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暴れん坊583系2009Ⅲ [プラットホーム2009]
2009年12月29日(火曜日)20時15分、JR東日本上野へ。師走は大詰めを迎えたとあって、サラリーマンの姿は普段の平日より見られないものの、夜の北の玄関口は、相変わらずにぎわっている。
地平の東北本線13番線は、大勢のレールファンが集結している。年末年始恒例となった臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉の運行だ。今回の年末年始は、JR東日本が期間限定で販売した割引きっぷ、『ふるさと行き乗車券』で、臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉に乗れることもあり、レールファンとしては乗りたいところ。私も乗りたかったが、諸事情により、今回もホームで見送る。
臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉をナマで見るのは、2007年12月29日(土曜日)以来、2年ぶりとなる。2008年は“旅の空”だったため、583系の御尊顔を拝することができなかった。
「本日も、JR東日本を、御利用いただきまして、ありがとうございます。今度の、13番線の、列車は、にじゅーじ、よんじゅー、ご分発、特急、青森、行きです。この列車は、6両です」
放送が味気ない。肝心の〈ふるさとゴロンと号〉が抜けているし、行き先案内板も「特急 6両 20:45 青森」としか表示せず、年末年始しか運行しない臨時列車には、お寒い冷遇だが、ホームの乗車位置吊り下げ札はちゃんと掲げており、撮影に専念するレールファンは、1・6号車付近で待ち構える。
※こちらへクリックすると、ステレオ音声が聴けます。
20時35分、臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉青森行きが入線。艶があり、輝きを保つ583系が入ってきた。レールファンのボルテージが上がり、駅員も「黄色い線からお下がりくださーい」と熱を冷ませようとする。
レールファンの数が予想外にも多く、撮影はうまくいかないが、デジカメのほか、ケータイやビデオカメラなど、最近は“カメラの二刀流化”が進んでいるようだ。そのため、場所を離れようとしないレールファンが多くなってきたように思える。また、583系は国鉄の車両であるが、“JR世代”の若者も多い。583系の偉大さは親から子へ受け継がれているようだ。また、近年は国鉄回顧録(「懐古」ともいえる)の書籍や雑誌が相次いで出版されているため、それを読んで感銘を受けた影響もあるのだろう。
今回の臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉青森行きで残念なのは、2007年12月29日(土曜日)運行時、方向幕は「ふるさとゴロンと号 青森 FOR AOMORI」だったが、今回は「臨時」で味気ない。せっかく天下の583系を美しくよみがえらせたのだから、「ふるさとゴロンと号 青森 FOR AOMORI」を掲出してほしかった。
20時45分、臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉青森行きが発車!! 多くのレールファンは、20時50分に入線する寝台特急〈あけぼの〉青森行きを待つ。こちらは発車時刻まで、25分あるため、ゆとりある撮影ができるだろう。
推進運転で寝台特急〈あけぼの〉青森行きが入線するが、ここでデジイチのメモリーが満タンになってしまった。寝台特急〈あけぼの〉青森行きは、2009年11月6日(金曜日)に撮影しているので、熱心になる必要がなく、ここは機種変更したばかりのケータイ、ドコモのN-02Bを使うとしよう。実はこの機種で撮影するのは初めてだ。
とりあえず500萬画素にセットして撮影。写り具合がよければ、今後はコンデジをしのばせる必要はないかなと思っているが、しばらくは試行錯誤する必要がありそうだ。ちなみにN903iはカメラの性能が悪く、イイ写りではなかった。
ここで思わぬ展開へ。偶然にもフリー作家の吉田一紀さん(Kazutoshi Yoshida)と出会う。吉田さんは1両ごとに、ブルートレインを丹念に見て、己の目に焼きつけている。そのあと、吉田さんの紹介でお近づきになった某氏とも出会う。どうやら彼らも583系の御尊顔を拝しに来たようである。
寝台特急〈あけぼの〉青森行きの発車時刻が近づくと、我々はエスカレーターで上がり、某氏の知人と合流して、構内の飲食店で、“プレ忘年会”をした。前半は吉田さんが中心に話がはずみ、後半は私が盛り返した。
JR東日本は2010年12月に東北新幹線新青森延伸を予定しているが、臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉、寝台特急〈あけぼの〉が健在であることを願いたい。もしかすると、レールファンがかなり集結したのも、東北新幹線新青森延伸が頭にあり、“今回の年末年始で見納めになるのではないか?”という危機感があるのかもしれない。
★備考
①eyeVio「暴れん坊583系2009」
②さすらいのライターのRailway Voice.「暴れん坊583系2009Ⅲ Voice Vrsion.」
③岸田法眼のRailway Blog.「暴れん坊583系2007Ⅱ」
④岸田法眼のRailway Blog.「寝台特急〈はくつる〉リターンズ」
⑤岸田法眼のRailway Blog.「583系備考一覧」
★お知らせ
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地平の東北本線13番線は、大勢のレールファンが集結している。年末年始恒例となった臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉の運行だ。今回の年末年始は、JR東日本が期間限定で販売した割引きっぷ、『ふるさと行き乗車券』で、臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉に乗れることもあり、レールファンとしては乗りたいところ。私も乗りたかったが、諸事情により、今回もホームで見送る。
臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉をナマで見るのは、2007年12月29日(土曜日)以来、2年ぶりとなる。2008年は“旅の空”だったため、583系の御尊顔を拝することができなかった。
「本日も、JR東日本を、御利用いただきまして、ありがとうございます。今度の、13番線の、列車は、にじゅーじ、よんじゅー、ご分発、特急、青森、行きです。この列車は、6両です」
放送が味気ない。肝心の〈ふるさとゴロンと号〉が抜けているし、行き先案内板も「特急 6両 20:45 青森」としか表示せず、年末年始しか運行しない臨時列車には、お寒い冷遇だが、ホームの乗車位置吊り下げ札はちゃんと掲げており、撮影に専念するレールファンは、1・6号車付近で待ち構える。
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20時35分、臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉青森行きが入線。艶があり、輝きを保つ583系が入ってきた。レールファンのボルテージが上がり、駅員も「黄色い線からお下がりくださーい」と熱を冷ませようとする。
レールファンの数が予想外にも多く、撮影はうまくいかないが、デジカメのほか、ケータイやビデオカメラなど、最近は“カメラの二刀流化”が進んでいるようだ。そのため、場所を離れようとしないレールファンが多くなってきたように思える。また、583系は国鉄の車両であるが、“JR世代”の若者も多い。583系の偉大さは親から子へ受け継がれているようだ。また、近年は国鉄回顧録(「懐古」ともいえる)の書籍や雑誌が相次いで出版されているため、それを読んで感銘を受けた影響もあるのだろう。
今回の臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉青森行きで残念なのは、2007年12月29日(土曜日)運行時、方向幕は「ふるさとゴロンと号 青森 FOR AOMORI」だったが、今回は「臨時」で味気ない。せっかく天下の583系を美しくよみがえらせたのだから、「ふるさとゴロンと号 青森 FOR AOMORI」を掲出してほしかった。
20時45分、臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉青森行きが発車!! 多くのレールファンは、20時50分に入線する寝台特急〈あけぼの〉青森行きを待つ。こちらは発車時刻まで、25分あるため、ゆとりある撮影ができるだろう。
推進運転で寝台特急〈あけぼの〉青森行きが入線するが、ここでデジイチのメモリーが満タンになってしまった。寝台特急〈あけぼの〉青森行きは、2009年11月6日(金曜日)に撮影しているので、熱心になる必要がなく、ここは機種変更したばかりのケータイ、ドコモのN-02Bを使うとしよう。実はこの機種で撮影するのは初めてだ。
とりあえず500萬画素にセットして撮影。写り具合がよければ、今後はコンデジをしのばせる必要はないかなと思っているが、しばらくは試行錯誤する必要がありそうだ。ちなみにN903iはカメラの性能が悪く、イイ写りではなかった。
ここで思わぬ展開へ。偶然にもフリー作家の吉田一紀さん(Kazutoshi Yoshida)と出会う。吉田さんは1両ごとに、ブルートレインを丹念に見て、己の目に焼きつけている。そのあと、吉田さんの紹介でお近づきになった某氏とも出会う。どうやら彼らも583系の御尊顔を拝しに来たようである。
寝台特急〈あけぼの〉青森行きの発車時刻が近づくと、我々はエスカレーターで上がり、某氏の知人と合流して、構内の飲食店で、“プレ忘年会”をした。前半は吉田さんが中心に話がはずみ、後半は私が盛り返した。
JR東日本は2010年12月に東北新幹線新青森延伸を予定しているが、臨時特急〈ふるさとゴロンと号〉、寝台特急〈あけぼの〉が健在であることを願いたい。もしかすると、レールファンがかなり集結したのも、東北新幹線新青森延伸が頭にあり、“今回の年末年始で見納めになるのではないか?”という危機感があるのかもしれない。
★備考
①eyeVio「暴れん坊583系2009」
②さすらいのライターのRailway Voice.「暴れん坊583系2009Ⅲ Voice Vrsion.」
③岸田法眼のRailway Blog.「暴れん坊583系2007Ⅱ」
④岸田法眼のRailway Blog.「寝台特急〈はくつる〉リターンズ」
⑤岸田法眼のRailway Blog.「583系備考一覧」
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来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は、こちらにクリックしてください(Railway Blogは記事のコメント以外、受け付けておりません)。また、Railway Blogのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
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岸田法眼さんこんばんは。
今年は色々お世話になりました<(_ _*)> 来年もよろしくお願い致しますm(._.)m
by ネオ・アッキー (2009-12-31 01:39)
来年東北新幹線が新青森まで延伸したら「あけぼの」も廃止になる公算が高そうですね。車両の老朽化(設備に対しての料金が高すぎる)、深夜に停車する駅や運転手の配置など色々コストがかかりますから。
あの「サンライズエキスプレス」でさえ、車両の減価償却(13年)が終わる2012年以降は廃止されるのか否か不明な点を考えても、もはや夜行列車は観光以外ではなくなるのでしょうね。廉価な宿泊施設が増えれば仕方ないですね。
辛口な視点でのコメントも少なくないでしょうが、来年も宜しくお願いします。
by UZ (2009-12-31 12:01)
ネオ・アッキーさん、どうもありがとうございます。
こちらこそ、今年もお世話になりました。あと、もうちょっとで新年に変わりますが、引き続き、ご愛顧いただきますよう、よろしくお願いいたします。
by 岸田法眼 (2009-12-31 17:58)
UZさん、どうもありがとうございます。
SUNRISE EXPRESSもヤバイのですか。その表れかどうかはわかりませんが、来年のダイヤ改正で上郡停車がなくなり、鳥取方面は岡山で乗り換えなければならなくなります。
日頃の乗車率は把握していませんが、お盆の時期は満席になるようです。私も乗りたかったのですが、あえなく撃沈に終わりました。
廉価な宿泊施設はホテル、インターネットカフェなどがありますが、寝台車は郷愁だけをウリにしている見方もあるようです。〈あけぼの〉の客車はずいぶん傷んでいる印象を受けますので、最悪の事態を覚悟しなければならないのかもしれません。
こちらこそ、来年もよろしくお願いいたします。
by 岸田法眼 (2009-12-31 17:59)