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2008年東武ファンフェスタ-後編- [汽車旅2008番外編]
◆下記の記事をまだ御覧になっていない方はURLにクリックして下さい。
・2008年東武ファンフェスタ-前編-(まだまだ1800系2008Ⅴ)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-12-01
・2008年東武ファンフェスタ-中編-(まだまだ1800系2008Ⅵ)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-12-05
◆いよいよ、2008年東武ファンフェスタへ!!
南栗橋駅から東武バスセントラルの直通便へ。2005・2006年は有料だったが、2007年から無料になり、利便性が向上。13時20分に東武ファンフェスタ会場の南栗橋車両管理区へ到着。例年なら午前中に乗り込んでいるが、今回は団体専用列車〈東武ファンフェスタミステリー号〉南栗橋行きに乗ったため、遅い到着となった。
まず、入口にて来場記念品をいただくが、30000系の天敵、50050系のティッシュボックスと環境配慮型カイロで、いずれも生活の役に立つものばかりだ。
会場に入ると、100系スペーシアがお出迎え。これは記念撮影用で、特設のお立ち台を設けているので、小さな子供は大喜びだろう。
工場棟では30000系(方向LEDは無表示)が車内放送体験コーナーを担当。通常、30000系は自動放送が優先的に使用されるため、肉声の放送はある意味、貴重な光景といえる。 自動放送装置のある電車で困るのは車掌がムリヤリ中断させて、ベラベラと案内すること。こういうのは自動放送が終わったあとにしゃべればいいのにと思う。ちなみに東武の自動放送は到着時、左右どちらのドアを開くかを案内していないため、車掌が補足することが多い。
休憩用車両その1は飲食コーナー近くにあり、例年は30000系なのに、2008年は10030系。そういえば、朝、北千住で30000系をよく見かけたなぁー。
行先は準急東武日光行きとなっている。かつての準急は通勤形電車の看板種別だったため、今やこの種別幕の準急は“伝説”となっている。
時刻は13時30分近くになった。急いで車両撮影会の会場へ向かおう。14時で終了になるためだ。
今回のラインナップはこれだぁー!!
まずは50050系(種別LEDと方向LEDは「急行南栗橋」を表示)。2005年に入団した“イーハー東武”用の車両で、大半の30000系をデビュー時の地上運用に追いやった。10両固定編成となっているため、東武線館林以北、日光線南栗橋以北の運行は一部の中間車を脱車しない限り、不可能である。それにしてもフェイスはJR東日本209系1000番台に似ているように思うのは気のせいだろうか?
次は30000系(種別LEDと方向LEDは「区間急行浅草」を表示)。平成8年(1996年)に入団した車両で、当初から半蔵門線の直通運用を前提としていたが、一気に大量発注できない社内事情から、7年間に渡り、徐々に増備をしたあと、本来の運用に就いたが、2005年暮れから2007年まで、地上運用に戻される編成が発生した。
車両撮影会のモデルとなっている第3編成は2008年、奇跡的にイーハー東武運用に復帰。50050系に奪われた直通対応機器は新調されている。今後も30000系がすべて、イーハー東武運用に復帰し、半蔵門線内の駅で折り返す運用がなくなることを願っている。
次は20050系(方向LEDは無表示)。平成4年(1992年)に入団し、東武の通勤形電車では初めて、自動放送装置を採用。また、一部の車両には車椅子スペースも設置した。車内の化粧板も20000系に比べ、明るさが強調されている。ちなみに入団当初、一部を除き、ドア上にLCDを装備していたが、映像画面の劣化により、撤去されている(LED方式にチェンジしてもよかったように思うが)。
次は300系。御存知、1800系の改造車で、350系との見分け方は6両編成かつ、6号車に女性専用車のステッカーがあること。女性専用車は臨時特急〈尾瀬夜行23:55〉〈スノーパル23:55〉運行時のみに設定される。
次は250系。平成10年(1998年)に入団し、走行機器と足回りは30000系と同一(30000系はボルスタレス台車にヨーダンパをつけていない)。最高速度は200系より10㎞/h速い、120㎞/hに設定されている。また、250系を最後に東武は鋼製車体の新型車両はない。ちなみにこの日、私は団体専用列車〈東武ファンフェスタミステリー号〉南栗橋行きに乗っていたこともあり、すべての東武の優等車両をこの目で見たことになる。
最後は100系。「スペーシア」の車両愛称で平成2年(1990年)に入団し、わずか1年半足らずで1720系を置き換えた。豪華なインテリア、大柄の車体など、王者の風格を漂わせる車両だ。しかし、100系・200系・250系は先代の1720系・1800系に比べると、急行灯が目立たないのが残念なところ。100系はフェイスの上部、200系は下部にあるが、尾灯とカン違いしそうである。
このほか、車両撮影会のモデルにはなっていないものの、8000系や1000系が“友情出演”をしていた。
◆準急鬼怒川公園行きでフィナーレ?!
車両撮影会の撮影を終え、特殊車両・バス展示コーナーへ。特殊車両のほうはトラックが線路上を走ることが可能な電気検測車が2台、そして、ハイブリッド方式が1台あり、オレンジの帯を巻いていることから、目立つ。近年、自動車、トラック、バスのハイブリッド化が進んでおり、これは鉄道業界にも波及し、2007年にはJR東日本でキハE200系『こうみ』がデビューしている。
バスはハイデッカータイプと路線バスの2車種を展示。ハイデッカータイプは床下にトランクが備わっているので、大きな荷物を抱えても気兼ねなく乗れる特長がある。また、車窓は2階建てバスから眺めるような景色も魅力である。
路線バスはノンステップタイプで、近年は低床式と方向LEDが主流。バスの方向LEDはオレンジ1色が多い。そのうしろでは消防車が置かれている。
東武初のVVVFインバータ車、10080系は2008年11月1日(土曜日)にチェンジした制服の撮影コーナーのモデルと休憩用車両その2を兼ねている。制服撮影とは言っても、小さな子供向きだが、種別幕と方向幕は「準急東武日光・東武宇都宮」を表示。2006年3月17日(金曜日)まで存在していたもので、8000系が運行し、ステンレス車体の運用はなく、前2両は東武宇都宮行き、うしろ4両は東武日光行きとなっていた。
10080系は昭和63年(1988年)に入団したもので、わずか1編成しかないが、10030系との違いは制御装置だけ(10030系は界磁チョッパ制御)。東武では珍しく、1の位が「0」になっているので、試作車ということを表しているようだ。また、2007年8月にはVVVFインバータをGTO方式からIGBT方式にチェンジ。合わせて、台車も改造された。これは劣化した部品の補充が難しい状況になったためで、機器の更新に1年半近くもかかっている。
次はレール削正車へ。すでにデモンストレーションが行なわれているが、この保線車両は3両1組で、レールを研磨するもの。レールはデリケートなもので、少々のキズでも走行中の車内に動揺を与えるという。動揺かつ事故を防ぐため、レールに水をまき、火花を散らして、レールを安全かつ快適な運行にさせている。
ここからは工場棟に入り、20050系第2編成が検査中。この編成は一部、2001年に新製されたものがあるが、これは2000年3月8日(水曜日)に発生した日比谷線中目黒付近の脱線事故で、巻き沿いを食い、中間車2両が再起不能となったためである。このため、代替車両を新製し、営業運転に復帰した。
その先のデモの実演場では“「台車」という名のクツ”を脱いだ8000系修繕車と6050系を展示。8000系修繕車は種別と行先はLEDになっているため無表示だが、6050系の種別は「特急連絡」、行先は「臨時」となっていた。東武ファンフェスタではない日はなにを表示しているのかが気になるけど、普段、見られない行先を表示できるのは車両基地イベントならではの光景なので面白い。プロ野球などもそうだが、“お客を呼ぶ商売”はファンサービスがあってこそ。私はお客を呼ぶより、“読者のココロをつかむ商売”で、フリーライターが行なうファンサービスはどんなものなんだろう?
ドア体験コーナーでは10000系2両車の第2編成がモデル。6両車の第2編成は修繕されているが、こちらはオリジナルを堅持。おそらく、2009年以降は修繕されることだろう。ちなみに就役20周年のヘッドマークを掲げているが、2008年で25年を経過。8000系はいまだトップナンバー車が45年たっても健在なので、ベテランというには早過ぎるのかもしれない。
ほかに冷房機の展示、グレーに塗られたばかりと思われる台車があり、乾燥中のようだ。
デモの実演場では8000系修繕車が宙に浮く。クレーンに持ち上げられ、空中移動をしているのだ。移動先の下には台車があり、それを履く実演だ。作業員は慎重に車体を下ろし、ビスに台車をはめ込み、作業は完了。
それを見届け、時刻は15時へ。飲食コーナー付近にある休憩用車両その1では種別幕と方向幕は夏の風物詩、「団体専用林間学校」と表示。通勤形電車で運行されることはないものの、夏休み中の小学生たちを乗せている。おそらく、宿泊訓練の一環なのだろう。ちなみに車体側面の方向幕は「準急東武日光」だった。
飲食コーナーへ行き、おやつとして、佐野ラーメン。1杯500円だが、これがうまい。例年、東武ファンフェスタの昼食として、いつも佐野ラーメンを食べているが、今回はすでに昼食(『復活「りょうもう号」乗車記念弁当』)をとったこともあり、おやつとした。
おやつを食べ終え、メルヘンSLと遊具のコーナーへ。すると、線路上には展示車両ではないものの、東京メトロ8000系が“友情出演”。そして、休憩用車両その1の種別幕と方向幕は「準急鬼怒川公園」へ。鬼怒川線は6050系や特急車両しか入ってこないこともあり、通勤形電車が乗り入れることはまずない。かつて、野岩鉄道が隆盛の時期には8000系が臨時快速運用に就いていたことがあったものの、トイレなしロングシートの長時間乗車は不評だったため、6050系を増備して対応した(大半は6000系からの車体更新だが、完全新製車も存在する)。
2008年東武ファンフェスタは1800系の団体専用列車〈東武ファンフェスタミステリー号〉南栗橋行きをメインとしたため、南栗橋車両管理区をまわる時間は少なかったが、2009年の開催時はどんな企画電車を走らせるかが注目される。
★備考
①今回の動画はこちらにクリック!!
②参考文献として、東武鉄道刊行、『東武の車両10年の歩み写真集』を使用。
③「イーハー東武」は東武鉄道伊勢崎線押上-曳舟間の支線のことです。
※来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
★お知らせ
2008年12月も2者択一サイト、『Unow?』で、「アノ人はなぜハマル?(モハよう著者からの20の質問)」が公開されており、質問28・33・39・43で私の画像と解説が掲載されております。ぜひ、アクセスしてみて下さい。
なお、質問を回答するには会員登録が必要となりますので、あらかじめ御了承下さい。
①『Unow?』はこちらにクリック!!(回答するには会員登録が必要となりますので、御注意下さい)
②『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』はこちらにクリック!!
③『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問28はこちらにクリック!!
④『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問33はこちらにクリック!!
⑤『Unow?「モハよう著者からの20の質問」』の質問39は旧式はこちらにクリック!! そして、新式はこちらにクリック!!
⑥『Unow?「アノ人はなぜハマル?」』の質問43はこちらにクリック!!
※②~⑥は2008年12月31日(水曜日・大晦日)まで公開予定です(翌日以降は削除されている可能性がありますので、あらかじめ御了承下さい)。
・2008年東武ファンフェスタ-前編-(まだまだ1800系2008Ⅴ)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-12-01
・2008年東武ファンフェスタ-中編-(まだまだ1800系2008Ⅵ)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2008-12-05
◆いよいよ、2008年東武ファンフェスタへ!!
南栗橋駅から東武バスセントラルの直通便へ。2005・2006年は有料だったが、2007年から無料になり、利便性が向上。13時20分に東武ファンフェスタ会場の南栗橋車両管理区へ到着。例年なら午前中に乗り込んでいるが、今回は団体専用列車〈東武ファンフェスタミステリー号〉南栗橋行きに乗ったため、遅い到着となった。
まず、入口にて来場記念品をいただくが、30000系の天敵、50050系のティッシュボックスと環境配慮型カイロで、いずれも生活の役に立つものばかりだ。
会場に入ると、100系スペーシアがお出迎え。これは記念撮影用で、特設のお立ち台を設けているので、小さな子供は大喜びだろう。
工場棟では30000系(方向LEDは無表示)が車内放送体験コーナーを担当。通常、30000系は自動放送が優先的に使用されるため、肉声の放送はある意味、貴重な光景といえる。 自動放送装置のある電車で困るのは車掌がムリヤリ中断させて、ベラベラと案内すること。こういうのは自動放送が終わったあとにしゃべればいいのにと思う。ちなみに東武の自動放送は到着時、左右どちらのドアを開くかを案内していないため、車掌が補足することが多い。
休憩用車両その1は飲食コーナー近くにあり、例年は30000系なのに、2008年は10030系。そういえば、朝、北千住で30000系をよく見かけたなぁー。
行先は準急東武日光行きとなっている。かつての準急は通勤形電車の看板種別だったため、今やこの種別幕の準急は“伝説”となっている。
時刻は13時30分近くになった。急いで車両撮影会の会場へ向かおう。14時で終了になるためだ。
今回のラインナップはこれだぁー!!
まずは50050系(種別LEDと方向LEDは「急行南栗橋」を表示)。2005年に入団した“イーハー東武”用の車両で、大半の30000系をデビュー時の地上運用に追いやった。10両固定編成となっているため、東武線館林以北、日光線南栗橋以北の運行は一部の中間車を脱車しない限り、不可能である。それにしてもフェイスはJR東日本209系1000番台に似ているように思うのは気のせいだろうか?
次は30000系(種別LEDと方向LEDは「区間急行浅草」を表示)。平成8年(1996年)に入団した車両で、当初から半蔵門線の直通運用を前提としていたが、一気に大量発注できない社内事情から、7年間に渡り、徐々に増備をしたあと、本来の運用に就いたが、2005年暮れから2007年まで、地上運用に戻される編成が発生した。
車両撮影会のモデルとなっている第3編成は2008年、奇跡的にイーハー東武運用に復帰。50050系に奪われた直通対応機器は新調されている。今後も30000系がすべて、イーハー東武運用に復帰し、半蔵門線内の駅で折り返す運用がなくなることを願っている。
次は20050系(方向LEDは無表示)。平成4年(1992年)に入団し、東武の通勤形電車では初めて、自動放送装置を採用。また、一部の車両には車椅子スペースも設置した。車内の化粧板も20000系に比べ、明るさが強調されている。ちなみに入団当初、一部を除き、ドア上にLCDを装備していたが、映像画面の劣化により、撤去されている(LED方式にチェンジしてもよかったように思うが)。
次は300系。御存知、1800系の改造車で、350系との見分け方は6両編成かつ、6号車に女性専用車のステッカーがあること。女性専用車は臨時特急〈尾瀬夜行23:55〉〈スノーパル23:55〉運行時のみに設定される。
次は250系。平成10年(1998年)に入団し、走行機器と足回りは30000系と同一(30000系はボルスタレス台車にヨーダンパをつけていない)。最高速度は200系より10㎞/h速い、120㎞/hに設定されている。また、250系を最後に東武は鋼製車体の新型車両はない。ちなみにこの日、私は団体専用列車〈東武ファンフェスタミステリー号〉南栗橋行きに乗っていたこともあり、すべての東武の優等車両をこの目で見たことになる。
最後は100系。「スペーシア」の車両愛称で平成2年(1990年)に入団し、わずか1年半足らずで1720系を置き換えた。豪華なインテリア、大柄の車体など、王者の風格を漂わせる車両だ。しかし、100系・200系・250系は先代の1720系・1800系に比べると、急行灯が目立たないのが残念なところ。100系はフェイスの上部、200系は下部にあるが、尾灯とカン違いしそうである。
このほか、車両撮影会のモデルにはなっていないものの、8000系や1000系が“友情出演”をしていた。
◆準急鬼怒川公園行きでフィナーレ?!
車両撮影会の撮影を終え、特殊車両・バス展示コーナーへ。特殊車両のほうはトラックが線路上を走ることが可能な電気検測車が2台、そして、ハイブリッド方式が1台あり、オレンジの帯を巻いていることから、目立つ。近年、自動車、トラック、バスのハイブリッド化が進んでおり、これは鉄道業界にも波及し、2007年にはJR東日本でキハE200系『こうみ』がデビューしている。
バスはハイデッカータイプと路線バスの2車種を展示。ハイデッカータイプは床下にトランクが備わっているので、大きな荷物を抱えても気兼ねなく乗れる特長がある。また、車窓は2階建てバスから眺めるような景色も魅力である。
路線バスはノンステップタイプで、近年は低床式と方向LEDが主流。バスの方向LEDはオレンジ1色が多い。そのうしろでは消防車が置かれている。
東武初のVVVFインバータ車、10080系は2008年11月1日(土曜日)にチェンジした制服の撮影コーナーのモデルと休憩用車両その2を兼ねている。制服撮影とは言っても、小さな子供向きだが、種別幕と方向幕は「準急東武日光・東武宇都宮」を表示。2006年3月17日(金曜日)まで存在していたもので、8000系が運行し、ステンレス車体の運用はなく、前2両は東武宇都宮行き、うしろ4両は東武日光行きとなっていた。
10080系は昭和63年(1988年)に入団したもので、わずか1編成しかないが、10030系との違いは制御装置だけ(10030系は界磁チョッパ制御)。東武では珍しく、1の位が「0」になっているので、試作車ということを表しているようだ。また、2007年8月にはVVVFインバータをGTO方式からIGBT方式にチェンジ。合わせて、台車も改造された。これは劣化した部品の補充が難しい状況になったためで、機器の更新に1年半近くもかかっている。
次はレール削正車へ。すでにデモンストレーションが行なわれているが、この保線車両は3両1組で、レールを研磨するもの。レールはデリケートなもので、少々のキズでも走行中の車内に動揺を与えるという。動揺かつ事故を防ぐため、レールに水をまき、火花を散らして、レールを安全かつ快適な運行にさせている。
ここからは工場棟に入り、20050系第2編成が検査中。この編成は一部、2001年に新製されたものがあるが、これは2000年3月8日(水曜日)に発生した日比谷線中目黒付近の脱線事故で、巻き沿いを食い、中間車2両が再起不能となったためである。このため、代替車両を新製し、営業運転に復帰した。
その先のデモの実演場では“「台車」という名のクツ”を脱いだ8000系修繕車と6050系を展示。8000系修繕車は種別と行先はLEDになっているため無表示だが、6050系の種別は「特急連絡」、行先は「臨時」となっていた。東武ファンフェスタではない日はなにを表示しているのかが気になるけど、普段、見られない行先を表示できるのは車両基地イベントならではの光景なので面白い。プロ野球などもそうだが、“お客を呼ぶ商売”はファンサービスがあってこそ。私はお客を呼ぶより、“読者のココロをつかむ商売”で、フリーライターが行なうファンサービスはどんなものなんだろう?
ドア体験コーナーでは10000系2両車の第2編成がモデル。6両車の第2編成は修繕されているが、こちらはオリジナルを堅持。おそらく、2009年以降は修繕されることだろう。ちなみに就役20周年のヘッドマークを掲げているが、2008年で25年を経過。8000系はいまだトップナンバー車が45年たっても健在なので、ベテランというには早過ぎるのかもしれない。
ほかに冷房機の展示、グレーに塗られたばかりと思われる台車があり、乾燥中のようだ。
デモの実演場では8000系修繕車が宙に浮く。クレーンに持ち上げられ、空中移動をしているのだ。移動先の下には台車があり、それを履く実演だ。作業員は慎重に車体を下ろし、ビスに台車をはめ込み、作業は完了。
それを見届け、時刻は15時へ。飲食コーナー付近にある休憩用車両その1では種別幕と方向幕は夏の風物詩、「団体専用林間学校」と表示。通勤形電車で運行されることはないものの、夏休み中の小学生たちを乗せている。おそらく、宿泊訓練の一環なのだろう。ちなみに車体側面の方向幕は「準急東武日光」だった。
飲食コーナーへ行き、おやつとして、佐野ラーメン。1杯500円だが、これがうまい。例年、東武ファンフェスタの昼食として、いつも佐野ラーメンを食べているが、今回はすでに昼食(『復活「りょうもう号」乗車記念弁当』)をとったこともあり、おやつとした。
おやつを食べ終え、メルヘンSLと遊具のコーナーへ。すると、線路上には展示車両ではないものの、東京メトロ8000系が“友情出演”。そして、休憩用車両その1の種別幕と方向幕は「準急鬼怒川公園」へ。鬼怒川線は6050系や特急車両しか入ってこないこともあり、通勤形電車が乗り入れることはまずない。かつて、野岩鉄道が隆盛の時期には8000系が臨時快速運用に就いていたことがあったものの、トイレなしロングシートの長時間乗車は不評だったため、6050系を増備して対応した(大半は6000系からの車体更新だが、完全新製車も存在する)。
2008年東武ファンフェスタは1800系の団体専用列車〈東武ファンフェスタミステリー号〉南栗橋行きをメインとしたため、南栗橋車両管理区をまわる時間は少なかったが、2009年の開催時はどんな企画電車を走らせるかが注目される。
★備考
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②参考文献として、東武鉄道刊行、『東武の車両10年の歩み写真集』を使用。
③「イーハー東武」は東武鉄道伊勢崎線押上-曳舟間の支線のことです。
※来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
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2008年12月も2者択一サイト、『Unow?』で、「アノ人はなぜハマル?(モハよう著者からの20の質問)」が公開されており、質問28・33・39・43で私の画像と解説が掲載されております。ぜひ、アクセスしてみて下さい。
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東武ファンフェスタはおもしろそうですね!
北千住から南栗橋まで4時間以上かけていくもいいですね。
南栗橋の車両基地の中が見られてよかったです。
by ofil425 (2008-12-06 21:28)
ofil425さん、どうもありがとうございます。
4時間以上かけて南栗橋へ行きましたが、1800系を思いっきり満喫しました。
来年も開催することになりましたら、スケジュールの都合がよければ、足をお運び下さいね。
by 岸田法眼 (2008-12-07 02:15)
( )/ドモッ ( ・_)アレ? コッチカ・・・\(^o^ )ドモドモ
>車掌がムリヤリ中断させて、ベラベラと案内する
わかります、それ駅でもありますよね(^_^;)
「ミラミシミラソー♪まもなく、10番線に、普通、あた…『え~10番線おさがりください、普通熱海行き、4つドア15両でのの到着で~す』」
みたいな感じ(^_^;)
by あーちゃん&父 (2008-12-07 08:28)
「林間学校」って方向幕あったんですね…。
「修学旅行」はどうだったんだろう? と思わずにはいられません。
ちなみに、私が修学旅行の時乗った6050系の車内通路上の方向幕は、種別が「団体専用(2段で表記)」、行先が「たびじ」でした(前面&側面は覚えてないです)。
by 下総弾正くま (2008-12-07 10:24)
あーちゃん&父さん、どうもありがとうございます。
JR東日本でも駅員がよくやっておりますねぇー。装備していない駅での“ワンマンショー”ならわかりますが…
なお、このブログの左側にも注意事項として載せていますが、本文のコピーテッドは禁止(厳禁)しております。これは10分、20分ではなく、1時間以上かかって、ようやくアップしているのです。それをカンタンにコピーテッドされるのはたまったものではありません。ちなみに今回の「2008年東武ファンフェスタ」は3話合計10時間以上はかかっております。
次回以降はそういうことのないよう、お願いいたします。
by 岸田法眼 (2008-12-07 13:27)
下総弾正くまさん、どうもありがとうございます。
「修学旅行」は新幹線でよく見られますが、東武では見たことがないです。おそらく、「団体専用」で運行されるのではないかと思われます。
6050系のフェイスにある幕ですが、左側は「団体専用」、右側の「たびじ」になります。おそらく、車体側面は車内に掲示されるものと同じだと思います。何度か6050系には乗っておりますが、車内側面と同じモノを車内に掲示されているからです。
by 岸田法眼 (2008-12-07 13:32)