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JR東海300系フォーエヴァー総集編 [汽車旅2012]
静岡からの復路は東海道新幹線100系の〈ひかり114号〉東京行きへ。1号車自由席に坐り、平成5年(1993年)秋以来となる100系の乗車を楽しんだ(1900年代ではこれが最後の乗車となった)。
静岡では〈のぞみ16号〉東京行きの通過待ちがあった。当時の〈のぞみ〉は300系オンリーである。
■2003年8月17日(日曜日)
名古屋の旅行代理店を探すが、クレジットカードでJRのきっぷが買えるところがなく、フラフラ歩いていたら、JR東海ツアーズを見つけた。
東海道新幹線〈ひかり〉〈のぞみ〉東京行きの指定席、グリーン車は満席。〈ひかり〉〈こだま〉の自由席を利用しても、坐れる可能性は0%だろう。 JR東海ツアーズは1度利用しており、クレジットカードは使えるが、分割払いはできない。
時期が時期なので、JR東海ツアーズの社員は汗ダクだったが、〈こだま468号〉東京行き(9号車グリーン車319-32)の「ぷらっとこだま」が取れた。おまけに東京からの乗車券を発券してもらい、私は何から何まで恐縮しきりだった(JR東海とJR東海ツアーズの接客態度がこれほど違い過ぎるのはなぜだろう?)。
時間まで近鉄名古屋駅で見学。12時00分発の名阪ノンストップ特急難波行き『アーバンライナーnext』と12時30分発の特急難波行き『アーバンライナー』をダブルで拝見し、1日遅れの帰京である。。
■2006年8月6日(日曜日)
山陽新幹線〈ひかり468号〉レールスター新大阪行きが終点新大阪20番線へ到着し、25番線から17時49分に発車する、東海道新幹線の臨時〈のぞみ316号〉東京行き(13号車指定席326-539:女性車掌も乗務)に乗り換える。乗り換え時間はわずか5分だが、指定席券の発券がよく、インテリジェントサルーン“ひかりRail Star”の7・8号車は16両編成の13号車に位置していたので、意外とスムーズに乗り換えられた。まさか300系だとは思ってもみなかったが……
17時49分に発車。先ほどの700系7000番代〈ひかり468号〉レールスターとは違い、300系は歴代の新幹線電車では1番うるさい車両である。
2007年からN700系量産車の投入にともない、300系の廃車が始まった。東武鉄道100系スペーシアと同じ平成2年(1990年)に登場しているせいか、フェイスがなんとなく、似ている。
発車から3分もしないうちにベージュの制服を着た女性車掌が車内検札をする。よく似合っており、少々ダボダボ(ゆったりサイズ)のように思えるが、かわいらしさを演出しているのだろうか。暑い夏にベージュの衣装には清涼感がある。
東海道新幹線のハイライト的な存在の鳥飼の車両基地を過ぎ、車番チェックをする。500系以降、車内に車番の表示がなく、車体のみとなり、700系、800系は下2ケタ(あるいは1ケタ)が同じ番号なので、気にならない。500系はなんとかならないものだろうか(N700系の投入が完了したら、山陽新幹線専任の可能性がある)。
京都で観光客をドバーッと乗せて、たちまち満員になった。車内ではさっそく晩メシの弁当を食べるお客が続出している。新大阪発車時点、喫煙車はガラ空きの車両が多く、どうなったか?
余談だが、JR東海でもチャイムが変わり、『AMBITIOUS JAPAN!』となっていた。2004年以降、そのようになったとか。また、3人掛けの座席表示はA窓側、B中央、C通路側。2人掛けの座席表示はD通路側、E窓側となっている。
岐阜羽島付近で、進行方向左側には細長いソーラーアークが目を引き、京都―名古屋間だけの利用が多かったのは意外だった。
300系のサービスカウンターは、700系全盛の今、休業状態で、ワゴンサービスが主体になっている。この日はビールが売れているようで、車販のお姉ちゃんがビール缶1ケースを重そうに抱えて14号車へ向かった。客室を去る時に小声で、「失礼しました」と言っていたが、そこまで気を遣われると、乗っているお客のほうが恐縮する。
19時29分、静岡を通過。いつもは373系の普通電車東京行きに乗るが、東海道新幹線の車内からだと小さく見えた。
373系東京―静岡間の普通電車は、青春18きっぷユーザーの利用率が高い人気便だ。これをJR東日本エリアでは快速〈アクティー〉にして、速達化を望みたいところだ。
名古屋からの怒涛の走りで、定刻通り、新横浜へ到着。大量降車が発生し、ここから先はスピードが落ちる。都会に入ったことを示すようなもので、カーブが多く、周辺住民の騒音に配慮したのが正当な理由だ。
品川でも新横浜ほどではないが、降車客がいた。実は2003年10月1日(水曜日)に東海道新幹線ホームを新設後、上り便に乗るのは初めてで、新鮮な景色である。
20時26分、終点東京18番線に到着した。中間改札でJR東海からJR東日本にワープするが、微妙な“温度差”を感じた。
■2009年3月8日(日曜日)
特別快速浜松行きは、名古屋で大幅に入れ替わり、16時28分に発車し、東海道新幹線300系の〈こだま568号〉東京行きを抜く。どこまで独走が続くのかと注目したが、長くは続かなかった。
■2009年3月22日(日曜日)
普通電車東京行きは、20時17分、定刻より6分遅れで富士4番線へ到着した。ここで帰京を目前に大ピンチを迎える。
それは大雨により、規定値を突破したため、東海道本線富士川―吉原間が運転見合わせとなったのだ。これでは、その日に帰京できない可能性が出てきた。雨足の激しさは車内でも聞こえてくる。こうなると、三島で東海道新幹線に乗り換えざるを得ないだろう。その後、運転見合わせは静岡―沼津間に拡大してしまう。
3番線に身延線からの特急〈(ワイドビュー)ふじかわ14号〉静岡行きが到着した。373系同士がホームで立往生の状態だ。「雨は小康状態」と駅員は言うものの、運行再開のメドは立たず、時刻は21時近くになろうとしていた。
私は有人改札へ行き、「新富士駅までは何分ですか?」と改札係員に尋ねたら、「タクシーで5~6分です」と返す。そろそろ決断していいだろう。このままだと普通電車東京行きは、途中駅で打ち切りになる可能性がある。
21時を過ぎ、富士で下車することを決め、タクシーで東海道新幹線新富士駅に向かう。タクシードライバーの話によると、朝から雨で、そんなに強い雨ではなかったという。また、私と同じ行動をとる人は少なくなかったらしく、先ほども新富士駅まで利用客を運んだという。 料金メーターはあがり、830円で新富士駅に到着。赤信号さえなければ、700円台で済んだらしいが、私のピンチを救っていただいたタクシードライバーに感謝!!
予定変更で温存した5000円は、東海道新幹線の乗車券と自由席特急券にまわして、4930円を支払い、1番線へ。新富士を利用するのは初めてだ。ホームに安全柵がなく、新鮮に映る。これならば撮影の自由が利く。〈こだま〉しか停まらないのが大きいようだ。
300系の〈こだま682号〉東京行き(1号車自由席323-43)が到着。1号車自由席は乗車率が少なく、ラクラクGET!! 定刻通り、21時35分に発車すると、三島から先は大雨から脱した。
三島から原稿執筆を再開し、熱海に到着する直前、運行情報が流れ、東海道本線静岡―沼津間は運転再開のメドが立たないという。東海道新幹線で振替輸送をしてくれないのは困るが、迷った末に決断してよかった。
小田原へ到着する頃、東海道本線静岡―沼津間は、21時56分に運転が再開されたという。普通電車東京行きは果たして、このまま終点東京に向かったのだろうか?
すっかり雨はやみ、品川で原稿執筆を終えた。残りは自宅で仕上げることにしよう。
22時47分、終点東京14番線に到着。向かいの15番線は、〈こだま682号〉の到着を見届けたかの如く、N700系の〈こだま809号〉三島行き終電が発車した。いつかはN700系の〈ひかり〉を見たいなぁー。