「助役」と名乗り、駅員の格好をしている。BGMも列車の走行音を採用している。そして、店内は実際に鉄道の現場で使われたものや芸能人のサインが陳列。書籍を刊行できたら、俺の色紙も飾ってもらおうかな。  

お茶は駅で売っているようなタイプのものが出てきた。さすがは鉄道居酒屋と感心するが、そのあと、代金を請求され、戸惑う。この店は注文したら、即支払いなのだ。これなら食い逃げされる心配もない。  

今回、鉄道居酒屋キハへ足を運んだのは『モハようございます。あの人はなぜ、鉄道にハマるのか?』の著者、吉田一紀(Kazutoshi Yoshida)さんが来店していることを自身のブログで予告していたためで、メールで私もそこへおじゃますることを伝えていたのだ。  

吉田さんにはメールで、費用はいかほどかと問い合わせたところ、本人次第という回答。その意味がようやくわかった。  

吉田さんらしき人物を発見。元メジャーリーガーの長谷川滋利(Shigetoshi Hasegawa)投手に似ているような気がするものの、女性2人と男性1人に囲まれ、トークに花が咲いている状況のため、どこへ入ろうかというタイミングがつかめない。ちなみに女性2人はフジテレビの社員だった。  

助役の話を盗み聞きすると、『タモリ倶楽部』で紹介されたい願望があるという。ただ、『タモリ倶楽部』は土・日曜日にロケをしていることが多いようで、鉄道居酒屋キハは定休日である(ほかに祝日も休み)。放送の実現には定休日にロケが行なうようにしなければならないだろう。ちなみに『タモリ倶楽部』のホームページにアクセスすると、どうやらロケの要望、要請はできるみたい。電話で助役とテレビ朝日のスタッフのやりとりはたぶん、こうなるだろう。

「ロケに来て、くれるかな?」

「いいともぉー!!」  

実現するかどうか注目。もちろん、視聴者からの要望もたぶん、できると思う。  

吉田さんらしき人物が2階へ移動。そろそろ私もごあいさつしなければと思い、移動。2階は禁煙車になっており、ロングシート、トイレ、大画面テレビもあるため、1階より優遇されているが、階段の傾斜はきつく、手すりをつかんだほうが安全かつ無難といえるだろう。また、1・2階とも、吊り革がついており、酒に酔って平衡感覚を失いつつあるお客にはちょうどいいが、地震発生時に誤ってつかまる人もいるのではないだろうか。

「モッ、『モハようございます』の著者の方ですか?」  

と緊張のあまり、声が裏返ってしまったが、吉田さんらしき人物に尋ねると、本人だった。ごあいさつすると、吉田さんは驚き、すぐさま1階に案内され、スタッフらに紹介される。そのうち、スーパーベルズの野月貴弘さんとラジオ出演を終えたばかりのタレント、小倉沙耶(Saya Kokura)さんが来店。偶然なのか、吉田さんの交友の深さなのか、店は華やかさを増してゆく。  

小倉さんは愛知県出身で、3月30日生まれ。翌日の3月31日は愛知県出身の英雄の1人、舘ひろしさんの誕生日なので、1日違いということになる。また、私もそうだが、3人とも、腕時計を右につける共通点がある。  

2階へ移動すると、昭和63年(1988年)に撮影した寝台特急〈北斗星1号〉札幌行きの前面展望が大画面テレビに流れてゆく。フジテレビが制作したものだが、諸事情により放送されず、また非売品だという。ビデオをDVD化して、5倍速再生(リニアモーターカーの500㎞/hを体感?!)。また、年代モノのヒットメドレーといったBGMや車内をちょっとだけ紹介している。  

20年前に制作したとあって、なつかしい。車両も115系シリーズが多いし、久喜を通過すると、東武鉄道伊勢崎線と交差する地点では1800系の急行〈りょうもう〉が浅草へ向けて、駆け抜けてゆく。  

貨物列車はコンテナではなく、タンク車両が多いのが目につく。いつのまにかコンテナしか見なくなったような気がするが、20年という時代の流れを感じる。また、交流区間ではすれ違う普通電車は鋼製車が多く、583系改造の“リストラ電車”、715系1000番台が見られた。  

715系は九州地区に投入されたあと、1000番台として、東北地区にもお目見えしたが、すでに姿を消している。715系は813系シリーズに、715系1000番台は701系1000番台にそれぞれ置き換えられている。

現在、“リストラ電車”は419系がJR西日本北陸本線で残るだけとなったが、521系に置き換えられる予定はないようである。  

野月さんと小倉さんが寝台特急〈北斗星1号〉札幌行きの前面展望を食い入るように見つめ、とある男性が解説。  

その男性はA寝台個室ツインデラックスが気に食わないようで、乗るぐらいなら2段式B寝台がいいとのこと。それを言うのはよくわかる。A寝台個室ツインデラックスは、“B寝台個室カルテットの2人用バージョン”という印象があるからだ(B寝台個室カルテットは姿を消してしまったのは残念)。

A寝台個室ツインデラックスは国鉄末期に登場しており、寝台特急〈ゆうづる〉でデビューしている。個人的に客車の寝台特急〈ゆうづる〉〈はくつる〉は違和感がある。

野月さんと小倉さんは1階へ下り、私は前面展望DVDを見続ける。江差線はカーブが多く、函館のホームは青函連絡船の面影を色濃く残している。 野月さんは仕事のため、店を去り、小倉さんが2階へ戻ると、缶チューハイを1個飲み干した私の顔がゆでダコのように赤いことに気づかれてしまい、苦笑い。そのあと、私が記念撮影をお願いしたところ、快諾。肖像権の関係で載せることはできないが、男性がカメラマン役を買って出る。  

そのあと、小道具を出して、小倉さんらと雑談。小道具はある鉄道雑誌で、実は私の顔ではない部分が写ってしまっている。まさか、こんなところに雑誌の取材陣が現れるとはまったく考えていなかった。  

小倉さんのマネージャーさんらしき男性はデジカメで、この日、ラジオの様子の画像を私に見せる。数時間後、小倉さんのブログでその画像をアップしている。
 
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21時近くになり、小倉さんは翌日、岡山で仕事をするため、店を出ることになる。今回、オーム社の方がお見えになっており、『モハようございます。あの人はなぜ、鉄道にハマるのか?』が3冊、無料プレゼント。おまけに小倉さんのサイン入り。ちなみに私も本屋で買った『モハようございます。あの人はなぜ、鉄道にハマるのか?』を持参しているので、サインしてもらった(色紙を持参していないため)。これで、『モハようございます。あの人はなぜ、鉄道にハマるのか?』は“お宝”と化す。『開運なんでも鑑定団』では日付のないサインは値打ちが低い。値打ちが低くても、本人にとっては、記念品だ。  

小倉さんが店を出ると、いよいよプレゼントのじゃんけん大会。私はかすりもしなかったが、3名様に無事、『モハようございます。あの人はなぜ、鉄道にハマるのか?』が無料プレゼントされた。  

前面展望DVDは終点札幌に到着。当時の札幌は地平で、高架化されておらず、別世界に案内されたかのようだ。鉄道居酒屋キハの利用客の中には札幌高架化後に生まれた男性もいて、地平の姿に衝撃を受けていた。その男性は東京22時26分発、東北新幹線の臨時〈やまびこ227号〉仙台行きに乗る女性にEZナビウォークで模索。わざわざ調べずとも、東京まで歩いていくより、日比谷線に乗って秋葉原(H-15)へ向かうか、茅場町(H-12)で東西線(T-11)に乗り換え、大手町(T-09)で乗り換えたほうが早い。私はカンで言うアナログタイプだからねぇー。  

21時45分、吉田さんにごあいさつをして、店を出る。

「御乗車ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」

店主の助役が礼を言い、日比谷線人形町(H-13)に戻った。 このお店のいいところは長時間いて、注文が少なくても文句を言われることはない。2階だとロングシートがあるので、そこで読書しながらアルコールをたしなむのも悪くないだろう。 私は1000円分しか注文していないので、4時間近くいたわりには売り上げに貢献していないが、『タモリ倶楽部』のロケ実現を願っている。  

さて、店の様子だが、どうも利用客の中には吉田さんが「ファン」と言われず、おかしな言葉で表現されることに腹立たしいことを本文で述べているのに、それを理解していないのが多いようで、そこが残念でならない。

「ファン」と言われないのは人間として、ハジなんだよ、みっともねぇーんだよ。どんな趣味でも常に“ファン度”を意識して行動、言動に気をつけるのが大切だ。そして、鉄道だけではメシは食っていけないし、会話の視野もせまいのだから、時事や政治など、そういうところにも目を向けて、マルチ人間にならなきゃ。

そういう意識がない限り、いつまでたっても、世間はレールファンを「ファン」と認知されないだろうし、好きな異性がいたとしても、「彼氏」や「彼女」といった恋人にもなれないだろう。自分の世界でしか物事を語れないのは、どんな趣味だろうが、どこで話そうがまわりが迷惑、困惑をするだけなのだ(備考②⑨⑩⑪参照)。

私は“文化人”の称号を手に入れることができるよう、日々邁進している。太田総理のような生き方がレールファン、いや、国民の理想になることを願っている。

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余談だが、鉄道居酒屋キハでのひとときは有意義な時間だった。しかし、“文章で人々を圧倒しても、人と会うと圧倒されてしまう”ことはどこへ行っても変わらず、社交的な課題は克服できそうもないのかと悩む。

「僕の悪いクセ」  

警視庁特命係の杉下右京警部なら、そう言うだろう。

★備考

①鉄道ブログ『モハよう de キハキハ「恐るべし、岸田法眼さん!&モハようが鉄道ファン7月号に掲載」』はこちらにクリック!!

②鉄道ブログ『モハよう de キハキハ』初回記事は
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③鉄道ブログ『モハよう de キハキハ「JRおおみや鉄道ふれあいフェア」』は
こちらにクリック!!

④鉄道居酒屋キハホームページは
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⑤小倉沙耶のやわやわ日和「NHKラジオ出演」は
こちらにクリック!!

⑥小倉沙耶のやわやわ日和「岡山で勉強会」は
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⑦『saya station』ホームページは
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⑧『タモリ倶楽部』ホームページは
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⑨八草きよぴ非公式モリゾー愛ブログ「書籍『モハようございます』」は
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⑩岸田法眼のRailway Blog.「鉄道の好きな人を『レールファン』と言うのに、どうして変人的な表現でしか呼ばれないのか?-前編-」は
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⑪岸田法眼のRailway Blog.「鉄道の好きな人を『レールファン』と言うのに、どうして変人的な表現でしか呼ばれないのか?-後編-」はこちらにクリック!!



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②岸田法眼のRailway Blog.「ときわ路パス-後編-」は都合により、2008年6月上旬の掲載予定です。しばらくお待ち下さい。

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UZ

動員数46萬人突破おめでとうございます。

今回はかなり”鉄分”が濃い記事ですね。こんなに変わった飲み屋があるなんて思いませんでした。去年同時期に放送された「特急田中3号」に出てきた飲み屋さん以来ですね。確かウエイトレスに豊岡真澄さんが出ていました。

JR-Wの419系は現状では特に変更がありませんが、485系は数年中に新型車両への置き換えが予定されています。その中でも恐らくは521系等へ置き換えられるかもしれません。この数年中に実施される安全投資計画の中でも新型車両への置き換えが含まれていましたから。
by UZ (2008-05-30 05:53) 

岸田法眼

UZさん、どうもありがとうございます。

鉄分というよりもコレクターというところですね。

私は特にコレクターしているものはありませんので、ビックリしますね。BGMも鉄道にこだわっておりますから、そのうち、不要になった車内の自動放送が入ってくれると面白いかもしれません。

『モハようございます。あの人はなぜ、鉄道にハマるのか?』を購入されたかどうかはわかりませんが、「鉄分」という表現は好きではないです。日本語の乱れの原因にもなっておりますし、「ファン」と呼ばれないというのは“奇人、変人”といった色眼鏡に見られるのです。この本で一石を投じたいというのが吉田さんの意気込みです。

これからも“ファン度”を高めていきましょう!!

なお、『特急田中3号』は見たことがありません。放送前の内容から“ファン度”がないからです。

JR西日本は223系の何番台かはわかりませんが、車体構造を強化した車両を投入するという話は聞いております。485系は時代に合わなくなっているのは確かですが、ブルートレインも新型車両が投入されないので、国鉄車両も幕を引かざるを得ない展開になるのは致し方ないと思います。
by 岸田法眼 (2008-05-30 19:45) 

rira

オモシロイ 居酒屋さんですね~。近かったら行ってみたいかも(笑)

私は 鉄道も面白いな?って思うようになったのは 最近です。
青春18切符でいけるお手軽(ある意味超ハード)な旅行がすき♡

また お邪魔するかもしれません。そのときはよろしく~(^_-)-☆

by rira (2008-05-30 22:14) 

岸田法眼

riraさん、どうもありがとうございます。

鉄道は様々なシーンやバージョンがありますが、この居酒屋はビックリしました。

スペースはそんなに広いわけではありませんが、鉄道に乗っているような雰囲気を醸し出しておりますね。

青春18きっぷは私も好きですね。おカネがないので、毎回そうですが、東京-九州はもっともハードといえるかもしれません。電車の接続が良好なので、タイミングを逃すと食料が購入できない地獄がありますからね。私はそういうメにあったことはありませんが。

またのお越しをお待ちしております。
by 岸田法眼 (2008-05-30 22:20) 

ネオ・アッキー

 岸田法眼さんこんばんは。
この様な素晴らしい居酒屋があるとは知りませんでした。  
岸田法眼さんのスジの通った信念は是非見習いたい所存であります。
by ネオ・アッキー (2008-05-31 02:50) 

岸田法眼

ネオ・アッキーさん、こんばんは。どうもありがとうございます。

店の模様は撮影しておりませんが、この日は業界関係者の方が多かったように思えますね。ちなみに缶商品が多いですね。

私は“ファン度”を向上させない限り、“真の鉄道ブーム”は起こらないと確信しております。
by 岸田法眼 (2008-05-31 03:00) 

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