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2009年の汽車旅4-最終回 [汽車旅2009]

◆下記の記事をまだ御覧になっていない方は、下記のURLへクリックしてください。

・2009年の汽車旅4-1~13
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2011-05-06

◆あえて刈谷で乗り換え

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名古屋に到着し、ホーム豊橋寄りにある名代きしめんへ。少し考えた末、「冷し豚しゃぶ入りきしめん(630円)」を注文。久しぶりに名代きしめんできしめんを食べるが、言うまでもなくうまい。やはり、きしめんや讃岐うどんは本場で食べるのが1番うまい。

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“おやつ”の「冷し豚しゃぶ入りきしめん」を食べ終えたあと、2番線に戻り、15時58分発の快速豊橋行き(サハ313-5008)へ。うとうとしそうになるものの、予定通り、刈谷で普通電車浜松行き(クハ310-11)に乗り換える。さいわい、快速豊橋行きで乗車したサハ313-5008は、普通電車浜松行きの最後部車両の停止位置に停まった。


快速豊橋行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
刈谷なしクモハ313-5008なし
 なしサ ハ313-5308なし
 なしモ ハ313-5008なし
 なしサ ハ313-5008なし
 なしモ ハ313-5308なし
 なしク ハ312-5008なし
 なしクモハ313-306なし
名古屋なしク ハ312-306なし

快速豊橋行きは、終点豊橋で普通電車浜松行きに接続をとるが、私はあえて刈谷で普通電車浜松行きに乗り換えた。これには理由があり、豊橋始発の普通電車浜松行きは、ロングシート車で運行する可能性が高いからだ。JR東海静岡地区は、ロングシート車が主力で、211系5000番代の単独運行だとトイレがない。

対照的なのは東海道本線名古屋地区で、米原―豊橋間はオールロングシート車の運行が存在しない。同区間でロングシートが存在するのは、国鉄末期に投入された211系、普通電車用に投入された313系セミクロスシート車(転換クロスシート&ロングシート)のみである。




普通電車浜松行きは16時18分に発車。久々に311系を利用するが、最後部クハ310-11は乗ったときから不快な音が聞こえる。乗車している311系第11編成は、平成2年(1990年)川崎重工製で、まだ19年(当時)しかたっていないが、もうガタが来ているのだろうか?

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東海道新幹線乗換駅なのに、なぜか普通電車しか停まらない三河安城は多くの人が降りた。家路へ急ぐのか、それとも〈こだま〉に乗り換えるのか?



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311系の車内妻壁にある情報案内装置では、「各駅停車」と表示しているが、車掌や駅の放送、車両の種別幕は「普通」である。個人的には「各駅停車」のほうがわかりやすくていいのだが、「普通」と「各駅停車」が混ざっていると、わかりにくいように思う(実際、JR東日本や南海電気鉄道は、「普通」と「各駅停車」が存在する)。ちなみに、313系の普通電車運用時でも、ドア上の情報案内装置には「各駅停車」を表示する。


普通電車浜松行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
浜松なしクモハ311-11なし
 なしモ ハ310-11なし
 なしサ ハ311-11なし
刈谷なしク ハ310-11なし

余談だが、東武鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道、京阪電気鉄道は、車両の種別は「普通」表示でも、車内の放送等では「各駅停車」と案内している。4社は“普通イコール各停”と解釈しているようだが、そろそろ「普通」と「各駅停車」を線引きしてもいいのではないだろうか。個人的には「普通電車」や「普通列車」という案内はやめたほうがいいと思う。「普通」という言葉は、語弊を招く恐れがあるからだ(差別用語にもなりかねない)。

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16時36分、岡崎1番線に到着。ここで新快速豊橋行きの待ち合わせをするため、8分停車。隣の愛知環状鉄道愛知環状鉄道線は、2000系の高蔵寺行きが発車を待っている。ところが、新快速豊橋行きの到着を待たずに、高蔵寺行きが発車してしまった。

帰宅後、『JR時刻表2009年8月号』(交通新聞社刊)で岡崎発車時刻を調べたところ、新快速豊橋行き2342F(土休は5340F)は16時42分、愛知環状鉄道線高蔵寺行き1193Hは16時41分発だった。なぜ、接続をとらないのだろうか?

それから2年後の2011年1月、ある男性が東北地方の旅をしていたときのこと。JR東日本奥羽本線のダイヤ乱れにより、青森で青い森鉄道青い森鉄道線の各駅停車は接続待ちに付き合い、十数分遅れて発車。同線も遅れが回復することなく、八戸に到着したが、JR東日本八戸線の普通列車久慈行きは定刻どおりに発車。その男性はJR東日本の駅員に猛抗議をしたという話を思い出した。地方の鉄道は、接続時間はもちろんのこと、遅れても待つ姿勢が大切ではないだろうか。

DSC_0590a.JPG

三河三谷―三河大塚間で遠くからの三河湾オーシャンショー。風車が勢いよくまわっている。

豊橋で新快速などからの乗り換え客が多く、その後も乗客が増え、新居町を過ぎてからは寝てしまい、17時48分、終点浜松3番線に到着。向かいの4番線には、211系5000番代の普通電車掛川行きが発車を待っているものの、先に出るのは隣の2番線で、“大移動”と化す。路線が違うのならば、階段乗り換えは仕方ないけど、同一方面の乗り換えは同一ホームで乗り換えられるよう、改善してほしい。

◆気になる側扉窓

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普通電車沼津行き(クモハ211-6008:ロングシート)は、5両全車211系5000番代で、トイレなし。車掌が「御了承」という以前に、時刻表などで案内がほしいところ。市販の時刻表にトイレマークがあれば、なおよいが、トイレ設置改造を行なわないJR東海の意固地ぶりは理解できない。

17時52分に発車。先頭車は思ったほど混んでいなかったが、前から2両目以降は、帰宅ラッシュさながらの光景である。そして、乗車しているクモハ221-6008であることに気づいた。

DSC_0591(P1390630)a.JPG

それは紫外線をカットするためなのか、側扉窓に透明のシールを貼っていたのである。日よけのカーテンを設置できないこともあるだろうが、透明のため、車窓の眺望に大きな変化はない。


普通電車沼津行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
静岡なしクモハ211-6008ロングシート
 なしク ハ210-5056ロングシート
 なしクモハ211-5609ロングシート
 なしモ ハ210-5057ロングシート
浜松なしク ハ210-5028ロングシート

掛川で乗務員室は3枚中、2枚の窓にカーテンを下ろす。そして、島田を過ぎてからは日が沈んだようで、あとは暗くなることを待つだけの状態。長いトンネルを抜け、用宗に到着。空は一段と暗くなり、東名高速のオレンジランプが照りつけるかの如く、まぶしく輝く。

19時01分、静岡1番線に到着。晩メシ購入のため下車するが、有人改札では、なんと青春18きっぷに途中下車印を求める利用客がいた。

◆車内オフィスで帰京

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晩メシ購入後、再び静岡1・2番線へ。隣の3番線は、373系の〈ホームライナー浜松1号〉浜松行きが発車を待っている。熱海寄りでは遠目に4つの“目玉”が鬼のように輝かせている車両を発見。〈ホームライナー浜松1号〉浜松行きが発車すると、2番線に普通電車東京行き(7号車クハ372-5:自由席)が入線。前回乗車時は静岡県内の大雨のため、富士で無念のリタイア。タクシーで新富士駅へ向かい、東海道新幹線300系の〈こだま682号〉東京行きで危機一髪だっただけに、今回は終点まで無事に帰京したいところ。

普通電車東京行き編成表
乗車区間号車車両番号禁煙備考
東京9クモハ373-5自由席
 8サ ハ373-5自由席
 7ク ハ372-5自由席
 6クモハ373-6自由席
 5サ ハ373-6自由席
 4ク ハ372-6自由席
 3クモハ373-9自由席
 2サ ハ373-9自由席
静岡1ク ハ372-9自由席

車掌の“組体操笛”がホームに鳴り響き、19時30分に発車。ひじかけにテーブルを引き出して、晩メシを食べる。

19時53分、由比1番線に到着。ここで特急〈(ワイドビュー)ふじかわ13号〉甲府行きの通過待ちをするため、5分停車する。私は373系同士の追い抜きを撮影したい。前回乗車時はシャッターが切れず、失敗しているだけに、“今回は!!”という意気込みを持つ。

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さぁー、お目当ての特急〈(ワイドビュー)ふじかわ13号〉甲府行きが過。“うまくいった”という自信はなく、“ただ撮れた”だけの腕前である。次はISO3200にして、ホームの情景を写してみたいが、うまくいくかなぁー?

普通電車東京行きは富士に到着。かつては到着前に寝台特急〈富士・はやぶさ〉大分・熊本行きとすれ違っていたが、2009年3月14日(土曜日)のダイヤ改正で消滅。その代わり、371系の〈ホームライナー浜松5号〉浜松行きがホームに滑り込んだ。371系の塗装は100系に倣っているが、たった1編成しかなく、1度も増備されることはなかった。

DSC_0612a.JPG

20時53分、熱海5番線に到着。ここからはJR東日本に入るが、ホームの行先案内は特殊?!  

JR東日本“東海道線”の快速や普通電車は、グリーン車連結が当たり前で、「グリーン車がない」のは珍しいのだ。373系や185系の普通電車は、“普通車は普通列車用グリーン車なみ”で、利用客のウケもいい。しかし、普通列車用グリーン車に乗ると、人の行き来が少ないため、快適に過ごせる(ラッシュ時だとグリーン料金を払っているのに坐れないケースがある)。

根府川―早川間で一瞬、非常灯以外、消灯するアクシデントが発生。ところが、停電は乗車している7号車だけなのか、車掌はお詫びのひとこともなかった。トイレで用を足している人がいたら、確実に混乱しているかもしれないが、乗客は一瞬の停電を気にしていない様子だ。

函南―小田原間はトンネルが多く、小田原から小型のノートパソコンを開く。するとメールが入っており、『週刊鉄道データファイル』編集部から原稿執筆の依頼だった。旅立つ1週間前、編集部に“夏休み”を伝えており、帰京する日に発注することになっていた。これで翌日から仕事にとりかかることになる。もちろん、この場で執筆してもよかったが、年齢のせいか、緊張の糸がブッツリ切れたかのような状態で、一気に疲労があふれ出し、この日は返信だけで精一杯だった。

22時43分、終点東京9番線に到着した。


★備考

①eyevio「2009年の汽車旅4 THE MOVIE」



②岸田法眼のRailway Blog.「各駅停車と普通列車」 

★お知らせ

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の激甚災害により、東北地方がメインの「2009年の汽車旅5」、「2010年の汽車旅1・2」の各シリーズについては、当面見合わせることをRailway Blogで公表しました。

しかし、被災した鉄道路線のうち、太平洋沿岸部以外の大半は復旧していること、“「自粛」をするよりも、あえて載せることで復興につながるのではないか?”と考えるようになりました。

このため、次回の汽車旅シリーズは、「2009年の汽車旅5」シリーズをお送りいたします(開始時期は現在未定です)。

被災地の1日も早い復興を祈念いたします。

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