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2008年の汽車旅4-13 [汽車旅2008]

◆1つの車両に行先は2つ  

7時38分に厚狭を発車し、すぐに山陽本線と別れ、左へ曲がる。  

スピードは速く、ポイントを通過し、駅を通過するのかと思いきや、鴨ノ庄信号場を通過。最初の停車駅、湯ノ峠(Yunotoh)に到着すると雨が降っていた。

P1340290(次は厚保).JPG
 
湯ノ峠発車後、急に道が険しくなり、勾配を登ってゆき、雨足も強くなってゆく。一時は20㎞/hでしか走れなかった。  

厚保(Atsu)で2両編成の普通列車厚狭行きワンマンカーと行き違うが、高校生の数が多い。ローカル線は高校生の通学利用が主体で、おそらく厚狭で下車するのだろう。  南大嶺はかつて、支線の起点駅で、大嶺まで結んでいた。  

美祢線は明治38年(1905年)9月13日(水曜日)、山陽鉄道の手で、厚狭-大嶺間でスタート。この当時、「美祢線」と名づけられていないが、明治39年(1906年)12月1日(土曜日)には早くも国鉄の路線となり、明治42年(1909年)10月12日(火曜日)、厚狭-伊佐(1949年11月1日、「南大嶺」に改称)間は「大嶺線」と名づけられる。  

大正5年(1916年)9月15日(金曜日)、美祢軽便鉄道伊佐-重安間が開業するが、大正9年(1920年)6月1日(火曜日)、国鉄化にともない、「美禰軽便線(Mine-Keiben Line)」と命名。4か月後の10月30日(土曜日)には於福(Ofuku)まで延伸した。  

大正11年(1922年)9月2日(土曜日)、「美禰線」に改称され、大正13年(1924年)3月23日(日曜日)、於福-正明市(Show-myo Ichi.1962年11月1日、「長門市」に改称)間が延伸。これにより、大嶺線は美禰線に統合される。  

その後、美禰線はハシから順に阿川、仙崎、宇田郷まで延伸したが、昭和8年(1933年)2月24日(金曜日)、山陰本線の全通にともない、路線は厚狭-正明市間、伊佐-大嶺間に縮小される。また、昭和38年(1963年)10月1日(火曜日)には「美祢線」に改称される。  

昭和46年(1971年)に大嶺炭鉱が閉山。貨物輸送が激減し、昭和59年(1984年)1月1日(日曜日・元旦)以降、支線は旅客輸送のみとなったが、晩年は1日6往復しか運行せず、平成8年(1996年)12月にJR西日本は支線の運行打ち切りを決定。支線は2.8キロしかないこともあり、地元も同意したため、平成9年(1997年)3月31日(月曜日)でフォーエヴァー。バスの運行に切り替えている。

なお、国鉄の特定地方交通線の転換事業が終了後、旅客路線の切り捨ては平成7年(1995年)9月3日(日曜日)にJR北海道深名線(Shinmei Line)、平成9年(1997年)3月7日(金曜日)のJR西日本片町線片町-京橋間と3月31日(月曜日)の美祢線支線、2003年11月30日(日曜日)の可部線可部-三段峡間がある。

雨はやみ、美祢で高校生が全員下車。有人駅とあってか、進行方向右側すべてのドアが開く。このため、利用客は私を含め、たった9人で、急激に減った。



P1340293(次は於福).JPG

その後も“田舎道”をゆき、進行方向右側には国道316号線と並走。山口県のガードレールはオレンジに塗られているのが多く、これはみかんの産地であることをアピールするためである。まるで東京ドームのポールを彷彿させる色合いだ。

平成2年(1990年)4月7日(土曜日)の巨人VSヤクルトスワローズの開幕戦で、篠塚利夫選手(1992年に「和典」へ改名)がライトスタンドへホームラン。しかし、野村克也監督は「ファール」と猛抗議(ヤクルトスワローズの監督に就任した最初の試合)。当時、東京ドームのポールは白で、スローVTRで見てもホームランなのか、ファールなのか見分けがつかない状況だった。

試合は延長戦の末、巨人が勝ち、9月8日(土曜日)にはセリーグ連覇を決めたが、そのあとの日本シリーズでは西武ライオンズに屈辱の4連敗。しかし、12年後の2002年に雪辱を果たしている。

篠塚選手のホームランがキッカケとなり、急きょ、判別しやすくするため、ポールを白からオレンジに塗り替えたのである。



P1340296(次は渋木).JPG

さて、普通列車長門市行きワンマンカーは雨足が強くなり、於福発車時にはワイパーが常時作動。再び険しい道をゆき、停止信号でもないのに、あわや止まりそうになるほどだ。豪雨の影響か、一部の稲は自然の猛威に屈してしまった。

渋木で普通列車厚狭行きワンマンカーと行き違い、JR西日本の乗務員1人を含め、若干、乗り込んできた。

P1340301.JPG

 板持(Itamochi)を発車すると、雨は激しくなるが、進行方向左側の奥はうっすらと青空が見え、進行方向左側の山陰本線と合流し、8時43分、終点長門市3番のりばに到着。美祢線全線完乗を達成したが、この列車は折り返さず、山陰本線の普通列車益田行きワンマンカーとして、さらに進んでゆく。

P1340309.JPG

ほどなくして、隣りの1番のりばに山陰本線の普通列車長門市止まりのワンマンカーが到着し、乗り換え客が多く、お年寄り主体だが、旅人らしき若者は数人いるし、美祢線から引き続き乗車する利用客もいる。

P1340302.JPG

2・3番のりばには金子みすゞの詩が掲示されている。

これは長門市の隣り、山陰本線の支線、仙崎の駅舎内に『金子みすゞ記念館』があるからで、快速・普通列車〈みすゞ潮彩〉の運行開始にともない、下関もそうだが、詩を掲示して、偉大さと観光列車としての楽しみを増大させている。


普通列車長門市行きワンマンカー編成表
普通列車益田行きワンマンカー編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
厚狭→長門市→益田なしキハ12018ロングシート

ほどよく席が埋まり、9時01分に発車。雨はまだ降り注いでいる。

★備考

①今回の動画はこちらにクリック!!



②フリー百科事典『Wikipedia「美祢線」』はこちらにクリック!!

③参考文献として、鉄道ジャーナル社刊行、『鉄道ジャーナル』1995年11月号、1997年5月号、2004年2月号を使用。




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③『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問28は
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あーちゃん&父

こヾ(^o^-) ん(o^ー^)o ばo(^0^o*) ん(o^-^)ヾわ(*^〇^*)ノ”
美祢線に乗ったんですね(●^o^●)
キハ120…オールロングの車両があるのはひどいでしょ(^_^;)
ディーゼルカーでオールロングはちょっと…
まぁ、キハ35ならいいけどw
by あーちゃん&父 (2008-10-09 19:14) 

岸田法眼

あーちゃん&父さん、こんばんは。どうもありがとうございます。

キハ120系シリーズの場合、オールロングシートよりもセミクロスシートに問題がありますね。なぜならば、ボックスシートの数が少な過ぎるからです。あと、車体が短いですね。ダッシュはいいんですけど。

ロングシートの場合、食事がしづらい難点はありますが、JR西日本にしては珍しく、バケットシートを採用しているので、多少の評価はできるでしょう。あと、できることならば将来、キハ127系を中国地方に投入してもいいのではないかと思います。
by 岸田法眼 (2008-10-09 19:36) 

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