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2010年12月4日(土曜日)、JR東日本、JR北海道、青い森鉄道ダイヤ改正情報!! [鉄道評論]
みんなが待ちわびていたJR東日本東北新幹線全通に伴うダイヤ改正が発表された。
◆JR東日本
http://www.jreast.co.jp/
①東北新幹線
・東北新幹線の新青森発着は、すべて〈はやて〉となり、東京―新青森間を15往復設定。最速3時間23分で結ぶ。また、仙台・盛岡―新青森間を各1往復設定する。
・東北新幹線の特定特急料金区間を盛岡―新青森間に拡大(グリーン車を除く)。席の保障はできないが、空席がある場合に限り、自由席感覚で坐ることができる(指定席利用客が乗ってきたら、すみやかに譲る)。
・東京―盛岡間を運行する〈はやて〉を7往復設定。その代わり、〈やまびこ〉の仙台―盛岡間を下り4本、上り5本を削減する。
・東北本線八戸―青森間は第3セクター、青い森鉄道に転換されるため、在来線特急料金の乗り継ぎ割引駅を八戸から、新青森に変更される。
E5系の〈はやぶさ〉は2011年3月にデビューするため、当分のあいだは〈はやて〉が務める。近い将来は〈あさひ〉〈Maxあさひ〉以来となる新幹線の列車愛称が消滅する運命にあるからだ。また、速達志向の高さを物語るように、東京―盛岡間の〈はやて〉が増える。一部は仙台発着便を延長運転しており、東北新幹線はビジネスの利用が増えたのだろう。それと引き換えに盛岡発着の〈やまびこ〉が削減されるが、今年3月に盛岡で見た限りでは、1両に10人乗っていない列車が多く、やむを得ないところ。仙台―盛岡間は、途中駅の乗降も少ないのだろう。
②在来線特急
・特急〈つがる〉の運行区間を八戸―青森・弘前間から、秋田―青森間に変更。これに伴い、特急〈かもしか〉及び、新潟―青森間運行の特急〈いなほ〉がなくなる(特急〈いなほ〉は、新潟―酒田・秋田間の運行に統一され、奥羽本線へ直通しなくなる)。
・特急〈白鳥〉〈スーパー白鳥〉は、八戸―函館間から、新青森―函館間の運行に変わる。
・特急〈白鳥〉〈スーパー白鳥〉〈つがる〉は、自由席で新青森―青森間を利用する場合に限り、特急料金を免除する。
・東北本線八戸―青森間は第3セクター、青い森鉄道に転換されるため、寝台特急〈北斗星〉〈カシオペア〉の料金が値上げされる。
・特急〈あかぎ〉〈しおさい〉〈わかしお〉は土休、特急〈あやめ〉は平日、特急〈踊り子〉〈さざなみ〉は終日をそれぞれ減便する。
・特急〈水上〉は、定期運行から臨時運行に改める。
・特急〈ホームタウンとちぎ〉〈おはようとちぎ〉〈かもしか〉フォーエヴァー
青森地区の在来線特急に関しては、なかば予想通りの展開となった。また、存続するかどうかが注目されていた寝台特急〈あけぼの〉は、東北新幹線全通後も変わらぬ元気な姿を見せることになり、ホッとしたレールファンも多いだろう。
首都圏の在来線特急は、減便が相次いだ。今月上旬、熱海で特急〈踊り子〉を見たが、乗車率が悪いのが気になっていた。また、特急〈水上〉〈ホームタウンとちぎ〉〈おはようとちぎ〉は、いつも乗車率がよくなかった。特急〈(ワイドビュー)東海〉もそうだったが、新幹線に並行しているのが大きかったようだ。
特急〈水上〉〈ホームタウンとちぎ〉〈おはようとちぎ〉の前身は、エル特急〈新特急谷川〉〈新特急なすの〉だった。国鉄時代の昭和60年(1985年)3月14日(木曜日)に颯爽とデビューし(注、〈谷川〉は新特急化前にデビューしている)、国鉄末期に発明した「新特急」は、新風を吹かすかに見えたが、成功したとはいえなかった(「新特急」は、50キロまでの近距離利用だと、急行料金で乗れる気軽さをウリとした)。特にエル特急〈新特急なすの〉は、民営化後に快速〈ラビット〉の誕生で急速に置き換えられ、そして、「エル特急」の冠も外されてしまい、起点を上野から新宿に針路を変えた。
エル特急〈新特急谷川〉、特急〈新特急なすの〉は、その後、新幹線の愛称に昇格したため、現行の愛称に変わったが、残る“新特急軍”は、特急〈あかぎ〉〈草津〉だけとなった(「新特急」は、2002年12月1日のダイヤ改正で消滅)。また、特急〈踊り子〉の減便もあいまって、30年近いベテラン特急形電車、185系の今後が気になる。
③在来線
・武蔵野線に快速〈しもうさ〉を新設。快速〈むさしの〉とともに、大宮方面の輸送力強化に努める。また、休日ダイヤの日中時間帯は京葉線東京発着電車を増やす。
・京葉線はE233系5000番代の増備と、外房線直通電車を増やす。
・横浜線は夜間に増発し、混雑緩和を図る。
・2011年3月の予定で、南武線(本線部)に快速を新設。また、夜間に運行区間を延長して、混雑緩和を図る。
在来線は若干の変更にとどまっているが、注目なのは2011年3月のダイヤ改正で登場する南武線(本線部)の快速。南武線(本線部)は、過去に臨時特急を運行している実績があり、JR東日本は快速の運行を併せて検討していたのかもしれない。
◆JR北海道
http://www.jrhokkaido.co.jp/
・急行〈はまなす〉は現行通り、青森―札幌間の運行とする。
・特急〈北斗〉〈スーパー北斗〉は、特急〈スーパー北斗15号〉札幌行きを除き、すべて五稜郭に停車する。
・エル特急〈スーパーカムイ〉は4往復減便する。
・エル特急〈すずらん〉のダイヤを見直し、利便性を向上させる。
・下りの特急〈サロベツ〉稚内行きは、美唄、砂川にも停車する。
・函館本線下りの区間快速〈いしかりライナー〉は、6本を札幌以遠各駅に停まり、普通電車の待ち時間を短縮させる。
・函館本線上りは、江別5時40分発の普通電車札幌行きを新設し、白石で普通電車新千歳空港行きに接続する。
・函館本線下りは、札幌23時40分発の普通電車江別行きを新設する。
・千歳線下りは、千歳5時40分発の普通電車札幌行きを新設する。
・函館本線上りは、小樽21時22分発の普通列車余市行きを21時35分発に変更し、併せて行先を倶知安に延長する。
・富良野線上りの普通列車旭川行き1本を美瑛始発(7時42分発)から、富良野始発(6時48分発)に変更する。
JR北海道に関しては、東北新幹線全通の影響は「ない」と言っていいだろう。急行〈はまなす〉は予想通りの“据え置き”となったが、上下列車とも〈はやて〉に考慮したダイヤとなっている。
普通列車については、増発や運行区間の延伸を行ない、混雑緩和や運行間隔を空き過ぎないように努めている。11月に入ると、北海道は本格的な冬の到来を告げるようで、“あったかい列車に早く乗れる”という環境を作った。
あえて疑問をあげるとするならば、室蘭―札幌間の昼行特急は、特急〈北斗〉〈スーパー北斗〉とエル特急〈すずらん〉が共存しているが、本数は前者のほうが多いのに、なぜ「エル特急」にしないのだろう? いまや「エル特急」が死語になりつつある状況になっており、“ムダな昇格”かもしれない。それならば、JR北海道はすべて「特急」化したほうがよさそうに思えるが、皆様はどうお考えだろうか。
◆青い森鉄道
http://aoimorirailway.com/
・東北本線八戸―青森間を引き継ぐ。これにより、青い森鉄道は目時―青森間となる。
・目時―八戸間は1往復増発する。
・八戸―青森間は東北本線時代に比べ、下り8本、上り6本をそれぞれ増発する(この中に快速3往復を含む)。
・シャトル便として、浅虫温泉―青森間は3往復、八戸―三沢間は1往復をそれぞれ増発。東北本線時代よりも利便性の向上を図る。
・JR東日本が運行する快速〈しもきた〉及び、八戸線に直通する普通列車が存続される。
・2010年10月9日(土曜日)から12月5日(日曜日)まで、「青い森鉄道全線開業記念ふりーきっぷ」を発売(大人、子供とも1,500円)。12月4・5日(土・日曜日)のみ使える。
青い森鉄道は、利便性向上と維持を主眼においている。八戸―青森間は運賃が値上げされ、JR東日本の路線でなくなることから、交通費が必然的に高くなってしまう。そうなると、マイカー社会が強まりそうな懸念をするレールファンも少なくないだろう。また、青い森鉄道は、八戸―青森間の通学定期券運賃をJR東日本と同額とした。これは家計が逼迫しないよう配慮したのだ。これにより、目時―八戸間の通学定期券も値下げされる。
◆JR東日本
http://www.jreast.co.jp/
①東北新幹線
・東北新幹線の新青森発着は、すべて〈はやて〉となり、東京―新青森間を15往復設定。最速3時間23分で結ぶ。また、仙台・盛岡―新青森間を各1往復設定する。
・東北新幹線の特定特急料金区間を盛岡―新青森間に拡大(グリーン車を除く)。席の保障はできないが、空席がある場合に限り、自由席感覚で坐ることができる(指定席利用客が乗ってきたら、すみやかに譲る)。
・東京―盛岡間を運行する〈はやて〉を7往復設定。その代わり、〈やまびこ〉の仙台―盛岡間を下り4本、上り5本を削減する。
・東北本線八戸―青森間は第3セクター、青い森鉄道に転換されるため、在来線特急料金の乗り継ぎ割引駅を八戸から、新青森に変更される。
E5系の〈はやぶさ〉は2011年3月にデビューするため、当分のあいだは〈はやて〉が務める。近い将来は〈あさひ〉〈Maxあさひ〉以来となる新幹線の列車愛称が消滅する運命にあるからだ。また、速達志向の高さを物語るように、東京―盛岡間の〈はやて〉が増える。一部は仙台発着便を延長運転しており、東北新幹線はビジネスの利用が増えたのだろう。それと引き換えに盛岡発着の〈やまびこ〉が削減されるが、今年3月に盛岡で見た限りでは、1両に10人乗っていない列車が多く、やむを得ないところ。仙台―盛岡間は、途中駅の乗降も少ないのだろう。
②在来線特急
・特急〈つがる〉の運行区間を八戸―青森・弘前間から、秋田―青森間に変更。これに伴い、特急〈かもしか〉及び、新潟―青森間運行の特急〈いなほ〉がなくなる(特急〈いなほ〉は、新潟―酒田・秋田間の運行に統一され、奥羽本線へ直通しなくなる)。
・特急〈白鳥〉〈スーパー白鳥〉は、八戸―函館間から、新青森―函館間の運行に変わる。
・特急〈白鳥〉〈スーパー白鳥〉〈つがる〉は、自由席で新青森―青森間を利用する場合に限り、特急料金を免除する。
・東北本線八戸―青森間は第3セクター、青い森鉄道に転換されるため、寝台特急〈北斗星〉〈カシオペア〉の料金が値上げされる。
・特急〈あかぎ〉〈しおさい〉〈わかしお〉は土休、特急〈あやめ〉は平日、特急〈踊り子〉〈さざなみ〉は終日をそれぞれ減便する。
・特急〈水上〉は、定期運行から臨時運行に改める。
・特急〈ホームタウンとちぎ〉〈おはようとちぎ〉〈かもしか〉フォーエヴァー
青森地区の在来線特急に関しては、なかば予想通りの展開となった。また、存続するかどうかが注目されていた寝台特急〈あけぼの〉は、東北新幹線全通後も変わらぬ元気な姿を見せることになり、ホッとしたレールファンも多いだろう。
首都圏の在来線特急は、減便が相次いだ。今月上旬、熱海で特急〈踊り子〉を見たが、乗車率が悪いのが気になっていた。また、特急〈水上〉〈ホームタウンとちぎ〉〈おはようとちぎ〉は、いつも乗車率がよくなかった。特急〈(ワイドビュー)東海〉もそうだったが、新幹線に並行しているのが大きかったようだ。
特急〈水上〉〈ホームタウンとちぎ〉〈おはようとちぎ〉の前身は、エル特急〈新特急谷川〉〈新特急なすの〉だった。国鉄時代の昭和60年(1985年)3月14日(木曜日)に颯爽とデビューし(注、〈谷川〉は新特急化前にデビューしている)、国鉄末期に発明した「新特急」は、新風を吹かすかに見えたが、成功したとはいえなかった(「新特急」は、50キロまでの近距離利用だと、急行料金で乗れる気軽さをウリとした)。特にエル特急〈新特急なすの〉は、民営化後に快速〈ラビット〉の誕生で急速に置き換えられ、そして、「エル特急」の冠も外されてしまい、起点を上野から新宿に針路を変えた。
エル特急〈新特急谷川〉、特急〈新特急なすの〉は、その後、新幹線の愛称に昇格したため、現行の愛称に変わったが、残る“新特急軍”は、特急〈あかぎ〉〈草津〉だけとなった(「新特急」は、2002年12月1日のダイヤ改正で消滅)。また、特急〈踊り子〉の減便もあいまって、30年近いベテラン特急形電車、185系の今後が気になる。
③在来線
・武蔵野線に快速〈しもうさ〉を新設。快速〈むさしの〉とともに、大宮方面の輸送力強化に努める。また、休日ダイヤの日中時間帯は京葉線東京発着電車を増やす。
・京葉線はE233系5000番代の増備と、外房線直通電車を増やす。
・横浜線は夜間に増発し、混雑緩和を図る。
・2011年3月の予定で、南武線(本線部)に快速を新設。また、夜間に運行区間を延長して、混雑緩和を図る。
在来線は若干の変更にとどまっているが、注目なのは2011年3月のダイヤ改正で登場する南武線(本線部)の快速。南武線(本線部)は、過去に臨時特急を運行している実績があり、JR東日本は快速の運行を併せて検討していたのかもしれない。
◆JR北海道
http://www.jrhokkaido.co.jp/
・急行〈はまなす〉は現行通り、青森―札幌間の運行とする。
・特急〈北斗〉〈スーパー北斗〉は、特急〈スーパー北斗15号〉札幌行きを除き、すべて五稜郭に停車する。
・エル特急〈スーパーカムイ〉は4往復減便する。
・エル特急〈すずらん〉のダイヤを見直し、利便性を向上させる。
・下りの特急〈サロベツ〉稚内行きは、美唄、砂川にも停車する。
・函館本線下りの区間快速〈いしかりライナー〉は、6本を札幌以遠各駅に停まり、普通電車の待ち時間を短縮させる。
・函館本線上りは、江別5時40分発の普通電車札幌行きを新設し、白石で普通電車新千歳空港行きに接続する。
・函館本線下りは、札幌23時40分発の普通電車江別行きを新設する。
・千歳線下りは、千歳5時40分発の普通電車札幌行きを新設する。
・函館本線上りは、小樽21時22分発の普通列車余市行きを21時35分発に変更し、併せて行先を倶知安に延長する。
・富良野線上りの普通列車旭川行き1本を美瑛始発(7時42分発)から、富良野始発(6時48分発)に変更する。
JR北海道に関しては、東北新幹線全通の影響は「ない」と言っていいだろう。急行〈はまなす〉は予想通りの“据え置き”となったが、上下列車とも〈はやて〉に考慮したダイヤとなっている。
普通列車については、増発や運行区間の延伸を行ない、混雑緩和や運行間隔を空き過ぎないように努めている。11月に入ると、北海道は本格的な冬の到来を告げるようで、“あったかい列車に早く乗れる”という環境を作った。
あえて疑問をあげるとするならば、室蘭―札幌間の昼行特急は、特急〈北斗〉〈スーパー北斗〉とエル特急〈すずらん〉が共存しているが、本数は前者のほうが多いのに、なぜ「エル特急」にしないのだろう? いまや「エル特急」が死語になりつつある状況になっており、“ムダな昇格”かもしれない。それならば、JR北海道はすべて「特急」化したほうがよさそうに思えるが、皆様はどうお考えだろうか。
◆青い森鉄道
http://aoimorirailway.com/
・東北本線八戸―青森間を引き継ぐ。これにより、青い森鉄道は目時―青森間となる。
・目時―八戸間は1往復増発する。
・八戸―青森間は東北本線時代に比べ、下り8本、上り6本をそれぞれ増発する(この中に快速3往復を含む)。
・シャトル便として、浅虫温泉―青森間は3往復、八戸―三沢間は1往復をそれぞれ増発。東北本線時代よりも利便性の向上を図る。
・JR東日本が運行する快速〈しもきた〉及び、八戸線に直通する普通列車が存続される。
・2010年10月9日(土曜日)から12月5日(日曜日)まで、「青い森鉄道全線開業記念ふりーきっぷ」を発売(大人、子供とも1,500円)。12月4・5日(土・日曜日)のみ使える。
青い森鉄道は、利便性向上と維持を主眼においている。八戸―青森間は運賃が値上げされ、JR東日本の路線でなくなることから、交通費が必然的に高くなってしまう。そうなると、マイカー社会が強まりそうな懸念をするレールファンも少なくないだろう。また、青い森鉄道は、八戸―青森間の通学定期券運賃をJR東日本と同額とした。これは家計が逼迫しないよう配慮したのだ。これにより、目時―八戸間の通学定期券も値下げされる。
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- wanderwriter30@yoichiomar こんばんは、私はかなり昔にパスポートの有効期限を失効し、なおかつ、小心者なので、戦場に行けないフリーライターです。本日の増刊号で放送された西山アナのインタビュー、面白かったですよ。これからも素敵な御活躍をお続けくださいませ。