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新春スペシャル2004 [汽車旅2004番外編]

ついに2004年へ突入した。 

今回は諸国漫遊ではないが、“新春スペシャル”として、元旦の模様をお伝えする。 

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まずは東京ミレナリオ。平成11年(1999年)に始まって以来、5回目を迎え、この日をもって、しばしのお別れとなる。 

東京ミレナリオは初めてで、2002・2003年に神戸ルミナリエを体験している。これは阪神大震災(正確には「兵庫県南部地震」という)の被災者たちを励まそうと、いたましい大惨事が起こった平成7年(1995年)にスタート。反響が大きかったことから、翌年以降も開催され、冬の神戸の風物詩として、定着しているが、募金額が少ないと開催されない可能性があるため、温かい支援が命綱となっている。私も多額の投資はできないけど、ささやかな募金をして、協力している。  

一方、東京ミレナリオは、募金活動は行なわず、スポンサーの出資でまかなっており、よっぽどのことがない限り、これからも開催するだろう。ちなみに双方とも、同じデザイナーが手掛けているとのこと。また、準備に要する期間は1年近くとなっており、開催したら、次の回に向けて、プロジェクトを進行させなければならない。  

期待して、東京ミレナリオに乗り込んだが、警官の笛の「ピー、ピー」が騒々しく、また、周辺の道路は通行止めにしておらず、赤信号がともると、歩行者は立ち止まらなければならず、渋滞。おまけに隣接の歩道は東京ミレナリオ客でなくとも通れるなど、失望。ときめきに欠ける。非日常的な世界を味わいたいのに、赤信号で止まり、青信号で横断歩道を渡るという、日常的な世界に戻されることに怒り心頭だ。  

神戸ルミナリエよりイイ点は、商品の売り込み合戦を控えていることだろう。行くのであれば、神戸ルミナリエだ。個人的なことだが、この次に行く時は永久(Towa)の愛を誓った女性と行きたいものだ。  

期待はずれだった東京ミレナリオ会場を離れ、特に大きな目的もなく、お台場に乗り込んだ。

 
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東京テレポート駅を降りると、正面に大きな観覧車、うしろには球体展望室がウリのフジテレビがそびえ立つ。周囲は無数の若者であふれている。 

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フジテレビはこの時間帯も放送しているが、球体展望室は終夜営業していないのは意外だった。  

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レインボーブリッジへアプローチする道路は昼間と変わらず、混雑している。今や東京のヤングのデートスポットとして、定着しているようだ。しかし、不良というナリをした者が多い。駐車場に止めているクルマは改造車数台を見かけるほど。また、ライブハウス周辺では少年がスケボーで遊んでいる。これでは午前2時が19時と錯覚しそうである。  

お台場海浜公園に足を向けてみる。砂浜があるにもかかわらず、遊泳禁止。東京湾の海はきたないから、仕方なかろう。ヘドロの海で泳ごうとは思わない。  

すっかり、不良のタマリ場と化した、お台場を退散し、江ノ島へ向かった。  

数年前に比べると、江ノ島を騒がす暴走族と警官のにらみ合いはなくなったが、見物の群れは相変わらずだ。浜辺にカップルや家族連れでにぎわっており、初日の出を待ち受けている。  

6時55分、歓声があがった。  


海の底からピカーッと夢と希望を乗せて、ニューイヤーサンライズ。すなわち、初日の出が光り輝いた。雲におおわれ、ピンチだったが、海と山のスキマから出てきたので、みな拝むことができた。  

初日の出はこれで2勝3敗。次回は勝率5割を目指す。

★備考

岸田法眼のRailway Blog.「元旦終夜運転2004」 

②今回の記事は2004年4月に執筆したものです。

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