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試練のJR東日本 [鉄道評論]

先日、JR東日本八戸線が2012年度に全線復旧できる見通しが発表され、東北地方太平洋沖地震(以下、「東日本大震災」)の復興に向けて、明るい話題になった直後、福島・新潟両県で集中豪雨が発生した。JR東日本はまたも災害に見舞われ、現時点では、上越線越後湯沢―六日町間(同区間バス代行輸送)、磐越西線馬下―野沢間、只見線小出―会津坂下間(2011年8月10日頃に小出―大白川間が復旧する予定)、飯山線森宮野原―十日町間(同区間バス代行輸送。また、十日町―越後川口間は一部運休)でそれぞれ運転を見合わせている。また、寝台特急〈あけぼの〉、臨時急行〈能登〉、臨時快速〈ムーンライトえちご〉は当面運休、特急〈はくたか〉は運転区間を変更して、関東―北陸間の足を確保している。  

上越線は“大動脈”のため、早期復旧を予想しているが、ほかの3路線は1か月以上かかりそうだ。最悪の場合、年内までに復旧できないかもしれない。  

JR東日本は、東日本大震災で激甚被害を受けた路線の完全復旧を明言しているが、集中豪雨でも甚大な被害を受けたとなると、発足以来、過去最悪の損失となり、頭が痛いことだろう。復旧の費用、維持費など、基本的にすべて自社負担なのだから。また、東日本大震災では、犠牲者が1万人を越えたことによって、人口減少に拍車がかかり、“これから先”の問題ではなくなっている。これにより、経営面でも厳しくなってゆく。復旧作業をするにしても、数十年先を見据えなければならなくなるからだ。ローカル線はいつ切り捨てられても不思議ではなく、地元も常に危機感を持たなければならない。

仮に被災したローカル線が完全復旧したとしても、地元の人が愛する町に“帰宅”しなければ、懸命に工事をした意味がなくなってしまい、赤字額が膨れあがってしまう。地元や行政としては、鉄路を永遠のものにするために、鉄道事業者と一体となり、地域活性について色々と意見を出し合うしかない。  

かつて、集中豪雨が原因で復旧を断念した鉄道はいくつかある。それは中小企業ゆえ、復旧できるほどの資金がないという悲しいものだった。JRグループは“巨大企業”ゆえ、「必ず復旧できる」と安易に考えたくなってしまうが、「地方交通線」が存在する限り、いつ「特定」という前置詞がついてもおかしくはない。  

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話は変わり、『週刊ダイヤモンド』2011年7月30日号(ダイヤモンド社刊行)で新幹線の特集を組んでいたが、同誌編集部は秋頃に東北新幹線の速度規制が解除になる、と予想している記述がある。もちろん、それが現実になってほしいけども、震度5強の余震が続く限り、来春のダイヤ改正まで暫定ダイヤのままにしたほうがよさそうに思える。


★備考

2011.07.31磐西

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「只見線全線開通40周年記念号」 

③URN blog「夏のばんえつ物語」 

④URN blog
「存続の危機」
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