拙著『波瀾万丈の車両』(アルファベータブックス刊)、発売中!! くわしくは、こちらへ。
拙著『東武鉄道大追跡』(アルファベータブックス刊)、2021年2月9日(火曜日)発売!! くわしくは、こちらへ。
拙著『大阪の地下鉄大研究』(天夢人刊)、2023年10月3日(火曜日)発売!! くわしくは、こちらへ。
●お問い合わせ、御依頼はこちらへ。
・Railway Blogのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
・Railway Blogに掲載されている本文、画像などの著作権は、各国の著作権法、各種条約及び、その他の法律で保護されています。これらのデータなどについて、私的使用、その他、法律で明示されている範囲を超えて、許可なく引用、複製、改編、転用、電磁的加工、送信、頒布、二次使用するなどの一切の行為は禁止しております。著作権法に関係なく、ルール、マナー、エチケットをすべて守っていただきますよう、お願いいたします(該当する行為があった場合、当方の顧問弁護士より、賠償金を請求させていただきます。必ずお支払いください)。また、新聞、雑誌など、各種メディア関係者で本文や画像の利用等を希望される場合は、お問い合わせフォームを御利用ください(原則として、本文や画像は有償とさせていただきます)。
2008年の汽車旅4-20 [汽車旅2008]
◆下記の記事をまだ御覧になっていない方はURLにクリックして下さい。
・2008年の汽車旅4-1
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-11
・2008年の汽車旅4-2
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-13
・2008年の汽車旅4-3(山陽新幹線0系フォーエヴァー-前編-)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-14
・2008年の汽車旅4-4
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-17
・2008年の汽車旅4-5
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-18
・2008年の汽車旅4-6
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-20
・2008年の汽車旅4-7
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-21
・2008年の汽車旅4-8(JR九州完全制覇達成!!)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-22
・2008年の汽車旅4-9(Railway Blog第600回記念、東国原知事に会う)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-27
・2008年の汽車旅4-10
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-29
・2008年の汽車旅4-11
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-04
・2008年の汽車旅4-12
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-07
・2008年の汽車旅4-13
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-09
・2008年の汽車旅4-14
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-12
・2008年の汽車旅4-15
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-15
・2008年の汽車旅4-16
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-16
・2008年の汽車旅4-17(山陽新幹線0系フォーエヴァー-後編-)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-18
・2008年の汽車旅4-18
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-20
・2008年の汽車旅4-19
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-21
◆行き違い駅で運転士がトイレ休憩
終点江津で山陰本線の普通列車出雲市行きワンマンカー(キハ120 310:セミクロスシート)に乗り換え。こちらもたった1両の運行で、2番のりばに山陰本線の快速〈アクアライナー〉益田行きワンマンカーと行き違う。ちなみに三次から乗った大半の利用客は快速〈アクアライナー〉益田行きワンマンカーに乗り換えた。
途中駅乗車のせいか、ボックスシートをGETすることはできず、やむなく、ロングシートに落ち着き、15時06分に発車すると、江の川を渡る。
「♪川はなぁーがれぇーて、どこどこ行くぅーのぉー♪」
という歌詞がある。
さて、仁万では特急〈スーパーおき4号〉米子行きが到着。数人が乗り込むが、市販の時刻表を見る限り、私は途中で通過待ちをすると思っていた。しかし、仁万は臨時停車で、15時42分に到着し、1分後に発車する。
◆高校生のマナーの悪さは全国共通?
車内に戻ると、高校生の乗車マナーが悪過ぎる。ボックスシートは相席ということをせず、ひじかけに坐り、ワンマンカーにおける入口ドアでは床に坐り込む、バックも置くなど、目に余る。携帯電話を持つのはもってのほか。化粧品の所持は20歳になってからでも遅くはないだろう。そして、なぜか派手なガラの紙袋が目立つ。学校に持っていくものではあるまい。また、駅に到着すると入口ドアから下車する者もいる。定期券を持っているだろうし、仁万には駅員がいるので、不正乗車はないと思うが、JR西日本と学校は総力をあげて、マナーの向上を呼びかけ、指導してもらわなければ困る。
こういう時間帯に1両運転は困ったもので、2両だと席が埋まる程度で立客はいなかったのではないかと思うが、15時47分に仁万を発車し、五十猛(Isotake)で特急〈スーパーおき5号〉新山口行きと行き違う。1線スルー化されていないだけに勢いなく、ひと昔前のキハ181系を使っていた特急〈おき〉を彷彿させるようなゆっくりとした速度で通過していった。
16時05分、大田市2番のりばに到着。向かいの3番のりばには国鉄色の普通列車浜田行きワンマンカーが発車。ドアが開くのと同時だったため、撮れなかった。私はてっきり、“国鉄色復刻車”とばかり思っていたのだが、米子支社の国鉄産気動車は、体質改善車はあっても、色はオレンジのままなのだ。
2・3番のりばでは上屋と柱の塗装工事が行なわれており、大田市は世界遺産、石見銀山の最寄り駅とあってか、パワーアップに努めている。駅が綺麗でなくては観光客が増えないのだろう。ちなみに大田市から石見銀山まではバスで30分のところにある。
※動画は3つとも次は田儀
16時18分に発車し、久手(Kute)で高校生は皆無となり、波根から小田まで、行き違いできる駅はすべて1線スルー化され、田儀で快速〈アクアライナー〉浜田行きワンマンカーと行き違う。ホームから日本海を眺めることができる駅である。
小田を発車すると、日本海オーシャンショーは終わりを告げ、出雲神西(Izumo-Jinzai)では進行方向右側に後藤総合車両所出雲支所があり、電化区間に突入すると、16時58分、終点出雲市1番のりばに到着。米子方面は17時18分発のエル特急〈やくも28号〉岡山行きまでないため、ほとんどは下車した。
終点出雲市を下車し、一畑電車北松江線〔電鉄出雲市駅〕に乗り換え、各駅停車松江しんじ湖温泉行きワンマン電車へ。2番のりばから発車するが、1番のりばはホームの長さが短い。発車時刻は17時17分だが、電車が入線するまでは改札を開けず、まるでJR東日本の東北地方みたいだ。
かつて、一畑電気鉄道だったが、2006年4月1日(土曜日)、持株会社移行により、一畑電車株式会社を新設し、鉄道事業を移管。そのほか、事業会社を18社に分け、一畑電気鉄道という社名は“続投”となっている。
先述したように鉄道事業は一畑電気鉄道から、一畑電車へ変わっており、改称後、初の利用となる。ちなみに一畑電気鉄道時代、北松江線は電鉄出雲市-川跡(Kawato)間、大社線は全線完乗を記録しているが、社名の変更により、乗車記録はリセットする。
入線と共に改札が開き、各駅停車松江しんじ湖温泉行きワンマン電車(3015:元南海電気鉄道21000系)へ。3000系のボディーはちょっと傷んでいるように見受けられるが、ポンキッキのガチャピンに似たフェイスは今も健在だ。
車内はワンマン電車のせいか、車端部に監視カメラが設けてある。近年、JR東海N700系を皮切りに監視カメラを設置しているが、今後も増える模様である。設置するのはいいとしても、車掌は監視カメラのついた車両をすべて見通すことができるのだろうか? 以前、東海道新幹線のデッキで、車内の悪ふざけが目に余る生徒に教師が罰を与え、問題になったことがあるが、そういった迷惑行為を防ぐことになるのは確かだろう。
一畑電車の乗車券は今どき珍しい紙券(自動改札機が設置されていない駅でも磁気券が主流)。しかも、表とウラは同じなのが面白い。たいてい、券売機で販売している近距離乗車券は「y円区間」と表示されているものだが、駅名で案内しており、地域密着の姿勢がうかがえる。
「川跡でお乗り換えです」
乗車券の券面表示が乗車区間になっているメリットは、改札に入ったときの改札係員の言葉。利用客はわかっていても、親切な案内をする。ウラを返せば、電車の本数は少なく、「乗り遅れ、乗り過ごさないで下さいよ」と念を押されているかのようだ。また、2008年9月2日(火曜日)、特急〈ドリームにちりん〉博多行きを利用する際、南宮崎の改札係員は「1番のりばです」と案内していたが、自動改札機ではそういったことはないだけに人間味あふれる案内は“旅をしてよかった”というふうにもなる。
17時17分に発車。3000系の車内は照明の数が多い。天井は中央のみで、たいていは左右にあるものだが、窓上にも存在している。また、化粧板は木目調となっており、阪急電鉄を彷彿させる。 山陰本線を並走し、出雲科学館パークタウン前を発車すると、進行方向右側からエル特急〈やくも28号〉岡山行きにあっけなく抜かれ、別れる。
出雲科学館パークタウン前、大津町(Ohtsumachi)では高校生の乗車が多いものの、車内マナーは先ほど乗った列車よりイイが、これは監視カメラに気づいているからだろう。1つ言うとするならば、“空いている席に坐れ!!”ということだろう。
17時26分、川跡3番のりばに到着。ここで大社線2100系の各駅停車出雲大社前行きワンマン電車(2102:元京王帝都電鉄5000系)に乗り換え、17時28分に発車。あわただしい乗り換えだ。
こちらも車端部に監視カメラがついているが、先ほど乗った車両もそうだったが、車内の冷房の効き具合が場所によって違うことに気づいた。車端部は効きが悪く、それ以外は涼しいのだ。
その真相は車両の車端部を弱冷房車にしているのだ。今まで弱冷房車は1両まるごとというのがセオリーだったが、一畑電車は2両編成のせいか、各車両の車端部だけ温度を変えているのである。
これは環境省が提唱した地球温暖化防止に賛同し、冷房の温度を調整。また、社員もクールビズの勤務を奨励しているという。ちなみにクールビズの先駆者は『はぐれ刑事純情派』の安浦吉之助刑事で、年中ノーネクタイがいいのだが、夏場しか認めない企業が多いのは残念なところである。
車内はほとんど高校生だが、北松江線と変わらないのは、よく揺れて、“車酔いで急病人が発生してしまう人がいるのではないか”と懸念するほどである。
17時39分、終点出雲大社前1番のりばに到着。一畑電車として、大社線全線完乗を達成した。
★備考
①今回の動画はこちらにクリック!!
②フリー百科事典『Wikipedia「後藤総合車両所」』はこちらにクリック!!
③フリー百科事典『Wikipedia「一畑電車」』はこちらにクリック!!
④フリー百科事典『Wikipedia「一畑電気鉄道3000系電車」』はこちらにクリック!!
⑤フリー百科事典『Wikipedia「南海21000系電車」』はこちらにクリック!!
⑥フリー百科事典『Wikipedia「一畑電気鉄道2100系電車」』はこちらにクリック!!
⑦フリー百科事典『Wikipedia「京王5000系電車」』はこちらにクリック!!
⑧一畑グループホームページはこちらにクリック!!
⑨参考文献として、鉄道ジャーナル社刊行、『鉄道ジャーナル2001年11月号』を使用。
※来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
★お知らせ
2008年10月も2者択一サイト、『Unow?』で、「モハよう著者からの20の質問」が公開されており、質問28・33・39で私の画像と解説が掲載されております。ぜひ、アクセスしてみて下さい。
なお、質問を回答するには会員登録が必要となりますので、あらかじめ御了承下さい。
①『Unow?』はこちらにクリック!!(回答するには会員登録が必要となりますので、御注意下さい)
②『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』はこちらにクリック!!
③『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問28はこちらにクリック!!
④『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問33はこちらにクリック!!
⑤『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問39はこちらにクリック!!
※②~⑤は2008年10月31日(金曜日)まで公開予定です(翌日以降は削除されている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)。
・2008年の汽車旅4-1
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-11
・2008年の汽車旅4-2
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-13
・2008年の汽車旅4-3(山陽新幹線0系フォーエヴァー-前編-)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-14
・2008年の汽車旅4-4
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-17
・2008年の汽車旅4-5
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-18
・2008年の汽車旅4-6
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-20
・2008年の汽車旅4-7
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-21
・2008年の汽車旅4-8(JR九州完全制覇達成!!)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-22
・2008年の汽車旅4-9(Railway Blog第600回記念、東国原知事に会う)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-27
・2008年の汽車旅4-10
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-29
・2008年の汽車旅4-11
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-04
・2008年の汽車旅4-12
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-07
・2008年の汽車旅4-13
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-09
・2008年の汽車旅4-14
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-12
・2008年の汽車旅4-15
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-15
・2008年の汽車旅4-16
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-16
・2008年の汽車旅4-17(山陽新幹線0系フォーエヴァー-後編-)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-18
・2008年の汽車旅4-18
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-20
・2008年の汽車旅4-19
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-21
◆行き違い駅で運転士がトイレ休憩
終点江津で山陰本線の普通列車出雲市行きワンマンカー(キハ120 310:セミクロスシート)に乗り換え。こちらもたった1両の運行で、2番のりばに山陰本線の快速〈アクアライナー〉益田行きワンマンカーと行き違う。ちなみに三次から乗った大半の利用客は快速〈アクアライナー〉益田行きワンマンカーに乗り換えた。
普通列車出雲市行きワンマンカー編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
江津→出雲市 | なし | キハ120 | 310 | ○ | セミクロスシート |
途中駅乗車のせいか、ボックスシートをGETすることはできず、やむなく、ロングシートに落ち着き、15時06分に発車すると、江の川を渡る。
「♪川はなぁーがれぇーて、どこどこ行くぅーのぉー♪」
という歌詞がある。
進行方向右側(画像上段)は先ほどまで乗っていた三江線が付き添うようなカタチとなり、左側(画像下段)は日本海だ。江の川、多摩川、荒川などといった大きな川の行先は大海原である。
「♪人ぉーのぉー、なぁーがれぇーって、どこどこぉー行くぅーのぉー♪」
という歌詞もある。
例えば、その駅で降りた場合、改札口なんだろうねぇー。果たして、この列車が終点出雲市に到着し、改札口へ向かう利用客はどのくらいいるのだろう(松江方面へ乗り換えることもありえるから)。
時より日本海オーシャンショーを展開する。日本海は綺麗だが、トンネルにさえぎられてしまう。
山陰本線益田-安来(Yasugi)間は平成11年(1999年)から、軌道強化工事が開始され、2001年7月7日(土曜日・七夕)にスピードアップが行なわれているが、意外にも木の枕木が見られる(画像の上段はPC枕木、下段は木の枕木)。もともと、益田-出雲市間はPC枕木が1本もなかったが、高速化工事により、約49000本を取り替えているものの、“浸透率”は26パーセントである。PC枕木は曲線部分に多く、直線は従来通り、木の枕木で充分なようだ。木の枕木はローカル線の郷愁を感じさせるものの、「本線」と名乗り、なおかつ、特急が走っている以上、レベルアップさせて、利便性を向上してもらわないと地元の人は困るのだろう。
行き違いができる単線駅のホームの配線も1線スルー化されていないところがあり、キハ187系がMAX130㎞/hではない理由が分かるような気がする(画像は温泉津〔Yunotsu〕発車時に撮影)。ちなみにMAX130㎞/hではないのに、「スーパー」と名乗る列車は特急〈スーパーまつかぜ〉〈スーパーおき〉〈スーパーくろしお〉の3つで、すべてJR西日本の管轄である。
一般的に行き違いができる分岐器は駅が近づくと、Yの字にレールは曲がっており、スピードを落とさなければならないが、1線スルーは「片開き高速分岐器」とも言い、これにより、1つは直線のまま高速で通過することができ、もう1つは一般的な行き違いのできる単線駅と同様、カーブがあり、スピードを落とさなければならない(画像は田儀で撮影)。
馬路(Maji)でキハ120系300番台の普通列車浜田行きワンマンカーと行き違い。琴ヶ浜海水浴場の最寄り駅であるせいか、若者の乗降があった。
「♪うーみよぉー、俺のうーみよぉー♪」
海で泳ぐ若者は今も“若大将”なのだろうか?
普通列車出雲市行きワンマンカーは仁万(Nima)1番のりばに到着。ここで女子高生主体となる高校生が大量乗車。一気に満員となってしまう。ここでしばらく停まるため、一旦下車。思わぬカタチで下車駅を1つ増やすことができた。
運転士も降りて、駅のトイレへ。今回の“中国大陸縦断”では行き違い列車待ちで、運転士がトイレ休憩をする光景が印象に残る(車内のトイレへ直行するケースが多い)。長距離列車だと車掌もするだろうから、気にならないが、以前、アーバンネットワークでは車掌が乗務員室で排泄物を出してしまい、乗務員室の臭気が抜けず、運休。新快速でも誰かが車内で排泄物を出してしまい、車内の臭気が抜けず、途中で運転打ち切りになったことがある。
「♪人ぉーのぉー、なぁーがれぇーって、どこどこぉー行くぅーのぉー♪」
という歌詞もある。
例えば、その駅で降りた場合、改札口なんだろうねぇー。果たして、この列車が終点出雲市に到着し、改札口へ向かう利用客はどのくらいいるのだろう(松江方面へ乗り換えることもありえるから)。
時より日本海オーシャンショーを展開する。日本海は綺麗だが、トンネルにさえぎられてしまう。
山陰本線益田-安来(Yasugi)間は平成11年(1999年)から、軌道強化工事が開始され、2001年7月7日(土曜日・七夕)にスピードアップが行なわれているが、意外にも木の枕木が見られる(画像の上段はPC枕木、下段は木の枕木)。もともと、益田-出雲市間はPC枕木が1本もなかったが、高速化工事により、約49000本を取り替えているものの、“浸透率”は26パーセントである。PC枕木は曲線部分に多く、直線は従来通り、木の枕木で充分なようだ。木の枕木はローカル線の郷愁を感じさせるものの、「本線」と名乗り、なおかつ、特急が走っている以上、レベルアップさせて、利便性を向上してもらわないと地元の人は困るのだろう。
行き違いができる単線駅のホームの配線も1線スルー化されていないところがあり、キハ187系がMAX130㎞/hではない理由が分かるような気がする(画像は温泉津〔Yunotsu〕発車時に撮影)。ちなみにMAX130㎞/hではないのに、「スーパー」と名乗る列車は特急〈スーパーまつかぜ〉〈スーパーおき〉〈スーパーくろしお〉の3つで、すべてJR西日本の管轄である。
一般的に行き違いができる分岐器は駅が近づくと、Yの字にレールは曲がっており、スピードを落とさなければならないが、1線スルーは「片開き高速分岐器」とも言い、これにより、1つは直線のまま高速で通過することができ、もう1つは一般的な行き違いのできる単線駅と同様、カーブがあり、スピードを落とさなければならない(画像は田儀で撮影)。
馬路(Maji)でキハ120系300番台の普通列車浜田行きワンマンカーと行き違い。琴ヶ浜海水浴場の最寄り駅であるせいか、若者の乗降があった。
「♪うーみよぉー、俺のうーみよぉー♪」
海で泳ぐ若者は今も“若大将”なのだろうか?
普通列車出雲市行きワンマンカーは仁万(Nima)1番のりばに到着。ここで女子高生主体となる高校生が大量乗車。一気に満員となってしまう。ここでしばらく停まるため、一旦下車。思わぬカタチで下車駅を1つ増やすことができた。
運転士も降りて、駅のトイレへ。今回の“中国大陸縦断”では行き違い列車待ちで、運転士がトイレ休憩をする光景が印象に残る(車内のトイレへ直行するケースが多い)。長距離列車だと車掌もするだろうから、気にならないが、以前、アーバンネットワークでは車掌が乗務員室で排泄物を出してしまい、乗務員室の臭気が抜けず、運休。新快速でも誰かが車内で排泄物を出してしまい、車内の臭気が抜けず、途中で運転打ち切りになったことがある。
さて、仁万では特急〈スーパーおき4号〉米子行きが到着。数人が乗り込むが、市販の時刻表を見る限り、私は途中で通過待ちをすると思っていた。しかし、仁万は臨時停車で、15時42分に到着し、1分後に発車する。
◆高校生のマナーの悪さは全国共通?
車内に戻ると、高校生の乗車マナーが悪過ぎる。ボックスシートは相席ということをせず、ひじかけに坐り、ワンマンカーにおける入口ドアでは床に坐り込む、バックも置くなど、目に余る。携帯電話を持つのはもってのほか。化粧品の所持は20歳になってからでも遅くはないだろう。そして、なぜか派手なガラの紙袋が目立つ。学校に持っていくものではあるまい。また、駅に到着すると入口ドアから下車する者もいる。定期券を持っているだろうし、仁万には駅員がいるので、不正乗車はないと思うが、JR西日本と学校は総力をあげて、マナーの向上を呼びかけ、指導してもらわなければ困る。
こういう時間帯に1両運転は困ったもので、2両だと席が埋まる程度で立客はいなかったのではないかと思うが、15時47分に仁万を発車し、五十猛(Isotake)で特急〈スーパーおき5号〉新山口行きと行き違う。1線スルー化されていないだけに勢いなく、ひと昔前のキハ181系を使っていた特急〈おき〉を彷彿させるようなゆっくりとした速度で通過していった。
16時05分、大田市2番のりばに到着。向かいの3番のりばには国鉄色の普通列車浜田行きワンマンカーが発車。ドアが開くのと同時だったため、撮れなかった。私はてっきり、“国鉄色復刻車”とばかり思っていたのだが、米子支社の国鉄産気動車は、体質改善車はあっても、色はオレンジのままなのだ。
2・3番のりばでは上屋と柱の塗装工事が行なわれており、大田市は世界遺産、石見銀山の最寄り駅とあってか、パワーアップに努めている。駅が綺麗でなくては観光客が増えないのだろう。ちなみに大田市から石見銀山まではバスで30分のところにある。
※動画は3つとも次は田儀
16時18分に発車し、久手(Kute)で高校生は皆無となり、波根から小田まで、行き違いできる駅はすべて1線スルー化され、田儀で快速〈アクアライナー〉浜田行きワンマンカーと行き違う。ホームから日本海を眺めることができる駅である。
小田を発車すると、日本海オーシャンショーは終わりを告げ、出雲神西(Izumo-Jinzai)では進行方向右側に後藤総合車両所出雲支所があり、電化区間に突入すると、16時58分、終点出雲市1番のりばに到着。米子方面は17時18分発のエル特急〈やくも28号〉岡山行きまでないため、ほとんどは下車した。
終点出雲市を下車し、一畑電車北松江線〔電鉄出雲市駅〕に乗り換え、各駅停車松江しんじ湖温泉行きワンマン電車へ。2番のりばから発車するが、1番のりばはホームの長さが短い。発車時刻は17時17分だが、電車が入線するまでは改札を開けず、まるでJR東日本の東北地方みたいだ。
かつて、一畑電気鉄道だったが、2006年4月1日(土曜日)、持株会社移行により、一畑電車株式会社を新設し、鉄道事業を移管。そのほか、事業会社を18社に分け、一畑電気鉄道という社名は“続投”となっている。
先述したように鉄道事業は一畑電気鉄道から、一畑電車へ変わっており、改称後、初の利用となる。ちなみに一畑電気鉄道時代、北松江線は電鉄出雲市-川跡(Kawato)間、大社線は全線完乗を記録しているが、社名の変更により、乗車記録はリセットする。
入線と共に改札が開き、各駅停車松江しんじ湖温泉行きワンマン電車(3015:元南海電気鉄道21000系)へ。3000系のボディーはちょっと傷んでいるように見受けられるが、ポンキッキのガチャピンに似たフェイスは今も健在だ。
車内はワンマン電車のせいか、車端部に監視カメラが設けてある。近年、JR東海N700系を皮切りに監視カメラを設置しているが、今後も増える模様である。設置するのはいいとしても、車掌は監視カメラのついた車両をすべて見通すことができるのだろうか? 以前、東海道新幹線のデッキで、車内の悪ふざけが目に余る生徒に教師が罰を与え、問題になったことがあるが、そういった迷惑行為を防ぐことになるのは確かだろう。
一畑電車の乗車券は今どき珍しい紙券(自動改札機が設置されていない駅でも磁気券が主流)。しかも、表とウラは同じなのが面白い。たいてい、券売機で販売している近距離乗車券は「y円区間」と表示されているものだが、駅名で案内しており、地域密着の姿勢がうかがえる。
「川跡でお乗り換えです」
乗車券の券面表示が乗車区間になっているメリットは、改札に入ったときの改札係員の言葉。利用客はわかっていても、親切な案内をする。ウラを返せば、電車の本数は少なく、「乗り遅れ、乗り過ごさないで下さいよ」と念を押されているかのようだ。また、2008年9月2日(火曜日)、特急〈ドリームにちりん〉博多行きを利用する際、南宮崎の改札係員は「1番のりばです」と案内していたが、自動改札機ではそういったことはないだけに人間味あふれる案内は“旅をしてよかった”というふうにもなる。
17時17分に発車。3000系の車内は照明の数が多い。天井は中央のみで、たいていは左右にあるものだが、窓上にも存在している。また、化粧板は木目調となっており、阪急電鉄を彷彿させる。 山陰本線を並走し、出雲科学館パークタウン前を発車すると、進行方向右側からエル特急〈やくも28号〉岡山行きにあっけなく抜かれ、別れる。
各駅停車松江しんじ湖温泉行き | ||||
ワンマン電車編成表 | ||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 |
電鉄出雲市 | なし | 3005 | ○ | なし |
川跡 | なし | 3015 | ○ | なし |
出雲科学館パークタウン前、大津町(Ohtsumachi)では高校生の乗車が多いものの、車内マナーは先ほど乗った列車よりイイが、これは監視カメラに気づいているからだろう。1つ言うとするならば、“空いている席に坐れ!!”ということだろう。
17時26分、川跡3番のりばに到着。ここで大社線2100系の各駅停車出雲大社前行きワンマン電車(2102:元京王帝都電鉄5000系)に乗り換え、17時28分に発車。あわただしい乗り換えだ。
各駅停車出雲大社前行き | ||||
ワンマン電車編成表 | ||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 |
出雲大社前 | なし | 2112 | ○ | なし |
川跡 | なし | 2102 | ○ | なし |
こちらも車端部に監視カメラがついているが、先ほど乗った車両もそうだったが、車内の冷房の効き具合が場所によって違うことに気づいた。車端部は効きが悪く、それ以外は涼しいのだ。
その真相は車両の車端部を弱冷房車にしているのだ。今まで弱冷房車は1両まるごとというのがセオリーだったが、一畑電車は2両編成のせいか、各車両の車端部だけ温度を変えているのである。
これは環境省が提唱した地球温暖化防止に賛同し、冷房の温度を調整。また、社員もクールビズの勤務を奨励しているという。ちなみにクールビズの先駆者は『はぐれ刑事純情派』の安浦吉之助刑事で、年中ノーネクタイがいいのだが、夏場しか認めない企業が多いのは残念なところである。
車内はほとんど高校生だが、北松江線と変わらないのは、よく揺れて、“車酔いで急病人が発生してしまう人がいるのではないか”と懸念するほどである。
17時39分、終点出雲大社前1番のりばに到着。一畑電車として、大社線全線完乗を達成した。
★備考
①今回の動画はこちらにクリック!!
②フリー百科事典『Wikipedia「後藤総合車両所」』はこちらにクリック!!
③フリー百科事典『Wikipedia「一畑電車」』はこちらにクリック!!
④フリー百科事典『Wikipedia「一畑電気鉄道3000系電車」』はこちらにクリック!!
⑤フリー百科事典『Wikipedia「南海21000系電車」』はこちらにクリック!!
⑥フリー百科事典『Wikipedia「一畑電気鉄道2100系電車」』はこちらにクリック!!
⑦フリー百科事典『Wikipedia「京王5000系電車」』はこちらにクリック!!
⑧一畑グループホームページはこちらにクリック!!
⑨参考文献として、鉄道ジャーナル社刊行、『鉄道ジャーナル2001年11月号』を使用。
※来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
★お知らせ
2008年10月も2者択一サイト、『Unow?』で、「モハよう著者からの20の質問」が公開されており、質問28・33・39で私の画像と解説が掲載されております。ぜひ、アクセスしてみて下さい。
なお、質問を回答するには会員登録が必要となりますので、あらかじめ御了承下さい。
①『Unow?』はこちらにクリック!!(回答するには会員登録が必要となりますので、御注意下さい)
②『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』はこちらにクリック!!
③『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問28はこちらにクリック!!
④『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問33はこちらにクリック!!
⑤『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問39はこちらにクリック!!
※②~⑤は2008年10月31日(金曜日)まで公開予定です(翌日以降は削除されている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)。
コメント 0