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政治2010 [らりるレビュー]

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「民主党を再生してゆくために、とことんクリーンな民主党に戻そうではありませんか」  

2010年6月2日(水曜日)、民主党の鳩山由紀夫総理大臣の演説で発した言葉である。もともと、民主党は“クリーン”をウリにしているはずなのだが……  

2010年6月2日(水曜日)、鳩山総理大臣が辞任を表明した。自由民主党(通称、「自民党」)政権時代で大きな問題点だった“政治とカネ”が民主党政権にも“継承”してしまい、アメリカ軍の普天間飛行場移設問題で、国外にすることができなかったことが主な原因だ。同日、同党の小沢一郎幹事長も辞任を表明したが、これは鳩山総理大臣が半ば斬ったことによる。  

思えば、2009年8月30日(日曜日)に行なわれた衆議院解散総選挙で、私を含め、多くの国民は民主党を支持し、長年うんざりしていた自民党政権は終わりを告げた(再び政権を握る可能性はあるけども)。小泉純一郎がまいた種は、国民の生活をおかしくさせた。「構造改革」といいながら、悪い方向へズルズルと進んでいった。もし、いい方向へ進んでいたら、自殺者が11年連続で年間3万人以上になることはなかったのではないだろうか。  

2009年9月16日(水曜日)に民主党政権が発足し、鳩山総理大臣への期待が高かった。しかし、前原誠司国土交通大臣が群馬県の八ッ場ダム建設中止問題で、早くも国民とのあいだに溝ができてしまった。八ッ場ダムのほか、道路やJR東日本吾妻線の代替ルートの建設が進んでいる。また、建設費用のうち、半分以上を消費しており、“中止にさせるのはムダ”という風潮が生まれた。  

昭和27年(1952年)に八ッ場ダムの構想をあげ、地元住民は長年反対してきたが、平成4年(1992年)にようやく合意した。しかし、長年にわたる交渉のあいだ、洪水対策が進んだ。特に埼玉県春日部市では地下に神殿を思わせる貯水場が作られ、大雨による川の増水を防いでいる。八ッ場ダムは洪水対策の一環でもあるのだ。  

地元住民が40年以上にわたり、八ッ場ダムに反対していたのは、当然といえる。ダムを作ると、町が水没してしまい、故郷をなくしてしまうのだ。今まで、そういうことが幾度もあり、鉄道でもJR北海道根室本線の一部区間では、代替ルートを作っている。ダムは国民の命にかかわる大事業だ。  

八ッ場ダムを「皮切り」に言葉を使うのは、不謹慎であることを承知の上だが、前原国土交通大臣の“迷走”が続き、民主党のマニフェストで、高速道路を無料化することを明確にしているのに、2010年4月に高速道路新料金制度を打ち出した。しかし、ドライバーにとっては利用区間によって、値上げになることや、鉄道、バス、船舶といった交通事業者に不快感を与え、高速道路新料金制度の実行を見合わせている。  

実を言うと、私は高速道路無料化賛成という立場をとっている。

これは東名高速が開業した際、40年後に無料化するということだった。しかし、田中角栄が制度を変えたことにより、高速道路は永年有料になってしまう。当初、将来は無料化することを言っているのだから、“約束破りはよくない。言ったとおりにしてもらわなければ困る”というのが私の持論だ。ちなみに、私は19歳で普通自動車の運転免許を取得した。  

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前原国土交通大臣の“究極の迷走”といえば、東海道新幹線東京国際空港(通称、「羽田空港」)延伸だろう。回送線を延伸して、羽田空港へ直結させるという「奇想天外」といえばいいのか、「奇抜」といえばいいのか、言葉の選択に迷うが、当然のことながら、JR東海は拒否をしている。

前原国土交通大臣は、あきらめるつもりがなく、今後も交渉を続けるというが、東京モノレールや京浜急行電鉄というアクセスルートがあるのに、なぜ東海道新幹線に白羽の矢を立てるのかが理解できない。もし、東海道新幹線が羽田空港に足を伸ばしたとしても、料金が割高なのが目に見えているのだから。 本人にとっては、新しい滑走路で再び国際線を離着陸させるつもりのようで、羽田空港の「ハブ空港化」を明言している。ちなみに、それに腹を立てた森田健作千葉県知事は、成田国際空港を「マングース」と発言したが、ウケなかったようだ。  

前原国土交通大臣の“暴走、迷走、妄想”が原因なのかどうかは定かではないが、民主党政権は結束力に欠けてしまい、いつしか鳩山総理大臣は、世間から「リーダーシップがない」と指摘されるようになる。  

鳩山総理大臣自身も、母親から“おこづかい”をもらったことを発端に、支持率低下が顕著になり、普天間飛行場問題では回復不能に追い込まれた。本人は5月末決着を明言していたが、果たして、アメリカはそれを望んでいたのだろうか? 6月でも7月でも1年後に決めてもよかったのではないだろうか。早急に決着をつけなければ、わずか8か月で内閣総理大臣を辞めることはなかっただろう。  

沖縄県にアメリカ軍基地があるのは、長年の問題だった。普天間飛行場のすぐ近くに小学校があり、離着陸の音で授業が中断されることもしばしばだという。以前、テレビ朝日の『ビートたけしのTVタックル』で、ビートたけしは、「普天間に住んでいる人が移ったほうがいい」と発言し、激怒する視聴者もいたという。  

鳩山総理大臣は、「最低でも国外」と発言し、沖縄県民はそうあることを信じた。しかし、海兵隊の重要性に気づき、鹿児島県徳之島の移転を示唆。すると、徳之島の住民らが怒り、泥沼と化した。そして、大多数の「反対」の声に耳を貸さず、2010年5月28日(金曜日)に行なわれた日米共同声明では、民意無視で「辺野古」と明記した。これで多くの国民は民主党に失望したといっていいだろう。  

普天間飛行場は辺野古へ移転することが決まった。しかし、決まったことを白紙にさせる方法を考えなければならない。今回の移転について、同意しているのはアメリカだけである。アメリカは国内移転に反対する住民の様子を知っているのだろうか? おそらく、アメリカだけではなく、外国の多くの人々は、「日本時間の2010年6月2日(水曜日)に、鳩山由紀夫が内閣総理大臣を辞めた」ことしか知らないだろう。  

ここで多くの政治家や日本国民に提案したい。バラク・オバマ大統領に“「反対」という名の民意”を陳情することだ。「さいわい」といえばいいのか、オバマ大統領はTwitterをしている。おそらく、この記事を読んでいるTwitterユーザーの方は、「140文字でなにができるんだ」と言いたくなるかもしれない。確かに140文字で伝えきるのは難しいだろう。しかし、日本の現状と実情を直言しなければ、オバマ大統領の心を動かすことができないと思う。はっきりいえば、奇跡を信じるしかない。日本人は奇跡が起こることを信じるしかないのだ。  

辺野古移転の時期は、まだ決まっていない。少なくとも辺野古の海や陸に杭が打たれる前に、日米共同声明を白紙にして、国外移転または国内の無人島に移転することを再検討してほしい。あきらめるのは、まだ早いんだよ。“メークレジェンド”が起こることを信じようよ。  

ここまで、民主党のマニフェストが実現したのは、こども手当て、高校教育無償化だろう。いずれも永遠に続けるためには、財源の確保が最大の焦点になる。これまで事業仕分けをして、多くのムダを省いているが、すべてを斬ったとは考えづらい。また、喫煙者の数が減り、煙草の売り上げが落ちているのだから、煙草税の税収が減るのは当然だ。  

私は煙草税に代わり、携帯電話税を新設するべきだと考えているが、実現するには、課題がある。  

まず、煙草税は煙草1箱にかけられているが、携帯電話税になると、1日分にかけるのか、1か月分にかけるのかだろう。たとえば、携帯電話税を一律5%にする場合、1日の通話料(または通信料)からにすると、当然のことながら、携帯電話1か月分の料金が割高になるのは間違いない。だからといって、1か月分の基本料金に携帯電話税5%をかけると、現状の煙草の売り上げよりも減少する恐れがある。携帯電話税が実現した場合、財源が確保できるメリットがあるので、検討に値する議題だと思う。  

2010年7月11日(日曜日)に参議院選挙が行なわれる予定だ。今回はタレント候補が乱立し、柔道の谷亮子選手が民主党から出馬することに驚いた人は少なくないだろう。果たして、柔道選手と政治家を両立することができるのだろうか? また、谷選手は2010年3月31日(水曜日)付で勤務先のトヨタ自動車を退職しており、どこで練習をしているのかが気になる。当選すると、“税金で柔道の稽古に励み、ロンドンオリンピックに出るのか?”と疑問を持つ国民も少なくないと思う。  

現役アスリートが国会議員を目指すのは、記憶にある限り、大相撲の旭道山(鹿児島県徳之島出身)以来である。旭道山は現役バリバリの小兵力士だったが、当初は出馬を機に角界から身を引くつもりでいた。しかし、二子山理事長(第45代横綱初代若乃花)が落選を恐れて慰留した。そして、旭道山が当選したため、廃業届を提出し、受理された。これを機に二子山理事長は、「廃業」の呼称を廃止し、「引退」「退職」に改めている。  

鳩山総理大臣は、日本に革命を起こしたが、その一方で、この国を立て直すことができなかった。志半ばで総理大臣の職を辞すことを決めたのかもしれないが、次の衆議院選挙には出馬せず、政界を引退するという、野党時代に発した言葉を実行したのは、素晴らしいことである。自民党の元総理大臣の現役政治家も、そのような潔さを実行してほしい。辞めたあとも政界に残って、高みの見物をしているようでは、この国の混迷は、ますます深まってしまうだろう。

★備考

バラク・オバマ大統領のTwitter

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