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大阪市交通局、民営化へ [鉄道評論]

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2012年12月25日(火曜日)、大阪市交通局は「大阪市営地下鉄(鉄道事業)」と「大阪市営バス(バス事業)」を完全分離し、2014年度半ばに大阪市100%出資の株式会社設立(2社)を行なう素案を発表した。これに伴い、2015年度(2015年4月1日からが有力)から、同局が民営化される予定だ(大阪市交通局は、2015年3月31日で110年以上の歴史にピリオドを打つ模様)。今回は大阪市営地下鉄について述べてみたい。

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公営地下鉄最大規模を誇る大阪市営地下鉄は、新交通システムの南港ポートタウン線を含め、9路線137.8キロ(営業キロ)を有する。在籍車両数も1,200両を越えている。近年は谷町線で30000系の増備が進んでおり、抵抗カム軸式制御の30系は廃車が進み、2013年度で40年以上にわたる現役生活にピリオドを打つ予定だ。さらに2013年度からは御堂筋線用30000系量産車が登場し、大阪市営地下鉄唯一の電機子チョッパ制御で、エースでもある10系を置き換える予定だ(リニューアル車の登場から、15年前後で30000系に置き換えられることに疑問がある。なお、VVVFインバータ制御改造を受けた10A系は残留する)。

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大阪市営地下鉄1日あたりの利用者数は228萬人で、バブル景気に加え、「国際花と緑の博覧会(通称、花の万博)」が開催された平成2年度(1990年度)の281萬人を境に減少が続いている(近年は阪神電気鉄道阪神なんば線の開業により、御堂筋線梅田―なんば間の利用客が減少している。このほか、中央線、千日前線も阪神なんば線の影響を受けているものと思われる)。大阪市交通局では、職員の数を減らすなどの経営改善を行ない、2010年度に累積欠損金を解消した。

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大阪市営地下鉄では、利用者数の増加を目指す一環として、堺筋線を除き、2013年3月(現時点実施日未定)にダイヤ改正を行ない、終電の繰り下げを行なう。例えば、御堂筋線上りでは、なかもず―淀屋橋間の終電が「梅田行き」となっているが、これを「新大阪行き」に変更する。下りは変更がない見込みで、新大阪発のなかもず行き終電は0時01分のままと考えられる。現行の東海道・山陽新幹線(JR東海、JR西日本)のダイヤを見ると、新大阪行きの終電である〈のぞみ267号〉(終点新大阪23時45分着)、〈みずほ608号〉(終点新大阪23時37分着)から御堂筋線のなかもず行き(終電0時01分発)、千里中央行き終電(終電0時00分発)に乗り換えることが可能である(ただし、東海道・山陽新幹線のダイヤが乱れた場合、接続待ちしないものと思われる)。

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おそらく御堂筋線を利用されている方は、ダイヤ改正後の下り終電の行先を「千里中央行きにしてほしい」と思う方が多いと思う。江坂―千里中央間は北大阪急行電鉄南北線なので、同社との調整が必要になるだろう。参考までに、千里中央発の終電は江坂行きで、23時40分に発車する。江坂行き終電は、御堂筋線の車両で運転し、終点江坂で滞泊して、翌朝に備えるという。

このほか素案として、2014年4月に大阪市営地下鉄の初乗り運賃(乗車駅から3キロまで)を現行の大人200円から190円に値下げする。すでに民主党政権で、マニフェストになかった消費税の増税が決まっているが、運賃は値上げしない方針である。これは利用客にとってはありがたいことだ。民営化後の2015年10月には、乗車駅から4.5キロまでの運賃を細分化して値下げする。

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さて、2013年5月20日(月曜日)に御堂筋線が開業80周年、同年9月12日(木曜日)に大阪市交通局の営業列車がデビュー(当時、花園橋西詰―築港桟橋間の路面電車)してから110周年を迎える。

★備考

大阪市交通局ホームページ「『地下鉄事業民営化基本方針(素案)』及び『バス事業民営化基本方針(素案)』を策定しました」
(リング切れが早いので、御注意願います)

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