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2008年の汽車旅4-14 [汽車旅2008]
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◆陽(Hi)と陰(Kage)の共通点
9時01分、山陰本線の普通列車益田行きワンマンカーが発車し、雨はまだ降り注ぐものの、長門三隅を発車すると、再びやみ、山には雲海が湯煙のように現れ、神秘的だ。曇り空ではあるが、明るく、太陽のパワーは絶大だ。
トンネルを抜けると、日本海オーシャンショーで、坂道のさなかに飯井(Ii)へ。乗降はないものの、日本海を眺めることができる駅である。
その後もまた雨が降る。このところ、神様はゴキゲンナナメで、スカッとした快晴を人々にプレゼントしてくれない。そして、ところどころで日本海オーシャンショー。
三見(Sanmi)でキハ120系の普通列車長門市行きワンマンカーと行き違うが、山陰本線にもオールロングシートの波が押し寄せているようだ。利用客もなに食わぬ顔をしているが、実際はどうなのだろう?
さて、乗車しているキハ120系シリーズは当初、トイレは設置されていなかったが、要望や苦情があとを絶たず、ようやく取りつけた。その分、定員は減っているが、トイレは今や原則といえる洋式。面白いと言うべきか、なんのためにあるのかよくわからないのは、センサーに手をかざすと、水を流す音が流れる『音姫』の存在だ。
これはセンサーに手をかざすと、25秒間、水が流れるもので、途中で止めることや、延長することも可能だ。但し、水は流れない。
萩で大量下車が発生。山口県の観光地で、萩市は5本の指に入るところだろう。
次の東萩でも観光客らが下車。その分、乗ってくる利用客が多かった。JR西日本が大々的に宣伝していた『おいでませ山口』は人々のココロをつかんでいるようだ。
その後、日本海オーシャンショーとトンネルは須佐まで続いたが、山口県の在来線2本柱、山陽本線と山陰本線は読んで字の如く、“陽と陰”のような存在で、輸送量にも差があるけど、天候の影響で運転見合わせをしない限り、オーシャンショーで利用客を満喫させる共通点がある。
須佐で6分停車し、キハ47系体質改善車の普通列車長門市行きワンマンカーと行き違うが、進行方向前寄りのドアに女性が現れ、運転士は月報袋を渡す。次の江崎でも運転士がみずから簡易委託業務を行なう男性のもとへ向かい、月報袋を渡した。
飯浦(Iino-ura)を発車すると、日本海オーシャンショーが再開され、曇り空に鉛色の荒波がよく似合い、戸田小浜(Todakohama)を過ぎるとラストスパート。日本海オーシャンショーが再び終わり、10時55分、終点益田2番のりばに到着。3時間17分に渡るキハ120系のロングシート乗車を終えた。まるでJR東日本701系シリーズに乗っているかのようだった。
向かいの3番のりばで発車を待つキハ126系の各駅停車浜田行きワンマンカー、1番のりばには特急〈スーパーまつかぜ1号〉が5分前に到着したばかりで、12時08分発の特急〈スーパーまつかぜ10号〉で鳥取へ戻る。ちなみに益田では鈍行を普通列車ではなく、「各駅停車」と案内している(「鈍行」は列車の種別ではない)。
美祢線や山陰本線でもそうだったが、JR西日本のワンマンカーは駅の到着が近くなると、「次は」と「まもなく」を一括した放送を流す。かつての帝都高速度交通営団のように「まもなく」主体のほうがいいように思う(現在の東京地下鉄の自動放送は「次はx」を流し、駅の到着が近づくと、大半は「足元に御注意下さい。出口はy側です」と言う)。
乗車しているキハ40系2000番台体質改善車のセミクロスシートは、ボックスシート&ロングシートのままだが、車体側面に方向LEDを設置。化粧板も223系2000番台と同じものに変えている。
JR九州の国鉄産気動車と大きく違うところは冷房の効き具合。JR九州の車両は冷房の効きが悪く、扇風機をまわさないと涼しくない状態だが、JR西日本の体質改善車は冷房機だけで充分である。
石見横田(Iwami-Yokota)を発車すると、ところどころで高津川リバーショーとなり、青原で各駅停車益田行きワンマンカーと行き違う。
山口線は臨時快速〈SLやまぐち号〉、特急〈スーパーおき〉が走る路線で知られているが、各駅停車は益田-山口間、山口-新山口間といった区間運行が多く、前者は1両、後者は2両が基本のようだ。また、キハ120系が山口線で運行することはなく、国鉄産気動車に統一されている。運賃表を見る限り、山口線専用で、70マスのうち、28駅を表示し、残りの42マスは山陰本線の駅が入る予定なのだろう。しかし、車内にペーパー式の福塩線、芸備線の大人運賃表が掲示されているのが気になる。以前の職場だったのだろうか?
日原(Nichihara)を発車すると、雨が少々強くなり、高津川と別れ、静態保存されている蒸気機関車、D51形194号機が歓迎するかのように11時55分、津和野2番のりばに到着。ホームは臨時快速〈SLやまぐち号〉をお迎えするかのような仕様になっており、レトロな雰囲気を醸し出している。なんせ、臨時快速〈SLやまぐち号〉を牽引する蒸気機関車はC57形1号機で、“貴婦人”と呼ばれる美しきかつ、麗(Uruwa)しき車両なのだ。
11時58分に発車し、島根県の小京都を走っていたが、いつしか森へ入り、スピードが鈍くなり、慎重に進む。ここからは再び、山口県を走るのである。
津和野で利用客の“入れ替え戦”があったため、ボックスシートを進行方向右側へ移動し、気分が落ち着く(意図的な場合を除く)。長い森をのっしのっしと進んだのち、船平山へ。雨はあがったように思えるが、小雨で発車すると共にオレンジのガードレールとしばらく並走。オレンジのガードレールは、山陽本線よりもローカル線のほうが多く見ることができるようだ。
徳佐で数分停まり、行き違いはないが、臨時快速〈SLやまぐち号〉が停まる駅とあってか、駅名盤は通常版のほか、レトロ調が用意されている。日本語の横書きは当時の情勢から右から左へ読むが、ムーディ勝山は受け流している。また、英文字は当初から左から右へ読む方式である。
鍋倉はりんご狩りの下車駅で、列車からでも眺めることはできるが、まだ食べごろではなく、地福で各駅停車益田行きワンマン列車と行き違う。
いつのまのか不覚にも眠ってしまい、気がついたら終点山口2番のりばに到着していた。30分前後は寝ていたことになり、見ることができなかった車窓は臨時快速〈SLやまぐち号〉か、特急〈スーパーおき〉で味わいたい(早朝からのハードスケジュールや山陰本線で眠れなかったのが響いている)。
1番のりばには各駅停車新山口行き(キハ47 102:体質改善車)が発車を待っているが、天気は突如、快晴となり、13時19分に発車。この列車は宮野を13時00分に発車し、山口には13時06分に到着。13分停車して、益田からの各駅停車山口行きワンマンカーを待っていたのである。
大歳(Ohtoshi)で各駅停車益田行き(ワンマンカーかどうかは確認できず)と行き違い、上郷(Kamigoh)で椹野川(Fushino Liver)リバーショー。ここから車窓は町から街へ変わってゆくかと思ったが、変わらないまま山陽本線に合流し、13時41分、終点新山口2番のりばに到着し、山口線全線完乗を達成した。
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◆陽(Hi)と陰(Kage)の共通点
9時01分、山陰本線の普通列車益田行きワンマンカーが発車し、雨はまだ降り注ぐものの、長門三隅を発車すると、再びやみ、山には雲海が湯煙のように現れ、神秘的だ。曇り空ではあるが、明るく、太陽のパワーは絶大だ。
トンネルを抜けると、日本海オーシャンショーで、坂道のさなかに飯井(Ii)へ。乗降はないものの、日本海を眺めることができる駅である。
その後もまた雨が降る。このところ、神様はゴキゲンナナメで、スカッとした快晴を人々にプレゼントしてくれない。そして、ところどころで日本海オーシャンショー。
三見(Sanmi)でキハ120系の普通列車長門市行きワンマンカーと行き違うが、山陰本線にもオールロングシートの波が押し寄せているようだ。利用客もなに食わぬ顔をしているが、実際はどうなのだろう?
さて、乗車しているキハ120系シリーズは当初、トイレは設置されていなかったが、要望や苦情があとを絶たず、ようやく取りつけた。その分、定員は減っているが、トイレは今や原則といえる洋式。面白いと言うべきか、なんのためにあるのかよくわからないのは、センサーに手をかざすと、水を流す音が流れる『音姫』の存在だ。
これはセンサーに手をかざすと、25秒間、水が流れるもので、途中で止めることや、延長することも可能だ。但し、水は流れない。
萩で大量下車が発生。山口県の観光地で、萩市は5本の指に入るところだろう。
次の東萩でも観光客らが下車。その分、乗ってくる利用客が多かった。JR西日本が大々的に宣伝していた『おいでませ山口』は人々のココロをつかんでいるようだ。
その後、日本海オーシャンショーとトンネルは須佐まで続いたが、山口県の在来線2本柱、山陽本線と山陰本線は読んで字の如く、“陽と陰”のような存在で、輸送量にも差があるけど、天候の影響で運転見合わせをしない限り、オーシャンショーで利用客を満喫させる共通点がある。
須佐で6分停車し、キハ47系体質改善車の普通列車長門市行きワンマンカーと行き違うが、進行方向前寄りのドアに女性が現れ、運転士は月報袋を渡す。次の江崎でも運転士がみずから簡易委託業務を行なう男性のもとへ向かい、月報袋を渡した。
飯浦(Iino-ura)を発車すると、日本海オーシャンショーが再開され、曇り空に鉛色の荒波がよく似合い、戸田小浜(Todakohama)を過ぎるとラストスパート。日本海オーシャンショーが再び終わり、10時55分、終点益田2番のりばに到着。3時間17分に渡るキハ120系のロングシート乗車を終えた。まるでJR東日本701系シリーズに乗っているかのようだった。
向かいの3番のりばで発車を待つキハ126系の各駅停車浜田行きワンマンカー、1番のりばには特急〈スーパーまつかぜ1号〉が5分前に到着したばかりで、12時08分発の特急〈スーパーまつかぜ10号〉で鳥取へ戻る。ちなみに益田では鈍行を普通列車ではなく、「各駅停車」と案内している(「鈍行」は列車の種別ではない)。
ホームはすべて埋まったが、乗車したキハ120系は回送となり、退場。入れ替わりに2番のりばへ入線したのは、山口線の各駅停車山口行きワンマンカー(キハ40 2071:体質改善車)が入線。たった1両に泡食ったため、本来、ロングシート以外は進行方向右側に坐ることが多い私だが、誤って左側にしてしまった。これは山口方面の進行方向をカン違いしたためである。
◆涼しい体質改善車
11時14分に発車。山陰本線と別れ、左へ進み、早くも田舎の車窓となり、本俣賀(Honmataga)を発車すると、登り勾配となるが、スピードは平地を走っているときと変わらない。
◆涼しい体質改善車
11時14分に発車。山陰本線と別れ、左へ進み、早くも田舎の車窓となり、本俣賀(Honmataga)を発車すると、登り勾配となるが、スピードは平地を走っているときと変わらない。
各駅停車山口行きワンマンカー編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
益田→山口 | なし | キハ40 | 2071 | ○ | 体質改善車 |
美祢線や山陰本線でもそうだったが、JR西日本のワンマンカーは駅の到着が近くなると、「次は」と「まもなく」を一括した放送を流す。かつての帝都高速度交通営団のように「まもなく」主体のほうがいいように思う(現在の東京地下鉄の自動放送は「次はx」を流し、駅の到着が近づくと、大半は「足元に御注意下さい。出口はy側です」と言う)。
乗車しているキハ40系2000番台体質改善車のセミクロスシートは、ボックスシート&ロングシートのままだが、車体側面に方向LEDを設置。化粧板も223系2000番台と同じものに変えている。
JR九州の国鉄産気動車と大きく違うところは冷房の効き具合。JR九州の車両は冷房の効きが悪く、扇風機をまわさないと涼しくない状態だが、JR西日本の体質改善車は冷房機だけで充分である。
石見横田(Iwami-Yokota)を発車すると、ところどころで高津川リバーショーとなり、青原で各駅停車益田行きワンマンカーと行き違う。
山口線は臨時快速〈SLやまぐち号〉、特急〈スーパーおき〉が走る路線で知られているが、各駅停車は益田-山口間、山口-新山口間といった区間運行が多く、前者は1両、後者は2両が基本のようだ。また、キハ120系が山口線で運行することはなく、国鉄産気動車に統一されている。運賃表を見る限り、山口線専用で、70マスのうち、28駅を表示し、残りの42マスは山陰本線の駅が入る予定なのだろう。しかし、車内にペーパー式の福塩線、芸備線の大人運賃表が掲示されているのが気になる。以前の職場だったのだろうか?
日原(Nichihara)を発車すると、雨が少々強くなり、高津川と別れ、静態保存されている蒸気機関車、D51形194号機が歓迎するかのように11時55分、津和野2番のりばに到着。ホームは臨時快速〈SLやまぐち号〉をお迎えするかのような仕様になっており、レトロな雰囲気を醸し出している。なんせ、臨時快速〈SLやまぐち号〉を牽引する蒸気機関車はC57形1号機で、“貴婦人”と呼ばれる美しきかつ、麗(Uruwa)しき車両なのだ。
11時58分に発車し、島根県の小京都を走っていたが、いつしか森へ入り、スピードが鈍くなり、慎重に進む。ここからは再び、山口県を走るのである。
津和野で利用客の“入れ替え戦”があったため、ボックスシートを進行方向右側へ移動し、気分が落ち着く(意図的な場合を除く)。長い森をのっしのっしと進んだのち、船平山へ。雨はあがったように思えるが、小雨で発車すると共にオレンジのガードレールとしばらく並走。オレンジのガードレールは、山陽本線よりもローカル線のほうが多く見ることができるようだ。
徳佐で数分停まり、行き違いはないが、臨時快速〈SLやまぐち号〉が停まる駅とあってか、駅名盤は通常版のほか、レトロ調が用意されている。日本語の横書きは当時の情勢から右から左へ読むが、ムーディ勝山は受け流している。また、英文字は当初から左から右へ読む方式である。
鍋倉はりんご狩りの下車駅で、列車からでも眺めることはできるが、まだ食べごろではなく、地福で各駅停車益田行きワンマン列車と行き違う。
いつのまのか不覚にも眠ってしまい、気がついたら終点山口2番のりばに到着していた。30分前後は寝ていたことになり、見ることができなかった車窓は臨時快速〈SLやまぐち号〉か、特急〈スーパーおき〉で味わいたい(早朝からのハードスケジュールや山陰本線で眠れなかったのが響いている)。
1番のりばには各駅停車新山口行き(キハ47 102:体質改善車)が発車を待っているが、天気は突如、快晴となり、13時19分に発車。この列車は宮野を13時00分に発車し、山口には13時06分に到着。13分停車して、益田からの各駅停車山口行きワンマンカーを待っていたのである。
大歳(Ohtoshi)で各駅停車益田行き(ワンマンカーかどうかは確認できず)と行き違い、上郷(Kamigoh)で椹野川(Fushino Liver)リバーショー。ここから車窓は町から街へ変わってゆくかと思ったが、変わらないまま山陽本線に合流し、13時41分、終点新山口2番のりばに到着し、山口線全線完乗を達成した。
各駅停車新山口行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
新山口 | なし | キハ47 | 2502 | ○ | 体質改善車 |
山口 | なし | キハ47 | 102 | ○ | 体質改善車 |
★備考
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雑誌コード…68143-49
ISBN…978-4-89425-714-6
岸田法眼のウソつき4択 powerd by けんてーごっこ
新幹線0系の記事、拝見させて頂きました。
中学校までは9割0系のお世話になってましたね。
まだ0系が16両編成でバリバリ活躍していた時期です。
それから300系、500系、700系、そしてN700系...
岡山で学生生活を送っている時、帰省には
「遅い0系こだまは乗らない」
「指定買ってでものぞみかレールスターに乗る」という
かなりの贅沢ぶりを発揮しておりましたが...
いざ消滅するとなると寂しいですね。
今は亡き祖父を思い出します。
神戸へ帰る時、見送りに来てくれた思い出があります。
by Sanohpy (2008-10-13 01:47)
Sanohpyさん、どうもありがとうございます。
私も小学生の頃は0系オンリーでしたね。100系が出てくると、そっちに魅力がいっちゃいましたね。昔、私も“〈こだま〉に乗りたがらない症候群”でしたが、ここ数年は〈こだま〉の利用が多いですね。
0系の記事は現時点、あと1回、登場しますので、また御覧いただければ、さいわいです。
by 岸田法眼 (2008-10-13 02:34)