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九州場所直前の急逝 [波瀾万丈伝]

2011年11月7日(月曜日)9時51分、第59代横綱隆の里の鳴門親方が急性呼吸不全のため、黄泉の国へ旅立った。まだ59歳の若さだった。  

先月、鳴門親方が弟子への暴行疑惑が週刊誌に報道され、日本大相撲協会から事実関係の調査を受け、近日中に処分が決まる予定だった。鳴門親方は前日にぜんそくで体調を崩し、緊急入院したという。  

青森県出身の隆の里は二子山部屋に入門したが、若いうちから糖尿病に悩まされた。御本人は徹底的な節制を重ね、30歳9か月で第59代横綱に推挙。当時、NHK連続テレビ小説で『おしん』が大ヒットし、隆の里が苦労の末に横綱という最高位に上り詰めたことから、「おしん横綱」と呼ばれた。新横綱の場所で15戦全勝優勝を飾り、優勝4回を記録。昭和61年(1986年)初場所中に引退した。  

引退後は年寄鳴門を襲名。のちに部屋を興し、数多くの関取を輩出。また、3代目若乃花が第66代横綱に推挙された際、不知火型の土俵入りを指導したことで知られる(二子山部屋の横綱で不知火型の土俵入りをしたのは、隆の里と3代目若乃花。一方、雲竜型の土俵入りをしたのは、2代目若乃花と2代目貴乃花)。

最近は10代で関取に昇進した関脇稀勢の里が徐々に力をつけ、この九州場所では大関昇進がかかっているが、突然の師匠急逝により、弟子の晴れ姿を天空から見守ってゆくのだろう(稀勢の里は幕下時代から「横綱候補」と言われていた)。秋場所後大関に昇進した琴奨菊とともに、“日本人力士復権”の期待がかかる力士である。  

話が変わり、ここ数年、九州場所はガラガラが続いている。数多くの不祥事に見放された恰好となっていたが、そんな状況でも魁皇だけは特別だった。地元福岡県直方市出身であることや、ひたむきな姿勢で相撲に打ち込んでいたことが全国の大相撲ファンの心をつかんだ。不祥事まみれの本場所を魁皇が支えていたと言ってもいい。しかし、今年名古屋場所中に引退。九州場所を盛り上げる後継者は福岡県柳川市出身の新大関琴奨菊であり、師匠が手塩にかけて厳しく育てた関脇稀勢の里ではないだろうか。  

本日、鳴門部屋に所属する力士らの処遇を決めるという。鳴門部屋は師匠の後継者がいないためで、新師匠で部屋を継続するか、別の部屋に吸収合併するかたちで転属するかのいずれかになる。力士らは部屋に所属するのが原則で、“無所属”は土俵にあがれない規定があるからだ。  

謹んで、鳴門親方の御冥福をお祈りいたします。

※今回は「nice!」の設定を休止いたします。

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