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隅田川貨物大会2011 [プラットホーム2011]

◆千住検車区へ寄り道

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2011年11月5日(土曜日)11時57分、東京地下鉄(以下、「東京メトロ」)日比谷線南千住(H-20)へ。1番線北千住寄りにクロネコを吊るしている。ただの飾りではないと思うが、どういう目的でそうしているのかが気になるところだ。

下車し、JR貨物常磐線隅田川駅に向かうが、その前に東京メトロ千住検車区へ寄り道。20世紀からその近くに行ってみたいと思っていたが、ようやく実現した。

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千住検車区は日比谷線の“老舗”車両基地で、隅田川沿いにあり、増水に備えてか、車庫を“高台構造”にしている。その後、利用客の増加により手狭になったことから、東武鉄道(以下、「東武」)西新井電車区を譲り受け、帝都高速度交通営団(当時)竹ノ塚検車区(現・千住検車区竹ノ塚分室)として輸送力を増強させた。

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千住検車区沿いを歩き、振り返ると東京スカイツリーが見えた。この日はあいにくの曇り空で、うっすらと影絵っぽく映る。その道を直進すると、信号機つきの交差点で「汐入父親の会」が“みどりのおじさん”となって、交通整理に努めている。

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さらに直進すると隅田川駅だが、「隅田川貨物フェスティバル2011」の入口は少し先で、ここはトラックの出入り口である。敷地内にはナンバープレートがないトラックが待機しているが、これは公道を走らない私有地専用車で、貨物駅では“必須”アイテムだ。

余談だが、常磐線は日暮里―岩沼間のほか、三河島―田端間、三河島―隅田川―南千住間の2支線があり、すべてJR東日本が第1種鉄道事業者、JR貨物が第2種鉄道事業者である。


◆白熱した仕事ぶりに固唾を呑む

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12時32分、「隅田川貨物フェスティバル2011」の出入り口に到着(このイベント初来訪)。そこに入ると、多数の自転車が駐輪している。隅田川駅周辺は高層マンションが多く、地域密着を掲げたイベントといえる。総合案内所の隣にオムツ替えのスペースがあり、いずれもコンテナを活用している。

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立ち入り禁止スペースに荒川消防署の消防車を展示している。まるで警備を兼ねたかのようだが、実は数時間後の発車に向けて、フォークリフトを使い、コンテナを貨車に積み込んでいる最中だ。大勢の来場者が足を止めて、固唾を呑んで仕事ぶりを拝見している。忙しい中、イベントを開催していることに敬意を表しているかのようだ。

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さて、“沿道”では販売コーナーがある。オークション用のナンバープレートやグッズのほか、実際に枕木と線路を固定したクギも売っていた(これは“木の枕木用”で、PC枕木はボルトを使っている)。隅田川駅は一部PC枕木を使っているが、大半が“木の枕木”を使用しているらしい。

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販売員によると、年季の入ったクギは1個100円で、書道の文鎮に使えるという。それなりの重さがあり、納得がいく。ほかに使い道があるとしたら、「ワラ人形」と言いたくなるが……

◆JR東日本の電気機関車を展示

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鉄道部品等の販売コーナーを抜け、「あらかわTMO軽食コーナー」へ。ここは1面1線のホーム上にある。そこにはイベント終了後に発車する予定と思われる貨物列車が止まっており、連結面ではパイロン、テープなどで立ち入り禁止を厳重にしている。ちなみに、「あらかわTMO」は株式会社である。

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軽食コーナーは大盛況で、ホーム上数か所にテーブルを設置し、立食形式というスタイルだ。菓子パンや南千住串カツ(250円)などといったB級グルメが飛ぶように売れている。貨物用のホームを歩くことができる“貴重な1日”なので、食事をとっている人たちはじっくり味わっているようだ。




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「ブォン」

ホームを歩いていると、警笛が鳴り響く。気になるので、その正体を突き止めるべく、先へ進むとフォークリフト体験運転だった。参加者はフォークリフトの運転席に乗り、フォークの操作と警笛を鳴らすのみだが、倉庫で見かけるものよりも巨体であることに圧倒される人が多い。

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その先の機関車見学は、JR東日本所属のEF81形95号機(スーパーエクスプレスレインボーカラー)と、EF510-512を展示している。架線がなく、行き止まり部分に展示していることから、ディーゼル機関車が推進運転して両機を運んだことが容易に想像できる。同社のEF81形とEF510形500番代は貨物列車の運用があり、常磐線や武蔵野線で活躍している。そのせいか、ヘッドマークを掲出していない。JR貨物関東支社主催のイベントなので、“ありのまま”を来場者に見せている。

EF81形95号機は、国鉄末期に12系と14系を改造したジョイフルトレイン『スーパーエクスプレスレインボー』の牽引機に指定され、それに合わせた派手な装いに改めた(このほかEF65形1000番代も牽引機に指定された)。車体側面の「EF81」の大きな斜字が目立つが、同機は寝台特急〈北斗星〉も牽引したことがあり、豪華列車をより引き立てた。『スーパーエクスプレスレインボー』は十余年で退役したが、2両の牽引機は原色に戻されることなく、現在も活躍している(EF510形500番代はいまさら語る必要がないので割愛)。

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機関車見学を終え、コンテナ内の鉄道模型展示へ。EF66形牽引の貨物列車と、EF65形500番代の寝台特急〈はやぶさ〉が共演。鉄道模型の世界はいつまでも国鉄列車が走り続いている。


◆浅草に行く

約1時間でイベントを楽しみ、首都圏新都市鉄道常磐新線(以下、「つくばエクスプレス」)南千住(04)へ。南千住―浅草間は東京メトロとともに大人160円、子供80円だが、前者は上野で銀座線に乗り換えなければならず、所要時間は後者が圧倒的に優位だが(参考までに東京メトロ経由は16分前後かかる模様)。

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TX-1000系の普通電車秋葉原行き(ワンマン運転)に乗り、13時56分に発車。つくばエクスプレス秋葉原―北千住間はすべての電車が停まるため、利便性がいい。北千住以南の地下区間は高速運転をしないため、剛体架線を採用している。

13時59分、浅草(03)に到着。東武伊勢崎線(以下、「東武線」)、東京メトロ銀座線(G-19)、東京都交通局都営浅草線(A-18)の同名駅とは500メートル以上離れているため、乗換駅ではない。

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下車すると、団体利用客向けなのか有人改札を設けており、国際的な観光地を意識して作ったと思われる。コンコースも江戸情緒があふれており、古地図ふうの案内図もある。

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つくばエクスプレスは「TX浅草駅から東京スカイツリーを見に行こう!」と相当な意気込みを持っているが、つくば(20)、守谷(15)方面からだと北千住(05)で東武線に乗り換え、業平橋(2012年春、「とうきょうスカイツリー」に改称予定)で下車したほうが明らかに早い。秋葉原(01)から乗る場合、少し離れたところにある東京都交通局都営新宿線岩本町(S-08)から乗り、途中の馬喰横山(S-09)で都営浅草線〔東日本橋駅(A-15)〕に乗り換え、押上(A-20)で下車したほうが安く済む(岩本町―押上間は大人210円、子供110円)。

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浅草(03)A1出口を出て、東武線浅草駅に向かう。伝法院通りをまっすぐ歩くと、徒歩8分で東武線浅草駅北口に到着。銀座線(G-19)、都営浅草線(A-18)の駅までは徒歩10分以上かかる。つまり、南千住(04)―浅草(03)間をつくばエクスプレスに乗り、徒歩で東武線や銀座線の駅に向かうと、所要時間に大差がない。ちなみに、浅草(03)のホームは想像以上に深い。

余談だが、浅草(03)から銀座線田原町駅(G-18)までは徒歩5分の近さにあるため、駅名を「新田原町」、「新浅草」、「浅草六区」、「花やしき前」のいずれかに変えたほうがわかりやすいと思うのだが、皆様はいかがだろうか。


★備考

・eyeVio「隅田川貨物大会2011 THE MOVIE」 


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