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銀座線塩酸事故 [鉄道評論]

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2009年11月18日(水曜日)16時20分頃、東京地下鉄(通称、「東京メトロ」)銀座線日本橋(G-11)で、浅草行き3号車に乗車中の男性客が誤って塩酸を床に落としてしまい、ニオイが充満する事件があった。塩酸は乗客1人にかかってしまい、軽いやけどを負った。また、2人が体調を崩し、いずれも病院で手当を受けた。  

この影響で銀座線ホームが閉鎖され、電車は通過する事態になった。このため、銀座線で日本橋(G-11)へ向かう乗客には、隣りの三越前(G-12)で下車するよう案内をしていた。ちなみに日本橋(G-11)-三越前(G-12)間の駅間距離は600メートルである。  

今回の事故は「事件」と言っても差し障りないと思う。塩酸を落とした男性は、石材店に勤務する作業員で、逮捕されない模様だ。逮捕はされなくても、振替輸送が発生しているので、損害賠償が請求されることや、治療を受けた人たちの支払いは避けられないだろう。  

平成7年(1995年)3月20日(月曜日)、帝都高速度交通営団(東京地下鉄の前身)丸ノ内線、日比谷線、千代田線で地下鉄サリン事件が発生。乗客9人、霞ヶ関駅助役2人の計11人が死亡、5500人が治療を受けた。のちにオウム真理教の犯行であることを覚えている方も多いだろう。この事件で日比谷線は全線終日運休、丸ノ内線と千代田線は一部区間で運転を見合わせた。  

地下鉄サリン事件以降、列車内に危険物を持ち込まないよう、連日、車掌は案内放送を流していたが、車内の異臭騒ぎはあとを絶たない。異臭騒ぎの多くは、誰の仕業なのかが不明である。異臭は薬品類が多く、汚物で運行打ち切りになったケースもある。  

これだけ危険物による異臭騒ぎが続いているのは、「危険物」はなにかを把握していない人が多いことが考えられる。あるいはそれを承知して、交通機関を利用しても、管理体制の不十分もあろう。空港は渡航客に対してのチェックは厳しく、危険物と判断されたものは、没収されて事情をきかれ、最悪の場合は警察へ通報されるはず。東京ドームも手荷物点検が厳重に行なわれており、缶やビンの持ち込みは禁止されている。残念なことだが、日本の鉄道、バス、タクシーなどは、そういったチェックがなく、乗客の良心を信じるのが現状だ。  

危険物の種類を明確にしている事業者はあると思うが、今回の事故を重く見て、国土交通省とともにマニュアルを作成して、鉄道事業法の改正を行なうべきではないだろうか。これだけ続くと、故意でなくとも容疑者として逮捕させたほうがいいだろう。また、自動改札機の進化が続くことが可能であれば、赤外線チェック機能をつけて、“危険物を持ち込ませず”にしてほしい。但し、すべての鉄道に自動改札機が導入されるはずがないので、100パーセント防御できないのが残念なところだ。  

危険物というのは、厳重に管理しなければならない。薬品というのはビンが原則で、割れる危険性が高い。特に業者に頼んで輸送してもらう際は、梱包が肝心である。昔、薬品を発送したことがあるので、経験上で述べると、プチプチで巻き、ビニール袋に入れて、しっかり結ぶ。これは万一の際、液体が箱に付着しないよう、細心の注意を払うためだ。特に海外へ輸出する際はなおさらのことで、頑丈な箱を使うことが大切である(薬品によっては、海外輸出できないものもある)。  

地下鉄は地上区間でない限り、逃げ場がないようなところなので、地下の恐ろしさを改めて実感した。  

治療を受けた方の御回復を祈念いたします。

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