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JRおおみや鉄道ふれあいフェア2010 [汽車旅2010番外編]

◆20回目を迎えたイベント  

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2010年5月22日(土曜日)正午過ぎ、大宮を下車し、歩道を歩いていると、ガードレールに0系のモニュメントみたいなものを見つけた。以前からあったのかどうかは記憶にないが、この先を1キロ以上進むと鉄道博物館に到達する。2007年10月14日(日曜日)の開幕以来、好調を維持しているというが、私はいまだ1回も行ったことがない。年間3回以上来館する気がある場合は、年会費3000円の会員登録したほうがおトクだが、行く確証がないため、慎重にならざるをえない。  

途中、ある男性と目が合い、「お疲れ様です」と声をかけられ、「ああ、どうもお疲れ様です」とあわてて返す。実は昨年も別の男性に偶然会っており、「世の中は狭い」といいたくなるが、ようは“目的が同じだけ”なのだ。その人がmixiやTwitterをやっている場合は、「世の中は狭い」に当てはまるだろう。いずれの男性も“メル友”じゃないから、なにをしているのかわかるわけがないし、知る気もない。  

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JR東日本大宮総合車両センター出入口付近で、静態保存されているD51形187号機を撮影したあと、いよいよ中へ。毎年恒例のイベントだが、今回で20回目を迎えるという。

私が最初にJRおおみや鉄道ふれあいフェアへ足を運んだのは、平成6年(1994年)10月9日(日曜日)で787系見たさに行った。当時は梅小路蒸気機関車館のC62形2号機も呼び、大宮工場(現・大宮総合車両センター)で保存されているEF58形青大将が表舞台に現れ、両機関車にヘッドマークを掲出し、新旧〈つばめ〉が集結した(ただし、同じ土俵で3つ勢ぞろいしたわけではなかった)。ちなみに、このときは10月9・10日(日・月曜日〔体育の日〕)の2日間開催した。

次に行ったのは2000年10月28日(土曜日)で、885系見たさに行った。この年の夏に885系の“御尊顔”を拝しているとはいえ、車内に入ることがなく、ホームで撮影しただけである。  

その後、いつなのかは覚えていないが、5月開催に変更され、2004・2009年に来訪しており、今回で2年連続5回目の来訪になる。

◆301系をより近くで撮る方法は?  

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露店を抜けると、大宮支社と東北地区のPRテントでは、2010年12月4日(土曜日)の東北新幹線全通及び、2011年3月デビュー予定のE5系を猛烈にアピール。隣は五能線の車窓と臨時快速〈リゾートしらかみ〉を紹介しているが、2010年12月に新型ハイブリッド気動車のジョイフルトレインが2種類投入され、そのうちの1つは2代目青池編成と名乗り、初代青池編成を置き換える模様だ。

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さて、東北・上越新幹線の高架下には、電気レスキュー車が展示されている。これは電気関係の故障時に活躍するもので、早期に到着し、事故状況の把握と早期復旧を目的としている。そのため、サイレンを装備しており、救急車と同じ緊急車両扱いになっているようだ。幼児が運転席に乗り込み、サイレンが鳴ると消防車のような緊迫感がある。  

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その左側には、マジックボーイがあり、こちらは“おなじみ”の展示物なので、詳細は割愛させていただくが、手前に目を向けると、2種類の架線を展示している。1つ目はシンプルな架線、2つ目はインテグレード架線だ。ちなみに後者は、き電ちょう架線が2本で太い。  

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その先を進むと、JR東日本の“通常は立ち入り禁止イベント”ではおなじみのレールスターが快調に進んでいる。このアトラクションは家族連れには大人気で、60分待ちという盛況だ。その先のミニSLも45分待ち。蒸気機関車が寝台特急〈北斗星〉用客車、JR東日本伝説の車両と化した『夢空間』を牽引。ホンモノの車両ではないが、『ビューコースター風っこ』の気分に浸っていることだろう。線路脇には、「J-COM」のステッカーをテレビカメラに貼ったカメラマンと女性リポーターを発見。女性リポーターは、茶目っ気たっぷりな笑顔を浮かべている。  

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やや急ぎ足で歩くと、ミニE4系がゆっくりと東北・上越新幹線の高架下を這うように進む。その先は立ち入り禁止で、7年も廃車解体を待ち続けているのか、それとも保存を前提として保管しているのかは不明だが、301系がポツンと留置されている。301系の後ろには、湘南色の113系が連結されている。ちなみに301系は昨年に比べると、前進しており、やや撮りやすくなった。そして、301系とはかなり離れているものの、京浜東北線209系が留置されている。これは廃車待ちではなく、改造待ちなのだろう。京浜東北線209系の多くは、編成短縮の上、房総方面で心新たに“第2の人生”を過ごすことになっている。  

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私はふとひらめいた。301系をより間近で撮るには、ミニE4系に乗ることだ。しかし、家族連れ向きののりものなので、301系を撮りたいために1人で乗るのは、“空気が読めない”ということになる。来年以降は、親戚の子供を誘おうかな。


◆EF510形両者そろい踏み  

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JR貨物ゾーンへ入り、まずはEF65形1063号機を撮影。ブルートレイン牽引機のイメージが強い電気機関車だが、さいたま新都心のヘッドマークを掲げており、その面影を残している。  

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建物に入ると、右側にコンテナを展示。トラックのコンテナ車と同様に中の壁は木製である。中央はEF210形151号機を展示し、運転台の見学ができるものの、なんと90分待ちだ。EF210形151号機には鉄道コンテナ50周年のヘッドマークを掲出し、左下には別のヘッドマークを飾っている。国鉄時代に掲出していた記憶があるけど、実際はどうなんだろう?  

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少し進むと、ディーゼル機関車がまさかの公開廃車解体?!  DE10形1581号機の命運はいかに? おそらく、Railway Blogを御覧の方は 、“廃車するにはボディーにツヤがあるので、老朽化しているとは思えない”という声が聞こえてきそうだ。  

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その答えは、別の場所にDE10形1581号機の“本体”で、検査中なのだ。ディーゼルエンジンも取り外され、もぬけの殻と化している。  

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その先には3つの電気機関車も検査中だ。前方は2車体連接構造のEH500形38号機の片方、中央はEF65形1060号機、後方はEF64形1000番代で、上野寄りには寝台特急〈あけぼの〉のヘッドマークを掲出している。  

建物を抜けると、電気機関車が数両展示されている。  

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まずはEF80形36号機で、上野寄りには寝台特急〈ゆうづる〉のヘッドマークを掲出。往年の姿がよみがえる。昔は20系客車を牽引していた姿を本で見たことがある。  

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電気機関車で1番注目を集めたのは、EF65形535号機で、寝台特急〈はやぶさ〉のヘッドマークを掲げていた。〈はやぶさ〉は2011年春に東北新幹線E5系の最速列車として、2年ぶりに復活することが決まっているが、どのくらいの数なのかは把握できないが、レールファンにもブルートレインのイメージがこびりついている人が多いだろう。  

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EF65形535号機に掲げるヘッドマークは、ほかに3種類用意した。ブルートレインとして復活することは、よほどのことがない限り、絶望的といわざるをえないが、ヘッドマークの保存状態がいいのは嬉しい。運行終了後に新調したのかもしれないが、列車の偉大さと歴史を大切にしている証といえる。ちなみにEF65形535号機の上野寄りは、惜別のヘッドマークを掲げていた。  

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前方は左からJR貨物EF510形1号機、右はJR東日本EF510形501号機がそろい踏み。EF510形500番代は、ついにヘッドマークが取りつけられ、宇都宮寄りは寝台特急〈カシオペア〉、上野寄りは寝台特急〈北斗星〉を掲出。EF510形501号機がE26系と共演するのは、よほどのことがない限りないので、貴重なショットになりそうだ(EF510形500番代は15両中、2両はカシオペアカラーになる予定)。

◆人気のE259系試乗会  

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その奥にはE259系が止まっている。2009年10月1日(木曜日)にデビューしたE259系の試乗会が行なわれており、なかなかの人気。13時50分の回が最終で、整理券は早々に配布を終了していた。  

E259系は特急〈成田エクスプレス〉の2代目車両で、2010年6月30日(水曜日)で初代車両の253系が御役御免になることが決まっている。平成2年(1990年)に入団し、平成3年(1991年)3月19日(火曜日)に華々しくデビューしたが、わずか20年で表舞台から退くというのは、早過ぎる。もし、京成電鉄が成田スカイアクセスに取り組んでいなかったら、あと10年活躍していたのだろうが。

 

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13時50分に試乗会の最終電車が発車。ミュージックホーンを奏で、作業員が乗務員室の窓から身を乗り出してはいないが、手を振ってファンサービス。試乗会に使われたE259系は第20編成で、増備完了まで、あともう少しのところまでいったところ。そのあとは、E233系2000・5000番代が急速に増えてゆくのだろう。  

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どこまで進んだのかは不明だが、14時06分、E259系が戻ってきた。撮影するレールファンにとっては、特急料金なしで乗れるのはうらやましいだろう。その上、運がよければ『黒革の手帖』は松本清張なんだけど、そうじゃなくて、黒革のグリーン車に坐れたのだから、余計にうらやましく思える。九州にお住まいの方は「普通車でも革だぜ」と言いたいのだろうが。


◆謎のロケット  

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別の建物に入ると、券売機購入体験コーナーがある。これは実際に券売機できっぷを購入し、自動改札機に通すものだ。幼児にとっては、“社会勉強”になったことだろう。その隣はE5系パネルで幼児がJR東日本の制服ミニサイズを着て、記念撮影だ。

 

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その先は青いビニールが壁代わりの役目を担っており、立ち入り禁止だが、隙間があったので覗いてみると、C61形の修繕工事が進んでいる。JR東日本は2011年に動態保存SLを1両増やす予定である。静態保存の状態がよかったから現場復帰できたが、悪ければ保存を断念せざるを得ない。

2009年10月30日(金曜日)発売の夕刊フジによると、JR西日本山陰本線大山口駅(Daisenguchi Sta)付近で静態保存されていたD51形620号機が、行政の不十分なメンテナンスにより、腐食が進み解体が決まってしまった。これは修繕費が行政の財政を圧迫することから、当初は譲渡するつもりでいた。しかし、運搬費が1000万円以上と莫大であることから、譲渡希望者が全員辞退したため、解体のやむなきを決断した。ちなみにD51形620号機は本州を最後に走ったSLとして名高いという。 静態保存されている車両の多くとは言い切れないが、上屋がないところを見かけることがある。価値あるものを永遠に残したければ、腐食させないメンテナンスが重要だ。

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さて、休憩所はモハ114-346のスカ色を平成4年(1992年)にリニューアル改造を受けている。ボックスシートは家族とのだんらんにもってこいだが、車内の冷房は自力ではできず、他力に任せた。

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場所を移動し、『ミステリーツアーはやて号』はすでに整理券の配布を終了。「また来年のお越しをお待ちしております」という貼り紙が印象に残るが、驚いたことにE2系1000番代モデルの車両は、E5系と同じカラーに塗り直していた。実際のE2系がそういうことをするはずがないだけに、ぶったまげてしまった。

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このツアーは参加者しか見ることができないところへ行くわけだが、ここではE257系500番代と185系200番代(しかもトップナンバー車)が検査を受けていた。

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ここで私は家族連れに混じって、とらばーさに乗車。待ち時間は少ないし、幼児向けに限定しているわけではないので、気軽さと定員がほかのアトラクションより多いのがウリだ。

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とらばーさ乗車を終え、また別の建物に入り、クハ115の車掌体験ツアー車を撮影し、足早に大宮総合車両センターをあとにした。すると、黄金に輝くロケットのカタチをした建物を見つけた。ただちに現場へ急行すると、黄金のロケットのカタチをした建物の名は読んで字の如く、ロケットビルだった。あまりにも目立つので、テナントを借りている業者や面接する求職中の人、営業に行く社員は間違えないだろう。

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大宮駅へ戻る途中、先ほど歩いた歩道に工事中の美容室を発見。2010年6月2日(水曜日)にオープンするということだが、お店の名前は矢島美容室なのかどうかは、行ってのお楽しみである。

★備考

eyeVio「JRおおみや鉄道ふれあいフェア2009・2010」   



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