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不信感を持つ中国高速鉄道 [鉄道評論]

日本では「中国版新幹線」と呼ぶ人もいる中国高速鉄道の追突及び、一部車両の脱線転覆事故は、世界の恥さらしとなっている。以前から安全面で不安な声が続出していたが、それが当たってしまった恰好だ。この事故により、多数の死傷者を出した。

中国の急激な経済成長は御存知の通りだが、それとともに“パクリ”も増えた。中国高速鉄道も「パクリ新幹線」と非難を受けている。私は中国に行ったことがないので、中国高速鉄道についてはよくわからない。ただ、急激な経済成長ゆえ、“利益重視”で世間の信頼を得ようとしていたのではないだろうか。ようは手間隙をかけないということ。手間隙をかけないから、“パクリ”が常に現れるのだ。

今回の事故原因は落雷の影響だという。落雷の影響で衝突回避システムがダウンしたと現地では報じられているが、疑問が多い。日本の場合、車両に異常があれば、緊急停止して、運転指令所に連絡し、ただちに運転見合わせの措置が取られる。仮に故障などで無線機が使えない場合は業務用の携帯電話を使い、運転指令所に連絡するだろう。車両故障で止まった中国高速鉄道の運転士は、運転指令所に連絡したのだろうか? もし、連絡をしていたら、後続列車やほかの列車の乗務員にも伝わり、事故を回避することができただろう。また、追突した車両の運転士は死亡しているが、緊急ブレーキをかけたが利かなかったという報道がある。

現地の鉄道省は、追突車両から運行記録装置(ブラックボックス)を回収し、事故原因の究明にあたるというが、“正直”に公表するのだろうか?

この事故で中国高速鉄道は、高架で脱線した車両を地平に落とすのは仕方ないとしても、先頭車を重機で粉々にして、残骸を地中に埋めるという奇怪な行動に出た。それが完了すると、早々に運転を再開するという、日本では考えられない荒療治である。まるで、この重大事故を“この日の出来事”というふうにしか受け止めていないのではないだろうか。しかし、証拠隠滅の批判を重く受け止めたのか、埋めた残骸の先頭車を掘り起こし、事故車をすべて現場から撤去した。また、鉄道省の大臣は、中国高速鉄道に2か月間の安全点検を命じた(それならば、2か月間運行停止命令も併せて出すべきではないだろうか)。  

今後は事故原因の究明と遺族らの賠償金支払が進められる予定だ。特に賠償金支払については、まるで事故を想定していたかのような“スピード対応”ぶりに不信感を覚える。早期復旧、事故車の処理のあり方についても、世界中の人々が不信感を抱いていることだろう。現に2005年4月25日(月曜日)に発生したJR西日本福知山線脱線事故では、遺族への補償問題はほとんど進んでおらず、今後も難航するのは確実だ。









日本の鉄道で追突事故といえば、昭和63年(1988年)12月5日(月曜日)に発生したJR東日本中央本線東中野が記憶に新しいところだろう。また、日本の鉄道は分割併合が多いため、作業する側、見物する側は緊張感を持っていることだろう。1㎞/hでもオーバーすれば追突事故になりかねないから。  

話は変わり、日本の鉄道は落雷対策が万全ではないと思っている。  

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日頃、気になるのはホームの一部、または全体に上屋を設置していない駅があること。意外なことに、経営の柱といえるJR東日本首都圏やJR西日本アーバンネットワークといった駅でもそうなのだ。路線バスや路面電車の停留所でも上屋を設置しているところは少ない。今後、国土交通省は雷雨による死傷事故防止のため、地下駅や万全の対策を施した高架駅を除き、ホームの上屋設置を義務化するべきではないだろうか。また、日本の鉄道も車両や施設などの落雷対策について、緊急の安全点検をしたほうがいいだろう。国土交通省から指示される前に自主点検をして、“より安心、快適”に利用できるよう、全国の交通事業者にお願いしたい。


★備考  

今回の記事は、毎日新聞ホームページを参照しました。
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