拙著『波瀾万丈の車両』(アルファベータブックス刊)、発売中!! くわしくは、こちらへ。
拙著『東武鉄道大追跡』(アルファベータブックス刊)、2021年2月9日(火曜日)発売!! くわしくは、こちらへ。
拙著『大阪の地下鉄大研究』(天夢人刊)、2023年10月3日(火曜日)発売!! くわしくは、こちらへ。
●お問い合わせ、御依頼はこちらへ。
・Railway Blogのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
・Railway Blogに掲載されている本文、画像などの著作権は、各国の著作権法、各種条約及び、その他の法律で保護されています。これらのデータなどについて、私的使用、その他、法律で明示されている範囲を超えて、許可なく引用、複製、改編、転用、電磁的加工、送信、頒布、二次使用するなどの一切の行為は禁止しております。著作権法に関係なく、ルール、マナー、エチケットをすべて守っていただきますよう、お願いいたします(該当する行為があった場合、当方の顧問弁護士より、賠償金を請求させていただきます。必ずお支払いください)。また、新聞、雑誌など、各種メディア関係者で本文や画像の利用等を希望される場合は、お問い合わせフォームを御利用ください(原則として、本文や画像は有償とさせていただきます)。
JRおおみや鉄道ふれあいフェア2009(暴れん坊583系2009) [汽車旅2009番外編]
◆5年ぶりに乗り込む
2009年5月23日(土曜日)、正午過ぎにJR東日本大宮総合車両センターへ。かつて、JR九州787系や885系をスペシャルゲスト(略して、「スペゲス」)で呼び寄せたイベントだが、来場するのは2004年以来、5年ぶりとなる。
入口を通過すると、なつかしの車両、現役の車両がヘルメットとなり、来場の幼児に大人気。おそらく、工事用ヘルメットを“改造”したのではないかと思うが、よく思いついたもので、記念撮影の光景を見る。
露店スペースを通過し、東北・上越新幹線、埼玉新都市交通伊奈線の高架付近にEF60形47号機、EF63形13号機が鎮座。ボディーは大幅にカットされてしまっているが、運転台が残っているため、家族連れに人気。こういうイベントは、独身者がしゃしゃり出ることを自重しなければならず、“負け犬”の立場である人は身にしみる。
近くには「安全」の切り抜き文字が目立つ鐘があり、さっそく、鳴らしてみる。無事故、無違反という毎日の祈りは欠かさない。
高架下ではマジックボーイ(架線作業を行なうトラック)を展示。車輪も備えており、線路上を走ることが可能で、大宮支社管内に4台所有しているという。これは尾久車両センターの『みんな集まれ! ふれあい鉄道フェスティバル』でも展示されているので、ほかの鉄道会社にも所有しているのではないだろうか。
高架下は鉄道のあらゆる現場に必要なものがズラリと並んでおり、空いているスペースは幼児向けの遊び場となっており、レールスターとミニSLは待ち時間が15分ほど。レールスターは『みんな集まれ! ふれあい鉄道フェスティバル』でも行なわれているアトラクションで、敷設している線路にカートのようなものを乗せている。定員は4人だが、大人の男性2人組が乗車したことには驚いた。
ミニSLは狭軌よりも幅が短い特設の線路を敷設し、D51形498号機が、寝台特急〈北斗星〉と『夢空間』を牽引するという営業運転では、まずありえないミニチュアならではの組み合わせ。方向幕は「JR東日本 大宮総合車両センター」を固定表示しており、電源車でも客室になっているのはミニチュアだからできることで、普段は「入らないでください」となり、不法侵入すると、鉄道営業法に違犯する。ちなみにどちらも、直線を1往復乗車することになっている。
ミニSLの“沿線”では、大宮消防署が住宅用火災警報器の設置を呼びかけている。恥ずかしながら、義務化は知っているものの、設置期限は2009年5月31日(日曜日)までだとは、知らなかった(2008年6月30日までだと思っていた)。ちなみに私の住むアパートは2008年6月に大家の手により、設置されている。
住宅用火災警報器に関するアンケートに答え、クリアファイルをもらう(ほかにポケットティッシュ1個)。まれに海外旅行のH.I.Sで、無料配布のクリアファイルをいただいているが、これはかなり重宝する。100円ショップでも売っているけど、買う気にならない。
アンケート会場の隣りは防火衣着装体験コーナーで、幼児用のサイズを用意しており、男の子はブルー、女の子はピンク。幼児たちは興味津々で記念撮影をするものの、これが現実にならないことを願う。
大宮消防署の所有(さいたま市消防局かもしれないが)というのは、意外な気がしたものの、防火衣着装体験コーナーの隣りに地震体験車がある。テレビ番組で何度か見たことがある地震の怖さを体感するものである。
このアトラクションは子供が利用したが、地震の揺れをどう感じたのだろうか? ただ、この子供たちは阪神大震災発生時に生まれていないせいか、大地震に対する実感がなく、「へぇー」程度のように思えた。そして、揺れが激しくなると、トラックの運転席もブルブル震えていた。
◆衝撃のコンテナ
大宮消防署をあとにして、先へ進むと、ミニ新幹線のりばに着いた。おなじみのE4系であるが、その先の一般客の立ち入り禁止区域では、301系先頭車と113系中間車が混結。解体はまぬがれたようだが、鉄道博物館で展示する予定で、ここに留置されているのだろうか。
301系を見ると、塗装が少々、剥がれ落ちているように見え、アルミの地肌が姿を見せており、方向幕はなぜか東京地下鉄東西線の妙典。自社の行先でもいいように思うが、ここからはJR貨物大宮車両所へ進むことにしよう。
まず目につくのが2両の電気機関車、EF62形17号機とEF65形1116号機だ。とくに後者は寝台特急〈富士〉のヘッドマークを掲げており、しかも、円形。昭和60年(1985年)3月14日(木曜日)のダイヤ改正で、ヘッドマークが富士山そのものをイメージしたようなものに変わり、不満爆発で違和感があった(寝台特急〈さくら〉も同様)。寝台特急〈富士〉のヘッドマークは子供の頃から見慣れた円形がいいね(人によっては、「最近まで使われたものがイイ」と言うのかもしれないが)。
そのウラでは実車部品類のオークションが行なわれていたが、高額を出してでも買おうという気はないので、管理棟の中へ入るとしよう。
中へ入ると、『スーパーグリーン・シャトル列車みどり』のヘッドマークを掲げたEF500形20号機が歓迎。この機関車は運転席の見学用にあてられており、なんと、60分待ち!! そして、JR貨物が新設計した機関車はハイフンがつくことに気づく(「今さらぁー?」と言われるかもしれない)。私は昔から貨物列車に目を向けていないため、今後のためにも、頭にたたき込んでおきたい。
EF500形は「金太郎」と呼ばれているが、鉄道に関心のない人にとって、金太郎は4つのうちのどれかに思い当たるだろう。
①「やまびこ打線」で名をはせた池田高校の水野雄仁(元巨人軍投手)。
②大関貴ノ浪(現在の音羽山親方)。
③昔話。
④アメの一種。
この中で、①は30代後半の方なら、鮮烈な記憶に残っている人々が多いと思われるが、②は出身地である青森県三沢市がニックネームを募集したところ、「金太郎」が1位になったものの、全国的な浸透には至らなかった。③④は子供でもわかるだろうから、省略。
JR貨物は太っ腹で、コンテナの内部を公開。中へ入ってみるが、驚いた。鉄のカタマリであると思っていたら、内装は防板(Boh-Han)があり、意外とぬくもりがあって、殺伐としていない。これは鉄板だけでは湿度の関係で、夏の暑さに対応できないため、防板を入れているという。そういえば、宅配便業者のトラックの荷台も防板つきなのがある。コンテナと一般的な荷台は空調装置がないため、温度管理に神経を配らなければならないのだ。
先へ進むと、ブルー塗装のDD51形893号機が検査中。ディーゼルエンジンは抜かれ、まるで廃車解体作業の途中を見てしまったかのようだ(実は以前にも見たことがある)。
その先へ行くと、KE65形3号機を見る。DE10形にそっくりだが、いったい、どこのディーゼル機関車なのかが気になる。すると、車体側面に衣浦臨海鉄道の所有者だとわかる。どうやら、検査はJR貨物に任せているようだ。ちなみにこのディーゼル機関車は昭和50年(1975年)に新製されており、34年のベテランである。
Nゲージコーナーへ。国鉄の183系1000番代特急、初代ブルートレイン20系、JR貨物では唯一の鉄道友の会ブルーリボン賞に輝くM200系などが縦横無尽の大活躍。西武鉄道の車両も友情出演しており、子供たちは興味津々。現実の世界では衰退が進んでいるブルートレインだが、模型という空想の世界では絶大な人気を誇るようだ。
EF500形21号機は検査中。この電気機関車は2両1組のため、検査は切り離して行なわれている。ほかにもDE10形1073号機も検査中である。
HOゲージコーナーへ。鉄道模型の一種だが、実は鉄道模型誌で執筆しておきながら、NゲージとHOゲージの違いがよくわからない。ちなみにここでは常磐線で活躍していた寝台特急〈ゆうづる〉、エル特急〈ひたち〉が共演。583系は鉄道模型でも大暴れだ。
このほか、電気機関車のパンタグラフ、主電動機を展示。管理棟の出口付近では、JR貨物カラーのEF64形1002号機に寝台特急〈あけぼの〉のヘッドマークを掲出。似合っているねぇー。私はいつも思っていることだが、ブルートレインになぜ、JR貨物の高性能機関車を牽引させないんだろう? 会社が違うということもあるんだろうけど、高性能機関車を起用することにより、所要時間の短縮が見込めたのではないだろうか。JR東日本は2010年にEF510形を投入して、EF81形を置き換えるというが、東北新幹線全通により、ブルートレインはどうなるのかも注目だ。
◆209系に新展開!!
管理棟を出ると、JR東日本エリアに戻り、251系(クハ251-1)、183系1000番代(クハ183-1023:デラックス車)、EF65形535号機が展示。EF65形535号機は寝台特急〈瀬戸〉〈出雲〉のヘッドマークを掲出。これは12時00分から15時00分までのヘッドマークで、9時30分から12時00分までのあいだに来場していれば、寝台特急〈みずほ〉〈日本海〉が掲出されていたので、くやしい思いをする。その先にはDE11形1031号機、EF58形93号機が肩を並べていた。
JR東日本の車体B棟に入り、水色のカーテンで仕切って、“禁断の園”としているが、中の様子はすぐにチョンバレ。実は車体B棟に入る前、多くのレールファンが開いている窓に目をつけて、堂々と撮影していた。
覗いてみると、衝撃だった。京浜東北線209系の一部は廃車にならず、どうやら他線への転用改造が行なわれているのだ(「クハ208-2131」に改番されている)。方向幕から方向LEDに変わるのは確実なようで、ロングシートは撤去。ボックスシートをつけるのかどうかは不明だが、帯の色から見て、房総各線(総武本線千葉-銚子間、成田線佐倉-松岸間、内房線、外房線)に転用される可能性が高い。方向LEDはフルカラーでないと、房総各線の運用は機能しないだろう(113系や211系3000番代は行先表示を色分けしているため)。
公開エリアではカニ24形500番代が展示。右側の窓が抜かれているのは面白いが、ガラスを交換するのだろう。ヘッドマークは寝台特急〈北斗星〉になっているが、その後、レールファンが集結して、寝台特急〈はくつる〉〈あけぼの〉〈出羽〉〈鳥海〉〈あさかぜ〉〈さくら〉〈はやぶさ〉〈富士〉〈北陸〉〈出雲〉〈瀬戸〉などを表示。レールファンを楽しませる。
車体B棟を出ると、日光線カラーに塗り替えた107系が登場。方向幕もチェンジして、新生日光線をアピール。東武鉄道直通特急が好評ななかで、あえて、チャレンジしたようにも思えるが、“世界遺産、日光”という重厚感、気品の高い色あいは好感が持てる。ちなみに車体側面の車番は、車端部に小さな文字で、国鉄フォントのまま表示するふうに変更されている。
14時20分、『四季彩』試乗会の終電が発車。撮影に失敗してしまい、別の位置で、撮影チャンスを待つ。数分後、折り返してきたものの、JR東日本の係員が入っちゃった。手を振り、乗務員も応えていたので、いい被写体を提供するサービスのつもりなのだろうが、「空気が読めねぇー」と一部レールファンは苦笑。ゆっくりと通過していった。まぁー、それは御愛嬌ということで、関西地方で活躍する芸人、チャーリー浜なら、こう言うだろう。
「いいじゃあーりませんか」
このセリフ、実は流行語大賞に輝いている。
別の棟に入り、ひとまわり。検査中の中間車は棒連結器、密着連結器が使い分けるかの如く、備わっているのが印象に残り、今後の仕事のためにも注目しなければならない、鉄道アイテムである。
時刻は15時となり、3時間ほどの滞在であったが、“2010年はできるだけ時間をフルに使いたいな”と思うのであった。
★備考
①今回の動画はこちらにクリック!!
②衣浦臨海鉄道ホームページはこちらにクリック!!
③岸田法眼のRailway Blog.「JR東日本301系フォーエヴァー」はこちらにクリック!!
※来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
★お知らせ
①2009年5月16日(土曜日)、ホビージャパン刊行の『TRAIN MODELING MANUAL Vol.4』が発売され、私も執筆スタッフとして、参加しております。ぜひ、御購入ください(完売の際は御容赦ください)。
くわしくはこちらにクリック!!(御意見、御感想もこちらにお願いします)
②私が動画のアップロード及び公開に利用しているeyeVioですが、2009年5月29日(金曜日)の正午(12時00分)をもって、SONYの運営を終了。その後、株式会社スプラシアに移行するため、6月1日(月曜日)まで公開が休止されることになりました。
私も数多くの動画をアップロードしておりますが、一部はスプラシア移行後、公開不能になるものが発生する可能性がございますので、あらかじめ御了承ください。こちらもなにかしらの対策を考えたほうがよさそうなのかもしれません。
くわしくはこちらにクリック!!
岸田法眼のウソつき4択 powerd by けんてーごっこ
2009年5月23日(土曜日)、正午過ぎにJR東日本大宮総合車両センターへ。かつて、JR九州787系や885系をスペシャルゲスト(略して、「スペゲス」)で呼び寄せたイベントだが、来場するのは2004年以来、5年ぶりとなる。
入口を通過すると、なつかしの車両、現役の車両がヘルメットとなり、来場の幼児に大人気。おそらく、工事用ヘルメットを“改造”したのではないかと思うが、よく思いついたもので、記念撮影の光景を見る。
露店スペースを通過し、東北・上越新幹線、埼玉新都市交通伊奈線の高架付近にEF60形47号機、EF63形13号機が鎮座。ボディーは大幅にカットされてしまっているが、運転台が残っているため、家族連れに人気。こういうイベントは、独身者がしゃしゃり出ることを自重しなければならず、“負け犬”の立場である人は身にしみる。
近くには「安全」の切り抜き文字が目立つ鐘があり、さっそく、鳴らしてみる。無事故、無違反という毎日の祈りは欠かさない。
高架下ではマジックボーイ(架線作業を行なうトラック)を展示。車輪も備えており、線路上を走ることが可能で、大宮支社管内に4台所有しているという。これは尾久車両センターの『みんな集まれ! ふれあい鉄道フェスティバル』でも展示されているので、ほかの鉄道会社にも所有しているのではないだろうか。
高架下は鉄道のあらゆる現場に必要なものがズラリと並んでおり、空いているスペースは幼児向けの遊び場となっており、レールスターとミニSLは待ち時間が15分ほど。レールスターは『みんな集まれ! ふれあい鉄道フェスティバル』でも行なわれているアトラクションで、敷設している線路にカートのようなものを乗せている。定員は4人だが、大人の男性2人組が乗車したことには驚いた。
ミニSLは狭軌よりも幅が短い特設の線路を敷設し、D51形498号機が、寝台特急〈北斗星〉と『夢空間』を牽引するという営業運転では、まずありえないミニチュアならではの組み合わせ。方向幕は「JR東日本 大宮総合車両センター」を固定表示しており、電源車でも客室になっているのはミニチュアだからできることで、普段は「入らないでください」となり、不法侵入すると、鉄道営業法に違犯する。ちなみにどちらも、直線を1往復乗車することになっている。
ミニSLの“沿線”では、大宮消防署が住宅用火災警報器の設置を呼びかけている。恥ずかしながら、義務化は知っているものの、設置期限は2009年5月31日(日曜日)までだとは、知らなかった(2008年6月30日までだと思っていた)。ちなみに私の住むアパートは2008年6月に大家の手により、設置されている。
住宅用火災警報器に関するアンケートに答え、クリアファイルをもらう(ほかにポケットティッシュ1個)。まれに海外旅行のH.I.Sで、無料配布のクリアファイルをいただいているが、これはかなり重宝する。100円ショップでも売っているけど、買う気にならない。
アンケート会場の隣りは防火衣着装体験コーナーで、幼児用のサイズを用意しており、男の子はブルー、女の子はピンク。幼児たちは興味津々で記念撮影をするものの、これが現実にならないことを願う。
大宮消防署の所有(さいたま市消防局かもしれないが)というのは、意外な気がしたものの、防火衣着装体験コーナーの隣りに地震体験車がある。テレビ番組で何度か見たことがある地震の怖さを体感するものである。
このアトラクションは子供が利用したが、地震の揺れをどう感じたのだろうか? ただ、この子供たちは阪神大震災発生時に生まれていないせいか、大地震に対する実感がなく、「へぇー」程度のように思えた。そして、揺れが激しくなると、トラックの運転席もブルブル震えていた。
◆衝撃のコンテナ
大宮消防署をあとにして、先へ進むと、ミニ新幹線のりばに着いた。おなじみのE4系であるが、その先の一般客の立ち入り禁止区域では、301系先頭車と113系中間車が混結。解体はまぬがれたようだが、鉄道博物館で展示する予定で、ここに留置されているのだろうか。
301系を見ると、塗装が少々、剥がれ落ちているように見え、アルミの地肌が姿を見せており、方向幕はなぜか東京地下鉄東西線の妙典。自社の行先でもいいように思うが、ここからはJR貨物大宮車両所へ進むことにしよう。
まず目につくのが2両の電気機関車、EF62形17号機とEF65形1116号機だ。とくに後者は寝台特急〈富士〉のヘッドマークを掲げており、しかも、円形。昭和60年(1985年)3月14日(木曜日)のダイヤ改正で、ヘッドマークが富士山そのものをイメージしたようなものに変わり、不満爆発で違和感があった(寝台特急〈さくら〉も同様)。寝台特急〈富士〉のヘッドマークは子供の頃から見慣れた円形がいいね(人によっては、「最近まで使われたものがイイ」と言うのかもしれないが)。
そのウラでは実車部品類のオークションが行なわれていたが、高額を出してでも買おうという気はないので、管理棟の中へ入るとしよう。
中へ入ると、『スーパーグリーン・シャトル列車みどり』のヘッドマークを掲げたEF500形20号機が歓迎。この機関車は運転席の見学用にあてられており、なんと、60分待ち!! そして、JR貨物が新設計した機関車はハイフンがつくことに気づく(「今さらぁー?」と言われるかもしれない)。私は昔から貨物列車に目を向けていないため、今後のためにも、頭にたたき込んでおきたい。
EF500形は「金太郎」と呼ばれているが、鉄道に関心のない人にとって、金太郎は4つのうちのどれかに思い当たるだろう。
①「やまびこ打線」で名をはせた池田高校の水野雄仁(元巨人軍投手)。
②大関貴ノ浪(現在の音羽山親方)。
③昔話。
④アメの一種。
この中で、①は30代後半の方なら、鮮烈な記憶に残っている人々が多いと思われるが、②は出身地である青森県三沢市がニックネームを募集したところ、「金太郎」が1位になったものの、全国的な浸透には至らなかった。③④は子供でもわかるだろうから、省略。
JR貨物は太っ腹で、コンテナの内部を公開。中へ入ってみるが、驚いた。鉄のカタマリであると思っていたら、内装は防板(Boh-Han)があり、意外とぬくもりがあって、殺伐としていない。これは鉄板だけでは湿度の関係で、夏の暑さに対応できないため、防板を入れているという。そういえば、宅配便業者のトラックの荷台も防板つきなのがある。コンテナと一般的な荷台は空調装置がないため、温度管理に神経を配らなければならないのだ。
先へ進むと、ブルー塗装のDD51形893号機が検査中。ディーゼルエンジンは抜かれ、まるで廃車解体作業の途中を見てしまったかのようだ(実は以前にも見たことがある)。
その先へ行くと、KE65形3号機を見る。DE10形にそっくりだが、いったい、どこのディーゼル機関車なのかが気になる。すると、車体側面に衣浦臨海鉄道の所有者だとわかる。どうやら、検査はJR貨物に任せているようだ。ちなみにこのディーゼル機関車は昭和50年(1975年)に新製されており、34年のベテランである。
Nゲージコーナーへ。国鉄の183系1000番代特急、初代ブルートレイン20系、JR貨物では唯一の鉄道友の会ブルーリボン賞に輝くM200系などが縦横無尽の大活躍。西武鉄道の車両も友情出演しており、子供たちは興味津々。現実の世界では衰退が進んでいるブルートレインだが、模型という空想の世界では絶大な人気を誇るようだ。
EF500形21号機は検査中。この電気機関車は2両1組のため、検査は切り離して行なわれている。ほかにもDE10形1073号機も検査中である。
HOゲージコーナーへ。鉄道模型の一種だが、実は鉄道模型誌で執筆しておきながら、NゲージとHOゲージの違いがよくわからない。ちなみにここでは常磐線で活躍していた寝台特急〈ゆうづる〉、エル特急〈ひたち〉が共演。583系は鉄道模型でも大暴れだ。
このほか、電気機関車のパンタグラフ、主電動機を展示。管理棟の出口付近では、JR貨物カラーのEF64形1002号機に寝台特急〈あけぼの〉のヘッドマークを掲出。似合っているねぇー。私はいつも思っていることだが、ブルートレインになぜ、JR貨物の高性能機関車を牽引させないんだろう? 会社が違うということもあるんだろうけど、高性能機関車を起用することにより、所要時間の短縮が見込めたのではないだろうか。JR東日本は2010年にEF510形を投入して、EF81形を置き換えるというが、東北新幹線全通により、ブルートレインはどうなるのかも注目だ。
◆209系に新展開!!
管理棟を出ると、JR東日本エリアに戻り、251系(クハ251-1)、183系1000番代(クハ183-1023:デラックス車)、EF65形535号機が展示。EF65形535号機は寝台特急〈瀬戸〉〈出雲〉のヘッドマークを掲出。これは12時00分から15時00分までのヘッドマークで、9時30分から12時00分までのあいだに来場していれば、寝台特急〈みずほ〉〈日本海〉が掲出されていたので、くやしい思いをする。その先にはDE11形1031号機、EF58形93号機が肩を並べていた。
JR東日本の車体B棟に入り、水色のカーテンで仕切って、“禁断の園”としているが、中の様子はすぐにチョンバレ。実は車体B棟に入る前、多くのレールファンが開いている窓に目をつけて、堂々と撮影していた。
覗いてみると、衝撃だった。京浜東北線209系の一部は廃車にならず、どうやら他線への転用改造が行なわれているのだ(「クハ208-2131」に改番されている)。方向幕から方向LEDに変わるのは確実なようで、ロングシートは撤去。ボックスシートをつけるのかどうかは不明だが、帯の色から見て、房総各線(総武本線千葉-銚子間、成田線佐倉-松岸間、内房線、外房線)に転用される可能性が高い。方向LEDはフルカラーでないと、房総各線の運用は機能しないだろう(113系や211系3000番代は行先表示を色分けしているため)。
公開エリアではカニ24形500番代が展示。右側の窓が抜かれているのは面白いが、ガラスを交換するのだろう。ヘッドマークは寝台特急〈北斗星〉になっているが、その後、レールファンが集結して、寝台特急〈はくつる〉〈あけぼの〉〈出羽〉〈鳥海〉〈あさかぜ〉〈さくら〉〈はやぶさ〉〈富士〉〈北陸〉〈出雲〉〈瀬戸〉などを表示。レールファンを楽しませる。
車体B棟を出ると、日光線カラーに塗り替えた107系が登場。方向幕もチェンジして、新生日光線をアピール。東武鉄道直通特急が好評ななかで、あえて、チャレンジしたようにも思えるが、“世界遺産、日光”という重厚感、気品の高い色あいは好感が持てる。ちなみに車体側面の車番は、車端部に小さな文字で、国鉄フォントのまま表示するふうに変更されている。
14時20分、『四季彩』試乗会の終電が発車。撮影に失敗してしまい、別の位置で、撮影チャンスを待つ。数分後、折り返してきたものの、JR東日本の係員が入っちゃった。手を振り、乗務員も応えていたので、いい被写体を提供するサービスのつもりなのだろうが、「空気が読めねぇー」と一部レールファンは苦笑。ゆっくりと通過していった。まぁー、それは御愛嬌ということで、関西地方で活躍する芸人、チャーリー浜なら、こう言うだろう。
「いいじゃあーりませんか」
このセリフ、実は流行語大賞に輝いている。
別の棟に入り、ひとまわり。検査中の中間車は棒連結器、密着連結器が使い分けるかの如く、備わっているのが印象に残り、今後の仕事のためにも注目しなければならない、鉄道アイテムである。
時刻は15時となり、3時間ほどの滞在であったが、“2010年はできるだけ時間をフルに使いたいな”と思うのであった。
★備考
①今回の動画はこちらにクリック!!
②衣浦臨海鉄道ホームページはこちらにクリック!!
③岸田法眼のRailway Blog.「JR東日本301系フォーエヴァー」はこちらにクリック!!
※来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は上にクリックして下さい(コメントは承認いたしません)。また、我がブログのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
★お知らせ
①2009年5月16日(土曜日)、ホビージャパン刊行の『TRAIN MODELING MANUAL Vol.4』が発売され、私も執筆スタッフとして、参加しております。ぜひ、御購入ください(完売の際は御容赦ください)。
くわしくはこちらにクリック!!(御意見、御感想もこちらにお願いします)
TRAIN MODELING MANUAL Vol.4(ホビージャパンMOOK 293)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2009/05/16
- メディア: 大型本
私も数多くの動画をアップロードしておりますが、一部はスプラシア移行後、公開不能になるものが発生する可能性がございますので、あらかじめ御了承ください。こちらもなにかしらの対策を考えたほうがよさそうなのかもしれません。
くわしくはこちらにクリック!!
岸田法眼のウソつき4択 powerd by けんてーごっこ
タグ:JR九州 JR東日本 787系 885系 東北新幹線 上越新幹線 埼玉新都市交通 伊奈線 EF60形 EF65形シリーズ 富士 車両基地イベント E4系 301系 113系シリーズ EF500形 桃太郎 衣浦臨海鉄道 KE65形 DD51形シリーズ DE10形シリーズ JR貨物 国鉄 183系シリーズ 20系 M200系 西武鉄道 583系 ゆうづる ひたち 常磐線 EF64形シリーズ あけぼの 251系 瀬戸 出雲 日本海 みずほ DE11形 EF58形 209系シリーズ 総武本線 成田線 外房線 内房線 211系シリーズ 24系シリーズ 北斗星 はくつる 出羽 鳥海 あさかぜ さくら はやぶさ 北陸 日光線 107系シリーズ 201系 四季彩 ブルートレイン EF81形シリーズ 205系シリーズ
こちらのブログでは珍しい!模型の取材もあって~
by トータン (2009-05-24 08:26)
トータンさん、どうもありがとうございます。
掲載誌以外で鉄道模型を取り上げるのは、珍しいのかもしれません。でも、今まで数回、取り上げておりますが、鉄道模型のみのイベントに行ったことは、今まで1度もありません。これは“現場主義”だからでしょうか。
by 岸田法眼 (2009-05-24 10:40)
301系がいたのですね。まったく気が付きませんでした。
ちょっと駆け足で回りすぎたようです。
by schnitzer (2009-05-24 22:52)
schnitzerさん、どうもありがとうございます。
私も午後に乗り込みましたので、駆け足でまわった部分はありますが、301系の留置は、2007年の東北新幹線開業25周年時、鉄道博物館の下見をした帰り、伊奈線大宮方面の車窓で、確認しておりますので、最低でも2年以上、この地から離れていないことになります。
by 岸田法眼 (2009-05-24 23:43)
同じ日同じ場所にいらしたんですね(私はAMでしたが)。
301系のほか、昔から留置されてるEF15なども今後が気に
なるところです(暗い所に留めてありました)。また鉄道博物館
の外に、183系(あたり)の先頭車2両と中間車1両が停めて
あるように見えました。あれはなんでしょうか。
by take (2009-05-25 22:37)
takeさん、どうもありがとうございます。
EF15形があるとは気づきませんでした。これは私の推測ですが、保存を前提としているものと思います。そして、鉄道博物館の外に置いてある車両ですが、見ていないので、なんとも言えません。ましてや、鉄道博物館は入ったことがないんです。今年中には入りたいですねぇー。
by 岸田法眼 (2009-05-26 01:16)