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JR東日本203系フォーエヴァー [プラットホーム2011]

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2011年9月26日(水曜日)、JR東日本203系が29年間にわたる営業運転を離脱したらしい。私は1年前から惜別ルポを考えていたが、スケジュールの都合が合わず、同年9月13日(火曜日)に何気なく東京地下鉄(以下、「東京メトロ」)千代田線で乗ったのが最後となった。現時点、“サヨナラ列車”を運行するかどうかは不明である。

203系は昭和57年(1982年)8月、常磐線及び、帝都高速度交通営団(以下、「営団地下鉄」。現・東京メトロ)千代田線用の車両として誕生した。当時の国鉄は103系1000番代が千代田線に乗り入れていたが、営団地下鉄側、乗客側にとっては大変不評だった。営団地下鉄6000系に比べ、消費電力に差があること、電気ブレーキの放熱でトンネル内を暑くさせていたのだ。

営団地下鉄は国鉄に対し、「チョッパ制御投入」を強く要望した。国鉄も昭和40年代(1965~1974年)からチョッパ制御車の開発を進めていたが、昭和54年(1979年)に201系で実用化したことにより、営団地下鉄への答えとして、203系を投入したのである。

203系は、本来ならば「303系」にしても不思議ではなかった。国鉄在来線形式百の位の「3」は、「アルミ車体直流電車」を意味しているもので、301系(2003年退役)、381系に当てはまる。しかし、国鉄分割民営化後は、その規定が崩れている。JR東海は“電車の標準(311系、313系、371系、373系、383系)”と位置づけているし、JR九州に303系があるのは、国鉄301系が地下鉄直通用だったため、その流儀を継承したものと思われる。  

203系は昭和57年(1982年)11月15日(月曜日)にデビュー。昭和59年(1984年)2月に量産車が登場。昭和60年(1985年)3月にボルスタレス台車の採用など、仕様変更をした203系100番代が登場し、昭和61年(1986年)に103系1000番代を一掃した(103系1000番代は、常磐線快速コンバートや105系に改造し、新たな道を歩んだ)。また、203系は当初から冷房装置を搭載していたため、全線非冷房車しか投入していなかった営団地下鉄に“無言の圧力”をかけた。その後、営団地下鉄は昭和63年(1988年)から冷房車の投入を解禁した。  

さて、203系は地下鉄直通用なので、“営団地下鉄東西線直通用や、福岡市交通局空港線直通用にも投入されるのでは?”と思ったレールファンも少なくないだろう。しかし、前者は301系と103系1200番代が続投(現在はすべてE231系800番代に置き換え)、後者は103系1500番代を新製したため、運用範囲を広げることはなかった。

103系1000番代撤退後、207系試作車や209系1000番代も加わっていたが、2009年にE233系2000番代が登場。まずは207系試作車、2010年からは203系をそれぞれ置き換えていった。  

個人的に203系は千代田線の利用が圧倒的に多く、常磐線は年に数回程度だった。千代田線は大半が地下を走るので、クハ202・203形やサハ203形に乗っても、サイリスタチョッパ制御の走行音がよく聞こえた。  

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203系の営業運転離脱により、常磐線日暮里―友部間の定期旅客列車は、千代田線6000系、06系、16000系を除き、JR東日本型の車両に統一した。また。2012年春からE657系がデビューし、秋には651系が離脱するため、常磐線の交直流電車は、すべて室内灯が消えない車両に統一する予定だ(E653系は、いわき―仙台間の特急に転用する予定だったが、東北地方太平洋沖地震の影響により、白紙になる可能性がある)。

★備考

①鉄道ニュース「203系マト55編成にヘッドマーク」 

②鉄道ニュース
「203系が営業運転から離脱」

③参考資料として、イカロス出版刊行、『国鉄型車両の系譜シリーズ09 形式201系』を使用。

④参考資料として、鉄道ジャーナル社刊行、『鉄道ジャーナル』1985年1月号を使用。

⑤東京メトロ6000系、7000系の一部、8000系は冷房準備車を新製したことがあり、いつでも搭載できるようにしていました(もちろん、現在はすべて冷房装置を搭載しています)。

⑥岸田法眼のRailway Blog.
「JR東日本207系フォーエヴァー」 
 
⑦岸田法眼のRailway Blog.
「JR東日本207系フォーエヴァーTHE LAST RUN.」 

★おまけ

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