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プロ野球2004 [らりるレビュー]
「まだベテランに頼るつもりなの?」
2004年6月24・25日(木・金曜日)に放送(途中で日付が変わったため、そのように記した)された『SPORTS MAX』で、元巨人の左腕投手、宮本和知(Kazutomo Miyamoto)キャスターが怒りをあらわにした。
2004年6月22~24日(火~木曜日)に巨人は年に1度の北海道シリーズ、札幌ドームで中日ドラゴンズを相手に3タテをくらうという、不名誉な“歴史的大敗”をしでかしたからで、先発した木佐貫洋、高橋尚成、林昌範の各投手のふがいなさに苦言を呈した。
私自身も北海道シリーズの3連敗は腹立たしかった。私が北海道好きになったキッカケは巨人の存在で、当時、札幌ドームはなく、旭川スタルヒン球場や札幌円山球場で試合をしていたが、大自然の中で試合をするという独特の雰囲気が衝撃的で、今も開幕戦の次に“見たい”試合が北海道シリーズである。ちなみに札幌ドームができるまで、学生時代は期末試験中をいいことにテレビ観戦。社会に進出してからも仕事を休んででも見ていたが、当時は巨人唯一のデーゲームだったので、いつみても新鮮だった。今は札幌ドームに変わり、ナイターができれば、オープン戦もできるようになったが、新鮮味は薄れた。
北海道シリーズで3連敗した翌週、甲子園球場での阪神タイガース戦でも同じことをやってしまい、私の怒りも頂点に達した。見ていて腹立たしい。
2004年の巨人は球団創立70周年で、堀内恒夫新監督を迎え、さらに他球団から強力な選手を集め、長嶋茂雄終身名誉監督が“史上最強打線”と命名。これだけコマをそろえたから、優勝は確実視されていた。
ところが、フタをあけてみると、巨人はブッチギリの首位とはいかず、他球団と優勝争いをしている状態。また、打力中心のチームに変貌してから、リリーフ投手が打たれることが目立ち、過去にシーズン途中で外人投手を獲得してきたが、ほとんどは役に立っておらず、裏目だ。
平成5年(1993年)、キャリアをつんだ選手が移籍の自由を認めるフリーエージェント制度が始まり、巨人は積極的に獲得してきた。それと同時にドラフト制度も変わり、社会人と大学生は意中の球団を指名できる制度ができ、現在の自由獲得枠へとなっているが、高校生はいまだに意中の球団を言えず、高校野球連盟からも“口止め”されている。プロ野球はれっきとした職業なのだから、“逆指名制度”を与えてもいいはずである(「未成年」というのが逆指名できない理由なのだろうか?)。
ドラフト革命とフリーエージェントで、巨人はカネを武器に次々と有能な選手を移籍させることに成功したが、その反面、ドラフト3位以下で指名した、いわゆる“生え抜き”の選手が育ちにくい難点もある。
巨人で活躍している選手の半分は移籍組みと逆指名を行使した選手で、代表的な“真の生え抜き”は林投手、清水隆行選手、村田善則捕手など。ファーム(2軍)で活躍している選手がゴロゴロいるのに、1軍にあがれないとは“選手層の厚さ”を象徴するのだろうが、実際は名前だけで1軍にいる選手が多いのではないかと思う。あれだけの戦力だと代打の機会も少ないだろうから、意外と薄いような気がする。
私が見たい巨人は1つ目に、生え抜きの選手だけで日本一になること。優勝戦線にからむ機会は少ないが、広島東洋カープは生え抜きの選手が多い。巨人と違って、カネがないからだが、自前の選手をたたきあげる姿勢はほかの球団には負けないだろう。また、昭和54年(1979年)秋に巨人は“地獄の伊東キャンプ”を開催。当時、秋にキャンプをやるとは異例だったが、長嶋監督は若手を1人前に育てようと少数精鋭で、朝から晩まで徹底的にシゴいた。のちに江川卓投手、中畑清選手、鹿取義隆投手などがその成果を発揮し、巨人の主力として活躍することになる。
2つ目は外人選手はいらない。今の巨人を見る限り、外人選手がいなくても充分に勝てるはず。優勝に必要不可欠な戦力だろうが、かえって、若手選手の芽を花として咲かせられなくなってしまう可能性がある。ちなみに昭和40年(1965年)から昭和48年(1973年)まで、巨人は「V9」といって、9年連続日本一というプロ野球に輝く栄誉を築いているが、外人選手は1人もいなかった。
おそらく、今後も巨人は強力な選手を獲得して、日本一を目指すのだろうが、もう“中古車”を買うのはやめて、自前の戦力という“新車”で新時代を築いてもらいたいものだ。みなさんはいかがだろうか?
さて、シーズン前に命名権売却騒動でひんしゅくを買った大阪近鉄バファローズだが、6月にオリックスブルーウエーブと合併することを明らかにし、世間を騒がせている。
親会社は近畿日本鉄道という私鉄だが、JR東海・JR西日本の猛攻や少子高齢化により、利用客は減少。これにより、特急は本数を減らし、車内販売をやめるなど、経営はかなり厳しいようだ。ちなみに2004年6月30日(水曜日)放送の『トリビアの泉』で、電車を忍者の顔に塗装されているVTRがあったが、赤字打破の一環もあるだろう。
もし、大阪近鉄バファローズとオリックスブルーウエーブの合併が成立すれば、パリーグは5球団に減り、試合日程に大きく影響する。将来は1リーグ化のウワサもあるが、そうなってしまえば、日本シリーズやオールスターはどうなるのだろう? 野球ファンが急激に減ることも考えられる。
合併問題で気になるのは選手の気持ちで考えていないこと。倒産したくないもんだから、自分とこの利益でしか考えていない。両球団のファンが合併に反対するのも当たり前だ。それに合併しても、強いチームになれるという保証はどこにもない。
2004年6月が終わりに近づく頃、ライブドアという業者が大阪近鉄バファローズを買収する報道があったが、近鉄側は却下したという。選手は「バファローズ」の名前が残るのだから、大歓迎をしていたそうだが、フロントは現場(選手とファン)の気持ちを理解していないことが明確となったことは言うまでもないだろう。 ライブドアはなんで今になって、買収に乗り出したのだろうか? もし、そうするのならば、命名権売却騒動が終わった直後に乗り出すべきだっただろう。それに31歳の社長はプロ野球をどれだけ理解しているのかが気になる。
私としては、ライブドアが買収するか、あるいは新球団として作る。いずれにせよ、パリーグに『ライブドアバファローズ』の誕生を願っている。
本拠地は大阪ドームにせず、四国の松山坊ちゃんスタジアムにして、地域密着をかかげる。これにより、パリーグは北海道、四国、九州に球団があることになり、大半が都市に本拠地を置くセリーグに対抗して、新しい色と風を出してくれるだろう。
★備考
①今回の記事は2004年7月に執筆したものです。
②本文にある「電車を忍者の顔に塗装」ですが、現在は近畿日本鉄道伊賀線ではなく、伊賀鉄道に引き継がれております。

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