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JR西日本581系、583系フォーエヴァー総集編 [INFORMATION]

■2003年3月1日(土曜日)

糸魚川で留置中の臨時急行〈シュプール号〉を発見!! 583系&485系混結というフレキシブル編成。

■2004年4月10日(土曜日)



新津で急行〈きたぐに〉改め快速新潟行き見送り後、磐越西線の快速〈あがの2号〉会津若松行き(キハ110-215)に乗り換え、喜多方で下車。


■2006年8月20日(日曜日)

大阪で583系オール座席車の団体を発見し、先に発車。神戸から山陽本線に入り、加古川で221系の普通電車姫路行きと待ち合わせ。223系より、221系がお気に入りの私にとっては乗り換えたいが、ガマンする。



姫路で再び583系の団体と遭遇。ここで新快速姫路行きは1~4号車を切り離す。やるのであれば、姫路より車両基地のある網干のほうがいいのではないかと思うが……

■2006年12月17日(日曜日)

新大阪で、東海道・山陽新幹線に乗り換えると思われるお客が多く降り、立客の数も減る。発車すると、583系の団体とすれ違う。

■2008年8月4日(月曜日)

JR西日本大阪へ。早朝の大阪はラッシュを迎えており、朝が早いのは首都圏と変わらないようだ。

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東海道本線4番のりばに急行〈きたぐに〉が到着。方向幕は回送だが、絵入りヘッドマークはそのままになっているのが嬉しい(後述する“現場へ急行後”に撮影)。

ほどなくして、3番のりばに原色の583系が姿を現わした。まさかJR東日本の583系が大阪に?! 頭がパニックになり、9番のりばから現場へ急行!!

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3・4番のりばでは、色の違う583系がそろい踏み。時間がないこともあり、うまく撮ることはできなかったが……

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JR東日本秋田車両センター所属の583系が大阪に乗り込んだのは、団体列車〈第90回全国高校野球選手権記念大会2008甲子園号 秋田県立本荘高等学校〉で、前夜に旅立ったようだ。急な出来事のため、ボックスシートと3段式B寝台のどちらで運行したのかはわからない。

大阪で全員降りたので、甲子園口まで運行することはなく、阪神電気鉄道本線〔梅田駅〕に乗り換えて、甲子園へ向かうようだ。

東西の583系そろい踏みはわずかな時間で、急行〈きたぐに〉の回送は“あとは任せた、相棒!!”と言うかのように発車したが、塚本で撮影隊が多い理由がよくわかった。


■2012年12月30日(日曜日)

◆気軽に乗れなくなった臨時急行〈きたぐに〉

2012年12月30日(日曜日)22時頃、JR東日本新潟へ。2013年まであと26時間となり、万代口から東口までの通路を歩くと、師走という雰囲気がなく、“新年まであと少し”という実感も沸かない。

上越新幹線の最終列車は、〈Maxとき480号〉越後湯沢行きで、あと数分で発車する。長岡までなら信越本線の臨時普通電車長岡行き8458M(新潟22時49分発、長岡0時03分着。2003年2月28日までの平日運転。ただし、2012年12月31日から2013年1月3日まで運休)、普通電車長岡行き460M(新潟23時16分発、長岡0時30分着)に乗れば間に合うが、燕三条、浦佐、越後湯沢へは〈Maxとき480号〉越後湯沢行きに乗らなければならない。

東口の改札を通り、2番線へ。臨時急行〈きたぐに〉大阪行きが発車するホームだ。2012年3月17日(土曜日)のダイヤ改正で臨時列車に格下げされた。併せてダイヤも大幅に変更され、山科―近江塩津間は湖西線経由に変わった。大阪―新潟間の所要時間は、往年の寝台特急〈つるぎ〉よりも早い。

臨時急行〈きたぐに〉は、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始に運転されている。定期時代は基本10両編成、多客期12両編成で運転されていたが、現在は7両編成だ。減車により、自由席、A寝台の設定をとりやめ、3段式B寝台とグリーン車のみとなったのがさびしい。私は「臨時寝台急行〈きたぐに〉」になると思っていたが、市販の時刻表及び、先頭車の絵入りヘッドマークと、車体側面の方向幕に星のマークはつかなかった。

東京と新潟は人口、列車本数とも歴然としており、1・2番線で臨時急行〈きたぐに〉大阪行きを待つレールファンや乗客は少ない。前日の臨時寝台特急〈あけぼの81号〉青森行きと違い、静かな雰囲気で撮影できる。

◆雨の新潟に臨時急行〈きたぐに〉大阪行きが現れる

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22時27分、2番線に臨時急行〈きたぐに〉大阪行きがゆっくりとした速度で入線した。定期運転時代と同じ時刻に入線したが、発車時刻は大幅に繰り上げたため、ゆとりがなくなった。

JR西日本の581系、583系は、塗装を変えているせいか、「重厚」というより、「軽快」なイメージを持つ。幸か不幸か、JR東日本新潟支社の電車は、国鉄鋼製車体が圧倒的に多く、115系は581系、583系の“引き立て役”にならない。115系は一部を除き、塗装を変え、一部は車内をリニューアルされているが、国鉄の雰囲気がまだまだ残っている。

急行〈きたぐに〉が581系、583系に変わったのは、1985年3月14日(木曜日)のダイヤ改正からである。このダイヤ改正で消滅した臨時急行〈立山〉に倣い、ひとつの編成に自由席、グリーン車、3段式B寝台を設定したほか、“急行〈きたぐに〉ならでは”として、サハネ581形をA寝台に改造したサロネ581形を連結させた(臨時エル特急〈雷鳥〉運転時のサロネ581形は、普通車扱い)。

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581系、583系置き換え当初のヘッドマークも臨時急行〈立山〉に倣い、「急行」のみだったが、1986年8月中旬から向日町運転所(現・吹田総合車両所京都支所)職員の発案により、佐渡おけさを踊る女性と、日本海の海外線を描いたものに変わった。「試用」という名目で掲出した絵入りヘッドマークは、そのまま本採用となる。

1994年12月3日(土曜日)以降、急行〈きたぐに〉は581系、583系唯一の定期列車として、ひときわ注目を集める存在となる。それとともに、急行〈きたぐに〉に“後継車”が現れず、夜行列車衰退の影響を受けていたといえる。

◆JR西日本581系、583系、あと数年で消滅?!

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臨時急行〈きたぐに〉大阪行きは、そこそこの乗車率で22時37分に発車し、闇の世界へ消えていった。

さて、国鉄が分割民営化された際、581系、583系はJR東日本141両、JR西日本60両、JR北海道7両をそれぞれ保有した。その後、JR東日本所属車は徐々に廃車が進み、JR北海道所属車は1度も営業運転に就くことなく数年ですべて廃車(JR北海道所属車はすべてサハネ581形で、分割民営化直前に津軽海峡を渡った)、JR西日本所属車は20年以上安泰だった。現在、JR東日本所属車は6両、JR西日本所属車は21両しかない。

2012年12月19日(水曜日)、JR西日本は2016年春の予定で、京都市下京区観喜寺町に京都鉄道博物館の開業を発表した。展示車両は、500系量産車、489系ボンネット車などを予定している。これにより、JR西日本所属の581系、583系は、2016年春までに営業運転を終了する可能性が出てきた。2013年春季以降、臨時急行〈きたぐに〉を運転させるかどうかは未定で、仮に1編成が廃車されてしまうと予備車がなくなり、上下列車とも隔日運転にして万全を期す可能性がある(突発的な車両故障が発生すると、運休になる恐れがあるため)。

JR西日本は、2013年3月16日(土曜日)のダイヤ改正で、485系改造の183系が定期運転を終える予定で、廃車になるのが目に見えている。同社は在来線の車両寿命を40年程度と考えており、485系、489系、183系、581系、583系はそれに該当する。

現存する581系、583系は、すべて車齢40年を超えている。JR東日本の現存6両(583系)については、2003年に大規模な修繕工事を行ない、美しい姿によみがらせた。不慮の事故がなければ、まだまだ活躍すると信じている。

一方、JR西日本は「体質改善工事」を確立していない、1991・1992年度に特別保全工事を実施した。車両リニューアル実施年を“折り返し地点”と考えた場合、限界が近づきつつある。


★備考

581/583系を使用した列車について(東北・常磐路編)


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