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戦後64年 [らりるレビュー]

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「憲法第9条を守りましょう!!」  

これは日本共産党が神保町交差点で、とある男性議員が訴えていた言葉である。 

日本共産党は神保町交差点がお好きなようで、やらない週もあるが、毎週金曜日の昼休み、熱心な演説をして、しんぶん赤旗を無料配布している。しかし、道ゆく人々は聞く耳持たず、通過してゆく。社会人らは腹ペコであることや、政治に興味がないのだろう。  

憲法第9条は「戦争の放棄」であるが、自衛隊のイラク派遣で政治家たちは揺らいでいる。異国で生活して、命がけの仕事をしているのだから、親族や友人の気苦労は相当なものだろう。  

個人的な見解だが、自衛隊は武装し、戦車も所有しているので、“いつでも戦争に参加できる態勢”がある印象を受ける。さいわい、日本の場合は憲法第22条「職業選択の自由」があるので、強制入所されることはないが、ある国では男性がある年齢に達すると、徴兵を受けて、2年間はそこで鍛えなければならない法律が存在する。日本の男はしあわせである。  

憲法第9条の存在があやうい理由として、私が挙げたいのは“平和意識”が低下しているのではないかと思う。  

昔に比べると、今の世の中は便利になり過ぎている。インターネットで情報はカンタンに手に入り、親の甘やかしで自分のカネで買えないはずの携帯電話を持つ未成年者があとを絶たない。その結果、ハングリー精神が失われ、「平和」が当たり前になっているから、そんな意識は最初から頭にないのではないかと思うからだ。また、“死ぬまで倒す”といったテレビゲームのバトル系も助長している。

昭和20年(1945年)8月15日(水曜日)、昭和天皇がラジオで終戦(日本の敗北宣言)を告げてから、2005年で60年の月日が流れる。毎年、8月になると戦争に関するドキュメンタリー番組やドラマを放送。高校野球の甲子園大会は8月15日の正午にサイレンを流し、1分間の黙祷で、戦没者の御冥福を祈っている。  

それから3年後の昭和23年(1948年)、日本国憲法を定め、憲法第9条「戦争の放棄」を制定。以来、外国では戦争が起こっても、日本はいっさい手を出さず、平和主義を一意専心で貫いている。ちなみに現在の和暦、「平成」は“世界中の平和が達成できますように”という願いが込められている。  戦争の特別番組で気になるのはくりかえし、同じフイルムを再生しているため、擦り切れて、見られなくなるのではないかということである。今後も同じことを放送するのなら、DVDにダビングして、いつまでも色あせずに平和と命の尊さを訴えて欲しいが、果たして、特別番組で平和の願いは今も若者に伝わるのだろうか?  

私は小学6年生の時、修学旅行で広島へ行き、被爆した老練の男性の話を耳にした。いわゆる講演というものだが、迫真の体験談にみんなは凍りついていた。平和記念講演にある博物館では曲がった爪が痛々しく展示していた。  

この当時、遠出なんてすることはなかったため、見るものすべてが新鮮で、もの珍しかった。貸し切りの路面電車に乗って、フェリーで宮島に渡り、みんな楽しい思いをしたため、「平和」に対する意識は刻み込まれていなかったような気がする。  

それから3年たった中学3年生の時、私はある2人の教師に出会った。  

1人は30代なかばの女性教師で、私の担任だった。広島出身で、戦後生まれなのに、親御さんが被爆したため、被爆手帳を持っているという。当時の教室の情景は忘れたが、言葉は覚えている。  

もう1人は30歳の男性教師で、私の副担任だった。長崎出身で、そのあとは先ほども記した通りだが、衝撃的だった。  

まさか中学校というところで、“戦争”を肌で感じるとは想像もしていなかった。いずれの教師も平和に対する思いは、私より上である。  

そして、私が“平和意識”を完全に植えつけたのは以前にも述べたが、平成5年(1993年)12月25日(土曜日)に逸見政孝さんがどこかへ旅立ってしまった時で、“戦争をくりかえしてはならない”という意味が初めてわかった。そして、私は平和意識を完全に植えつけたのだ。  

私はこう言いたい。

「ガンとエイズと戦争は絶対に撲滅しなければならない。そして、煙草と核兵器は絶滅させなければならない」  

2001年10月、再び広島の地に足を踏み入れ、修学旅行以来、原爆ドームを見た。あの当時と情景は変わらなかったが、身が引き締まる思いがした。そして、2002年8月に再訪した時には平和記念公園の地下に『国立広島原爆死没者平和祈念館』がオープンしていた。  

入場無料ということで、入ってみると、ハイテクを駆使したところだった。入口にあるパンフレットを差し込めば、被災者の証言がVTRで昨日の出来事のように平和への思い、原爆の恐ろしさを語っていた。“2度とこんな経験をしたくない”という思いが伝わってくる。あれだけのハイテクを駆使して、入場無料というのも、これからの若い世代に“平和意識”を持って欲しいというメッセージなのだ。  

この時、私は“大人になれば感性が変わってくるのかな?”と思い、帰京した。できれば、式典に立ち会いたかったが、日程の都合で行けなかったのは残念で、いつかはその場にいたい。そして、多くの若者に勧めたい。  これから何年もたつと、戦争を経験した人々は天に召されることになり、“平和意識”の欠如が増えていくのではないかと懸念する。今、戦争を経験していない我々としては自分から平和を学ぶことが大切になってゆく。図書館で調べ、特別番組を録画して、永久保存をするのもいいだろう。  

私としては、実際に現地へ足を運んで、肌で感じたほうがいいのではないかと思う。広島や長崎の平和記念公園、琉球の糸満にある平和祈念公園で、命の尊さや平和のありがたみを実感したほうがいい。  

さて、この時期になると、なにかと話題になるのは総理大臣の靖国神社参拝である。  

総理大臣が参拝をすると、中国や韓国などから批判の声があがっており、日本でも賛否両論だ。

私は賛成も反対もしないが、1番の疑問はなぜ、神社の参拝をいちいち報道しなければならないのかである。また、平和祈願の目的なら、靖国神社にこだわる必要はない。どこでもできるはず。  

靖国神社奉納大相撲を行なうほど、由緒ある靖国神社で平和祈願の参拝をして、本当に全世界が平和になり、しあわせに暮らせる確証があるならば、その意味はわかるが、そうでないのなら、よその神社や日本中にある「平和」の名のついた公園で、祈願するべきだと思う。  

余談だが、靖国神社には『遊就館』があり、実際に使用された兵器や蒸気機関車などを展示している。入場無料ゾーンと有料ゾーンがあり、展示物を見ていると、ものすごく痛々しく、“戦争は2度と起こしてはならない”ことを改めて実感した。

★備考

①今回の記事は2005年8月に執筆したもので、一部、タイトルと本文を加筆・修正しております。

②岸田法眼のRailway Blog.「日本国憲法第9条」は
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③岸田法眼のRailway Blog.「12月25日」は
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クモハ373-7、ヘッドマーク付

今日もこうしてゆったりと座りながらインターネットを観覧できる環境にあるのは平和であるからであり、そのことを忘れず、また先人達の犠牲を無駄にしないためにも我々は「平和」と言うものを日々考えていかなくてはいけませんね。

ところで文中に「ハングリー精神」とありますが、日本が戦争に突き進んだ背景には狭い国土故、他国に領土を広げようとしたのが原因、つまりハングリー精神が過剰だったのではないか思います。いつも満腹でやる気ゼロもどうかと思いますが、ある程度は今ある状況で満足し、ゆったりと考えながら食事を行うのがベストだと思います。
by クモハ373-7、ヘッドマーク付 (2009-08-15 01:18) 

ねじまきけんいち

私も長崎市の出身ですが、体験談を聞く。資料館を見る事は、
大切な体験だと思います。戦争体験、被爆体験を持つ人が確実に減ってゆく中で、どうやって後世に記憶させていくかが大事だと思います。
by ねじまきけんいち (2009-08-15 07:20) 

岸田法眼

クモハ373-7、ヘッドマーク付さん、どうもありがとうございます。

東京の人は冷たい人が多いですし、また、野党ということもあるのでしょう。政党に所属しているのならば、与党を目指してほしいと思います。

私は日本がずーっと平和であること、世界平和が必ず実現することを祈り続けます。


by 岸田法眼 (2009-08-15 22:12) 

岸田法眼

ねじまきけんいちさん、どうもありがとうございます。

大切なことをじかに聞く時間が徐々になくなりつつあるのが現状ですが、学生ではない立場にいる方はみずから飛び込み、学んでゆくしかないでしょう。戦争を語る大世界史的なものがあればいいと思います。ただ、そういう企画を出版社がたてても、発売までに相当な時間を費やすのではないかと思います。平和書籍は実現してほしいものです。
by 岸田法眼 (2009-08-15 22:17) 

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