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観客動員数78萬人突破記念、自宅で倒れてから闘病生活阻止までの2週間 [波瀾万丈伝]

◆突然の発作

2008年10月3日(金曜日)、2時過ぎに就寝して3時間が過ぎた頃、突然、目覚めた。いや、目覚めさせられた。目が覚めると息苦しい。今までに感じたことがない苦しみで、頭が重い。寝ようと思っても、寝つくことができない。身体が朦朧(Mohroh)として、フラフラ。苦しみは増すばかりで、このままガマンすると死んでしまうのではないかという恐怖に襲われる。そのうち、吐き気がしたが、さいわい、吐くことはなかった。

これだと救急車を呼ぶしかないと思い、電話の受話器を取ろうとするが、117なのか、119なのか度忘れ。カンで119にプッシュする。

「消防ですか? 救急ですか?」  

コール1回で相手が電話に出なかったのは意外な気がしたが、119であっていた。用件を伝え、救急車の出動要請をする。そういえば、刑事ドラマでは「救急車お願いします。場所は…」なんて言っていたけど、現実は全然違う。  

サイレンの音が聞こえ、10分以内に救急車がかけつけた。ノックされる前に自宅を出る(電話後、気分がよりいっそう、悪くなって玄関で横になっていた)。救急車やパトカーが止まると、人々の注目を浴びてしまう場合があるのだが、朝5時という時間帯がさいわいして、自宅近辺は静まったままだった。  

救急車に乗る際、財布、携帯電話、カード類を持ち込んだ。入院することになればカネがいるし、帰宅する際はSuicaがいる。ウカツだったのはコンタクトレンズと運転免許証を忘れてしまったことで、余裕がなかったのだ(その代わり、保険証は持っていた)。  

救急車に乗って、横になり、体温と血圧をはかり、救急隊員の1人が“搬送先の病院はどこがいいのか?”をきいてくる。自宅の近くに病院があるため、そこをリクエストしたが、“先客”がいるという理由で断られた。その後、住んでいるエリアの病院はすべて搬入を断られる。1件断られるだけでもあせりを感じる。こっちは命の危機にさらされているのだ。しかも、体温と血圧は下がっており、ゾッとする。  

隣りのエリアで受け入れていただける病院が決まった。循環器系の医師もかけつけるという。救急隊員の申し出を了承し、ようやく救急車は自宅を出た。つまり、たらいまわしによる迷走はしなかったのだ。

15分ぐらいかかり、6時過ぎに搬送先の病院に到着。太陽はオレンジ色に輝いているようだ。救急車の中は外の景色が遮断されている状態だっただけに新鮮と言うか、ようやく“密室”から開放された思いがする。意識はハッキリしており、酸素吸入のおかげで最悪の状態からは脱したが、まだ苦しい。  

キャスターつきの担架は救急車から病院に乗り換え、救急医療のほうへ。10分以上、待ったような気がするが、看護師が胸に心電図のヤツをペタペタ張り、医師が現れた。  

医師によると、ストレスや睡眠不足が原因と指摘されたが、まったくその通りで言い訳のしようがない。ストレスはいろいろと不安、不満、不条理なことに毎日がイライラしていた。また、自宅生活の基盤がテレビからパソコンへと変わり、今まで1時前後に就寝していたものが2時へと延び、睡眠時間が削られていった。特に倒れた週は3時に就寝するケースが目立ち、睡眠時間が4時間程度になっていた。  

けっして、インターネットにハマっているとは思っていないが、Railway Blogが書籍としての原稿になるよう、カチャカチャ打っているし、躍起になっていた。私のようなモノ書きは出版社が本を出しまくってくれないと生活ができない。出版社もくだらない理由で断るケースが多く、“人を見る目のなさ”に怒りが浸透し、ストレスにつながっていた。これらが2008年10月3日(金曜日)、一気に爆発して倒れてしまうことになってしまったのだ。また、“煙草を吸わない、アルコールはほとんど飲まなければ健康”という意識も裏目に出てしまった。  

酸素吸入が行き届き、ようやく苦しみから解放され、7時過ぎに起き上がることができた。不整脈の疑いがあるというが、検査は次の週となった。これは器具の空き待ちなのである。  

さて、病院用語で「MAX」というのがあり、これは痛みや苦しみの最大級10を意味するもので、患者にきかれたら1~9までを言わなければならない。つまり、「10(MAX)としたら、今は?」というふうに看護師や医師が言う。  

応急処置が終わって、診察を受けることになり、検査等の予約を行ない、医療費を支払ったあと、帰宅。入院ということになると保証人が必要になるため、心配をかけたくはなかったが、救急車の中で実家に電話をかけて来てもらい、自宅まで送ってもらった。ちなみに朝早い時間帯に電話を出た母は最初、“オレオレサギ”だと思っていた(俺の口座番号を知っているので、引っ掛かることはないのだが)。  

無事になにごともなく起きられるかどうか不安な状態で眠りについたが、さいわい、10月4日(土曜日)の朝は普通に目覚めることができた。  

思えば、2008年は1月早々、ひどい頭痛に見舞われ、病院の脳神経科へ。紹介状がないと費用はかかり、順番もあとまわしにされる始末だったが、診てもらった結果、左腕の炎症が頭に響いているというヘンテコな病気で薬2週間による治療の結果、頭痛は完治。夏には左ヒザ関節炎、さらに7月には鼻毛、9月には髪の毛1本がマッシロになっていたことにガクゼンとした。己を追い詰めているのか、追い詰められているのか、答えはわからない。

◆ホルター検査

10月9日(木曜日)、再び病院へ。いよいよ、ホルターを胸部に装着し、24時間測定して検査の結果が次の週に出る。  

ある駅から路線バスに乗るが、SuicaやPASMOに対応。中乗り前降り方式で、乗車時にタッチ。しかも、駅の自動改札と同様、ICカードタッチ部分が13度傾斜している。路線バスは苦心のレイアウトで、自動改札のように進みながらタッチすることはできず、どこにあるのかをちょっと探し、インターホンを押すような感覚で、ようやくタッチ。  

10分後、病院へ着き、少々待ったが、ようやくホルターをつける。器具の計測部分は万歩計とカン違いしそうなもので、そこにSDメモリーカードの1GB、乾電池を入れる。乾電池はいつも未使用の新品を使っているようだ。乾電池の使いまわしは途中で計測を終えてしまうことにつながり、患者の健康を最優先にしていることがうかがえる。  

5色の線で胸部のいろいろなところへ貼り、生活記録表が渡され、心電図検査がスタート。24時間検査のため、入浴はできない。そして、病院の自動支払機では「4500円」の表示にぶったまげる。10月3日(金曜日)は2630円を支払っているので、ここまでの治療費は7130円となる。  

この週、時間帯によって気分は悪かったが、それ以外は普段と変わりなく過ごした。なるべく、1時までには就寝しようと心掛け、10月10日(金曜日)を迎える。  

検査開始から20時間を過ぎると、かゆくなってくる。おまけに医師の言う通り、時間に遅れが生じ、現在時刻よりも10分遅くなっていた。つまり、装着時間は24時間10分となるが、どこで“ロスタイム”になってしまったのかはわからない。
 
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この日は路線バスを使わず、駅から歩き、30分ほどで到着するのだが、病院へ着く前にホルター検査が終わらず、近くで時間をつぶし、終了してから入った。急ぐことなく、個室トイレへ入り、器具を外し、ホルター装着の受付へ行き、返却。さいわい、検査はうまくいったため、予定通り、10月17日(金曜日)に結果が発表されることになった。

◆医師不足の現実を実感  

10月17日(金曜日)、再び病院へ。9時からの予約となっていたため、路線バスで直行。8時30分頃に着き、再診受付を済ませる。病院の診察件を入れるだけで済むのだから、いつのまにか機械化が進んでいる。  

ところが、9時を過ぎてもお呼びの声がかからない。30分たつとベテランの女性看護師が私のもとへ現れ、医師は手術中とのこと。どうやら緊急事態が発生したようだ。また、運が悪いことにこの日の循環器科は医師が1人しかおらず、待たざるを得ないのだ。医師不足の現実をマの当たりにした。  

イライラする部分はあるものの、“俺は今後、入院や通院をしなくてもいいのかもしれない”と思うようになった。そうでなければ、緊急手術をするわけがない。  

正午を過ぎ、ようやく呼ばれた。  

まず、医師は緊急の手術が生じたことで診察が遅れたことを詫びていたが、これは致し方のないこと。「緊急時に連絡下さい」と言ったとしても、携帯電話の電源OFFとなっている病院ではつながりようがない。  

検査の結果、思った通り、異常が発見されず、入院や通院をする必要がないと診断された(心電図が一部、ブレていたが、治療するには至らないという)。突発的な発作に見舞われ、2週間、ようやく安堵(Ando)という気分になれた。そして、この日の診察費は210円で済んだ(合計7340円を支払ったことになる)  

慢性的な睡眠不足、ストレスなどが招いた結果、こんなことになってしまい、多くの方々に御心配をおかけしたが、今後は生活習慣を徐々に変えていかなければ、同じ過ちを繰り返してしまうだろう。

悩みが尽きない世の中だけど、これからも鉄道や政治批判などを書き続け、“「21世紀を代表するモノ書き」という名の天下無敵の横綱”になれるよう、威風堂々たる立場を目指してゆく。

※次回は「2008年の汽車旅4-20」をお伝えする予定です。

 

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★お知らせ

2008年10月も2者択一サイト、『Unow?』で、「モハよう著者からの20の質問」が公開されており、質問28・33・39で私の画像と解説が掲載されております。ぜひ、アクセスしてみて下さい。

なお、質問を回答するには会員登録が必要となりますので、あらかじめ御了承下さい。

①『Unow?』は
こちらにクリック!!(回答するには会員登録が必要となりますので、御注意下さい)

②『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』はこちらにクリック!!

③『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問28は
こちらにクリック!!

④『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問33はこちらにクリック!!

⑤『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問39はこちらにクリック!!

※②~⑤は2008年10月31日(金曜日)まで公開予定です(翌日以降は削除されている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)。



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コメント 6

下総弾正くま

お大事に。お身体に気をつけて「天下無敵の横綱モノ書き」を目指してください!!
by 下総弾正くま (2008-10-24 07:12) 

しおつ

医師不足の現実は怖いものがあります。
絶対病気や事故にはあいたくないと思ってしまいます。
自分は自転車でこけて動けなくなってしまい、
一度だけ救急車を呼んでもらったことがあります。
その時は、脱臼、骨折をしていたのですが、
幸いたらい回しになる症状ではなく町立病院に搬送されました。


by しおつ (2008-10-24 21:16) 

岸田法眼

下総弾正くまさん、どうもありがとうございます。

邁進しているんですけど、なかなか依頼が来ないのが悩みですが、頑張ります。


by 岸田法眼 (2008-10-24 21:52) 

岸田法眼

しおつさん、どうもありがとうございます。

日本で不足しているのは医師、農家、子供など、沢山ありますが、恐ろしい現実ですね。

私もこういうことにならないよう、最近はフルーツ飲料を飲むようにしていますが、まさか救急車で呼ぶとは思ってもみませんでした。
by 岸田法眼 (2008-10-24 21:55) 

ofil425

大事に至らなくてよかったですね。
身体が警告を発したのだと思いますので、ご自愛ください。
by ofil425 (2008-10-25 09:35) 

岸田法眼

ofil425さん、どうもありがとうございます。

さいわい、入院等には至りませんでしたが、今後はムリをしないことを心掛けなければなりませんね。ちなみに今日は昼近くに起床したので、睡眠時間は充分取れました。
by 岸田法眼 (2008-10-25 13:06) 

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