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2008年の汽車旅4-23(水木しげるロードを歩く) [汽車旅2008]
◆下記の記事をまだ御覧になっていない方はURLにクリックして下さい。
・2008年の汽車旅4-1
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-11
・2008年の汽車旅4-2
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-13
・2008年の汽車旅4-3(山陽新幹線0系フォーエヴァー-前編-)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-14
・2008年の汽車旅4-4
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-17
・2008年の汽車旅4-5
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-18
・2008年の汽車旅4-6
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-20
・2008年の汽車旅4-7
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-21
・2008年の汽車旅4-8(JR九州完全制覇達成!!)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-22
・2008年の汽車旅4-9(Railway Blog第600回記念、東国原知事に会う)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-27
・2008年の汽車旅4-10
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-29
・2008年の汽車旅4-11
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-04
・2008年の汽車旅4-12
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-07
・2008年の汽車旅4-13
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-09
・2008年の汽車旅4-14
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・2008年の汽車旅4-15
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-15
・2008年の汽車旅4-16
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-16
・2008年の汽車旅4-17(山陽新幹線0系フォーエヴァー-後編-)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-18
・2008年の汽車旅4-18
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-20
・2008年の汽車旅4-19
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-21
・2008年の汽車旅4-20
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-25
・2008年の汽車旅4-21
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-26
・2008年の汽車旅4-22
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-10-28
◆妖怪王国の境線
2008年9月5日(金曜日)、7時50分頃にJR西日本境線富士見町へ。前日、境線は米子-富士見町間を乗車しているので、この日は未乗車区間を乗っちゃおう。
さて、幅のせまいホームで待っていると、駅名盤が2つあることに気づいた。1つは通常版だが、駅名の上は境港の地形を描いたような境水道をイメージしたのか、エメラルドグリーンがある。2つ目は、富士見町は別名、「ざしきわらし駅」になっている特別版である。
境線は『ゲゲゲの鬼太郎』のメインキャラクター4つを起用した車両があり、終点境港は水木しげるロードの最寄り駅となっている。近年は鳥取砂丘よりも観光客が多いそうで、2005年3月17日(木曜日)から駅名盤も有名な妖怪を1駅1つ紹介している。ついでに路線愛称として、「ゲゲゲの境線」、「境筋線」、「うらめしうらやましライン」、「幽霊街道」のどちらかを使ってもよさそうだ。
山陰本線の鳥取を5時28分に発車し、米子で進行方向を変えた普通列車境港行き(キハ47 2009:体質改善車)が到着。なんと4両編成での到着となった。車内は高校生が中心である。
7時58分に発車し、進行方向右側に後藤総合車両所が見え、後藤へ。ここまでは電化区間となり、境線は後藤総合車両所へ電車が乗り入れることが可能になっている。
後藤で普通列車米子行きと行き違うが、どちらも高校生がたらふく乗っている。
乗車しているキハ47系は体質改善車だが、ボックスシートはキハ120系200・300番台と同じ4つしかなく、ほかはすべてロングシート。ラッシュ時におけるスムーズな乗降を重視したカタチとなるが、ロングシートは首都圏ではおなじみの着席区分が明確化したバケットタイプとなっており、京浜急行電鉄2代目1000形なみの坐り心地だ(ボックスシートもバケットタイプ)。また、ボックスシートからロングシートに変えた部分の多くは、窓と窓のあいだに仕切りを設けている。ちなみに別の車両は座席をバケットタイプ、仕切りなしとなっており、体質改善工事年度により、車内のつくりは異なるようだ。
高校生はどこの駅からでも乗降があり、一部は制服のない学校もあるようだ。特に弓ヶ浜での乗降は多く、乗車率は少し減った。
弓ヶ浜発車後、車掌が青春18きっぷに日付印を押す。以前はボールペンによる手書きをして、印鑑を押す車掌もいたが、現在はスタンプの形態が必須になっているようだ。ちなみに車掌は2人乗務しており、1人は前から2両目に陣取っていた。
弓ヶ浜を過ぎ、高校生の制服が男女別だが同じデザインであることに気づいた。床にカバンを置く男子高校生のカバンの刺繍(Shishu)文字を見ると、終点境港まで乗りそうだが、のちに大ハズレとなる。
乗車している高校生の車内マナーだが、床に荷物を置く行為は首都圏といっしょ。男子生徒1人は携帯電話を持ち、マナーモードにもしておらず、ひたすらピコピコ、プッシュしている。
余子(Amariko)で高校生は1人以外、すべて下車。停車時間をたっぷりとっているとは高校生もタカをくくっているのか、あわてず、騒がず、ゆとりを持って下車。あれほどにぎわっていた車内は一気に閑散となった。
上道(Agarimichi)で残りの高校生1人下車。この駅名の漢字は山陽本線にもあり、「じょうどう」と言うが、まさかJR西日本に同一漢字、異なる読みのある駅があるとは思わなかった。
8時39分、終点境港1番のりばに到着し、全線完乗を達成。改札口は“妖怪の国”への入口となっていた。終着駅は出口ではない場合もあるのだ。
◆水木しげるロードを歩く
さぁー、境港で下車すると、『ゲゲゲの鬼太郎』のオンパレード。境港署境港駅前交番は「鬼太郎交番」と名づけられており、“行きやすい”ようになっている。また、カンバンのライトは目玉親父となっており、遊びゴコロ満タンだ。どうもホンモノの警察というのは空気が重く、常に緊張感が漂う。気軽な交番、愛される交番を目指しているのだろう。事件や事故が常に起こらない町であることを願っているのだが、2008年10月13日(月曜日・体育の日)、境港駅前に掲示されていたねずみ男のカンバンに刃物で切り裂くという、悪質な事件が起こってしまったのは残念である。
駅前のタクシーのりばではわかとり交通が鬼太郎のステッカーを貼り、屋根上のランプも目玉親父。水木しげるロードを盛り上げている。ちなみにタクシーの多くは昔ながらのフェンダーミラーを使っているが、これはごく一般の再度ミラーだと首が右へ、左へ動くため、後部座席に乗っている利用客に“チラチラ見やがって”という誤解を与えないためである。
水木しげるロードは平成5年(1993年)7月18日(日曜日)に誕生し、全国的な反響を呼んだ。そして、境港市役所では住民票の写しに『ゲゲゲの鬼太郎』の登場人物が使われ、JR西日本は平成5年(1993年)9月19日(日曜日)に初代鬼太郎列車がキハ40 2095・2115により運行され、2000年8月26日(土曜日)にはキハ40 2094とキハ33系全車が2代目鬼太郎列車に変身。初代鬼太郎列車のキハ40 2095・2115も夢塗装車から、国鉄時代のオレンジに塗り替え、キャラクターを散りばめる方式に一新している(2代目鬼太郎列車に歩調を合わせた)。
そして、2005年11月3日(木曜日・文化の日)、キハ40-2118による3代目鬼太郎列車にチェンジ。それだけでは物足りないといわんばかりに2006年2月19日(日曜日)、ねずみ男列車、その年の7月8日(土曜日)にモーニング娘。じゃなかった、ねこ娘列車、2007年2月11日(日曜日・建国記念日)に目玉おやじ列車が走り、観光客は年々増加。さらに2003年3月8日(土曜日)には水木しげる記念館が誕生。その結果、2008年8月10日(日曜日)、水木しげるロードの来客数が1000萬人を突破した。
平日にもかかわらず、観光客の姿はあり、モニュメントには携帯電話で読み取れるバーコードを貼りつけており、水木しげるロードが何十倍も楽しめる。道の照明は目玉おやじ!! 夜になったら、肝試しの舞台にも使えそう?! ちなみに歩き煙草は禁止されている。
水木しげるロードのきわめつけと言っていいのは駅の近くにある郵便局で、以前は境港大正郵便局だったものを「水木ロード郵便局」に改称。境港市が水木しげるロードに力を注ぎ、郵便局もそれに応えたのだ。
なにはともあれ、水木ロード郵便局で、この日最初の旅行貯金。また、水木ロード郵便局は鬼太郎、境港中浜郵便局は目玉おやじ、境港東本町郵便局はねずみ男、境港竹内郵便局は砂かけ婆(Baba-a)、境港渡郵便局は児啼爺(Konakijiji-i)、境港外江郵便局は一反木綿の風景入り日付印があり、はがきを買えば押してもらえる。時間の都合ですべての郵便局にまわれないのは残念だが…
水木しげるロードを歩けば、店舗によってはスタンプラリーと化しており、様々な妖怪に出会うことができる。これは境港市観光案内所へ行き、妖怪ガイドブックをもらい、スタンプの置いてある店舗で地道に押し続ければ、最大20個以上で特典がある。
20個以上だと妖怪博士の認定スタンプが押され、20~35個だと非売品ののん気シールをGET。36個すべてだと妖怪スタンプラリー完走証をGET!! さらに隠岐汽船関連のスタンプ6個をプラスし、42個すべてそろえば、隠岐海産物セットがもらえる。これならば、朝から夕方まで歩きつくしたいところである。
妖怪神社は入口に目玉おやじがグルグルまわり、清めの水でイキイキしているが、行程の都合で時間切れとなってしまい、水木しげるロードを完歩することができず、境港駅へ近づいたら、なんと目玉おやじ列車の普通列車米子行きワンマンカーが発車してしまった。ウカツにも9時44分発のところを9時55分発だとカン違いしていたのである。
この乗り遅れにより、行程に狂いが生じてしまい、駅舎内のベンチで時刻表をにらめっこしながら、スケジュールを練り直すのであった。
★備考
①フリー百科事典『Wikipedia「境線」』はこちらにクリック!!
②フリー百科事典『Wikipedia「境港市」』はこちらにクリック!!
③オオゼキタク オフィシャル鉄道ブログ マジで終電5秒前「夏旅2008まとめ 2日目後編」はこちらにクリック!!
④山と海と湖のシンフォニー神々のふるさと山陰「妖怪列車カタログ」はこちらにクリック!!
⑤境港市観光ガイド「JR境線をはしる『イラスト列車』の変遷」はこちらにクリック!!
⑥参考文献として、鉄道ジャーナル社刊行、『鉄道ジャーナル』1993年12月号と2000年12月号を使用。
※来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
★お知らせ
2008年10月も2者択一サイト、『Unow?』で、「モハよう著者からの20の質問」が公開されており、質問28・33・39で私の画像と解説が掲載されております。ぜひ、アクセスしてみて下さい。
なお、質問を回答するには会員登録が必要となりますので、あらかじめ御了承下さい。
①『Unow?』はこちらにクリック!!(回答するには会員登録が必要となりますので、御注意下さい)
②『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』はこちらにクリック!!
③『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問28はこちらにクリック!!
④『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問33はこちらにクリック!!
⑤『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問39はこちらにクリック!!
※②~⑤は2008年10月31日(金曜日)まで公開予定です(翌日以降は削除されている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)。
・2008年の汽車旅4-1
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-11
・2008年の汽車旅4-2
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・2008年の汽車旅4-3(山陽新幹線0系フォーエヴァー-前編-)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-14
・2008年の汽車旅4-4
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-17
・2008年の汽車旅4-5
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-18
・2008年の汽車旅4-6
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-20
・2008年の汽車旅4-7
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・2008年の汽車旅4-8(JR九州完全制覇達成!!)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-09-22
・2008年の汽車旅4-9(Railway Blog第600回記念、東国原知事に会う)
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・2008年の汽車旅4-10
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・2008年の汽車旅4-11
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・2008年の汽車旅4-12
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・2008年の汽車旅4-13
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・2008年の汽車旅4-15
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・2008年の汽車旅4-16
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・2008年の汽車旅4-17(山陽新幹線0系フォーエヴァー-後編-)
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・2008年の汽車旅4-18
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・2008年の汽車旅4-21
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・2008年の汽車旅4-22
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◆妖怪王国の境線
2008年9月5日(金曜日)、7時50分頃にJR西日本境線富士見町へ。前日、境線は米子-富士見町間を乗車しているので、この日は未乗車区間を乗っちゃおう。
さて、幅のせまいホームで待っていると、駅名盤が2つあることに気づいた。1つは通常版だが、駅名の上は境港の地形を描いたような境水道をイメージしたのか、エメラルドグリーンがある。2つ目は、富士見町は別名、「ざしきわらし駅」になっている特別版である。
境線のサブ駅名一覧表 | |
駅名 | サブ駅名 |
米子 | ねずみ男駅 |
博労町 | コロボックル駅 |
富士見町 | ざしきわらし駅 |
後藤 | どろたぼう駅 |
三本松口 | そでひき小僧駅 |
河崎口 | 傘化け駅 |
弓ヶ浜 | あずきあらい駅 |
和田浜 | つちころび駅 |
大篠津町 | 砂かけばばあ駅 |
米子空港 | べとべとさん駅 |
中浜 | 牛鬼駅 |
高松町 | すねこすり駅 |
余子 | こなきじじい駅 |
上道 | 一反木綿駅 |
馬場崎町 | キジムナー駅 |
境港 | 鬼太郎駅 |
境線は『ゲゲゲの鬼太郎』のメインキャラクター4つを起用した車両があり、終点境港は水木しげるロードの最寄り駅となっている。近年は鳥取砂丘よりも観光客が多いそうで、2005年3月17日(木曜日)から駅名盤も有名な妖怪を1駅1つ紹介している。ついでに路線愛称として、「ゲゲゲの境線」、「境筋線」、「うらめしうらやましライン」、「幽霊街道」のどちらかを使ってもよさそうだ。
山陰本線の鳥取を5時28分に発車し、米子で進行方向を変えた普通列車境港行き(キハ47 2009:体質改善車)が到着。なんと4両編成での到着となった。車内は高校生が中心である。
普通列車境港行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
境港 | なし | キハ47 | 3012 | ○ | 体質改善車 |
なし | キハ47 | 2009 | ○ | 体質改善車 | |
なし | キハ47 | 3003 | ○ | 体質改善車 | |
富士見町 | なし | キハ47 | 2007 | ○ | 体質改善車 |
7時58分に発車し、進行方向右側に後藤総合車両所が見え、後藤へ。ここまでは電化区間となり、境線は後藤総合車両所へ電車が乗り入れることが可能になっている。
後藤で普通列車米子行きと行き違うが、どちらも高校生がたらふく乗っている。
乗車しているキハ47系は体質改善車だが、ボックスシートはキハ120系200・300番台と同じ4つしかなく、ほかはすべてロングシート。ラッシュ時におけるスムーズな乗降を重視したカタチとなるが、ロングシートは首都圏ではおなじみの着席区分が明確化したバケットタイプとなっており、京浜急行電鉄2代目1000形なみの坐り心地だ(ボックスシートもバケットタイプ)。また、ボックスシートからロングシートに変えた部分の多くは、窓と窓のあいだに仕切りを設けている。ちなみに別の車両は座席をバケットタイプ、仕切りなしとなっており、体質改善工事年度により、車内のつくりは異なるようだ。
高校生はどこの駅からでも乗降があり、一部は制服のない学校もあるようだ。特に弓ヶ浜での乗降は多く、乗車率は少し減った。
弓ヶ浜発車後、車掌が青春18きっぷに日付印を押す。以前はボールペンによる手書きをして、印鑑を押す車掌もいたが、現在はスタンプの形態が必須になっているようだ。ちなみに車掌は2人乗務しており、1人は前から2両目に陣取っていた。
弓ヶ浜を過ぎ、高校生の制服が男女別だが同じデザインであることに気づいた。床にカバンを置く男子高校生のカバンの刺繍(Shishu)文字を見ると、終点境港まで乗りそうだが、のちに大ハズレとなる。
乗車している高校生の車内マナーだが、床に荷物を置く行為は首都圏といっしょ。男子生徒1人は携帯電話を持ち、マナーモードにもしておらず、ひたすらピコピコ、プッシュしている。
余子(Amariko)で高校生は1人以外、すべて下車。停車時間をたっぷりとっているとは高校生もタカをくくっているのか、あわてず、騒がず、ゆとりを持って下車。あれほどにぎわっていた車内は一気に閑散となった。
上道(Agarimichi)で残りの高校生1人下車。この駅名の漢字は山陽本線にもあり、「じょうどう」と言うが、まさかJR西日本に同一漢字、異なる読みのある駅があるとは思わなかった。
8時39分、終点境港1番のりばに到着し、全線完乗を達成。改札口は“妖怪の国”への入口となっていた。終着駅は出口ではない場合もあるのだ。
◆水木しげるロードを歩く
さぁー、境港で下車すると、『ゲゲゲの鬼太郎』のオンパレード。境港署境港駅前交番は「鬼太郎交番」と名づけられており、“行きやすい”ようになっている。また、カンバンのライトは目玉親父となっており、遊びゴコロ満タンだ。どうもホンモノの警察というのは空気が重く、常に緊張感が漂う。気軽な交番、愛される交番を目指しているのだろう。事件や事故が常に起こらない町であることを願っているのだが、2008年10月13日(月曜日・体育の日)、境港駅前に掲示されていたねずみ男のカンバンに刃物で切り裂くという、悪質な事件が起こってしまったのは残念である。
駅前のタクシーのりばではわかとり交通が鬼太郎のステッカーを貼り、屋根上のランプも目玉親父。水木しげるロードを盛り上げている。ちなみにタクシーの多くは昔ながらのフェンダーミラーを使っているが、これはごく一般の再度ミラーだと首が右へ、左へ動くため、後部座席に乗っている利用客に“チラチラ見やがって”という誤解を与えないためである。
水木しげるロードは平成5年(1993年)7月18日(日曜日)に誕生し、全国的な反響を呼んだ。そして、境港市役所では住民票の写しに『ゲゲゲの鬼太郎』の登場人物が使われ、JR西日本は平成5年(1993年)9月19日(日曜日)に初代鬼太郎列車がキハ40 2095・2115により運行され、2000年8月26日(土曜日)にはキハ40 2094とキハ33系全車が2代目鬼太郎列車に変身。初代鬼太郎列車のキハ40 2095・2115も夢塗装車から、国鉄時代のオレンジに塗り替え、キャラクターを散りばめる方式に一新している(2代目鬼太郎列車に歩調を合わせた)。
そして、2005年11月3日(木曜日・文化の日)、キハ40-2118による3代目鬼太郎列車にチェンジ。それだけでは物足りないといわんばかりに2006年2月19日(日曜日)、ねずみ男列車、その年の7月8日(土曜日)にモーニング娘。じゃなかった、ねこ娘列車、2007年2月11日(日曜日・建国記念日)に目玉おやじ列車が走り、観光客は年々増加。さらに2003年3月8日(土曜日)には水木しげる記念館が誕生。その結果、2008年8月10日(日曜日)、水木しげるロードの来客数が1000萬人を突破した。
平日にもかかわらず、観光客の姿はあり、モニュメントには携帯電話で読み取れるバーコードを貼りつけており、水木しげるロードが何十倍も楽しめる。道の照明は目玉おやじ!! 夜になったら、肝試しの舞台にも使えそう?! ちなみに歩き煙草は禁止されている。
水木しげるロードのきわめつけと言っていいのは駅の近くにある郵便局で、以前は境港大正郵便局だったものを「水木ロード郵便局」に改称。境港市が水木しげるロードに力を注ぎ、郵便局もそれに応えたのだ。
なにはともあれ、水木ロード郵便局で、この日最初の旅行貯金。また、水木ロード郵便局は鬼太郎、境港中浜郵便局は目玉おやじ、境港東本町郵便局はねずみ男、境港竹内郵便局は砂かけ婆(Baba-a)、境港渡郵便局は児啼爺(Konakijiji-i)、境港外江郵便局は一反木綿の風景入り日付印があり、はがきを買えば押してもらえる。時間の都合ですべての郵便局にまわれないのは残念だが…
水木しげるロードを歩けば、店舗によってはスタンプラリーと化しており、様々な妖怪に出会うことができる。これは境港市観光案内所へ行き、妖怪ガイドブックをもらい、スタンプの置いてある店舗で地道に押し続ければ、最大20個以上で特典がある。
20個以上だと妖怪博士の認定スタンプが押され、20~35個だと非売品ののん気シールをGET。36個すべてだと妖怪スタンプラリー完走証をGET!! さらに隠岐汽船関連のスタンプ6個をプラスし、42個すべてそろえば、隠岐海産物セットがもらえる。これならば、朝から夕方まで歩きつくしたいところである。
妖怪神社は入口に目玉おやじがグルグルまわり、清めの水でイキイキしているが、行程の都合で時間切れとなってしまい、水木しげるロードを完歩することができず、境港駅へ近づいたら、なんと目玉おやじ列車の普通列車米子行きワンマンカーが発車してしまった。ウカツにも9時44分発のところを9時55分発だとカン違いしていたのである。
この乗り遅れにより、行程に狂いが生じてしまい、駅舎内のベンチで時刻表をにらめっこしながら、スケジュールを練り直すのであった。
★備考
①フリー百科事典『Wikipedia「境線」』はこちらにクリック!!
②フリー百科事典『Wikipedia「境港市」』はこちらにクリック!!
③オオゼキタク オフィシャル鉄道ブログ マジで終電5秒前「夏旅2008まとめ 2日目後編」はこちらにクリック!!
④山と海と湖のシンフォニー神々のふるさと山陰「妖怪列車カタログ」はこちらにクリック!!
⑤境港市観光ガイド「JR境線をはしる『イラスト列車』の変遷」はこちらにクリック!!
⑥参考文献として、鉄道ジャーナル社刊行、『鉄道ジャーナル』1993年12月号と2000年12月号を使用。
※来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
★お知らせ
2008年10月も2者択一サイト、『Unow?』で、「モハよう著者からの20の質問」が公開されており、質問28・33・39で私の画像と解説が掲載されております。ぜひ、アクセスしてみて下さい。
なお、質問を回答するには会員登録が必要となりますので、あらかじめ御了承下さい。
①『Unow?』はこちらにクリック!!(回答するには会員登録が必要となりますので、御注意下さい)
②『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』はこちらにクリック!!
③『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問28はこちらにクリック!!
④『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問33はこちらにクリック!!
⑤『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問39はこちらにクリック!!
※②~⑤は2008年10月31日(金曜日)まで公開予定です(翌日以降は削除されている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)。
お久しぶりです。
いたるところに目玉おやじがいるんですね。
でも、夜には会いたくないような(笑)
by makoto (2008-10-30 17:52)
makotoクン、どうもありがとうございます。こちらこそ、お久しぶりです。
目玉おやじもそうですが、鬼太郎もいたるところにおりますよ。ただ、商店の営業が終了すると見かける機会が激減するかもしれません。
夜の目玉おやじワールドにはどういう光景になっているのかに興味がありますね。
by 岸田法眼 (2008-10-30 19:47)