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2009年の汽車旅4-9 [汽車旅2009]
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・2009年の汽車旅4-1~8
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2010-02-14
◆平成筑豊鉄道完全制覇達成!!
普通列車行橋行きワンマン運転は、16時19分に発車。ここから先は田川線を走り、複線から単線に変わる。そして、線路は日田彦山線に合流し、共用している。やがて、枝分かれとなり、田川線の単独区間へ足を進める。
勾金(Magarikane)が近づくと、大坂山が近づいてきた。このままトンネルへ直進かと思われたが、柿下温泉口で右にそれ、進行方向右側のロングシートでは、雲海を楽しむことができる。しかし、乗客はひとケタ……
油須原(Yusubaru)で普通列車直方行きワンマン運転と行き違い。ほぼ同時に到着したため、タイムロスがなくていいが、行き違った車両は400形『ちくまる号』である。車体側面の「HEICHIKU」のロゴを見ると、レコード会社のTEICHIKUを連想するのは、私だけぇー?
森を抜けると、のどかな田舎町となり、犀川(Saigawa)で10人乗り込み、少々活気が出てきた。次の犀川三四郎はネーミングライツ駅とカン違いしそうだが、これは夏目漱石の小説、『三四郎』のモデルとされる小宮豊隆の生誕の地ということで、名づけられた模様。
※次は新豊津
天気は雨模様となり、豊津で普通列車直方行きワンマン運転と行き違い。こちらも同時到着だが、行き違い用の複線がずいぶん長い。
美夜小泉を発車すると、警報機と遮断棒がない踏切2か所で減速し、警笛を鳴らして、安全確認。その後、日豊本線に合流し、田川線はなぜか電化されているが、高架でも枕木は木製。883系の臨時特急〈ソニック89号〉大分行きとすれ違うが、日豊本線上りを針路にとっているため、田川線も上りに合わせざるを得ないようだ。
やがて、日豊本線上りの線路を共用している部分を通り、17時03分、終点行橋5番のりばに到着し、田川線全線完乗及び、平成筑豊鉄道完全制覇を達成した。
行橋は2面3線で、1・2番のりばは日豊本線下り、3・4番のりばは日豊本線上り、5番のりばは田川線である。5番のりばは3・4番のりばの中津寄りにあり、境界線として、平成筑豊鉄道の改札口がある。運賃は平成筑豊鉄道の車内で済ませたあと、JR九州の乗車券を購入する。
気になるのは、5番のりばの向かい側が3番のりばになっていること。つまり、向かい側は日豊本線の列車が通過するため、人身事故が発生する可能性があり、安全柵を設置してほしいところだ。また、折り返し、普通列車直方行きワンマン運転は17時23分に発車するが、1分後に特急〈ソニック39号〉大分行きが到着する。普通列車直方行きワンマン運転の発車時刻を遅らせたほうがいいように思うものの、乗り換え客が皆無と見ているのだろう。
◆885系の異変
隣の1・2番のりばへ移動する途中、自動改札機を発見。「入口」「出口」の貼り紙があり、シンプルでわかりやすい。
885系“白いソニック”の特急〈ソニック44号〉博多行き、特急〈ソニック39号〉大分行きが通り過ぎたあと、1番のりばに普通電車中津行き(クハ411-203:リニューアル車、ロングシート改造車)が到着。本来は17時30分発だが、この日は17時35分発に変更されている。
隣の3番のりばに特急〈にちりん16号〉小倉行きが到着。この日は別府―小倉間が延長運転されており、特急〈ソニック44号〉博多行きの補助的な役割を持っているが、3両編成はガラガラ。別府で特急〈ソニック44号〉博多行きに道を譲り、そのまま独走されてしまうことが大きいのかもしれない。
そのあと、臨時特急〈にちりん91号〉大分行きが到着。こちらも485系で、7両編成だが、やっぱりガラガラだ。高速道路の普通車休日ETC1000円割引の影響が高いことを表しているが、特急〈ソニック〉の人気が絶大なこともあるようだ。それを象徴するかのように、特急〈ソニック39号〉大分行きの自由席は満席で、そこへ坐れなかった乗客は、コモンスペースに陣取っていた。後続の臨時特急〈にちりん91号〉大分行きを選択すると、確実に坐れるのだが、様々な面で485系がウケなくなったようだ。
普通電車中津行きに乗り換え、17時35分に発車。夕焼けの日豊路をゆく。臨時特急〈にちりん91号〉大分行き運行の影響で、所定の時刻より5分遅れているため、特急〈ソニック41号〉佐伯行きに追いつかれないよう、必死だ。
※次は宇島
Next Unoshima.
椎田を発車すると、進行方向左側の奥には周防灘が見え、豊前松江(Buzen-Shoe)で近づいた。発車すると、周防灘オーシャンショーとなり、その後、海沿いを離れるが、終点中津まで遠目から眺めることができた。
18時08分、終点中津1番のりばに到着。ほどなくして、885系“白いソニック”の姿が見え、特急〈ソニック41号〉佐伯行きかと思ったら、通過し、回送だった。そのあと、隣の3・4番のりばへ移動し、仕切り直し(?)で、特急〈ソニック41号〉佐伯行きが885系“白いかもめ”で到着。すると、私は異変に気づいた。
※“白いかもめ”の車体側面
※“白いソニック”の車体側面
それは885系のエンブレムが撤去されたのである。これは、この先の大神(Ohga)や別府で特急〈ソニック54・56号〉博多行きを見たが、“白いソニック”もエンブレムが撤去されていた。これは“白いソニック”の特急〈かもめ〉、“白いかもめ”の特急〈ソニック〉が恒常化してしまったため、JR九州は大きな決断を下していた。エンブレムは車両の重要なアクセントだっただけに残念である。
4番のりばに普通電車大分行きワンマン列車(クハ814-19)が入線し、乗換えて、18時22分に発車。宇宙を思わせる空間が印象に残る車内だが、広告が少なく、“魅せる車内”を作っている。ちなみにこの電車はワンマン列車だが、整理券を発券しておらず、ドアはすべて開閉する。
袖ケ浦で運転士が半室乗務員室のカーテンを下ろし、長いトンネルを抜けた立石から単線。乗客は私を含め、わずか15人しか乗っていない。
中山香(Nakayamaga)で883系の特急〈ソニック43号〉大分行きの通過待ち。停車中、若者はホームで煙草をふかしていた。
19時08分に発車すると、特急〈にちりんシーガイア20号〉博多行きとすれ違い、複線に戻るが、杵築(Kitsuki)で再び単線へ。トンネルに入ると、窓がゆがむ。高速で突入していることや、窓がハイビジョン並みにデカく、もっと拡大すればスクリーンのようになる。窓が大きく、眺望がいいのは魅力だが、どんなものでもリスクは常につきまとう。
大神で8分停車し、415系セミクロスシート車の普通電車門司港行き、885系“白いソニック” の特急〈ソニック54号〉博多行きと行き違う。 日出(Hiji)で乗車率が上がり、暘谷(Yohkoku)から別府湾ナイトオーシャンショー。どうやら波はおだやかなようで、ひと安心だ。
19時51分、別府2番のりばに到着。ここで883系の特急〈ソニック45号〉大分行きの待ち合わせをするため、6分停車。私は先述したように、隣の3・4番のりばへ急ぎ、885系“白いソニック”の特急〈ソニック56号〉博多行きのエンブレム撤去を再度確認した。
◆8年ぶりの宇和島運輸フェリー
別府で下車し、晩メシ。近くのラーメン屋で冷やしラーメン(630円)を食す。どういうものかと思ったら、とんこつラーメンを冷やしたものだった。まさか別府でとんこつラーメンを食べるとは思わなかったが、“九州共通の味”なのだろう。
食後、温泉でひと浴びして、別府国際観光港へ向かう。別府駅から徒歩40分のほどのところにあり、地図を見ると、手前の別府大学前駅から下車したほうが早そうだ。
途中、別府タワーで寄り道をして、21時45分に別府国際観光港へ。乗り込んだときは静かで、人気(Hitoke)がなく、22時30分近くに乗船受付を開始してからは、次第に増えてきた。お盆なので、家族連れが多い。別府国際観光港は、宇和島運輸フェリーのりば内だけなのかどうかはわからないが、禁煙でないのが残念だ。
私はテーブル席へ坐り、外出用のパソコンをいじる。2009年3月1日(日曜日)、“予備のパソコンを確保しよう”と購入し、イー・モバイルに加入したが、今まで使う機会がなかった。自宅やホテルではLANケーブルに接続すれば、イー・モバイルが不要だからである。
別府国際観光港はLANケーブルが設置されておらず、イー・モバイルの出番となるわけだが、スピードが遅く、クリックして画面が切り替わるのに、1分以上かかることもあった。とりあえず、Railway BlogとRailway Talkの返信、メールチェックをして終了。
23時04分、宇和島運輸フェリー八幡浜港行き『えひめ』の姿が見えた。気の早い家族連れと私は乗船口へ直行。慎重に着岸し、23時12分に止まった。そのあと、タラップが動き、23時13分に下船が開始され、歩行者、クルマと続く。下船が完了したあとは、船内整備のため、乗船開始は23時30分になるという。 23時24分、ひと足先にクルマが乗船。“まずい!! ドライバーにイイところを取られるかもしれない”とあせる。私は2等船室なので、1等船室や特等船室に乗り込むことを願う。
予定より5分早く、23時25分に歩行者も乗船開始。半袖のワイシャツに蝶ネクタイのベテラン船員が歓迎の半券切りをして、急いで2等船室へ。1番乗りの特権で、コンセントのあるところを陣取る。デジイチ、コンデジとも、電池がヤバい状態だったので、充電!!
宇和島運輸フェリーは2001年4月6日(金曜日)以来、8年ぶり、3回目の乗船となる。過去2回は八幡浜港から別府国際観光港へ向かったが、その逆は初めて。今回の旅で、どこから乗るか迷ったが、船内休憩時間が30分多いことを理由に、八幡浜港行きを選んだ。ちなみに所定の時刻に到着後、別府国際観光港行き1便は5時00分まで、八幡浜港行き6便は5時30分まで、船内休憩をとることができる。これは夜行便ならではのサービスといえるだろう。
思ったよりキツキツにならず、23時50分に出航。5分後に照明は半減した。そろそろ寝るとしよう。
★備考
①eyevio「2009年の汽車旅4」
②平成筑豊鉄道ホームページ
③TEICHIKU ENTERTAINMENTホームページ
④宇和島運輸フェリーホームページ
⑤参考資料として、鉄道ジャーナル社刊行、『鉄道ジャーナル1999年8月号』を使用。
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岸田法眼のウソつき4択 powerd by けんてーごっこ
・2009年の汽車旅4-1~8
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2010-02-14
◆平成筑豊鉄道完全制覇達成!!
普通列車行橋行きワンマン運転は、16時19分に発車。ここから先は田川線を走り、複線から単線に変わる。そして、線路は日田彦山線に合流し、共用している。やがて、枝分かれとなり、田川線の単独区間へ足を進める。
勾金(Magarikane)が近づくと、大坂山が近づいてきた。このままトンネルへ直進かと思われたが、柿下温泉口で右にそれ、進行方向右側のロングシートでは、雲海を楽しむことができる。しかし、乗客はひとケタ……
油須原(Yusubaru)で普通列車直方行きワンマン運転と行き違い。ほぼ同時に到着したため、タイムロスがなくていいが、行き違った車両は400形『ちくまる号』である。車体側面の「HEICHIKU」のロゴを見ると、レコード会社のTEICHIKUを連想するのは、私だけぇー?
源じいの森は、赤村自然学習村、源じいの森温泉の最寄り駅だが、乗降なしで発車すると、トンネルを2つ通り、森へさまよいこむような雰囲気だ。トンネルはいずれも楕円状になっており、複線を想定して掘ったかのようだが、幅に余裕がなく、線路の位置が偏っている。
森を抜けると、のどかな田舎町となり、犀川(Saigawa)で10人乗り込み、少々活気が出てきた。次の犀川三四郎はネーミングライツ駅とカン違いしそうだが、これは夏目漱石の小説、『三四郎』のモデルとされる小宮豊隆の生誕の地ということで、名づけられた模様。
※次は新豊津
天気は雨模様となり、豊津で普通列車直方行きワンマン運転と行き違い。こちらも同時到着だが、行き違い用の複線がずいぶん長い。
美夜小泉を発車すると、警報機と遮断棒がない踏切2か所で減速し、警笛を鳴らして、安全確認。その後、日豊本線に合流し、田川線はなぜか電化されているが、高架でも枕木は木製。883系の臨時特急〈ソニック89号〉大分行きとすれ違うが、日豊本線上りを針路にとっているため、田川線も上りに合わせざるを得ないようだ。
やがて、日豊本線上りの線路を共用している部分を通り、17時03分、終点行橋5番のりばに到着し、田川線全線完乗及び、平成筑豊鉄道完全制覇を達成した。
行橋は2面3線で、1・2番のりばは日豊本線下り、3・4番のりばは日豊本線上り、5番のりばは田川線である。5番のりばは3・4番のりばの中津寄りにあり、境界線として、平成筑豊鉄道の改札口がある。運賃は平成筑豊鉄道の車内で済ませたあと、JR九州の乗車券を購入する。
気になるのは、5番のりばの向かい側が3番のりばになっていること。つまり、向かい側は日豊本線の列車が通過するため、人身事故が発生する可能性があり、安全柵を設置してほしいところだ。また、折り返し、普通列車直方行きワンマン運転は17時23分に発車するが、1分後に特急〈ソニック39号〉大分行きが到着する。普通列車直方行きワンマン運転の発車時刻を遅らせたほうがいいように思うものの、乗り換え客が皆無と見ているのだろう。
◆885系の異変
隣の1・2番のりばへ移動する途中、自動改札機を発見。「入口」「出口」の貼り紙があり、シンプルでわかりやすい。
885系“白いソニック”の特急〈ソニック44号〉博多行き、特急〈ソニック39号〉大分行きが通り過ぎたあと、1番のりばに普通電車中津行き(クハ411-203:リニューアル車、ロングシート改造車)が到着。本来は17時30分発だが、この日は17時35分発に変更されている。
隣の3番のりばに特急〈にちりん16号〉小倉行きが到着。この日は別府―小倉間が延長運転されており、特急〈ソニック44号〉博多行きの補助的な役割を持っているが、3両編成はガラガラ。別府で特急〈ソニック44号〉博多行きに道を譲り、そのまま独走されてしまうことが大きいのかもしれない。
そのあと、臨時特急〈にちりん91号〉大分行きが到着。こちらも485系で、7両編成だが、やっぱりガラガラだ。高速道路の普通車休日ETC1000円割引の影響が高いことを表しているが、特急〈ソニック〉の人気が絶大なこともあるようだ。それを象徴するかのように、特急〈ソニック39号〉大分行きの自由席は満席で、そこへ坐れなかった乗客は、コモンスペースに陣取っていた。後続の臨時特急〈にちりん91号〉大分行きを選択すると、確実に坐れるのだが、様々な面で485系がウケなくなったようだ。
普通電車中津行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
中津 | なし | クハ411- | 203 | ○ | リニューアル車 |
なし | モハ414- | 103 | ○ | リニューアル車 | |
なし | モハ415- | 103 | ○ | リニューアル車 | |
行橋 | なし | クハ411- | 103 | ○ | リニューアル車 |
リニューアル車は全車ロングシート改造車。 |
普通電車中津行きに乗り換え、17時35分に発車。夕焼けの日豊路をゆく。臨時特急〈にちりん91号〉大分行き運行の影響で、所定の時刻より5分遅れているため、特急〈ソニック41号〉佐伯行きに追いつかれないよう、必死だ。
※次は宇島
Next Unoshima.
椎田を発車すると、進行方向左側の奥には周防灘が見え、豊前松江(Buzen-Shoe)で近づいた。発車すると、周防灘オーシャンショーとなり、その後、海沿いを離れるが、終点中津まで遠目から眺めることができた。
18時08分、終点中津1番のりばに到着。ほどなくして、885系“白いソニック”の姿が見え、特急〈ソニック41号〉佐伯行きかと思ったら、通過し、回送だった。そのあと、隣の3・4番のりばへ移動し、仕切り直し(?)で、特急〈ソニック41号〉佐伯行きが885系“白いかもめ”で到着。すると、私は異変に気づいた。
※“白いかもめ”の車体側面
※“白いソニック”の車体側面
それは885系のエンブレムが撤去されたのである。これは、この先の大神(Ohga)や別府で特急〈ソニック54・56号〉博多行きを見たが、“白いソニック”もエンブレムが撤去されていた。これは“白いソニック”の特急〈かもめ〉、“白いかもめ”の特急〈ソニック〉が恒常化してしまったため、JR九州は大きな決断を下していた。エンブレムは車両の重要なアクセントだっただけに残念である。
4番のりばに普通電車大分行きワンマン列車(クハ814-19)が入線し、乗換えて、18時22分に発車。宇宙を思わせる空間が印象に残る車内だが、広告が少なく、“魅せる車内”を作っている。ちなみにこの電車はワンマン列車だが、整理券を発券しておらず、ドアはすべて開閉する。
袖ケ浦で運転士が半室乗務員室のカーテンを下ろし、長いトンネルを抜けた立石から単線。乗客は私を含め、わずか15人しか乗っていない。
中山香(Nakayamaga)で883系の特急〈ソニック43号〉大分行きの通過待ち。停車中、若者はホームで煙草をふかしていた。
普通電車大分行きワンマン列車編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
別府 | なし | ク ハ814- | 19 | ○ | なし |
中津 | なし | クモハ815- | 19 | ○ | なし |
19時08分に発車すると、特急〈にちりんシーガイア20号〉博多行きとすれ違い、複線に戻るが、杵築(Kitsuki)で再び単線へ。トンネルに入ると、窓がゆがむ。高速で突入していることや、窓がハイビジョン並みにデカく、もっと拡大すればスクリーンのようになる。窓が大きく、眺望がいいのは魅力だが、どんなものでもリスクは常につきまとう。
大神で8分停車し、415系セミクロスシート車の普通電車門司港行き、885系“白いソニック” の特急〈ソニック54号〉博多行きと行き違う。 日出(Hiji)で乗車率が上がり、暘谷(Yohkoku)から別府湾ナイトオーシャンショー。どうやら波はおだやかなようで、ひと安心だ。
19時51分、別府2番のりばに到着。ここで883系の特急〈ソニック45号〉大分行きの待ち合わせをするため、6分停車。私は先述したように、隣の3・4番のりばへ急ぎ、885系“白いソニック”の特急〈ソニック56号〉博多行きのエンブレム撤去を再度確認した。
◆8年ぶりの宇和島運輸フェリー
別府で下車し、晩メシ。近くのラーメン屋で冷やしラーメン(630円)を食す。どういうものかと思ったら、とんこつラーメンを冷やしたものだった。まさか別府でとんこつラーメンを食べるとは思わなかったが、“九州共通の味”なのだろう。
食後、温泉でひと浴びして、別府国際観光港へ向かう。別府駅から徒歩40分のほどのところにあり、地図を見ると、手前の別府大学前駅から下車したほうが早そうだ。
途中、別府タワーで寄り道をして、21時45分に別府国際観光港へ。乗り込んだときは静かで、人気(Hitoke)がなく、22時30分近くに乗船受付を開始してからは、次第に増えてきた。お盆なので、家族連れが多い。別府国際観光港は、宇和島運輸フェリーのりば内だけなのかどうかはわからないが、禁煙でないのが残念だ。
私はテーブル席へ坐り、外出用のパソコンをいじる。2009年3月1日(日曜日)、“予備のパソコンを確保しよう”と購入し、イー・モバイルに加入したが、今まで使う機会がなかった。自宅やホテルではLANケーブルに接続すれば、イー・モバイルが不要だからである。
別府国際観光港はLANケーブルが設置されておらず、イー・モバイルの出番となるわけだが、スピードが遅く、クリックして画面が切り替わるのに、1分以上かかることもあった。とりあえず、Railway BlogとRailway Talkの返信、メールチェックをして終了。
23時04分、宇和島運輸フェリー八幡浜港行き『えひめ』の姿が見えた。気の早い家族連れと私は乗船口へ直行。慎重に着岸し、23時12分に止まった。そのあと、タラップが動き、23時13分に下船が開始され、歩行者、クルマと続く。下船が完了したあとは、船内整備のため、乗船開始は23時30分になるという。 23時24分、ひと足先にクルマが乗船。“まずい!! ドライバーにイイところを取られるかもしれない”とあせる。私は2等船室なので、1等船室や特等船室に乗り込むことを願う。
予定より5分早く、23時25分に歩行者も乗船開始。半袖のワイシャツに蝶ネクタイのベテラン船員が歓迎の半券切りをして、急いで2等船室へ。1番乗りの特権で、コンセントのあるところを陣取る。デジイチ、コンデジとも、電池がヤバい状態だったので、充電!!
宇和島運輸フェリー八幡浜港行き編成表 | |||
乗車区間 | 船名 | 禁煙 | 備考 |
別府国際観光港→八幡浜港 | えひめ | ○ | 2等船室に乗船 |
宇和島運輸フェリーは2001年4月6日(金曜日)以来、8年ぶり、3回目の乗船となる。過去2回は八幡浜港から別府国際観光港へ向かったが、その逆は初めて。今回の旅で、どこから乗るか迷ったが、船内休憩時間が30分多いことを理由に、八幡浜港行きを選んだ。ちなみに所定の時刻に到着後、別府国際観光港行き1便は5時00分まで、八幡浜港行き6便は5時30分まで、船内休憩をとることができる。これは夜行便ならではのサービスといえるだろう。
思ったよりキツキツにならず、23時50分に出航。5分後に照明は半減した。そろそろ寝るとしよう。
★備考
①eyevio「2009年の汽車旅4」
②平成筑豊鉄道ホームページ
③TEICHIKU ENTERTAINMENTホームページ
④宇和島運輸フェリーホームページ
⑤参考資料として、鉄道ジャーナル社刊行、『鉄道ジャーナル1999年8月号』を使用。
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①来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は、こちらへクリックしてください(Railway Blogは記事のコメント以外、受け付けておりません)。また、Railway Blogのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
※本文、画像の無断引用、転用は厳禁とさせていただいております(無断引用によるコメントは、一切承認しません)。
②メディア執筆記録2009は、こちらを御覧ください。
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④執筆依頼、御質問やお問い合わせ等は、こちらへお願いいたします。また、御質問やお問い合わせ等をRailway Blogでコメントされても、承認しない場合がありますので、あらかじめ、御承知おきください。
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岸田法眼のウソつき4択 powerd by けんてーごっこ
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