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水戸黄門リターンズ [波瀾万丈伝]
●平成25年3月公演
(博多座ホームページより)
嬉しいことに『水戸黄門』が2年ぶりに復活する。といっても、TBSが制作するのではなく、博多座の舞台だ。『水戸黄門・第15部』から26年間番組を見続けた者としては、博多座に行きたい思いがある。
黄門様はもちろん里見浩太朗。助さん格さんは5代目の原田龍二と合田雅吏が務める。6代目助さん格さんには悪いが、5代目の黄門様、助さん、格さんの組み合わせは、安心して見ることができる。5代目の助さん格さんは、初代、2代目、3代目が築いたものを踏襲しているからだ(4代目は助さん“先輩”、格さん“後輩”だった。6代目については、性格が逆になってしまった)。
今回の舞台は、三波豊和扮する、よろず屋の千太、野村将樹扮する柘植の飛猿も出演する。
TBSでは過去に『水戸黄門』の舞台を実施している。かつては石坂浩二が4代目水戸光圀在任中に、3代目水戸光圀の佐野浅夫が舞台で“再登板”し、助さん格さんは別の俳優が務め、好評を博したことがあるという。『水戸黄門』の舞台は、それ以来ではないだろうか。
TBSの『水戸黄門』は、第9部で最高視聴率43%を記録したが、第26部から撮影スタイルがフイルムからビデオに変わり、視聴者離れが急速に進んだ。そして、番組自体も重厚さがなくなり、第39部以降は視聴率がひとケタの回を記録してしまう。その後も低迷に歯止めがかからず、2011年で42年の歴史に幕を閉じた。
『水戸黄門』は、この国に絶対必要だ。