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特急〈フレッシュひたち〉651系、E653系フォーエヴァー総集編 [汽車旅2013番外編]
①JR東日本651系
2002年12月29日(土曜日)、JR東日本常磐線の普通電車上野行きは勝田へ到着。私はここで特急〈フレッシュひたち64号〉上野行き最終(8号車クハ650-4:自由席)に乗り換える。青春18きっぷでは利用できないので、乗車券と自由席特急券を買わなければならないが、臨時快速〈SENDAI光のページェント号〉仙台行きの遅れが大いに響き、車内精算することにした。
651系は特急〈スーパーひたち〉用の車両で、2002年12月1日(日曜日)から特急〈フレッシュひたち〉にも使われるようになった。上野―勝田間の愛称を特急〈フレッシュひたち〉に統一することになったからだ。ダイヤ改正以前の同区間は、エル特急〈スーパーひたち〉と特急〈フレッシュひたち〉が共存し、停車駅や所要時間がほぼ同じだった。エル特急〈スーパーひたち〉は、上野―水戸間ノンストップ運転が基本のため、“愛称格差”を徹底させた。
なお、2002年12月1日(日曜日)からJR東日本は「エル特急」の呼称をやめている。
21時44分に発車。651系はMAX130㎞/hをマークすると、車内の情報案内装置で、誇らしげに表示するが、E653系にはない。また、藤代を通過すると、交流電化から直流電化に切り替える際、651系は車内の照明が一部を除き一時的に暗くなる。2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正以降、常磐線電流切り替えエリアで、車内の照明が一時的に暗くなる定期列車の車両は651系だけとなり、“ひと昔前”の車両になってしまった印象がある。
22時40分、我孫子に到着し、2002年の汽車旅はゲームセット!! 25時間20分後には2003年を迎えるのであった。
②JR東日本E653系その1
2007年5月3日(木曜日・憲法記念日)、JR東日本常磐線土浦へ。券売機でJR四国のオレンジカードを入れて、自由席特急券(900円)を購入。1番線へ下りると、ちょうど特別快速が到着したものの、車内はガラガラである。
近年、JR東日本は指定席券売機の設置を進めているが、オレンジカードやSuicaが使えないのは難点である。新幹線もJR東海共々、昔からオレンジカードが使えず、理解できない。いずれはSuica、ICOCA、TOICAといったICカードが使えるようにしないとダメだろう。また、新幹線の自由席利用の場合のみ、自動改札で“タッチ&ゴー”できるようにしたらどうだろうか?
特急〈フレッシュひたち17号〉高萩行きは石岡へ到着。進行方向右側の奥はかつて、鹿島鉄道鉾田線の起点だったが、2007年3月31日(土曜日)に営業終了となってから、1か月たったばかりだというのに、石岡機関区とレールのほとんどは撤去されており、ボロボロのホームが残っている程度だった。特急〈フレッシュひたち17号〉高萩行き混雑乗車しているのため、撮影していない。
水戸までこの状態かと思ったが、意外にも友部で大量に降り、デッキの人口圧迫状態が解消された。9号車自由席の立客はほぼなくなったが、携帯ゲーム機に夢中の青年だけはデッキに残っていた。
自由席混雑の影響で、車販のワゴンは10号車指定席水戸寄りのデッキで足止め。車掌も通れないありさまである。JR東日本は2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正で、管内のみを走る新幹線と特急は全面禁煙となったのだから、今度は全車指定席制にしたらどうだろう。特急料金を払っているにもかかわらず、坐れないようでは“払って損した”と思いたくなる。特急料金を払って乗る以上、必ず坐れるようにして欲しい(参考までに、2013年5月5・6日運転予定の臨時特急〈フレッシュひたち92号〉上野行きは、全車指定席である)。
友部を発車すると、進行方向左側の車窓は水田。ゴールデンウイークとはいえ、農家の人々にとっては過酷なシーズンの開幕でもある。
いつもは進行方向右側に坐るものの、残念ながら混雑のため、進行方向左側の空いた席にありつくのが精一杯だった。
特急〈フレッシュひたち52号〉上野行き(5号車モハE653-3:自由席)が到着。7両編成で、車体腰部はブルーオーシャンである。
撮影の都合上、7号車自由席から乗り込むものの、空席がない。できれば誰も坐っていないところがよく、ようやく5号車自由席に空席を見つけた。なおかつ、私の好きな進行方向右側なので、「奇跡」と言ってもいいぐらいだ。いずれにせよ、途中の駅で相席になるのが確実なので、意固地に空席を探さなくてもいいのだが……
常磐線特急はE653系を利用することが多く、今回で5回目。651系は3回しか乗っておらず、特急〈フレッシュひたち〉として1回乗ったこともある。
いわき―勝田間臨時延長の特急〈フレッシュひたち52号〉上野行きは、停車駅がやたらと多く、急行や快速で運転しても差しさわりがないほど。後日調べたところ、停車駅に関しては、国鉄時代に活躍した急行〈ときわ〉とほぼ同じだった。
17時42分、勝田2番線に到着。尋常ではないほど、長蛇の列!! ここでうしろ4両を増結。8~11号車用のE653系の腰部はオレンジパーシオンで、2編成つなげた8両編成の運転はない。
ドッキングが完了すると、一時、車内の照明が切れる。交直流切り替え区間でも照明が切れることのないE653系だが、これは意外だった。
17時46分に勝田を発車し、水戸でついに相席。どうやら、水戸から自由席に立客が出始めたようである。JR東日本は『フレッシュひたち料金回数券』という、トクトクきっぷを発売しており、勝田から水戸まで1枚あたりの自由席特急料金は700円で乗れる。ちなみに『フレッシュひたち料金回数券』は4枚つづりで、指定席用もある。また、発売区間は上野―石岡・勝田・日立間に限られており、料金に乗車券は含まれていない(参考までに上野―水戸・勝田間の自由席特急券はいずれも1300円)。
17時52分に水戸を発車すると、相変わらずの快走だ。ところが、友部到着目前でストップ。停止信号かと思いきや、車内に異常な音がしたため、止まったのだ。夕日は西に沈みかけつつある。
18時13分に運転を再開し、18時15分、定刻より13分遅れて友部へ到着した。ホームは人だかりだが、半分は後続のE531系の普通電車(取手から快速)上野行きを利用する人たちで、定刻より14分遅れの18時16分に発車する。
E653系の特急〈フレッシュひたち45号〉勝田行きと入れ替わるように、定刻より13分遅れの18時26分、石岡へ到着。進行方向左側はかつて存在していた鹿島鉄道鉾田線だが、ホームは残っているものの、レールと車両はなくなり、駐車場に転用された。駐車場が足りないのは都会だけではないらしい。
18時27分に発車し、定刻より15分遅れの18時37分、土浦へ到着。1分後に発車するが、夕日はもう沈んだ。
土浦で立客は客室にあふれ、ひたち野うしくで、E531系の普通電車(取手から快速)上野行きを抜く。ひたち野うしくは平成10年(1998年)3月14日(土曜日)に誕生し、10年経過。住宅開発は順調に進んでいる。この地は昭和60年(1985年)3月17日(日曜日)から9月16日(月曜日・振替休日)まで開催された国際科学技術博覧会(通称、「科学万博」)の期間限定駅、万博中央が設けられていた。
佐貫―藤代間は途中で小貝川を渡るせいか、強風対策工事が完成し、ものものしくなった。2005年12月25日(日曜日)に羽越本線で発生した脱線事故の惨劇を2度と起こさない姿勢が表れている。
藤代を通過し、空調が作動しなくなる。そして、交流電化から直流電化に変わると、再び作動し、取手までは直線が多いため、ブッ飛ばす!!
一戸建てが多くなると、スピードが落ち、定刻より15分遅れの18時53分、取手3番線に到着。デッキは人の数が多く、私は「降りまーす」と言って、道をあけてもらった。取手で降りたのは私だけかもしれない。ちなみに、このあとの快速上野行き(E231系通勤形タイプ)も車両不具合の影響で遅れていた。
2002年12月29日(土曜日)、JR東日本常磐線の普通電車上野行きは勝田へ到着。私はここで特急〈フレッシュひたち64号〉上野行き最終(8号車クハ650-4:自由席)に乗り換える。青春18きっぷでは利用できないので、乗車券と自由席特急券を買わなければならないが、臨時快速〈SENDAI光のページェント号〉仙台行きの遅れが大いに響き、車内精算することにした。
651系は特急〈スーパーひたち〉用の車両で、2002年12月1日(日曜日)から特急〈フレッシュひたち〉にも使われるようになった。上野―勝田間の愛称を特急〈フレッシュひたち〉に統一することになったからだ。ダイヤ改正以前の同区間は、エル特急〈スーパーひたち〉と特急〈フレッシュひたち〉が共存し、停車駅や所要時間がほぼ同じだった。エル特急〈スーパーひたち〉は、上野―水戸間ノンストップ運転が基本のため、“愛称格差”を徹底させた。
特急〈フレッシュひたち64号〉上野行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
我孫子 | 1 | クハ650- | 2 | ○ | 指定席 |
2 | モハ650- | 102 | ○ | 指定席 | |
3 | モハ651- | 102 | × | 指定席 | |
4 | サロ651- | 2 | ○ | グリーン車 | |
5 | モハ650- | 2 | ○ | 指定席 | |
6 | モハ651- | 2 | × | 自由席 | |
7 | クハ651- | 2 | ○ | 自由席 | |
8 | クハ650- | 4 | ○ | 自由席 | |
9 | モハ650- | 4 | ○ | 自由席 | |
10 | モハ651- | 4 | × | 指定席 | |
勝田 | 11 | クハ651- | 101 | ○ | 指定席 |
なお、2002年12月1日(日曜日)からJR東日本は「エル特急」の呼称をやめている。
21時44分に発車。651系はMAX130㎞/hをマークすると、車内の情報案内装置で、誇らしげに表示するが、E653系にはない。また、藤代を通過すると、交流電化から直流電化に切り替える際、651系は車内の照明が一部を除き一時的に暗くなる。2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正以降、常磐線電流切り替えエリアで、車内の照明が一時的に暗くなる定期列車の車両は651系だけとなり、“ひと昔前”の車両になってしまった印象がある。
22時40分、我孫子に到着し、2002年の汽車旅はゲームセット!! 25時間20分後には2003年を迎えるのであった。
②JR東日本E653系その1
2007年5月3日(木曜日・憲法記念日)、JR東日本常磐線土浦へ。券売機でJR四国のオレンジカードを入れて、自由席特急券(900円)を購入。1番線へ下りると、ちょうど特別快速が到着したものの、車内はガラガラである。
特急〈フレッシュひたち17号〉高萩行き(9号車モハE653-19:自由席:勝田止まり)に乗る。車内はラッシュさながらで、客室へも進めないありさま。あわただしい1分停車で11時15分に発車した。
特急〈フレッシュひたち17号〉高萩行き編成表 | ||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 |
勝田 | 11 | クハE653-103 | ○ | 指定席、勝田止まり |
10 | モハE652-19 | ○ | 指定席、勝田止まり | |
9 | モハE653-19 | ○ | 自由席、勝田止まり | |
8 | クハE652-103 | ○ | 自由席、勝田止まり | |
7 | クハE653-7 | ○ | 自由席 | |
6 | モハE652-13 | ○ | 自由席 | |
5 | モハE653-13 | ○ | 自由席 | |
4 | サハE653-7 | ○ | 指定席 | |
3 | モハE652-14 | ○ | 指定席 | |
2 | モハE653-14 | ○ | 指定席 | |
土浦 | 1 | クハE652-7 | ○ | 指定席 |
1~7号車の車体腰部はグリーンレイク | ||||
8~11号車の車体腰部はオレンジパーシオン | ||||
※全席ファミコンシート |
特急〈フレッシュひたち17号〉高萩行きは石岡へ到着。進行方向右側の奥はかつて、鹿島鉄道鉾田線の起点だったが、2007年3月31日(土曜日)に営業終了となってから、1か月たったばかりだというのに、石岡機関区とレールのほとんどは撤去されており、ボロボロのホームが残っている程度だった。特急〈フレッシュひたち17号〉高萩行き混雑乗車しているのため、撮影していない。
水戸までこの状態かと思ったが、意外にも友部で大量に降り、デッキの人口圧迫状態が解消された。9号車自由席の立客はほぼなくなったが、携帯ゲーム機に夢中の青年だけはデッキに残っていた。
自由席混雑の影響で、車販のワゴンは10号車指定席水戸寄りのデッキで足止め。車掌も通れないありさまである。JR東日本は2007年3月18日(日曜日)のダイヤ改正で、管内のみを走る新幹線と特急は全面禁煙となったのだから、今度は全車指定席制にしたらどうだろう。特急料金を払っているにもかかわらず、坐れないようでは“払って損した”と思いたくなる。特急料金を払って乗る以上、必ず坐れるようにして欲しい(参考までに、2013年5月5・6日運転予定の臨時特急〈フレッシュひたち92号〉上野行きは、全車指定席である)。
友部を発車すると、進行方向左側の車窓は水田。ゴールデンウイークとはいえ、農家の人々にとっては過酷なシーズンの開幕でもある。
いつもは進行方向右側に坐るものの、残念ながら混雑のため、進行方向左側の空いた席にありつくのが精一杯だった。
特急〈フレッシュひたち〉でおなじみ、E653系の座席は座面も動かすことができる“ファミコンシート”で、JR東日本特急普通車の標準座席となっている。ちなみに“ファミコンシート”は私が命名したが、その理由は“ボタンがA・Bボタンみたいだから”である(209系以降、安っぽい座席が多い気がする)。
水戸で立客は完全にいなくなり、那珂川を渡ると、勝田は近い。特急〈スーパーひたち〉でおなじみの651系は車内の旅客情報案内装置は、「ただいまの速度は130㎞/hです」と速さをアピールしているが、E653系にはない。また、651系は特急〈フレッシュひたち〉として運転する場合もある。
③JR東日本E653系その2
2008年5月6日(火曜日・振替休日)、JR東日本常磐線高萩へ。この日のしめくくりは特急〈フレッシュひたち52号〉上野行きにしよう。
この日、特急〈フレッシュひたち52号〉上野行きは、いわき―勝田間で臨時延長が行なわれていた。高萩―取手間の自由席特急料金が1780円で、ずいぶん高い。“あれっ?”と思ったら、B特急料金が適用されるのは勝田―上野間なのだった。
ところで、今回のときわ路パスと自由席特急券はJR東日本が導入を進めている特急用の券売機で購入したが、カード投入口にSuicaやオレンジカードを投入しようとしても、受け付けてくれず、クレジットカードのみ。普通の券売機でも使うことはできたのだが、取手までの自由席特急券のタッチパネル表示がないのだ。
特急〈フレッシュひたち52号〉上野行き(5号車モハE653-3:自由席)が到着。7両編成で、車体腰部はブルーオーシャンである。
撮影の都合上、7号車自由席から乗り込むものの、空席がない。できれば誰も坐っていないところがよく、ようやく5号車自由席に空席を見つけた。なおかつ、私の好きな進行方向右側なので、「奇跡」と言ってもいいぐらいだ。いずれにせよ、途中の駅で相席になるのが確実なので、意固地に空席を探さなくてもいいのだが……
特急〈フレッシュひたち52号〉上野行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
取手 | 1 | クハE652- | 2 | ○ | 指定席 |
2 | モハE653- | 4 | ○ | 指定席 | |
3 | モハE652- | 4 | ○ | 指定席 | |
4 | サハE653- | 2 | ○ | 指定席 | |
5 | モハE653- | 3 | ○ | 自由席 | |
6 | モハE652- | 3 | ○ | 自由席 | |
高萩 | 7 | クハE653- | 2 | ○ | 自由席 |
8 | クハE652- | 102 | ○ | 自由席、勝田で増結 | |
9 | モハE653- | 18 | ○ | 自由席、勝田で増結 | |
10 | モハE652- | 18 | ○ | 指定席、勝田で増結 | |
11 | クハE653- | 102 | ○ | 指定席、勝田で増結 | |
①1~7号車の車体腰部カラーはブルーオーシャン | |||||
②8~11号車の車体腰部カラーはオレンジパーシオン | |||||
③全席ファミコンシート |
常磐線特急はE653系を利用することが多く、今回で5回目。651系は3回しか乗っておらず、特急〈フレッシュひたち〉として1回乗ったこともある。
いわき―勝田間臨時延長の特急〈フレッシュひたち52号〉上野行きは、停車駅がやたらと多く、急行や快速で運転しても差しさわりがないほど。後日調べたところ、停車駅に関しては、国鉄時代に活躍した急行〈ときわ〉とほぼ同じだった。
17時42分、勝田2番線に到着。尋常ではないほど、長蛇の列!! ここでうしろ4両を増結。8~11号車用のE653系の腰部はオレンジパーシオンで、2編成つなげた8両編成の運転はない。
ドッキングが完了すると、一時、車内の照明が切れる。交直流切り替え区間でも照明が切れることのないE653系だが、これは意外だった。
17時46分に勝田を発車し、水戸でついに相席。どうやら、水戸から自由席に立客が出始めたようである。JR東日本は『フレッシュひたち料金回数券』という、トクトクきっぷを発売しており、勝田から水戸まで1枚あたりの自由席特急料金は700円で乗れる。ちなみに『フレッシュひたち料金回数券』は4枚つづりで、指定席用もある。また、発売区間は上野―石岡・勝田・日立間に限られており、料金に乗車券は含まれていない(参考までに上野―水戸・勝田間の自由席特急券はいずれも1300円)。
17時52分に水戸を発車すると、相変わらずの快走だ。ところが、友部到着目前でストップ。停止信号かと思いきや、車内に異常な音がしたため、止まったのだ。夕日は西に沈みかけつつある。
18時13分に運転を再開し、18時15分、定刻より13分遅れて友部へ到着した。ホームは人だかりだが、半分は後続のE531系の普通電車(取手から快速)上野行きを利用する人たちで、定刻より14分遅れの18時16分に発車する。
E653系の特急〈フレッシュひたち45号〉勝田行きと入れ替わるように、定刻より13分遅れの18時26分、石岡へ到着。進行方向左側はかつて存在していた鹿島鉄道鉾田線だが、ホームは残っているものの、レールと車両はなくなり、駐車場に転用された。駐車場が足りないのは都会だけではないらしい。
18時27分に発車し、定刻より15分遅れの18時37分、土浦へ到着。1分後に発車するが、夕日はもう沈んだ。
土浦で立客は客室にあふれ、ひたち野うしくで、E531系の普通電車(取手から快速)上野行きを抜く。ひたち野うしくは平成10年(1998年)3月14日(土曜日)に誕生し、10年経過。住宅開発は順調に進んでいる。この地は昭和60年(1985年)3月17日(日曜日)から9月16日(月曜日・振替休日)まで開催された国際科学技術博覧会(通称、「科学万博」)の期間限定駅、万博中央が設けられていた。
佐貫―藤代間は途中で小貝川を渡るせいか、強風対策工事が完成し、ものものしくなった。2005年12月25日(日曜日)に羽越本線で発生した脱線事故の惨劇を2度と起こさない姿勢が表れている。
藤代を通過し、空調が作動しなくなる。そして、交流電化から直流電化に変わると、再び作動し、取手までは直線が多いため、ブッ飛ばす!!
一戸建てが多くなると、スピードが落ち、定刻より15分遅れの18時53分、取手3番線に到着。デッキは人の数が多く、私は「降りまーす」と言って、道をあけてもらった。取手で降りたのは私だけかもしれない。ちなみに、このあとの快速上野行き(E231系通勤形タイプ)も車両不具合の影響で遅れていた。